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神戸映画資料館レクチャー:映画の内/外
第5回 映画の夜と戦争②_『〈真理〉への勇気』刊行記念

 丹生谷貴志著『〈真理〉への勇気 現代作家たちの闘いの轟き』刊行記念(9月21日発売予定)
 
2011年10月10日(月・祝)17:40〜(終了予定19:10) 
対談:丹生谷貴志 × 松葉祥一
司会:前田晃一(東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」 UTCP共同研究員)
 
「神戸映画資料館レクチャー:映画の内/外」では、1、2ヶ月に1回程度のペースで、さまざまな講師をお招きし、幅広いテーマで講座を開いています。
 
今回は、『〈真理〉への勇気 現代作家たちの闘いの轟き』(青土社/9月21日発売予定)の出版を記念し、著者である丹生谷貴志氏と松葉祥一氏に語り合っていただきます。丹生谷氏は『ドゥルーズ・映画・フーコー』で「世界は映画である」という問題を考察されました。新刊ではそれを発展させ、イーストウッドやタランティーノたちの映画、戦争と文学、そしてフーコーの「肉」の問題を考察しておられます。「肉」とは、もともとメルロ=ポンティが考察した概念であり、松葉氏はこれを「肉の共同体」として『哲学的なものと政治的なもの』で深く読み込まれています。今回はお二人が、概念としての「肉」を中心に、「見えるものと見えないもの」、「他者と身体」、そして「世界と映画」の関係についてラジカルに問いかけます。
 

丹生谷貴志
思想、映画、文学と幅広い分野で批評活動を行う。神戸市外国語大学教授。著書に『死体は窓から投げ捨てよ』、『死者の挨拶で夜がはじまる』、『家事と城砦』、(河出書房新社)、『ドゥルーズ・映画・フーコー』、『天皇と倒錯 現代文学と共同体』『女と男の帝国 グローバリゼーション下の哲学・芸術』『三島由紀夫とフーコー“不在”の思考』(青土社)、など。近刊予定に、ジャン・ルイ・シェフェール『映画を見に行く普通の男 映画の夜と戦争』(エートル叢書/現代思潮新社、翻訳)がある。

 

松葉祥一
神戸市看護大学教授。メルロ=ポンティをはじめとする哲学思想研究を行うと同時に、様々な社会問題の現場と積極的に関わりながら、身体論、社会共同体論、臨床医学といった多岐にわたる領域で、個人の自由、他者との共存、新たな共同性はいかにして可能かを実践的に問いかけている。著書に、『ナースのための実践論文講座』(人文書院)、『哲学的なものと政治的なもの:開かれた現象学のために』(青土社)など、翻訳書に、タハール・ベン・ジェルーン『娘に語る人種差別』(青土社)、エティエンヌ・バリバール『市民権の哲学』(青土社)、ジャック・ランシエール『不和あるいは了解なき了解』(インスクリプト、共訳)、ジャック・デリダ『友愛のポリティックス』(みすず書房、共訳)などがある。

 

《参加費》 1000円
*ご予約受付中 
info@kobe-eiga.net 宛に、お名前、連絡先(電話)、参加希望日を書いてお送りください。
追って予約受付確認のメールを差し上げます。
 
《割引》
講座参加者は当日の映画鑑賞料200円引き

協力:青土社

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