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クラシックコメディの素晴らしい世界をみんなで楽しむ会
第7講コメディ学入門 バスター・キートン入門
2014年3月8日(土)16:30〜(終了予定18:30)
クラシック喜劇マニアで作家のいいをじゅんこが、ひと組の喜劇王にテーマをしぼり、みどころ、歴史、笑いのツボなどを楽しく紹介します。レッツ温故知新!
今回のテーマは
「バスター・キートン入門」
チャップリン、ロイドとならぶ三大喜劇王のひとり、バスター・キートン。彼は1895年、映画誕生とおなじ年にうまれた。旅芸人の両親とともに、3歳で初舞台をふみ、たちまちスターになる。
 
成長したキートンは、ニューヨークの街角で、当時のスーパースターコメディアン、ロスコー・アーバックルと出会う。「ワンシーンだけ映画に出てくれよ」キートンは気負いもなく、キャメラの前に立つ。小麦粉のつまった袋がとんできて、顔面を直撃し、高く飛んで、すっころぶ。一発OK、NGなし。その瞬間、キートンは、映画のすべてと恋に落ちた。
 
けっして笑わない無表情。ひらべったい帽子。並外れた身体能力。キートンを特徴づけるすべては、もうそこにあった。キートンは、ほとんど本能的に「映画」を理解した。そして、めくるめくサイレント喜劇傑作群を監督し、主演してゆく。
 
時に実験的で、ペーソスを徹底的に否定するキートンの映画は、同時代にはしばしば批判された。キートンのせいではない。時代がキートンに追いついていなかっただけだ、「天才」にはよくあるように。
 
オーソン・ウェルズは、キートンの代表作『大列車追跡』(1926)をこう評した。「映画史上もっとも美しい作品だ。(同じ南北戦争を題材にした)『風と共に去りぬ』の100倍も美しい」。いま、キートンは、もっとも偉大な映画作家のひとりと言われている。フィジカルコメディを芸術の域にたかめた天才であると。だが、そう言われるたび、晩年のキートンは、こうつぶやいたものだ。
 
「だぶだぶズボンにおかしな帽子の男が、天才なんかであるわけがないさ・・・」
 
キートン人気は、日本でも非常に高いが、その生涯や作品についてきちんと語られることは、まだすくない。今回の講座では、キートンの基礎知識をおさえつつ、サイレント時代を中心に、時空をこえたキートンのおもしろさを徹底紹介したい。
 

 
 共 催 
「サイレント喜劇のすばらしき世界(The Wonderful World of Silent Comedy and more)」(運営:いいをじゅんこ)、神戸映画資料館
 
 

《参加費》 1000円
*予約受付中
eyanfire@gmail.com まで、参加者様のお名前・ご連絡先(メールアドレスまたはお電話番号)をお知らせください。

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※内容は予告無く変更する場合があります。