イベントEVENT

分類 研究

公開研究会
映像アーカイブと地域連携

2016年3月26日(土)・27日(日)

神戸映画資料館を起点に展開しつつある日本アマチュア映画史の研究プロジェクトの3回目の公開研究会と上映会。

3月26日(土)
第一部 13:00〜14:30
神戸映画資料館のアーカイブ活動(2015年度)

1)神戸映像アーカイブプロジェクト(主体:神戸ドキュメンタリー映画祭実行委員会/助成:神戸市「まちの再生・活性化に寄与する文化芸術創造支援助成」)が実施した、市民参加によるアーカイブ活動の成果として、整理分類されたノンフィルム資料(映画チラシ等)の一部を見ていただきます。また、専門家による戦前プログラム資料調査の最新成果も紹介。そして、今年度4回開催した「宝探し試写会」の上映作品から注目の映像を再上映します。1931年に撮られた六甲のホームムービーや、1935年の楠公六百年祭を記録したアマチュア映画の神戸コーナーも。
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2)収蔵フィルムの網羅的調査(主体:神戸映画保存ネットワーク/補助:文化庁「美術館・歴史博物館重点分野推進支援事業」)の成果報告。

第二部 15:00〜18:00
個々のアーカイブとアーカイブの経験をつなぐ

日本各地で活動している映像アーカイブ関係者が集まり、収集・保存・活用の諸問題を議論する。
司会:水島久光(東海大学)
報告者:松本圭二(福岡市総合図書館)、原田健一(新潟大学)、北村順生(新潟大学)など[予定]

3月27日(日)
第三部 10:30〜18:00
アマチュア映像研究の現在

4つのセクションに分けて、アマチュア映画・写真に関する研究の最新成果を発表し議論する。
原田健一(新潟大学)、水島久光(東海大学)、松谷容作(同志社女子大)、郷田真理子(IMAGICAウェスト)、榎本千賀子(新潟大学)、板倉史明(神戸大学)など

*詳細や追加登壇者は、決まり次第追記いたします。

《参加費》無料   《会場》神戸映画資料館

共催:神戸大学地域連携事業「映像を媒介とした大学とアーカイブの地域連携」、一般社団法人神戸映画保存ネットワーク、神戸ドキュメンタリー映画祭実行委員会


公開研究会
イメージのサーキュレーションとアーカイブ

2015年3月21日(土・祝)

この公開研究会は、これまで独自の文脈を築いてきた「映像(イメージ)研究」と「アーカイブ研究」が、改めて出会う場となるべく企画されたものです。

映像は本来、単体で存在するものではなく、「群れをなす」ものでした。また同時に個々の作品も、その輪郭の内には様々な視覚表現や音像(サウンド・イメージ)、文字やフレーム、メタ情報など、「痕跡の群れ」がアンサンブルとして構造化されていました。それを踏まえると、アーカイブ研究は、これまでの映像研究が分析的に担ってきた仕事を、実践的なアプローチから解体し、また映像研究は、アーカイブ研究がメタレベルに散らしてしまう記憶と認識の核を、再び編み直す手がかりを与えてくれる、という互いの関係が見えてきます。

サーキュレーション(「循環」)は、その協働の可能性を引き寄せるコンセプトとして浮かび上がったものです。その根底には「変容」「流れ」があります。マーシャル・マクルーハンが最晩年に著した「テトラッド(強化・回復・衰退・反転)」(『メディアの法則』)はまさにこの「変容の記述」の一般化の試みの一つといえましょう。この中に起こる意味と物性の絡み合いこそが、イメージ×アーカイブが相互に指示し合う、あるいはその結節点を辿りながら転移し、乗り移り、過去から現在・未来へ渡り歩く、原メディア的な「動き(プロセス)」なのです。

今回は特に、国内における「小型映画」の存在に興味を抱いた多様な分野の研究者が集まり、議論を展開します。この100年、無数に制作され、散らばり、埋もれてしまったイメージ群に再び光を当てる方法とは何か――近年発掘されたいくつもの映像を上映しながら、様々な角度から言葉を重ねてみたいと考えています。「作者」「作品」という旧来の殻を割って、 私たちはどのような世界を描くことができるのでしょうか。
──水島久光

第一部「散逸と(再)統合」13:00〜14:40
神戸映画資料館が収蔵する戦前のアマチュア映像(神戸映画保存ネットワークと神戸大学によるデジタル化)の上映と解説。上映映像について参加者のあいだでコミュニケーションを形成する。
解説者:板倉史明(神戸大学)他
上映:
『ガランドウの太鼓』(1934/坂本為之)
『鉤を失った山彦』(1936/竹村猛児)
『蜘蛛と頼光』(1938/竹村猛児)
『かぐや姫』(1941/荒井和五郎)
『ヴォルガの舟唄』『旋律』『千鳥の曲』(森紅)

第二部「映像のミクロストリア」15:00〜18:00
アマチュア映像制作者(森紅や荻野茂二など)や彼/彼女らの映像をめぐるミクロストリアについて思考し、参加者のあいだでイメージのサーキュレーションについて検討する。
上映作品:森紅作品、荻野茂二作品他
報告者:原田健一(新潟大学)、水島久光(東海大学)、北村順生(新潟大学)、榎本千賀子(新潟大学)、椋本輔(横浜国立大学)、松谷容作(神戸大学)、藤原征生(京都大学)

《参加費》無料   《会場》神戸映画資料館

共催:神戸大学地域連携事業「映像を媒介とした大学とアーカイブの地域連携」、一般社団法人神戸映画保存ネットワーク


第9回映画の復元と保存に関するワークショップ

2014年8月23日(土)〜25日(月)

会場:京都府京都文化博物館、ほか

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画像クリックで拡大表示

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2014年8月23〜25日に開催する「第9回映画の復元と保存に関するワークショップ」の受講者を募集します。受講ご希望の方は「申込フォーム」(NPO法人映画保存協会の公式サイト内)をご使用の上、お申込ください。申込締切は〈2014年8月7日(木)〉ですが、応募多数の場合は先着順とさせていただきます。

>> 申込フォーム

内容、時間、講師等は変更になることもあります。ご了承ください。

 主催 
「映画の復元と保存に関するワークショップ」運営委員会(大阪芸術大学玩具映画プロジェクト/京都府京都文化博物館/神戸映画資料館/プラネット映画資料図書館/株式会社吉岡映像/NPO法人映画保存協会)

 協 力 
株式会社IMAGICAウェスト/大阪産業労働資料館(エル・ライブラリー)/コダック合同会社/東京国立近代美術館フィルムセンタ-/富士フイルム株式会社/報映産業株式会社(50音順)


[貸館]大学・地域・連携シンポジウム
映像、アマチュア、アーカイヴ[二日目]
映像というモノと、地域をアーカイヴする
2014年3月2日(日)11:00〜(終了予定19:00)

第一部 11:00~12:00
関連上映

「神戸映像アーカイブプロジェクト」(実施:神戸ドキュメンタリー映画祭実行委員会)による調査で新たに見つかった貴重なフィルムを上映する。(フィルム上映)
 
第二部 13:00〜14:30
神戸映画資料館所蔵資料のアーカイヴィングの試みと成果

*板倉史明(神戸大学):本プロジェクトの成果報告と今後の課題
*大崎智史(神戸大学人文学研究科博士課程前期):神戸映画資料館所蔵資料の整理と活用の可能性
*近藤和都(東京大学大学院学際情報学府修士課程):
「映画館プログラム」のデジタルアーカイヴ化と研究活用の可能性(仮)
*松尾好洋・柴田幹太(株式会社IMAGICAウェスト):簡易フィルム検査装置「手テレ」の開発
*北浦寛之(国際日本文化研究センター):興行からみた日本映画の黄金期から斜陽期(仮)
 
第三部 14:45〜16:45
神戸、地域からみえるもの、そして映像がつなげるもの

コーディネーター:水島久光(東海大学)
上映予定作品:濱口竜介監督による神戸人インタビュー2、神戸映画資料館所蔵の9.5mm映像、ほか
登壇者:濱口竜介(映画作家)、松本篤(NPO法人記録と表現とメディアのための組織 [remo])
 
第四部 17:00〜18:30
上映:映像作家・森紅の9.5mm作品

神戸大学地域連携事業「映像を媒介とした大学とアーカイブの地域連携」と、「神戸映像アーカイブプロジェクト」は、神戸映画資料館が収蔵する9.5mmフィルムの調査を共同で行っている。今回新たに「再発見」されデジタル化された伝説の映像作家・森紅の作品を厳選して上映する。(DV上映)
 
 会 場 
神戸映画資料館

 
 共 催 
神戸大学地域連携事業「映像を媒介とした大学とアーカイブの地域連携」、
新潟大学人文学部、京都大学研究資源アーカイブ、神戸ドキュメンタリー映画祭実行委員会「平成26年度 まちの再生・活性化に寄与する文化芸術創造支援助成対象事業」
 

《参加費》 無料

[参考] 
3月1日(土) 13:00〜18:50
大学・地域・連携シンポジウム
映像、アマチュア、アーカイヴ[一日目]
映像が生み出すもの──アマチュアとアーカイヴ、そして……
 会場:神戸大学瀧川記念会館大会議室
→チラシ(表)をダウンロード →チラシ(裏)をダウンロード


神戸映画資料館を支える会 会議2010
2010年1月30日(土) 予約受付締切 1月25日(月)
日本の映画発祥の地、神戸に神戸映画資料館が開設され、2009年3月で2周年を迎えました。神戸映画資料館は2006年より2008年度まで兵庫県商店街活性化事業(先導的活性化事業)を活用し、新長田まちづくり(株)が事業主体となり神戸プラネットが委託を受け、運営してまいりました。しかし、2009年4月からは神戸プラネットが神戸映画資料館と一体の事業主体となり、独立採算事業として運営しております。
 周知のとおり映画に限らず、アーカイブ事業は私企業や個人が運営維持していくことは困難極まりなく、至難の事業であります。貴重な映画資料を収集、所蔵し、映画文化の発展と地域開発を促進するため、今後も神戸映画資料館を存続せしめるために、今後どのような展開を目指していくのか。
 神戸映画資料館をさまざまな側面から応援してくださるみなさまと一緒に、今後の課題を考えてまいりたく、この度「支える会会議」スタートさせます。ぜひお集まりいただき、お知恵をお貸しくださいますようお願い申し上げます。
                                 神戸映画資料館を支える会
                                 代表世話人 宍田 正幸
 
プログラム  
2010年1月30日(土)

 13:00〜13:05  主催者挨拶 
宍田正幸(支える会代表・新長田まちづくり株式会社社長)
 
 13:05〜13:20  神戸映画資料館 活動報告
 
 13:30〜14:15  講演「生きた記憶としての映画保存」 
とちぎあきら(東京国立近代美術館フィルムセンター主任研究員/映画室長)
フィルムセンターは、映画フィルムや関連資料の収集を通じて、映画とともに生きた人々の体験を可能な限り集積し再現するというフィルム・アーカイブの理念に基づき、国の施策に則った映画保存活動の諸領域を担う機関である。この立場から、互いに協同し、責任を分かち合うパートナーとしてなくてはならない地域アーカイブ、民間アーカイブの意義を論じていきたい。
 
 14:30〜15:45  シンポジウム「神戸映画資料館の可能性」→報告
山根貞男(映画評論家)、とちぎあきら、安井喜雄(当館館長)、宍田正幸 敬称略
15:45〜16:00 質疑応答
 16:20〜17:00  参考上映『闇の手品』
(1927/35分/16mm/本庄映画研究所 )
主演:三田村次郎 原作:八木祐鳳 脚色・監督:鈴木重吉
傾向映画の代表作「何が彼女をそうさせたか」で知られる鈴木重吉監督の初期作品。
神戸三宮親交協会懸賞当選脚本の映画化で、当時流行したヨーロッパ前衛映画の影響が随所に見られる逸品である。神戸映画資料館収蔵。
 17:30〜19:30  懇親会
(別途会費3000円/会場:神戸映画資料館カフェスペース)
 
◎会場:神戸映画資料館(参加者多数の場合、新長田まちづくり株式会社会議室)
◎参加費 支える会会員:無料 非会員(一般):2500円 非会員(学生):1000円
 
支える会会員募集要項
予約受付締切 1月25日(月)
予約・お問い合わせ
神戸映画資料館
078-754-8039(FAX兼)
info@kobe-eiga.net


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