〈ホームムービーの日 in 神戸〉プレ企画──8ミリ映画のゴールデン・デイズ
2015年9月26日(土)13:30〜(終了予定15:30)

8mm2015

 

本当に「ついこの間」と思っていたのに、随分昔のことだと気付く――8ミリ映画もその一つでしょう。1965年のマガジン式の登場により一般にも広く普及し、1974年のある統計では、8ミリカメラの家庭への普及率は約7パーセント(東京都では約12パーセント)という数字が出ていました。でも今は……。絶滅したわけではありませんが、その危機に瀕しています。私が現在もこのメディアに注目するのは、単なる懐古趣味からではありません。一寸前の、しかし今日では失われた光景、風俗が8ミリフィルムによって甦るという、最近の流行語を使えば「アーカイヴ」的なこともあります。それだけではなく、8ミリ映画を使った映像表現がやり尽くされてしまったとは到底思えないからなのです。私たちは8ミリ映画の可能性をあの頃に置き去りにしたままなのではないでしょうか? 時の流れはとても速く、次々とビデオやデジタル機器が登場して眼がくらみ、8ミリ映画に寄り添う暇などなかったかのようです。ですから今、あえてその黄金時代に遡ってみたいのです――現在こそ、8ミリ映画を正視出来るのではないかと。神戸市に在住されたアマチュア映画作家の松本一郎さん(1927~2014年)の諸作品や遺された機材などを手掛かりに、かつて何があったのかを辿ろうと思います。何かとても豊かなものが見えてくるかもしれません。

森下明彦(メディア・アーティスト/美術・音楽・パノラマ愛好家)

 
[上映]松本一郎さんの8mm作品

[講座]森下明彦(メディア・アーティスト/美術・音楽・パノラマ愛好家)
    安井喜雄(神戸映画資料館館長)
 

《参加費》無料 《会場》神戸映画資料館

今年も開催!〈ホームムービーの日 in 神戸〉
2015年10月17日(土) 会場:神戸市立地域人材支援センター

上映フィルム募集中
フィルムをお持ちのかたは、事前に神戸ドキュメンタリー映画祭実行委員会事務局(神戸映画資料館内)までご連絡ください。
お寄せいただいたフィルムは、傷みや内容を確認後、持ち主の方と上映のご相談をします。上映させていただいたフィルムは、その後も内容を簡単に確認できるようDVD化してお渡しいたします。

 
主催:神戸ドキュメンタリー映画祭実行委員会
助成:神戸市「まちの再生・活性化に寄与する文化芸術創造支援助成」

※内容は予告無く変更する場合があります。