神戸映像アーカイブプロジェクトとは(平成25・26・27年度)

事業主体:神戸ドキュメンタリー映画祭実行委員会拠点:神戸映画資料館

助成:神戸市「まちの再生・活性化に寄与する文化芸術創造支援助成対象事業」(平成25・26・27年度)

→ 所蔵フィルム調査実施中

 

平成27年度はこれまでの調査成果を活かした市民参加型のアーカイブ事業を行います

趣旨・目的

神戸の各所に散在する映像を把握しデータベース化することにより、地域の映像文化の活性化を図る。

1. 神戸映画資料館収蔵フィルムの調査。
2. 神戸の企業や官公庁が所蔵するPR映画や広報映画の調査。
3. 学校や図書館、視聴覚ライブラリー等が所蔵する教育映画の調査。
4. 調査の成果を活かしたイベントの開催

事業の特徴

神戸映画資料館館長の安井喜雄、神戸大学の板倉史明(元・東京国立近代美術館フィルムセンター研究員)ら神戸ドキュメンタリー映画祭実行委員会メンバーであるフィルムの専門家が、フィルムを持つ各機関に赴き、資料の適切な保存や活用を提言する。また、調査の成果を活かし、一般市民や子供たちに映画フィルムを体感してもらうべく「みんなで発掘・宝探し試写会」「春休みこども映画教室」「成果発表会」のイベントを行う。同じくメンバーとして参画している神戸市立地域人材支援センターや神戸ながたTMOなど地域の団体と連携することにより、地域住民に過去の映像の重要性を認識してもらう。

プロジェクトにより期待できる効果

PR映画、広報映画、教育映画、記録映画、個人撮影ホームムービーなど市内に残る映画・映像データ情報を活用することにより、地域住民向けの映写会や勉強会などが頻繁に行えるようになり、住民相互の交流や街の活性化に貢献できる。

フィルムの専門家が資料の適切な保存や活用を提言することにより、地域の文化遺産を守る役割を果たす。

企業、官公庁、一般市民など全ての映像情報の提供者間のネットワークを構築することにより、映像利用の利便性が図り、地域のイメージアップに貢献する。

関連する活動実績

神戸大学の平成25年度「地域連携事業」として、ノンフィルム・マテリアル(映画関係資料)を中心に扱う「映像を媒介とした大学とアーカイブの地域連携」を実行中である。

(1) 神戸資料館には、阪神淡路大震災の際に被災者が撮影した震災映像が多数収集・保存されている。「震災と記憶」というテーマで研究・教育活動に活用するための映像および資料の調査・分析を進める。

(2) 資料館には未整理段階にある映画作品の宣伝用スティル写真が数多く保管されている。それらの資料を整理した上で俳優のファッションを服飾文化論的に分析する。

(3) 地域連携を推進するための長期的な研究プロジェクトとして、神戸映画史の体系的な調査を開始する。

※内容は予告無く変更する場合があります。