調査研究事業Research Project

タグ別アーカイブ: 35mm

平成30年度美術館・歴史博物館重点分野推進支援事業
事業主体:一般社団法人 神戸映画保存ネットワーク


 
「奈良葬式[仮題]」一部抜粋
神戸映画資料館所蔵ID:50126

【フィルム状態】
フォーマット:35mm
長さ: 4分[16fps.]
音声:サイレント
色:白黒
完全度:部分

【内容について】
製作国:日本
種別:記録
 
タイトルなどの情報がなく、誰の葬儀なのかは不明だが、中井座の幟が写っていることから、時期は中井座が撮影した『春日神社正遷宮 各町村催物實況 昭和五年十一月十日』と同時期の大正後期から昭和前期、場所も奈良市瓦堂町付近と推定される。中井座の幟には結び柏の紋章が入っていることから、帝国キネマ演芸株式会社との関係も考えられ、幟に見える文字の断片からアメリカのユニヴァーサル映画も上映していたことが裏付けられる。盛大な行列に加わった人々の中には、奈良市木辻町にあった「奈良遊郭あぶらや(油屋)」の法被を着ている人物も確認できる。
調査者:佐崎順昭(映画史家)

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平成30年度美術館・歴史博物館重点分野推進支援事業
事業主体:一般社団法人 神戸映画保存ネットワーク


 
「宮川モスリン工場[仮題]」一部抜粋
神戸映画資料館所蔵ID:50121

【フィルム状態】
フォーマット:35mm
長さ: 9分[16fps.]
音声:サイレント
色:白黒・青調色
完全度:部分

【内容について】
製作国:日本
種別:記録
 
映像に写っている法被や社旗などの情報から、宮川モスリン株式会社の工場及び周辺の様子と思われる。宮川モスリンは大阪の実業家・伊藤萬助が1921年、三重県度会(わたらい)郡小俣(おばた)村(現 三重県伊勢市)に創業した羊毛を主とする織物業者で、工場の操業は1924年。のちに工場内に女性従業員のための学校も作られた。撮影年代は特定できないが、フィルムストックの情報などから操業当初の1920年代と思われる。宮川モスリンはその後、大日本紡績(現 ユニチカ)に合併され、宮川工場は2009年頃まで操業を続けていた。桜の名所・宮川堤と思われる花見風景の中には重役らしき人物も見える。また、参宮線から撮影された映像からは、宏大な敷地を有した工場の眺望が見てとれる。
調査者:佐崎順昭(映画史家)

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平成30年度美術館・歴史博物館重点分野推進支援事業
事業主体:一般社団法人 神戸映画保存ネットワーク


 
「別子銅山・採鉱より製錬[仮題]」一部抜粋
神戸映画資料館所蔵ID:50120

【フィルム状態】
フォーマット:35mm
長さ: 6分[16fps.]
音声:サイレント
色:白黒
完全度:部分

【内容について】
製作国:日本
種別:記録
製作会社:寺田活動寫眞店[撮影]
 
別子銅山はかつて愛媛県新居浜市にあり、住友別子鉱業所(のち住友金属鉱山)が経営していた。現在は近代産業遺産としてその遺構の一部が保存・公開されている。現存しているタイトルからは「東平(とうなる)全景と坑口(こうぐち)」「索道鑛石運搬と汽車積込」「製錬作業実況 溶銅より伸銅」などが読み取れ、新居浜港や製錬所のあった四阪島(しさかじま)の様子なども見てとれる。撮影を行った「寺田活動寫眞店」は、大阪にあった教育映画業者・寺田清本店映画部のこととも考えられるが、特定にいたっていない。寺田清本店映画部は『日本文化映画年鑑 昭和15年版』(文化日本社、1940年)によれば、代表者は寺田清四郎で「明治四十三年創立され教育映画、劇映画の製作提供を行つてゐた」(109頁)とある。この記録映画も関係者の証言から1910年代と推定されている。
調査者:佐崎順昭(映画史家)

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平成30年度美術館・歴史博物館重点分野推進支援事業
事業主体:一般社団法人 神戸映画保存ネットワーク


 
「怪談 皿屋敷[仮題]」一部抜粋
神戸映画資料館所蔵ID:50008

【フィルム状態】
フォーマット:35mm
長さ: 11分[16fps.]
音声:サイレント
色:染色・調色
完全度:部分

【内容について】
製作国:日本
種別:劇

字幕に青山主膳の用人・相川忠太夫や、お菊、さらには吉原・三浦屋の花魁・大淀太夫(実はお菊の妹でお縫)の名前が確認できることから、お菊の「皿屋敷」ものの一つとされる。2009年、フィルムセンター(現 国立映画アーカイブ)の「発掘された映画たち 2009」で上映された際、『怪談 皿屋敷』と仮題が付され、「おそらく日本映画のなかで現存する最古の「皿屋敷もの」。撮影・編集のスタイルから関東大震災以前の作品と推測できる」とされた。また、2018年、姫路文学館の特別展「怪談皿屋敷のナゾ 姫路名物お菊さん」で上映された折、同館学芸員・甲斐史子によって『文芸倶楽部』1916年6月号掲載の筋書「誌上の活動写真 怪談於菊虫」(桂田阿彌笠著)との類似が指摘され、1916年の天活作品『お菊虫』(怪談於菊虫/番町怪談お菊虫)の可能性があるとされた。この筋書によると、場面は全部で23場、そのうち18場「お菊古井戸へ斬込まる」の終りの部分と、19場「忠太夫苦悶の魘言(うわごと)」が残存フィルムの部分に該当する。女形の使用や書割のセット、室内場面で暖簾などが風に揺れていることから、スタジオでの室内撮影ではなく、野天での太陽光による撮影と思われる。同時代の皿屋敷ものとしては、女形の澤村源之助(四代目)一派が演じた1922年の松竹キネマ作品『番町皿屋敷』(監督:吉野二郎)なども考えられるが、いずれにせよ俳優の特定にはいたっておらず、今後の考証が待たれる。
調査者:佐崎順昭(映画史家)

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平成30年度美術館・歴史博物館重点分野推進支援事業
事業主体:一般社団法人 神戸映画保存ネットワーク


 
混合断片一部抜粋
神戸映画資料館所蔵ID:50041

【フィルム状態】
フォーマット:35mm
長さ: 8分[16fps.]
音声:サイレント
色:白黒・染色
完全度:断片

【内容について】
製作国:日本
種別:劇
 
フィルムの入っていた缶には「内外優秀映画配給 清水映画商會(京都配給所)/全壱巻/各社スター競演 映画名優の日本競演録」と記載されているが、いわゆる名場面集といったものではなく、複数の作品断片が脈絡なく繋いであるようにみえる。2018年10月の「神戸発掘映画祭 2018」で参考上映された後に参加者から情報提供があり、嵐寛寿郎主演作の一部は『強羅三平 お江戸放浪記』(1931年、寛プロ作品、東亜キネマ配給、監督:仁科熊彦)と判明した。共演の女優は歌川絹枝、魚屋金太は阪東太郎。その他、河部五郎出演作や乃木将軍ものなど、作品名はいずれも不詳である。
調査者:佐崎順昭(映画史家)

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平成30年度美術館・歴史博物館重点分野推進支援事業
事業主体:一般社団法人 神戸映画保存ネットワーク


 
題名不明(村の記録)一部抜粋
神戸映画資料館所蔵ID:50054

【フィルム状態】
フォーマット:35mm
長さ: 4分[16fps.]
音声:サイレント
色:白黒・染色・調色
完全度:部分

【内容について】
製作国:日本
種別:劇
製作年:1920年代

現存部分から推測できる物語は、座礁した帝国海軍の水兵を村民が救助したことなので、1924年12月に福井県で起こった特務艦関東遭難事件などが考えられる。それを題材にした日活の劇映画『噫特務艦関東』(1925年1月公開)の可能性もあるが、特定にいたっていない。ちなみに『噫特務艦関東』の監督は若山治、鈴木謙作、溝口健二の連名、出演者は南光明、浦辺粂子、吉田豊作らである。
調査者:佐崎順昭(映画史家)

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題名不明(海外作品)一部抜粋
神戸映画資料館所蔵ID:50039

【フィルム状態】
フォーマット:35mm
長さ: 5分[16fps.]
音声:サイレント
色:白黒・染色
完全度:部分

【内容について】
製作国:アメリカ合衆国(推測)
種別:劇

南北旗らしきものが確認できるため、アメリカの南北戦争を扱った劇映画の可能性があり、爆破の様子などかなり大がかりな戦闘シーンが再現されている。また、複葉機から気球の係留地に爆弾を投下するシーンも挿入されているが、年代的に見て同一作品かは不明である。
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「藤太郎と母」一部抜粋
神戸映画資料館所蔵ID:50286
撮影年:1927年

【フィルム状態】
フォーマット:35mm
長さ: 15分[16fps.]
音声:サイレント
色:白黒・染色・調色
完全度:部分(全2巻中、第2巻のみ)

【内容について】
製作国:日本
種別:教育劇
製作会社:中央フヰルム商會

江戸時代初期、近江国(現在の滋賀県)出身で近江聖人と言われた陽明学者・中江藤樹(1608~1648)の少年時代の逸話を基にした教育劇映画。幼くして祖父の養子となった藤太郎(とうたろう)は、祖父とともに伊予(現在の愛媛県)に移り住む。ある時、故郷に一人で暮らす母親の「ひび」「あかぎれ」を心配し、薬を持ってこっそり近江に帰るが、修業なかばで帰って来てはいけないという母親の厳しいいさめを受けて引き返す。『教育映画目録』(文部省、1930年5月調査、10頁)には、1927年3月製作、内容と目的は「中江藤樹先生伝 母性愛と孝子」とある。この逸話は戦前の修身教科書や講談にも取り上げられた。中央フヰルム商會(中央フィルム商会)は、『日本教育映画発達史』(田中純一郎著、蝸牛社、1979年、55頁)によれば、主宰者は村上文亮で、1918年創立、名古屋市内教育映画業者の草分けとされ、撮影技師は早川守義とある。作品の末尾にある「服部養鷄園 支配人 服部鋭太郞」の部分は、『藤太郎と母』に本来付いていたものかはわからないが、中央フヰルム商會は地域産業の記録映画も製作していた。
調査者:佐崎順昭(映画史家)

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平成30年度美術館・歴史博物館重点分野推進支援事業
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「春日神社正遷宮 各町村催物實況 昭和五年十一月十日」一部抜粋
神戸映画資料館所蔵ID:50055
撮影年:1930年

【フィルム状態】
フォーマット:35mm
長さ: 3分[16fps.]
音声:サイレント
色:白黒・染色
完全度:部分

【内容について】
製作国:日本
種別:記録

製作会社:中井座[撮影]

解説:春日大社(戦前は春日神社)の式年遷宮は20年に一度、その改築が終り、ご神体が本殿に戻る「正遷宮」は11月に行われる。撮影を手掛けた中井座は、奈良市瓦堂町にあった映画館で、元々は江戸時代から続いた芝居小屋であったが、1930年には東亜キネマの上映館で定員1500名の大劇場であった(『日本映画事業総覧 昭和5年版』国際映画通信社、1930年、「日本映画館名録」、587頁)。経営者の中井勝基は、翌年に国家主義団体・日本油勝会を興した人物で発会式の様子も記録映画に収めている。
調査者:佐崎順昭(映画史家)

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平成30年度美術館・歴史博物館重点分野推進支援事業
事業主体:一般社団法人 神戸映画保存ネットワーク

「淺野舞踊研究所 満洲前衛の唄 民謠小倉節 [仮題]」一部抜粋
神戸映画資料館所蔵ID:50050
撮影年:1929年頃

【フィルム状態】
フォーマット:35mm
長さ: 5分[16fps.]
音声:サイレント
色:白黒
完全度:部分

【内容について】
製作国:日本
種別:記録

製作会社:淺野舞踊研究所

福岡県小倉市大門町にあった「淺野舞踊研究所」が製作した舞踊記録映画。日本ビクターによる「満洲前衛の唄」「民謠 小倉節」のレコード発売は1929年。「満洲前衛の唄」は二村定一が歌ったジャズソング。「民謠 小倉節」を歌った小倉梅若は、のちに芸者歌手として一世を風靡した赤坂小梅。映像からは舞台後方中央で歌っている彼女の姿が見てとれる。1929年当時はトーキー黎明期で、この作品はレコードの伴奏に合わせて上映されたものと思われる。また、この時期は劇映画においても流行歌に合わせた「小唄映画」が盛んに公開された。
調査者:佐崎順昭(映画史家)

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