プログラムPROGRAM

年別アーカイブ: 2007

神戸映画資料館 開館記念上映1
2007年3月30日(金)~4月29日(日)
「極北のナヌーク」Nanook of the North
(アメリカ/1922/58分)
監督:ロバート・フラハティ
ドキュメンタリー映画の原点。数ヶ月以上も極寒の地で撮影し、厳しい自然の中で黙々と生きる先住民ナヌークと彼の家族の尊厳に満ちた生活を描いてフラハティの名を一躍世界に轟かせることになった作品。
「バグダッド姫」
(日本/1948/38分)
製作:三幸映画社
原作/演出:芦田巌
作画:福田里三郎
撮影:川西昭治
作詞:サトー・ハチロー
作曲:服部良一
「アラビアンナイト」の翻案で日本初のフルアニメーション。
日本漫画映画傑作選・戦前編A
(日本/1934-46/55分)
「日本アニメの父」と謳われ、日本最初のトーキーアニメを制作した政岡憲三。幼き宮崎駿も影響を受けた。1934年の「茶釜音頭」から、46年の「桜/春の幻想」まで、絶頂期の漫画映画。
日本漫画映画傑作選・戦前編B
(日本/1931-42/70分)
流行歌に合わせた昭和モダンな漫画動画から、影絵アニメまで。るんるん気分で、焼いた魚も躍り出す。「動絵狐狸達引」「塙団右衛門・化物退治の巻」など。
 
 
 
「自転車泥棒」
(イタリア/1946/90分)
監督:ビットリオ・デ・シーカ
戦後イタリアのネオリアリズム映画の名作。監督はその後も涙腺を刺激する作品を多数作ったイタリアの名人ビットリオ・デ・シーカ。
「忘れられた人々」
(メキシコ/1950/77分)
監督:ルイス・ブニュエル
スペインの巨匠ブニュエル監督がメキシコに移って、貧しい少年たちを描いた作品。
「江戸怪賊伝・影法師」
(1926/無声)
監督:二川文太郎
出演:阪東妻三郎
20年代の大スター阪妻主演の代表作。マキノ映画の巨匠であり、初期時代劇を引っ張った二川文太郎の代表作。
「狐と狸」
(1929/無声)
監督:吉野二郎
製作:マキノ御室
出演:桂武男、泉清子
「特急三百哩」
(1928)
監督:三枝源次郎
失われたと思われていた機関車映画。若き機関士が主人公の恋物語でもあるが、鉄道ファン必見の蒸気機関車疾走シーンが見物。
「アリラン」
(韓国/1968/92分)
監督:兪賢穆(ユ・ヒョンモク)
主演:朴魯植、鴻世美、南宮遠、尹一峯
朝鮮の津々浦々で上映され、感動の涙とともにアリランの歌が全国に広まったと言われる伝説の無声映画「アリラン」(1926/羅雲奎[ナ・ウンギュ]監督)。数多いリメイク版の中でも原作精神に最も忠実とされるのが兪賢穆監督による1968年度版。
「義人呉鳳」
(台湾・日本/1932/42分)
監督:千葉泰樹、安藤太郎
台湾で日本人が製作した劇映画。清朝時代の台湾で、少数民族の首狩りの風習をやめさせた中国人呉凰の物語。


サービスフライデー 神戸映画資料館 開館記念
2007年3月30日(金)
「極北のナヌーク」
(アメリカ/1922/58分)
監督:ロバート・フラハティ
2007年4月6日(金)
日本漫画映画傑作選・戦前編A
(日本/1934-46/55分)
2007年4月13日(金)
「自転車泥棒」
(イタリア/1946/90分)
監督:ビットリオ・デ・シーカ
2007年4月20日(金)
「江戸怪賊伝・影法師」
「狐と狸」
(日本/1926)
監督:二川文太郎
2007年4月27日(金)
「アリラン」
(韓国/1968/92分)
2007年5月4日(金)
ドタバタ喜劇の王様たち
(アメリカ/1917-21)
2007年5月11日(金)
「アパッチ族の最後」
(アメリカ/1951/89分)
監督:サム・ウッド
2007年5月18日(金)
「カメラを持った男」
(ソビエト/1929/67分)
監督:ジガ・ヴェルトフ
2007年5月25日(金)
「春秋一刀流」
(日本/1939/75分)
監督:丸根賛太郎


ゴールデンウィークお楽しみ大会
2007年5月5日(土)・6日(日)
「赤い風船」Le Ballon Rouge
(フランス/1956/36分)
監督:アルベール・ラモリス(Albert Lamorisse)
出演:パスカル・ラモリス、シュザンヌ・クルーティエ
 
 
 
「白い馬」
(フランス/1957/40分)
監督:アルベール・ラモリス(Albert Lamorisse)
出演:アラン・エムリー、パスカル・ラモリス
 
 
 
特集[ドタバタ喜劇の王様たち]
(アメリカ/1917-21)
 
 
 
 
特集[日本漫画映画傑作選・戦前編C]
(日本/1931-43)


神戸映画資料館 開館記念上映2
2007年5月12日(土)~27日(日)
「アパッチ族の最後」
(アメリカ/1951/89分)
監督:サム・ウッド
出演:ロバート・テイラー
1943年「誰が為に鐘は鳴る」のサム・ウッド監督の西部劇。当時日本でも人気のあった美男ロバート・テイラー主演。ウッド監督の遺作となった。
「ユタから来た男」
(アメリカ/1934/45分/日本語版)
出演:ジョン・ウェイン
19世紀末のネバダを舞台に、開拓者を圧迫する山師と戦う男を描く西部劇。
 
 
 
「カメラを持った男」
(ソビエト/1929/67分/無声)
監督:ジガ・ヴェルトフ
20年代末の映画の金字塔。ロシア(旧ソビエト)の天才ジガ・ヴェルトフの代表作。コラージュゲームのようなモンタージュや凄まじいフラッシュ・バックなど、スリリングなシーンに満ち溢れている。
メリエス短篇(「月世界旅行」「極地征服」他)
(フランス/1902-10/40分)
監督:ジョルジュ・メリエス
本来は舞台の記述しであり、映画を記述の興行として展開したメリエスのトリックSF!
「春秋一刀流」
(日本/1939/75分)
監督:丸根賛太郎
出演:片岡千恵蔵
戦中のチャンバラ映画の傑作!当時、天才山中貞雄の再来尾言われた丸根監督の鮮烈なデビュー作。片岡千恵蔵らサイレント時代の名優が義理と人情にはまされて闘う。
「野戦軍楽隊」
(日本/1944/68分)
監督:マキノ正博
出演:李香蘭、小杉勇、佐分利信、上原兼
満州映画のスターであった利香蘭主演の軍隊ミュージカル。ただし、作品は満州から李香蘭を招いてそのほとんどを日本で撮影したもの。小杉勇、佐分利信、上原兼らそうそうたるスター。


韓国映画特集vol.1
1970年代から2000年までの韓国映画の秀作9本を連続上映。あわせて韓国映画講座(全4回/無料)も開講します。韓国映画ポスター展も同時開催します。

2007年6月1日(金)
「嫁ぐ日」

(韓国/1977/98分/35mm)
監督:キム・ウンチョン
2007年6月8日(金)
「野菊は咲いた」

(韓国/1974/110分/35mm)
監督:イ・マニ
2007年6月15日(金)
「丙泰と英子(ビョンテとヨンジャ)」

(韓国/1979/110分/35mm)
監督:ハ・ギルチョン
2007年6月22日(金)
「霧の村」

(韓国/1981/91分/35mm)
監督:イム・グォンテク
2007年6月29日(金)
「南と北」

(韓国/1984/110分/35mm)
監督:キム・ギ
2007年7月6日(金)
「私の愛、私の花嫁」

(韓国/1990/111分/35mm)
監督:イ・ミョンセ
2007年7月13日(金)
「ミスターマンマ」

(韓国/1992/102分/35mm)
監督:カン・ウソク
2007年7月20日(金)
「学生府君神位」

(韓国/1996/119分/35mm)
監督:パク・チョルス
2007年7月27日(金)
「私にも妻がいたらいいのに」

(韓国/2000/106分/35mm)
監督:パク・フンシク


エジプト映画の秀作 シャヒーンの世界
2007年6月2日(土)・3日(日)・9日(土)・10日(日)
「放蕩息子の帰還」
(1976/125分/35mm)
監督:ユーゼフ・シャヒーン
 
 
 
「アレキサンドリア WHY?」
(1979/132分/35mm)
監督:ユーゼフ・シャヒーン


ドイツ映画の思い出
2007年6月16日(土)・17日(日)
「朝な夕なに」
(1957/102分/35mm)
監督:ヴォルフガング・リーベンアイナー
出演:ルート・ロイヴェリック
 
 
「雨の夜の銃声」
(1955/100分/35mm)
監督:ヘルムート・コイトナー


懐かしの喜劇映画
2008年6月23日(土)
「サザエさん 七転八起の巻」
(1948/53分/35mm)
監督:荒井良平
出演:東屋トン子
国民的人気漫画「サザエさん」の日本初の実写映画化。服部良一が作曲した軽快なレビューシーンがふんだんに盛り込まれている。
[関連イベント] 芦屋小雁のアメリカ短篇喜劇映画セレクション


幻の復元映画特集
2007年6月30日(土)・7月1日(日)
「黄金の弾丸」
(1927/60分/35mm/無声)
監督:印南弘
「海魔陸を行く」
(1950/53分/35mm)
監督:伊賀山正徳
解説:徳川無声
漁師に生け捕られた蛸が酢蛸にされる直前に蛸壺から脱出し、さまざまな天敵に遭遇しながらも故郷の海をめざすという荒唐無稽な実写映画。無声映画弁士として有名な徳川夢声が蛸の声を担当している。


清水宏監督の遺産 新発掘『奈良には古き仏たち』関西初上映
2007年7月7日(土)・8日(日)
「蜂の巣の子供たち」
(1948/86分/16mm)
監督:清水宏
清水宏監督は戦災孤児を引き取り、共に生活をしていたが、その子どもたちを主人公にして自主製作した作品。戦後の広島や神戸の状況が描かれた記録としても興味深い。
「奈良には古き仏たち」
(1953/37分/16mm)
監督:清水宏
清水宏のフィルモグラフィーには載っているが、ほとんど誰も見たことがなかった蜂の巣プロの貴重な記録映画。このフィルムは広島で近年発見されたもので、関西初上映である。


時代劇映画のスター・アラカン(嵐寛寿郎)
2007年7月14日(土)・15日(日)
「當り矢金八捕物帖・千里の虎」
(1950/87分/16mm)
監督:中川信夫
製作:新光映画
出演:嵐寛寿郎、宮城千賀子
“千里の虎”という謎の怪盗を、アラカン扮する”當り矢金八”が追う捕物劇。製作の新光映画は、大阪の実業家が作った映画会社。
「右門六番手柄(仁念寺奇談)」
(1930/75分/16mm/無声)
監督:仁科熊彦
脚本:山中貞雄
出演:嵐寛寿郎、原駒子
佐々木味津三の推理時代小説の映画化で、脚本は山中貞雄。大名行列を狙って橋が爆破されようとする寸前、右門が白馬で駆けつける。


話題のドキュメンタリー神戸初公開
2007年7月21日(土)・22日(日)
「満山紅柿–柿と人とのゆきかい」
(2001/90分/16mm)
監督:彰小蓮(ポン・シャオリェン)、小川紳介
故・小川紳介監督が残した構成メモを元に、中国の彭小蓮監督が追加撮影し、完成させた作品。上山の紅干柿の全行程を艶やかに描いており、世界各国の映画祭で上映され、好評を博した。
「出草之歌–台湾原住民の吶喊 背山一戦」
(2005/112分/DV)
企画・製作:NDU日本ドキュメンタリストユニオン
撮影・編集:井上修
台湾原住民の立法委員チワス・アリさんと飛魚雲豹音楽工団の行動を描いた音楽ドキュメンタリー。彼らは靖国神社に祀られている台湾原住民の合祀取り消しのために幾度も来日し、抗議行動を展開している。


マキノ映画の魅力–山根貞男、マキノを語る
2007年7月28日(土)・29日(日)
「夜討曽我(部分)」
(1929/約30分/16mm/無声)
監督:並木鏡太郎
能や狂言でお馴染みの、曽我十郎・五郎の兄弟による仇討ち物語。部分上映だが現存する唯一のプリント。
「忠魂義烈 実録忠臣蔵」
(1928/約70分/16mm/無声)
監督:マキノ省三
製作当時、討ち入りの場面などが焼失したことでも有名な歴史的大作。今回の上映は、後に再編集された16ミリ版。
「忠治活殺剣」
(1936/48分/無声/35mm)
監督:久保為義、マキノ正博
製作:マキノ・トーキー
マキノ・トーキーが製作した国定忠治もの。「忠次旅日記」のシナリオを、伊藤大輔監督からマキノ正博が借り受けて製作したという。そして、現在、マキノ雅弘論を執筆中の山根貞男氏に、マキノの魅力を存分に語っていただく。
[関連イベント] 山根貞男トーク


2007年8月
今年もまた8月を迎える。あの苦い体験を二度と繰り返さないために、反戦と平和を訴える集会が全国で展開される。当館では戦争の悲劇を描いたヨーロッパ映画の秀作を上映。
8月3日(金)
「抵抗の詩」

(ユーゴ/1969/85分/16mm)
監督:トーリ・ヤンコヴィッチ
8月10日(金)
「抵抗の詩 part2」

(ユーゴ/1974/101分/16mm)
監督:トーリ・ヤンコヴィッチ
8月17日(金)
「抵抗のプラハ」

(チェコスロヴァキア/1971/90分/16mm)
監督:ウラジミール・チェフ
8月24日(金)
「最後の橋」

(オーストリア・ユーゴ/1954/104分/35mm)
監督:ヘルムート・コイトナー
8月31日(金)
「ニュールンベルグの戦犯・13階段への道」

(西ドイツ/1960/75分/16mm)
監督:フェリックス・フォン・ポドマニツキー


2007年8月4日(土)・5日(日)
日本漫画映画傑作選シリーズの第3回は、戦後の作品を特集する。
当館設立の母体である「プラネット映画資料図書館」は、1977年に「日本アニメーション映画史」を責任編集するほか、アニメフィルムを意欲的に収集してきた。その所蔵フィルムの中から、戦後の日本アニメーションを一挙上映。その貴重な映画詩の著者でもある渡辺泰さんと、日本アニメの研究で博士号を取得した佐野明子さんに、日本アニメの魅力を語っていただく。
「防犯はみんなの力で」
「かっぱ川太郎」
「瓜子姫とあまのじゃく」
「ペンギン坊やルルとキキ」 ほか


これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。