プログラムPROGRAM

エイゼンシュテインとプドフキン
2008年11月28日(金)~30日(日)
ロシア・アヴァンギャルドを代表する二人の映画監督、エイゼンシュテインとプドフキン。それぞれが発展させたモンタージュ理論は、「衝突」のエイゼンシュテインに対し、プドフキンは「連結」であると対比して考えられている。
「ストライキ」
(ソ連/1924/81分/サウンド版/16mm)
監督:セルゲイ・エイゼンシュテイン(Sergei Mikhailovich Eisenstein)
脚本:ワレーリー・プレトニョーフ、セルゲイ・エイゼンシュテイン、グリゴリー・アレクサンドロフ、I・クラヴチュノフスキー
撮影:エドウアルド・テイッセ
労働者と資本家の衝突をテーマに、ストライキが自然発生的な抗議から組織的な闘争へと発展するプロセスを描いた作品で、エイゼンシュテインの長篇第一作。主要な数人を除いては素人の労働者を出演させ、ニュース映画を観るような生々しい映像世界を展開している。
「母」
(ソ連/1926/90分/サウンド版/16mm)
監督:フセヴォロド・プドフキン(Vsevolod Illarianovich Pudovkin)
原作: マクシム・ゴーリキー
脚色: ナターン・ザルヒ
撮影: アナトリー・ゴロブニヤ
ソビエト映画史で、エイゼンシュテイン監督の『戦艦ポチョムキン』と同時代の傑作として名高いのが、プドフキン監督の『母』である。20世紀初頭の帝政ロシアを舞台に、労働者の母が革命的意識に目覚める姿を描くゴーリキーの小説を映画化。モスクワ芸術座の俳優を起用し、エイゼンシュテインとはまた違ったモンタージュを試みている。
「戦艦ポチョムキン」
(ソ連/1925/65分/16mm/サウンド・英語版/日本語字幕無し)
監督:セルゲイ・エイゼンシュテイン
脚本:セルゲイ・エイゼンシュテイン、ニーナ・アガジャノヴァ・シュトコ
撮影:エドゥアルド・ティッセ
乳母車が階段を落ちていく「オデッサの階段」と呼ばれる場面が特に有名な大作。映画の基本的文法であるモンタージュ技法を確立した作品で、「映画の教科書」と見なされるが、スペクタクル映画としての魅力はまったく古びていない。

《料金》各回入れ替え
1本あたり
会員900円 学生会員・シニア会員700円
《割引》
2本目より200円引き

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※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。