プログラムPROGRAM

映画の伝道師 淀川長治生誕100年 Part1
2009年7月24日(金)〜26日(日)
2009年は、神戸が生んだ偉大な映画伝道師、淀川長治さんの生誕100年にあたります。
淀川さんが愛した映画6作品を特集上映します。
「キッド」The Kid
(アメリカ/1921/活弁付き/16mm)
製作・監督・脚本:チャールズ・チャップリン 撮影:ロリー・トザロー
出演:チャールズ・チャップリン、ジャッキー・クーガン、エドナ・パーヴィアンス、カール・ミラー
貧民街の浮浪者チャーリーと孤児の少年の心の交流を描く。
[淀川さんの言葉]
 チャップリンは私にとって生きた映画の神様です。映画の神様で、人生の神様です。生きること、愛すること、人生のすべてを私はチャップリンの映画から学びました。(「映画は語る」中央公論社)
 シナリオの見事さ。メロドラマの教科書。そして目で見てわからせるチャップリンの演出美。(「映画の快楽」角川文庫)
 
 
「グリード」Greed
(アメリカ/1924/サイレント/16mm)
監督:エリッヒ・フォン・シュトロハイム 原作:フランク・ノリス
脚本:エリッヒ・フォン・シュトロハイム 、ジューン・メイシス
撮影:ベン・レイノルズ、ウィリアム・H・ダニエルズ
出演:ギブソン・ゴーランド、ザス・ピッツ、ジーン・ハーショルト、チェスター・コンクリン
金という魔物が人々を貪欲(グリード)に駆り立てるさまを独特のリアリズム描写で描く。原版は9時間にも及んだが、現在見ることができるのは、製作会社による編集版。
[淀川さんの言葉]
「私は『グリード』をいつ見たかなあ。そう、十一月に見たんです。神戸のキネマ倶楽部で。ところが出てきたら汗びっしょり。そうして半日ものを言わなかった。言えなかったね。そのくらいショックを受けました。」(「淀川長治映画塾」講談社文庫)
 
 
「ストライキ」Стачка
(ソ連/1924/サウンド版/16mm)
監督:セルゲイ・エイゼンシュテイン
脚本:ワレーリー・プレトニョーフ、セルゲイ・エイゼンシュテイン、グリゴリー・アレクサンドロフ、I・クラヴチュノフスキー 撮影:エドウアルド・テイッセ
[淀川さんの言葉]
 この映画を見たとき、これはキャメラ・ミュージカルではないかと思い、感動に胸ふるわせたことを覚えている。並いる群衆と、労働者たち。ストライキで工場の人影はすべて消え、彼らはデモに行っている。労働者の家のなかでは猫が主婦の足もとにすがっているが、食べものは何ひとつない。ストライキのドキュメント・タッチ、この監督の“目”のたしかさを見た思いだった。(「映画の快楽」角川文庫)
 
   

《料金》入れ替え制
1本あたり
一般:1200円 学生・シニア:1000円
会員一般:1000円 会員学生・シニア:900円

《割引》
2本目は200円引き

 
→映画の伝道師 淀川長治生誕100年 Part2
 
協力:神戸芸術工科大学

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。