プログラムPROGRAM

山形国際ドキュメンタリー映画祭リポート
2009年12月26日(土)・27日(日)
今年の山形国際ドキュメンタリー映画祭「アジア千波万波」に招待された佐藤零郎を迎え、自作への想いや映画祭の成果などを語っていただく。また、評判の良かった「ナトコの時間」に想いを馳せ当館所蔵作品を特別上映。ナトコ(Natco)とは米国製16ミリ映写機の名称で、1948年にCIE(Civil Information and Education Section民間情報教育部)から文部省に1300台が無償貸与、各都道府県に配布された。それと併行してCIEは1947年からアメリカ製16ミリ短編教育映画を供給して日本の民主主義啓蒙に努めた。CIE映画は後にUSIS(United States Information Service 米国広報文化局)に引き継がれ、各地のアメリカ文化センターや視聴覚ライブラリーで活用された。
 
Aプログラム
「長居青春酔夢歌」Nagai Park Elegy
(2009/69分/DVCAM/英語字幕付き)
監督・撮影・編集:NDS佐藤零郎
撮影協力:張領太、小嶋房子、中村葉子、布川徹郎
音構成:浦田晴夫、市川和孝 音楽:ありちこく
製作:NDS(中崎町ドキュメンタリースペース) 提供:川人りゑ
 
釜ヶ崎、長居、靫、扇町など公園にテント村を形成し、そこで生活する野宿者の多い大阪。2007年の世界陸上を控えて長居公園テント村では野宿者たちの強制排除が行われたが、その中で格闘する人々の姿を密着取材。大阪市北区中崎町に拠点を置いて活動するNDS(中崎町ドキュメンタリースペース)の佐藤零郎がメンバーの協力を得て完成、今年の山形国際ドキュメンタリー映画祭「アジア千波万波」上映作品に選ばれた。映画祭後初の凱旋上映である。上映後、佐藤零郎監督によるトークあり。
 
 
Bプログラムナトコの時間in神戸
3本立て
「電力と農園」Power and Land
(アメリカ/封切1946/20分/16mm/日本語字幕無し)CIE06 
監督:ヨリス・イヴェンス
アメリカの一農村が、政府の援助によって電化し発展する様子を描く。ドキュメンタリー映画作家として著名なヨリス・イヴェンスの作品で、「動力と大地」として知られた作品。日本用CIEプリントではないが参考上映。
 
「平和への意志」The Will for Peace
(アメリカ/封切1951/33分/16mm/日本語版)CIE345
第二次大戦後、アメリカが推進した世界食糧農業機構、世界保健機構、国際難民機構などに参加しないソ連を批判。欧州はマーシャルプランにより各国の支援による復興を遂げつつある中、ドイツではソ連がベルリンを封鎖するもアメリカは空輸作戦で対抗。日本では自給力を手助けしてデモクラシーを守り育て、戦争より平和への道を手助けしている。
 
「わが子はめくら」My Child Is Blind
(アメリカ/封切1952/21分/16mm/日本語版)CIE371
製作:ヴィクター・D.ソロウ
ニューヨーク市のライトハウス看護婦学校の協賛を得て、目の見えない子を持つ親がどう力づけて育てるか、食事は自分でするように仕向けるなど盲児幼稚園の教育ついてを描く。
  

《当日料金》
一般:1200円 学生・シニア:1000円
会員一般:1000円 会員学生・シニア:900円

《割引》
2プロ目は200円引き

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。