プログラムPROGRAM

川本喜八郎追悼 『蓮如とその母』と人形アニメーション
2010年10月23日(土)・24日(日)
人形アニメーション作家、人形作家として知られる川本喜八郎さんが今年8月23日に85歳で逝去された。NHKで人形劇「三国志」の人形美術を担当。昨年8月には新長田恒例の三国志祭にゲストとして来られ、人形を持ち込んで講演やサイン会が行われた。その逝去を悼み、滋賀県の同和問題啓発映画として企画された長編人形アニメーション『蓮如とその母』を上映し、プロデューサーの安東民兒さんを迎えて川本アニメ製作のエピソードを聞く。川本氏が師事したチェコのアニメ作家、イジー・トルンカの作品や、持永只仁らがアメリカのテレビ放映用に作った作品を参考上映。
  
Aプログラム
「蓮如とその母」
(1981/92分/16mm)
監督:川本喜八郎 脚本:新藤兼人 原作:平井清隆 撮影:田村実
音楽:武満徹 プロデューサー:安東民兒
人形制作:川本喜八郎、佐藤三郎
アニメーション:川本喜八郎、峰岸裕和、大向とき子、田嶋冨美子、桂沢良弘
声の出演:大門正明、渡辺美佐子、池上季実子、三國連太郎、小沢昭一、泉ピン子、高松英朗 他
語り:小池朝雄
室町時代に浄土真宗の僧として、衰退していた本願寺を中興した蓮如の半生を描いた長編人形アニメ。自らの低い身分を思って、あえて寺に捨てることしかできなかった蓮如の母の愛についても描く。劇場では公開されず、永らく幻の映画であった。
 
 
Bプログラム3本立て
「草原の唄」
(チェコスロヴァキア/1949/21分/16mm/日本語字幕無し/モノクロ版)イジー・トルンカ
ジョン・フォード『駅馬車』のパロディ。駅馬車で移動中の若い女性が通りすがりのカウボーイに一目ぼれ。だが馬車はギャングに襲われ、女性もさらわれてしまう。崖っぷちでカウボーイとギャングの一騎討ちが始まる。
「手」
(チェコスロヴァキア/1965/18分/16mm)イジー・トルンカ
トルンカの遺作で、チェコの来るべき時代(「プラハの春」以降の暗黒の時代)を予言した作品として、高い評価を受けている。
「リトル・ドラマー・ボーイ」Little Drummer Boy
(日米合作/1968/30分/16mm/日本語字幕無し)
人形アニメーター:中村武雄、田畑博司 ナレーション:グリア・ガースン
製作:アーサー・ランキン・Jr.
クリスマス・シーズン向けにアメリカで放映されたテレビ作品で、エルサレムでの不思議な少年の物語。
Cプログラム
「マッド・モンスター・パーティ」Mad Monster Party
(日米合作/1966/90分/16mm/日本語字幕無し)
監督:ジュールス・バス アニマジック・テクニシャン:タッド・モチナガ(持永只仁)
人形アニメーター:太田サトル、中村武雄、真賀里文子、園哲太郎、見米豊
怪物島に住むフランケンシュタイン男爵の跡目相続パーティに招かれたドラキュラ、ミイラ男、透明人間、狼男、ノートルダムのせむし男、ジキル博士とハイド氏、アマゾンの半魚人たちが繰り広げるドタバタ。キングコングもどきも登場。
  
  

《料金》入れ替え制
1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円

《割引》
2本目は200円引き

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。