プログラムPROGRAM

GEIDAI-ANIMATION 01 + in KOBE
11月13日(土)・14日(日)
2008年4月、東京藝術大学大学院映像研究科に新しく設置されたアニメーション専攻。その第一期生の修了制作作品を一挙上映します。
上映作品は素材、手法、ジャンルもそれぞれ異なり、実に多彩。鉛筆、油彩、水彩、クレヨン、粘土、人形、実写、CGなどさまざまな素材、画材を使用し、企画を何度も練り直し、それぞれが独自のアプローチで作品を作り上げています。
作者ひとりひとりが独自の世界を追及したアニメーション創造の軌跡の中に、日本のアニメーションの将来を感じることができるでしょう。
[紹介サイト]

13日(土)上映後18:20〜トーク
大見 明子
(『収集家の散歩』)、北村 愛子(『服を着るまで』)
 
《料金》無料(要・当日の上映会チケット)

「四ッ谷いろは」
(2010/6分32秒)
監督:安西 奈々
声:神田 山陽
アシスタント:中村 由尚、羽根田 充弘
「ちょいとでました四ッ谷でござい」って、街である「四ッ谷」さんが、ただ動きたくない理由を季節のせいにして狸寝入りをしているお嬢さんを、街へと連れ出した!
そしてお嬢さんは、不思議な世界に少しずつ入り込んでいく。
「賢者の贈り物」
(2010/12分48秒)
監督:石井 寿和
音楽:余田 有希子 ナレーション:清川 元夢
声:山村 さやか、阿部 安朗
O・ヘンリーの同名小説の映像化。マジシャンのジムとその妻デラのクリスマスの物語。
自慢の長い髪を売ってジムの懐中時計に合うチェーンを買うデラ。夜、変わり果てたデラの姿に言葉をなくすジム。泣き出したデラにジムがプレゼントを渡すと……
 
「収集家の散歩」
(2010/6分13秒)
監督:大見 明子
サウンドデザイン:Taro Peter Little
ある日のある収集家の散歩。自分のマンションを出て、ぶらっと近くの公園を散歩する。公園に行くと、歩きながら何気なく見たものが、次々にに頭の中に集められていく。
日常の中で私たちが目にしたものは、どのように記憶の中に集められていくのだろう。
 
「服を着るまで」
(2010/9分17秒)
監督:北村 愛子
音楽:松岡 美弥子
効果:宮澤 詩織
声:銀木 沙織
私たちは、朝起きて、服を着た瞬間から社会システムの中で生きていくのである。それが正しい世界なのかどうかはわからない。そこから逃れようとしても、いつかは戻らなければならない。
 
「指を盗んだ女」
(2010/4分15秒)
監督:銀木 沙織
サウンドデザイン:宮岡 和寛
ある日、母親の手を離した子供が指を奪われる。母の愛情が別の側面を見せるとき、 子供の指は幼虫になって手のひらを離れて行く。2人の関係は誰にも知られる事なく、家は2人を隠す様に佇んでいる。指を奪われた子供はどのように成長するのだろうか。
 
「つままれるコマ」
(2010/6分40秒)
監督:田中 美妃
音楽・音響監督:長島 みのり
効果:三浦 美穂
人生を親につままれて成長してゆく僕。親の行動に左右された受動的な僕の生き方。
お父さんがサイコロを動かし、お母さんが僕をつまみ上げ、僕は進んでゆく。
その家族の仕組みはいつまで続けられる事ができるのか。僕はついに切り離す事を決断する、、、。
 
「強迫的な秩序についてのカエル」
(2010/4分05秒)
監督:永迫 志乃
音楽:磯崎 祥吾
効果:堤 裕吏衣
仲間のカエル達を整列させることに執着する一匹のカエルの話。
社会を構成する要素のひとつである「整列する、させられる」という関係性に注目し、その中で予定外の出来事が起きた場合の混乱、収束を描いた。
 
「CLIMBER」
(2010/5分49秒)
監督:野中 晶史
音楽:村上 史郎
効果:高橋 享平
長く長く続く岩の柱があった。クライマーがその柱をひたすら登っていく。
彼ら1人1人が積み重ねの象徴である。
彼らは何らかのゴールを目指して上へ登るわけではない。登り続ける事自体が目的でありその行為にゴールは無い。
 
「PapA」
(2010/3分45秒)
監督:松井 久美
音楽:村上 大輔
演奏:杉原 加恵
光と物体が存在すれば、そこに必ず影が出来る。
先に影を見つけたとしたら、光を遮っている物体が存在していることが証明出来る。
もしもその影が消えてなくなったとしたら…物体も消滅したと考えるべきで、それが現実なのである・・・。
 
「Googuri Googuri (グーグリィ グーグリィ)」
(2010/8分22秒)
監督:三角 芳子
音楽:横山 夏子
声:通畠 寿里、古川 タク
女の子の想像の話。
「ぐーぐりぃ ぐーぐりぃ」はおじいちゃんと女の子の間だけでわかる秘密の言葉 。おじいちゃんは時に山のようであり、樹や海のように思えたり、そこから女の子の想像は鳥のように無限の想像の世界を自由にはばたいてゆくのです。
 
「わからないブタ」
(2010/10分00秒)
監督:和田 淳
カラーデザイン:尼子 実沙
サウンドデザイン:高橋 享平
家の前にとても大きなブタがいる。その家には人間が住んでいる。みんなブタのことを知っているし、ブタもみんなのことに気づいているが、それぞれどれくらいにどんなふうに知っているかは判らない。 お母さんもお父さんのことが判らない。
   
協力:東京藝術大学
 

《料金》一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円

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※内容は予告無く変更する場合があります。

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