プログラムPROGRAM
2011 6

日本映画名画鑑賞会
2011年6月5日(日)
上映作品は、当日のお楽しみとさせていただきますが、選りすぐりの傑作・名作を揃えて上映しますので、どうぞご期待ください。
 
(会員の皆様からの上映作品タイトルの問い合わせを、上映1週間前より電話・e-mailで受け付けます。会員番号をご確認の上、お問い合せください)

《料金》
一律500円


アルトーと映画
2011年6月11日(土)・12日(日)
 
シュルレアリスムの過激な詩人で、特異な演劇理論家でもあったアントナン・アルトー。彼が俳優として出演する『裁かるゝジャンヌ』と、同じく出演した超大作『ナポレオン』の製作秘話をつづったドキュメンタリー『ナポレオン生誕 映画革命児アベル・ガンス』を上映する。
アルトーが最も映画と親密だった時代で、この2作と同じ時期にジェルメーヌ・デュラック監督『貝殻と僧侶』(1927)の脚本を手がけている。映画芸術が到達した高みを示すプログラム。
 
[関連企画] 神戸映画資料館レクチャー:映画の内/外
第1回 文学芸術全方位トークセッション

 
「裁かるゝジャンヌ」La Passion de Jeanne d’Arc
(フランス/1927/110分[18fps]/サイレント/16mm)
監督・脚本・編集:カール・テホ・ドライヤー
撮影:ルドルフ・マテ
舞台美術:ヘアマン・ヴァルム、ジャン・ユーゴー
出演:ルネ・ファルコネッティ、ウジェーヌ・シルヴァン、モーリス・シュッツ、ルイ・ラヴェ、アントナン・アルトー
 
ドライヤーのサイレント映画の到達点を示す傑作。実際には数ヶ月間にわたって続いた裁判から、ジャンヌ・ダルクが処刑された1日を凝縮して描く。火刑台に送られるジャンヌに付きそう修道士の役をアルトーが演じている。
 
「ナポレオン生誕 映画革命児アベル・ガンス」
Abel Gance et son Napoleon

(フランス/1983/60分/35mm)
監督・脚本:ネリー・カプラン
製作:クロード・マコウスキー
撮影:ジャン・モンシニー
音楽:ベティ・ウィルメッツ、ユベール・ロスタン
 
『鉄路の白薔薇』(1923)などで知られるサイレント時代の巨匠アベル・ガンス。本作品は、歴史的大作『ナポレオン』(1927)制作の秘密を、未公開フィルムを通じて綴る。オリジナル構想は12時間を超えるものであったという。何台ものカメラを使用し、斬新な撮影手法を試みるなど、勃興期にある映画の果敢な挑戦。マラー役でアルトーが出演。1981年にフランシス・フォード・コッポラによって、三面マルチスクリーンとオーケストラ演奏で甦った。   
 

《料金》入れ替え制
1本あたり
一般1000円 学生・シニア900円
会員900円 会員学生・シニア700円

《割引》
2本目は200円引き
レクチャー:第1回 文学芸術全方位トークセッション参加者は1本目も200円引き

協力:神戸芸術工科大学


[貸館]ホラー映画向上委員会 MebiusRing 上映会
2011年6月17日(金)19:00
         18日(土)13:15 / 15:15 / 17:15 / 19:15

*両日とも先着15名様にゾンビ肉ジャーキープレゼント!
 
「コリン LOVE OF THE DEAD」COLIN
(2008/イギリス/97分)監督:マーク・プライス
 
わずか45ポンド(約4800円)で作られたゾンビ映画が世界に衝撃を走らせた!
歴史に残る切なく、哀しいゾンビ映画がついに神戸へ上陸。
 
 
 
 
 
 
主催・お問い合せ:ホラー映画向上委員会 MebiusRing

(C)2008 NOWHER FAST FILM PRODUCTION

料金 一律1500円


映画の旅 ___現代日本映画を代表する3監督
2011年6月24日(金)〜28日(火)
 
2001年に群馬県で開催された「第16回国民文化祭・ぐんま2001 in たかさき」で行われたシンポジウム「21世紀と映画表現の可能性」のために製作された短編『2001年 映画と旅』(黒沢清監督)、『新世界』(阪本順治監督)と、同じ文化祭での企画「青山真治スペシャル」用に撮られた中編『すでに老いた彼女のすべてについては語らぬために』の3作品を一挙上映。
 
[関連企画] 神戸映画資料館レクチャー:映画の内/外
第2回 帝国の映画_青山真治 × 丹生谷貴志対談

 
「2001年 映画と旅」
(2001/15分/DV)
監督・撮影:黒沢清 出演:市沢真吾、高橋洋、古澤健、藤森朋果
国際映画祭参加時に撮られたなにげない風景のモンタージュに暴力的なショットなどが挿入され、不気味な空気を放つ。
 
「新世界」
(2001/18分/DV)
監督:阪本順治 出演:原田芳雄
大阪・新世界界隈を彷徨う「流し」の男(原田芳雄)。酒を飲んで難民問題をつぶやく彼の目的とは……。
 
「すでに老いた彼女のすべてについては語らぬために」
(2001/51分/DV)
監督:青山真治 出演:万田邦敏、西山洋一、大九明子
現在の風景やニュースフィルム、昭和天皇や大逆事件で絞首刑にされた幸徳秋水と菅野スガ子の写真などの映像に、中野重治(小説「五勺の酒」・詩「雨の降る品川駅」)と夏目漱石(随筆「思い出すことなど」)のテキストの朗読が重ねられる青山真治による「映画史」であり、日本現代史。
   

《料金》3本立て
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 会員学生・シニア900円

《割引》
[レクチャー:第2回 帝国の映画_青山真治 × 丹生谷貴志対談]参加者は200円引き


これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。