プログラムPROGRAM

アンドレ・マルロー監督作『希望 テルエルの山々』
2011年7月23日(土)・24日(日)

 
フランスの作家アンドレ・マルローが監督した唯一の映画『希望 テルエルの山々』。ゴダールの『フォーエバー・モーツアルト』のモティーフであり、ネオリアリズモの先駆的な作品とも称される。
今回参考上映するイタリアのネオリアリズモ、ロッセリーニ監督の『戦火のかなた』と併せてご覧いただきたい。
[関連企画] 神戸映画資料館レクチャー:映画の内/外
第3回 映画の夜と戦争①_アンドレ・マルロー

 
「希望 テルエルの山々」Espoir__Sierra de Teruel
(フランス・スペイン/1939/73分/35mm)
監督:アンドレ・マルロー 脚本:アンドレ・マルロー、ドニ・マニオン
撮影:ルイ・パージュ
出演:アンドレス・メフト、ニコラス・ロドリゲス、ホセ・ラド
国際義勇軍を組織しスペイン市民戦争に参加したマルロー自身による小説『希望』が原作。俳優が出演し、演出もされているが、市街戦や空中戦など実際に戦闘が続くバルセロナで撮影された。物語の最後、山中に墜落した飛行士の遺体が村の教会に運ばれる。このシーンに共和国軍の兵士や地元の住民、千人のエキストラが参加した。延々と続く沈黙の葬列は、内戦の悲惨さ、人間の運命の残酷さを、現実と虚構を超えて観る者に訴えかける。
 
[参考上映]  
「戦火のかなた」Paisa
(イタリア/1949/114分/16mm)
監督:ロベルト・ロッセリーニ
脚本: セルジオ・アミディ、クラウス・マン、フェデリコ・フェリーニ、ヴィクター・ヘインズ、マルチェロ・パリエーロ、ロベルト・ロッセリーニ
撮影:オテッロ・マルテッリ
出演:マリア・ミーキ、ガール・ムア、ドッツ・M・ジョンソン
連合軍の上陸直前から解放まで、ナポリ、ローマ、フィレンチェ、ポオ河と、イタリアを北上しながら、各地の民衆と米兵の交流を中心に、パルチザンや従軍神父らの身に降りかかる悲劇を、六話のオムニバス形式で描く。ネオレアリズモの傑作で、『無防備都市』に続き、『ドイツ零年』とあわせてロッセリーニの「戦争三部作」第二弾。四名の職業俳優を除き、各地で市民や将兵が起用された。脚本にはフェリーニも参加している。 
 

《料金》入れ替え制
1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 会員学生・シニア900円

《割引》
2本目は200円引き
[レクチャー:第3回 映画の夜と戦争①_アンドレ・マルロー] 参加者は1本目も200円引き

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※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。