プログラムPROGRAM

没後10年 甦る相米慎二
2011年9月23日(金・祝)〜25日(日)

相米慎二という偉大な映画作家を失って、早10年が経ちました。享年53歳。1980年、薬師丸ひろ子主演『翔んだカップル』での監督デビューから、劇場映画の遺作となった『風花』(2001)まで、日本映画を牽引し続けた相米慎二監督を21世紀に召還します。
 
左:『朗読紀行 にっぽんの名作「月山」』撮影中の相米慎二監督
 
[関連企画] 9月24日(土)
連続講座:映画批評_新しい映画と観客のために 第2回 甦る相米慎二
講師:藤井仁子(映画批評) ゲスト:濱口竜介(映画監督)

 
「ラブホテル」
(1985/88分/35mm)
製作:ディレクターズ・カンパニー 配給:日活
監督:相米慎二 脚本:石井隆 撮影:篠田昇 音楽:林大輔
出演:速水典子、寺田農、志水季里子、益富信孝、中川梨絵
 
劇画作家・石井隆による、「天使のはらわた」シリーズの1作品。かつて死を決意した夜に出会った娼婦・名美と運命的に再会するタクシー運転手・村木の愛の物語。にっかつロマンポルノの現場で育った相米慎二が手がけた唯一のロマンポルノ作品。1985年は『ラブホテル』『台風クラブ』『雪の断章 情熱』と立て続けに公開され、相米の時代を印象づけた。
 

(C)日活

「朗読紀行 にっぽんの名作
「月山」」

(2001/50分/HD)劇場初上映
共同制作:NHKエンタープライズ21、カズモ
監督:相米慎二 撮影:町田博 照明:木村太朗 美術:横尾嘉良 朗読:柄本明
 
毎回異なる映画監督が演出を担当したNHKハイビジョン・衛星放送の朗読シリーズ「にっぽんの名作」の1本で、相米慎二監督の最後にして唯一のテレビ作品。森敦が、自身の体験を基につづった1974年発表の異色作「月山」を取り上げている。死の山といわれる月山で、一人の男が一冬を過ごし、生死の境を歩くような不思議な体験をする。演出するにあたり「月山」を再読した相米監督は、「生と死」というテーマが身近に感じられたと語っている。今回が劇場初上映。
   
 

《料金》入れ替え制
1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 会員学生・シニア900円

《割引》
2本目は200円引き
講座「第2回 甦る相米慎二」参加者は1本目も200円引き

協力:東京国立近代美術館フィルセンター、インスクリプト

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。