プログラムPROGRAM

映画で知る朝鮮②『天安艦沈没』
2012年2月18日(土)・19日(日)14:00〜
         21日(火)・24日(金)・25日(土)11:00〜

韓国全土を襲った戦争の恐怖、
いったい何が起きたのか!?
疑惑を追い続ける韓国ドキュメンタリー

 
 
  「天安艦沈没」
  (2010/韓国/78分/DVCAM)
  製作:タミ・ピクチャーズ
  監督:キム・ドギュン
 
 
46人が犠牲になった痛ましい事故。
これは北朝鮮の仕業なのか?

 
 2010年、3月26日。104人の兵士を乗せた韓国海軍哨戒韓「天安艦」がペンリョン島近海で沈没し、46人が死亡した。
 韓国政府は当初未詳の事故と言っていたが、翌日には「北朝鮮の魚雷攻撃のための撃沈」と言葉が変わり、いっせいに反北朝鮮キャンペーンが始まり、人々は戦争の恐怖におののいた。平和と交流、協力のムードが漂っていた朝鮮半島を一気に戦雲が覆った。
 韓国政府の対北敵対政策が嵐のように吹きまくり、「報復」と言う言葉がマス・メディアを席巻し、あらゆる南北関係が遮断され、韓国はいつ戦争が勃発するか判らない軍事的緊張に包まれた。
 しかし韓国の国民の3分の2はこの「北朝鮮攻撃説」に懐疑的であった。「キー・リゾルブ-ハゲワシ米韓合同軍事演習」のさなかに事件が起き、しかも沈没した「天安艦」が対潜水艦追尾訓練を行っていた哨戒艦であったからだ。
 さらに2012年の総選挙や大統領選挙の行方を占う地方選挙を目前にして、与党の大敗が予想されたときだった。「北風起しに利用しようとしたのではないか?」疑惑が人々に広がっていった。
 その後の政府の発表は、こうした国民の疑惑を一層強めた。政府が「証拠」として出した全てが、科学的に覆えされた。結局「北の犯行」を立証するいかなる合理的な解釈も成り立たなかった。
 しかし、未だに事件の真相は明らかにはされてはいない。
「天安艦」はなぜ沈没したのか?
「天安艦」は米軍とどんな訓練をしていたのか?
「天安艦」沈没後、米軍の取った不可思議な行動—
「救助訓練」とはいったい何なのか?
 
 映画『天安艦沈没』はこうした疑惑を明らかにし、真実を解明することが、死亡した兵士らへの真の鎮魂となるという思いを込め、制作されたドキュメンタリー映画である。
 
[関連企画]
映画で知る朝鮮①『安重根 伊藤博文を撃つ』
映画で知る朝鮮③『花を売る乙女』

《料金》
一般1500円 学生1300円 シニア1000円
会員1000円 会員学生・シニア900円

【前売券】1000円(神戸映画資料館で取り扱い/2月14日まで)

主催・配給:カナリオ企画

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。