プログラムPROGRAM

ドキュメンタリー「異国に生きる 日本の中のビルマ人」
2013年7月12日(金)〜16日(火)
誰のために、何のために、
遠い“異国”で生きるのか
自分には何がいちばん大切なのか――
東京で暮らすビルマ人青年の14年間の記録

 
「異国に生きる 日本の中のビルマ人」
(2012/100分/HD[ブルーレイ上映])
監督・製作:土井敏邦
撮影・編集:土井敏邦、横井朋広
整音:藤口諒太
写真撮影・デザイン:野田 雅也
配給:浦安ドキュメンタリーオフィス  
 
1991年、ビルマ(ミャンマー)軍事政権の弾圧を逃れ、家族を祖国に残したまま、政治難民として日本に渡ったビルマ人青年チョウチョウソー(チョウ)。生活のためにレストランで働きながら、祖国で封じられた民主化運動を続ける日々。数年後、妻ヌエヌエチョウとの再会が叶うと、日本でビルマ料理店をオープンし、2人での亡命生活が始まる。第三国タイでやっと実現した14年ぶりの老父との再会。しかしその後の父の死の報にも帰国は実現しなかった。
日本での滞在はすでに20年以上になり、暮らしも安定した。しかし、そこはチョウにとって将来の保障もなく、祖国に貢献する役割も担えない“異国”であり、“自分の居場所”ではない。「家族に会いたい」「祖国で暮らしたい」という願いと、“祖国の民主化運動”のためにその望郷の想いを捨てなければならないという思い。その狭間で揺れ、迷ってきたチョウは、今の祖国の「民主化」をどう捉え、その中でどう生きようとするのか…。
『沈黙を破る』(2009)、『”私”を生きる』(2010)
で注目を浴びた土井敏邦監督の最新作!

2009年度キネマ旬報文化映画ベスト・テン第1位に輝いた『沈黙を破る』、2012年度ベスト・テンで第2位を獲得した『“私”を生きる』の土井敏邦監督が、在日ビルマ青年を14年もの歳月をかけて追い続けた注目の最新作。
主人公チョウが愛する“国”とは “国家”なのか、“故郷”なのか、それとも“大切な人”なのか。彼の生き方を通して、「愛国心」の真の意味を震災後の日本社会に静かに問いかける。
 
[公式サイト]
 

トーク付き上映 7月14日(日)13:00の回上映終了後
  中尾恵子(日本ビルマ救援センター代表)
    ×
   箱田徹
(ビルマ情報ネットワーク・ディレクター)
 
中尾恵子(なかおけいこ)
日本ビルマ救援センター代表
日本ビルマ救援センターは20年以上にわたり、関西を拠点にタイ・ビルマ国境と日本国内のビルマ難民支援を行うNGO。中尾氏は90年代後半から活動に参加。優しく誠実な人柄からビルマ人の信頼も厚い。
 
箱田徹(はこだてつ)
ビルマ情報ネットワーク・ディレクター、立命館大学専門研究員
ビルマ情報ネットワークは、ビルマの抱える様々な問題をインターネットを使って日本語で紹介する情報系NGOで、箱田氏は大学時代から創設メンバーとして15年あまり活動を行う。東京ではアドヴォカシーに力を入れる。

ビルマ(ミャンマー)料理 7月13日(土)・14日(日)11:30ごろ〜
シネマカフェ・チェリー(神戸映画資料館内)
 
新長田のミャンマー料理店TeTe(テテ)さんのメニューを、2日間限定でご提供します。
通常よりミニサイズでお出ししますので、気軽にお楽しみください。
  ミャンマーカレー300円 モヒンガー(麺類)250円 サモサ(1ッ) 180円

《料金》
一般1500円 学生1300円 シニア・高校生以下1000円
会員一般1000円 学生会員・シニア会員900円

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。