プログラムPROGRAM

転形期のインディペンデント映画
第3回 キャメラマン・四宮秀俊 小特集
 
5月5日(月・祝)・6日(火・祝)AプログラムBプログラム
5月5日(月・祝)〜11日(日)[水・木休映]Cプログラム
『へんげ』(2011/大畑創監督)、『Playback』(2012/三宅唱監督)、『Dressing Up』(2012/安川有果監督)など、注目のインディペンデント映画を次々と手がけているキャメラマン四宮秀俊。その魅力と幅の広さを存分に感じさせる4作品を上映。

5月5日(月・祝)13:30Aプロ終了後
 トーク:四宮秀俊(予定)・佐藤央

特別上映 5月5日(月・祝)13:00〜
*同日13:30からのAプログラムと併せてご覧になれます。
 
「キャメラマン 玉井正夫」
(2005/22分/DVCAM)
監督・構成・編集:佐藤央
撮影:芦澤明子
企画・制作:玉井正夫さんを記録する会
 
『晩菊』『浮雲』『流れる』などの撮影監督として知られる玉井正夫。2005年の成瀬巳喜男生誕100年に合わせて制作された記録映画。

Aプログラム2本立て
「MISSING」
(2011/55分/HD[ブルーレイ上映])
監督・編集:佐藤央
脚本:小出豊 撮影・照明:四宮秀俊
録音:新垣一平 音楽:近藤清明
美術: 大石佳奈 制作:唐津正樹
製作:神戸映画資料館
出演:土田愛恵、きく夏海、信國輝彦、昌本あつむ、八尾寛将、堀尾貞治
夫と1人息子のヒロと幸せな生活を送っていた清瀬晧子は、軽い気持ちからヒロとの約束を破ってしまう。その日以来、ヒロは二度と帰ってこず、「自分のせいだ」と自らを責める晧子は夫と別れ1人ヒロを待ち続ける。それから5年の月日が過ぎ…。とても大事なものを失ってしまった人々の、その後の物語。
 
 
「わたしたちがうたうとき」
(2010/15分/HD[ブルーレイ上映])
監督・脚本:木村有理子
プロデューサー:田中深雪 撮影:四宮秀俊
録音:黄永昌 編集:平田竜馬
衣装:篠塚奈美 美術:出井奈保
制作:毛塚俊太
製作:経済産業省、公益財団法人ユニジャパン
出演:増田璃子、宇野愛海、利重剛、鈴木卓爾、川崎桜
2012年ソウル国際女性映画祭/あいち国際女性映画祭 正式上映
 
外見も歌声も似たさやかと輝夏。放課後の音楽室で偶然に合唱することで気持ちを通じ合わせる。ある日、さやかは、精神科医の父親の患者が持つ停滞感と社会性の無さに、強い印象を受ける。しかしその患者は、実は輝夏の父親で…。思春期の少女2人の痛々しくも瑞々しい関係を描いた作品。
 
Bプログラム
「Sweet Sickness
 ~スウィート・シックネス~」

(2013/90分/HD[ブルーレイ上映])
監督・脚本・編集:西村晋也
製作:松下順一、沼尻 孝 企画:高﨑正年
プロデューサー:小貫英樹、奥野邦洋
撮影:四宮秀俊 音楽:入江陽 美術:堀内浩一
制作プロダクション:東京レイダース
製作:娯楽TV、ひかりTV
出演:小林ユウキチ、細江祐子、綾見ひかる、片宮あやか、斉藤陽一郎
ロッテルダムCamera Japan Festival 2013正式出品
 
2013年4月に青春Hシリーズ第29弾として公開、レイトショー1週間の小規模公開ながらシリーズ中屈指の傑作と高く評価され、今年2月に渋谷アップリンクで再上映された。
哲哉(小林ユウキチ)と姉の凛(細江祐子)は、両親が亡くなって以来、2人で助け合いながら暮らしていた。ずっとこんな日が続くと哲哉は信じていた。ある日、姉に『結婚して家を出て行く』と告げられるまでは……。
切り詰められた台詞と、研ぎ澄まされた演出。静謐さの中に秘めた熱情を感じさせる演技。そしてすべてを包み込む、柔らかくも冷徹な光を見事に捉えた撮影。低予算映画の過酷な条件下、奇跡的とも言える三位一体が、ここに新たな傑作を誕生させた。これは誰の身にも起りうる普遍的な「愛着と別離」についての映画である。
 
 
関西初上映
Cプログラム
「WHO IS THAT MAN!? あの男は誰だ!?」
(2013/88分/HD[ブルーレイ上映])
制作・脚本・監督:沖島勲 
プロデューサー:横手三佐子
監督補・プロデューサー:西山洋市 
撮影:四宮秀俊 録音・整音:光地拓郎
編集:平田竜馬 音楽:宇波拓
アニメーション:新谷尚之
制作:YYKプロダクション
宣伝・配給:ポレポレ東中野
出演:蒲田哲、内木英二、黒澤正義、石塚義高、植松敦巳、外波山文明、愛奏、中原翔子、岡村多加江、井上カオリ、ほたる、古川真司
 
沖島勲が贈る震災以降の寓話
“自由民主共産あっかんべぇー”政権は、夫の性行為が不足した場合、妻が2人目の夫を持つ事を許可した。続く“お前等アホちゃうか”政権は、これを一気に8人まで引き上げた。放り出された社会的劣者の男達。あわれですねぇ~。更に“何さらしとんねん”政権は、またまた身も蓋もない法案を用意しているらしい・・・解き放たれた女の「性」はどこまで強くなり、置いてけぼりをくらった男の「性」はどこに向かうのか?そんな人間の実在が大きく揺れたとき、荒唐無稽な現実から、アナタは還って来られるか。

WHO IS THAT MAN!? 沖島勲って誰だ!?
1940年生まれ。日本大学芸術学部映画学科在学中より足立正生らと『椀』『鎖陰』を製作。若松孝二や吉田喜重の助監督を務める。若松プロから『ニュー・ジャック・アンド・ヴェティ(モダン夫婦生活讀本)』(1969)で監督デビュー後、TVアニメ『まんが日本昔ばなし』のメインシナリオライターとして約1230本の脚本を担当。映画監督作品には他に『出張』(1989)、『したくて、したくて、たまらない、女。』(1996)、『YYK論争 永遠の”誤解”』(1999)、『一万年、後‥‥。』(2007)、『怒る西行 これで、いーのかしら(井の頭)』(2009)がある。寡作ながらも、常識にはとらわれない革新的な映画作りで、コアな映画ファンは勿論、新進気鋭の若手芸術家からも賞賛を集める。条理を越えたフィクションで私たちの現実世界を根底から脅かす沖島勲の映画は、最新作『WHO IS THAT MAN!? あの男は誰だ!?』で更なる困惑と過激を極める。
《料金》
一般1400円 学生・シニア1200円
会員1200円 学生会員・シニア会員1000円

《割引》2プロ目は200円引き

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。