プログラムPROGRAM

知られざるヨーロッパ映画
2014年7月19日(土)〜22日(火)
「もだえ」Hets
(スウェーデン/1944/96分/16mm)
監督:アルフ・シェーベルイ
脚本:イングマール・ベルイマン
撮影:マルティン・ボディン
音楽;ヒルディング・ローセンベルイ
出演:アルフ・チェーリン、スティグ・イェレル、マイ・セッテルリング

カリギュラと呼ばれる陰険なラテン語教師に苛まれる高校生ヤン=エーリク。裕福な家庭に育ち理想を抱く彼がタバコ屋で働く娘と恋に落ち……。1946年の第1回カンヌ国際映画祭でグランプリ受賞。脚本は監督デビュー前のイングマール・ベルイマン、監督は『令嬢ジュリー』で知られるアルフ・シェーベルイ。

「沈黙の歓び」Vaxdockan
(スウェーデン/1962/95分/16mm)
監督:アルネ・マットソン
脚本:エヴァ・ゼーベルグ
撮影:アーケ・ダルクビスト
音楽:ウルリク・ノイマン
出演:ペール・オスカルソン、ジオ・ペトレ、トル・イセダル、エルサ・プラヴィッツ

デパートの夜間警備員をつとめる若い男が、マネキン人形を見初めアパートに持ち帰る。人形に語りかけ愛撫する男。いつしか人形は男の狂気の愛に応え始める……。監督は『春の悶え』でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞したアルネ・マットソン。主演は『Sult』でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞した名優ペール・オスカルソン。

「処女のめざめ」
Una Vergine per un Bastardo
(イタリア/1965/86分/16mm)
監督・脚本:エドワード・ダイン
製作:ジョゼフ・ジュストマン
撮影:ブルーノ・レティツィア
音楽:ウーゴ・カリーゼ
出演:マリサ・ソリナス、ダン・ハリソン、ハインリヒ・レーウィンケル

生まれつき言葉をしゃべれない青年パコが、酒場をきりもりする少女シータと兄妹のように仲良く暮らす地中海のある孤島。そこへ仲間を裏切った強盗犯が流れ着き、盗んだ宝石をちらつかせて少女を誘惑する。島の風物を活かした画面作りや、歌で物語を紡いでゆく手法が新鮮。スタッフは一部変名が使われているが、アメリカB級映画の作り手が中心のようだ。少女シータを演じるのは、『ボッカチオ’70』やベルトルッチの『殺し』で知られるマリサ・ソリナス。

「続絶叫」La Nuit la Plus Longue
(フランス/1965/80分/16mm)
監督・脚本:ジョゼ・ベナゼラフ
撮影:アラン・ドローブ
音楽:チェット・ベイカー
出演:ヴィルジニー・ド・サラン、アラン・ティスィエ、ウィリー・ブラジオ

資産家の娘が誘拐団に森の中の邸宅に連れ去られ監禁される。ボスの連絡待つ一味は仲間割れをはじめ…。監督はエロティックな作風で知られるジョゼ・ベナゼラフ。本作でも女性同士のSMショーなどが見られるが、隠し撮りと思われる市街のシーンなど随所に初期ヌーヴェル・ヴァーグの影響が見られる。

プラネット・シネマテーク
《会費》 1本あたり
会員1200円 会員学生・シニア1000円
《割引》当日2本目は200円引き
*非会員のかたは、1日会員(登録料100円)のご登録をお願いします。

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。