プログラムPROGRAM

関西初上映
『ちかくてとおい』
2017年6月30日(金)〜7月11日(火)[水・木休映]

7月1日(土)各回上映終了後 トーク 大久保愉伊(監督)+ 高橋知由(構成)

「ちかくてとおい」
(2015/53分/ブルーレイ上映)
監督・撮影・テキスト・編集・ナレーション:大久保愉伊
構成:高橋知由 音楽:大久保正人 撮影補:西川尚志、高橋知由、小森はるか MA・音楽収録:吉田俊光
助成:GBFund 製作・宣伝・配給:Revolving-Lantern

大津波から30年後
2041年28才になる姪へ

津波で大きな被害を受けた岩手県大槌町。
かつて町があった場所はかさ上げ工事のために土に埋もれてしまう。
この町で生まれ育った映画作家は、震災後に生まれた姪に向けて、
彼女が大人になる頃には見れなくなる風景について映画で伝えようとする。

風景の記録映像で構成された53分の町の記憶
監督は2011年に『槌音』を発表した大久保愉伊。
彼が生まれ育ったふるさとの記憶と風景を、未来の姪に向けたメッセージで語る、ビデオレターのようなドキュメンタリーが本作『ちかくてとおい』である。本作の主役となるのは様々な時期の大槌の風景。震災前の町並み、震災直後の変わり果てた町の光景、草花が住宅の基礎を覆う夏の景色、町の跡を練り歩く祭り。
現れては消えていった風景の映像に、震災後に生まれ、大人になる姪に向け、町の記憶やメッセージが監督自身の声で語られる。

「2041年あなたの目の前には、どのような町並みが広がっているのだろう? そこではどんな景色が見え、どのような音が聞こえるのだろう?」

インタビューもなければ、登場人物もいない。
ある日突然消えていった風景から、これから生まれる風景を想像させる映像詩。

昨日と今日、今日と明日は似ているようでまるで違う

大久保愉伊(監督)
岩手県大槌町出身。映像作家。成城大学芸術学科に入学後、映画研究部に所属し映画を作り始める。東日本大震災の被災地である故郷を記録した『槌音』(2011)は、山形国際ドキュメンタリー映画祭2011やキューバ新人監督映画祭などで上映され、日本映画復興会議奨励賞を受賞。同じく故郷を記録した『ちかくてとおい』(2015) は山形国際ドキュメンタリー映画祭2015、ニッポンコネクション2016(フランクフルト)で上映された。以後も故郷を記録し続けている。

→公式サイト
→予告編

《料金》
一般:1200円 学生・シニア:1000円 会員:1000円

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。