プログラムPROGRAM

ジャン・コクトーの“映画マジック”
2018年12月9日(日)

詩人で画家でもあったジャン・コクトー(1889−1963)は、『詩人の血』(1932)を初監督して以来、数多くの映画作品を生み出した。今回は3本の監督作品を上映し、60年代の「大阪シネクラブ研究会」時代から映画に取り憑かれ、現在は映画字幕制作に携わる北村孝志氏を迎えコクトー映画の魅力を語っていただく。

[上映]
「詩人の血」Le Sang d’un poète
(フランス/1930/51分/16mm)
監督・脚本:ジャン・コクトー 撮影:ジョルジュ・ペリナール 音楽:ジョルジュ・オーリック
出演:リー・ミラー、ポリーヌ・カルトン、エンリケ・リベロ、オデット・タラザク

「オルフェ」Orphée
(フランス/1949/112分/16mm)
監督・原作・脚本:ジャン・コクトー 撮影:ニコラ・エイエ 音楽:ジョルジュ・オーリック
出演:ジャン・マレー、マリア・カザレス、フランソワ・ペリエ、エドアール・デルミ、ジュリエット・グレコ、マリー・デア、ジャン=ピエール・メルヴィル、ロジェ・ブラン

参考上映(82分/35mm)

[トーク]
講師 北村孝志(映画字幕製作者)
ジャン・コクトーという詩人の映画は、いわゆる映画本来の“映像の面白さ”、ジョルジュ・メリエス以来の“映画マジック”に満ちている。ヌーベルバーグの動きが世界の映画を変貌させた時代があったが、そのシュールな感覚、古典的な映画技法が、CG全盛の現在でも大いに“映画的魅力”を発揮している事実を、ぜひ体感していただきたい。今回は特に、数々のゲストスターが出演した場面などを図示して、大いに語り合いたいと考えます。

北村孝志
1947年奈良県生まれ。大阪市立大学在学中から、大阪シネクラブ研究会、大阪労映、大阪学生映画友の会などで、映画鑑賞および上映会に携わり、仕事の関係で東京に移ってからは川本三郎氏の「傍役グラフィティー」「女優グラフィティー」の執筆に参加、またキングレコードなどサントラLPの解説文などを数多く手掛けた。1980年代半ばから、「月刊ビデオコレクション」「週刊テレビガイド」「月刊CDジャーナル」「月刊VISIC」などで、ビデオ紹介記事を手掛け、同じころビデオテープの発売が盛んになって、ビデオソフトの字幕入れなどを担当した。1995年からは独立し、個人事業主としてNHK−BS放送における映画放送の日本語字幕制作を主とし、現在に至る。

 

《料金》入れ替え制1本あたり 一般800円 学生・会員700円
《割引》当日2本目は200円引き  *トークは参加無料(要当日の映画チケット半券)

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。