プログラムPROGRAM

青丘文庫研究会 映像を通して視る! 「朝鮮人強制連行」
2019年4月14日(日)
 
昨年10月に開催した青丘文庫研究会「NDUからNDSへ」に続く第2回目の上映会。今回は在日朝鮮人史に詳しい塚崎昌之氏を招き、青丘文庫研究会の飛田雄一とドキュメンタリー映画作家の金稔万とともに「朝鮮人強制連行」を映像を通して考える。
 
「青丘文庫」は神戸長田のケミカル産業に従事していた韓皙曦(ハン・ソッキ)が朝鮮史関係文献を集め1969年に開設したもので、1997年に神戸市立中央図書館内に再オープン。今回の上映会は、そこで定期的に行われている「青丘文庫研究会」の例会として位置づけられている。

 

『戦争の傷跡 —高槻地下秘密軍事工場—』(タチソ作戦)
(1984/34分/16mm)
戦争の傷跡製作実行委員会
監督:辛基秀 シナリオ:宇津木秀甫
撮影:髙岩仁 録音:佐々木昌彦
戦時中、高槻市成合の山間部に掘削された高槻地下倉庫(軍の暗号でタチソ)の建設にあたって多くの朝鮮人労働者が危険な仕事に従事した。その実態を資料に基づき描いた作品。神戸大学出身で青丘文化ホールを大阪で開設、朝鮮通信使研究で知られる辛基秀(1931〜2002)の監督作品。

トーク:塚崎昌之(青丘文庫研究会、元府立高校教員、関西大学非常勤講師)
 

『解放ニュース』
(1946/計30分/朝鮮語/35mm)民衆映画株式会社
「民映提供、大阪布施」と書かれた缶で発見された解放後のニュース映画。戦後日本の在日社会で上映された以下の4本を一挙上映。ナレーションは朝鮮語で日本語は入っていない。
・特壱號「懸案の左右合作会談、ハージ将軍暴動防止を勧告、都市対抗野球大会」
・特報「特産品展覧会、8.15記念(独立一周年)」
・特弐號「ソウル消防署分列式、農村生活紹介、水魔来襲」
・特参號「軍政長官主催内外新聞記者招待、士官学校第一回卒業式、ハングル記念慶賀ボーイスカウト運動会、ハングル五百年記念、金九総理地方巡察」

参考上映:『在りし日の金慶海さんと「神戸港平和の碑」』撮影・編集:金稔万

トーク:飛田雄一(神戸学生青年センター館長、強制動員真相究明ネットワーク・共同代表)

『オモニと少年』
(1958/48分/16mm)
教育映画配給社・民芸映画社提携作品
製作:松丸青史 企画:岩崎昶 脚本:片岡薫、皆川滉 監督:森園忠 撮影:荒牧正
出演:北林谷栄、下元勉、内藤武敏
炭坑で両親を失った日本人の少年。隣の金おばさんが、自分の死んだ子に似ていると言って引き取って育てる。彼女は戦争中に日本に徴用された夫の後を追ってきたが、事故で夫や子を失っていた。民族や血族を越えた母と子の絆を描く。『にあんちゃん』の北林谷栄が主演。

 

《参加費》1500円
* どなたでもご参加いただけます

共催:青丘文庫研究会

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

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