プログラムPROGRAM

公開研究会
[貸館]宗教映画とスクリーン・プラクティス
2019年11月16日(土)13:00~16:00 17:00

宗教と映画というテーマは、特に欧米の映画史においてキリスト教の信仰と不可分なものとして論じられてきたが、日本を含むアジアの宗教との関係は、これまで十分に論じられてきたとは言い難い。この公開研究会は、日本の事例を中心としながら、仏教と映画、またスクリーン・プラクティスと宗教の関係を、様々な観点から比較分析し、新たな研究の導きの糸とすることを目的としている。
また関連して、神戸映画資料館で発見され、「神戸発掘映画祭2018」で1巻目のみ上映された『鍋かぶり日親』(牧野省三・沼田紅緑監督、牧野教育映画、1922年)について、未公開の2巻目もあわせたバージョンで初上映する。

13:00~13:45
第1部 日本・アジアにおける宗教と映画

上田学(神戸学院大学)「牧野省三と宗教映画」
ユリア・ブレニナ(大阪大学)
「日蓮主義と映画ー立正活映の映画製作と配給網に着目してー」
赤井敏夫(神戸学院大学)「近代インドと宗教映画」

13:45~14:45
第2部 スクリーン・プラクティスと宗教

近藤和都 (大東文化大学)
「歴史のなかのスクリーン・プラクティス:日本における研究動向」
ローランド・ドメーニグ(明治学院大学)
「光と影の大いなる術 宗教と幻燈をめぐる相関関係」
福島可奈子(神戸大学)
「明治期日本のプロテスタントにおける幻燈利用――中島待乳製スライドを一例に」
スザンネ・シェアマン(明治大学)
「欧州から見た日本の宗教と娯楽の関係」

15:00~16:00
発表者によるディスカッション

司会 上田学

16:15~17:00
『鍋かぶり日親』上映
(デジタル[原版9.5mm] )
神戸映画資料館所蔵 デジタル化協力:神戸大学

主催:神戸学院大学研究助成B「 スクリーン・プラクティスに関する日亜比較文化研究」、早稲田大学演劇映像学連携研究拠点公募研究「マルチマテリアルを基礎とした立正活映作品の復元」
 

《参加費》無料   《会場》神戸映画資料館

これまでのプログラム|神戸映画資料館

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