プログラムPROGRAM

新春剣豪映画大会
2020年1月4日(土)・5日(日)

神戸映画資料館は難しい映画ばかり上映している、もっと楽しい映画をやって欲しいとの声を時々いただく。新春はこの要望に応えて剣豪の出て来る時代劇を上映いたします。
市川右太衛門主演でお笑いを盛り込んだ『柳生二蓋笠(改題:柳生殺陣剣)』、片岡千恵蔵主演で稲垣浩監督の『宮本武蔵 一乗寺決闘』最長版、前進座の河原崎長十郎と中村翫右ヱ門主演で溝口健二監督の『宮本武蔵』の珍しい三作品。
なお、古いフィルムにつき音声の聞き難い部分があることをご了承ください。

 

「柳生二蓋笠(改題:柳生殺陣剣)」

(1938/58分/16mm)新興キネマ(京都)
製作:高橋幹雄 監督:仁科紀彦 脚本:三室戸寛二 撮影:原義勝
出演:市川右太衛門、梅村蓉子、市川男女之助、松本泰輔、荒木忍、國友和歌子

将軍が市中で辻斬りをしていると知った大久保彦左ヱ門と柳生但馬守は天下の一大事と悩む。そこへ柳生但馬守の三男で勘当され行方知れずの又十郎が江戸の街に戻って来る。彦左ヱ門は又十郎を辻斬りに遭遇させその腕を試す。又十郎の勘当を解くため但馬守との御前試合を計画、顔を笠で隠した又十郎は見事、笠で槍を払い勝った。但馬守は試合の相手が自分の息子の又十郎だと知り、将軍の徳川家光から褒められ喜ぶのだった。

 

「宮本武蔵 一乗寺決闘」

(1942/118分/16mm)日活京都
製作:高橋幹雄 監督・脚本:稲垣浩 原作:吉川英治 撮影:石本秀雄
出演:片岡千恵蔵、香川良介、尾上華丈、市川春代、宮城千賀子

朝日新聞に連載された吉川英治の小説の映画化。京の名門、吉岡道場に勝負を挑んだ武蔵は当主の吉岡清十郎を倒し、三十三間堂で弟の吉岡伝七郎を倒し、一乗寺下り松で多数の門弟に囲まれた12歳の吉岡源次郎を倒す。比叡山に籠った武蔵は仏像を彫って祈るが山を追われた。

 

「宮本武蔵」

(1944/55分/16mm)松竹京都
製作:マキノ正博 監督:溝口健二 原作:菊池寛 脚本:川口松太郎 撮影:三木滋人
出演:河原崎長十郎、中村翫右ヱ門、生島喜五郎、田中絹代

毎日新聞連載戦時版に連載された菊池寛の宮本武蔵の評伝の映画化。父の敵討のため教えを乞う姉と弟が現れ、武蔵は一乗寺の決闘のあと剣術を教える。それを知った敵は佐々木小次郎を味方にして弟を斬る。一年後の小倉、姉の見送りで船に乗り込んだ武蔵は、小次郎が待つ巖流島に向い波打ち際での一騎打ちで小次郎を倒す。

 

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1200円 ユース(25歳以下)700円 会員1000円
《割引》当日2本目は200円引き

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。