プログラムPROGRAM

新作

『蹴る』
2019年9月14日(土)〜17日(火)
11:00

「蹴る」
(2018/118分/ブルーレイ上映)
監督:中村和彦(「プライド in ブルー」「アイ・コンタクト」「MARCH」)
プロデューサー:中村和彦、森内康博
撮影:堺斗志文、中村和彦、森内康博
録音:藤口諒太 整音:鈴木昭彦 音楽:森内清敬
製作:「蹴る」製作委員会(中村和彦+らくだスタジオ)
配給:「蹴る」製作委員会+ヨコハマ・フットボール映画祭

出演:永岡真理、東武範、北沢洋平、吉沢祐輔、竹田敦史、三上勇輝、有田正行、飯島洸洋、内橋翠、内海恭平、塩入新也、北澤豪 (日本障がい者サッカー連盟会長)

誰にも負けない、誰にも止められない。
永岡真理は生まれながらにして難病「SMA(脊髄性筋萎縮症)」を患い、生涯で一度も歩いたことがないが、ひとたび試合が始まれば、華麗かつ激しいプレーで観客を魅了する。
東武範は筋ジストロフィーにより、呼吸器が手放せず、食事を摂ることも辛いが、国内でも屈指の実力を誇る。
真剣なトレーニング、家族のサポート、自らの障害との折り合い、恋愛模様、そして夢のワールドカップ。。。
映画『蹴る』は、永岡、東を中心に、電動車椅子サッカーワールドカップを目指す選手達を6年間に渡り追い続けたドキュメンタリー映画である。

→公式サイト

《料金》 前売:1300円
一般:1700円 学生・シニア・障害者:1100円 会員:1000円


にいやなおゆき 新作アニメーション
『乙姫二万年』お披露目上映会

2019年8月24日(土)・25日(日)

→『乙姫二万年』公式サイト
 
Aプログラム
「こがねむし」(2013/2分/HD)

出演は、にいや、脚本家の金子二郎氏。二人が酒を飲んでいるところに迷い込んだこがねむし。突如、金子氏がとった信じられない行動とは?
 
「モノクロの日」(2012/14分/HD)

朝の玉川上水遊歩道から、武蔵美キャンパス、突如のゲリラ豪雨、雨上がりの風景……。
「風景が人形アニメのセットに見える」と、誰もが異口同音に感想をもらす「アニメーション作家が撮ったドキュメンタリー」。
 
「納涼アニメ電球烏賊祭」(1993/5分/8ミリフィルム→VHS→DV)

にいやなおゆき初期の代表作。電球の幻想的な光で描き出される夢の風景。
 
「乙姫二万年」(2018/35分/FHD)


声の出演:加藤賢崇、齊藤ナスカ、塩塚和代、宇賀神明広、仁科貴
音楽:よだまりえ、長嶌寛幸、山口博雅
4年間の歳月をかけて制作された最新作。
変な住人ばかりが住んでいるおんぼろアパート。二万年後からやって来たという女が居候を始めてから不思議な出来事が次々と起こる。
写真、画、実写、模型、特撮、様々な技法を混ぜ合わせ制作された、誰も見たことのない「おもちゃ特撮映画」

 

Bプログラム
「断片2」(2012/7分/DV)

初期のデジカメのおまけ動画で撮る日常の断片。荒い画像、秒間15フレームで撮られた動画はまるでデジタル時代の8ミリフィルムのよう。
 
「昨日・今日・明日記」(2012/30分/HD)

地震、原発事故を経て、変容していく意識と風景。日記映画の動画を元に構成した、昨日、今日、明日の記憶。にいや日記映画の代表作。
 
「灰土警部の事件簿 人喰山」(2009/28分/DV)

古風な探偵小説の挿絵調墨絵で怪奇な幻想世界を描く。カメラワークと語りだけで見せる「紙芝居アニメ」。弁士は作者のにいやなおゆき本人。ゆうばり映画祭から、ドイツニッポンコネクションを皮切りに各国で上映されたアンダーグラウンドエログロアニメーション。関西では初上映となる、英語字幕つき音声強化決定版!

 

にいやなおゆき
1963年、岡山県生まれ。アニメーション作品に『納涼アニメ電球烏賊祭』(93)、紙芝居アニメ『人喰山』(09)など。特撮、特殊美術担当作品に、高橋洋監督『ソドムの市』(04)、NHKBSドラマ『小暮写真館』
沖島勳監督『WHO IS THAT MAN!?あの男は誰だ!?』(13)、関根勤監督『騒音』(15)私立恵比寿中学『未確認中学生X』井川耕一郎監督『色道四十八手 たからぶね』(14)など。最新作『乙姫二万年』(18)がついに完成、公開準備中。

 

《料金》入れ替え制1プログラムあたり
一般1400円 学生1000円 会員1200円
《割引》当日2プログラム目は200円引き


『キュクロプス』
2019年7月5日(金)〜16日(火) [水・木休映]

「キュクロプス」
(2018/108分/ブルーレイ上映)
製作・監督・脚本:大庭功睦
撮影:川野由加里 照明:中村晋平
美術:矢野浩加 録音:加来昭彦 音楽:永島友美子
衣裳:白石敦子 ヘアメイク:金森麻里 編集:松本健作
音響効果:大河原 将、楳内日呂睦 VFX:田中貴志
制作部:澤井克一、佐藤大輔 助監督:桜井智弘
プロデュース:石塚紘太

出演:池内万作、斉藤 悠、佐藤貢三、杉山ひこひこ、あこ、島津健太郎、山中良弘、中野 剛、ディーゴ、新庄 耕

復讐に取り憑かれた一つ目の男キュクロプス
その目に映る真実とは──。

物語は、妻とその愛人を殺害した罪で14年の服役を終えた男・篠原が、事件が起きた街へ帰ってくる場面で幕を開ける。篠原の目的は、妻を殺した真犯人に復讐すること。
フランスの著名な画家オディロン・ルドンによる「キュクロプス」にモチーフを得たこの作品は、濡れ衣で投獄された男の復讐を軸にしたノワール映画であり、製作・監督・脚本を務めた大庭功睦による自主製作映画である。
国内初上映となったのは、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018」。上映後、「自主製作映画の域を超えている」「先が読めない展開に釘付けになった」などと高い評価を集め、シネガーアワードと北海道知事賞の2賞を同時受賞するという快挙を達成した。
また、 SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018の国内長編部門、ドイツで開催された日本映画祭Nippon Connection 2018のNippon Visions 部門、オランダにて開催されたCAMERA JAPAN 2018にて上映されるなど、各映画祭で評価され、その注目を高めている。

ストーリー
妻とその愛人を殺害した罪により、14年の服役を終えた男・篠原(池内万作)が、事件が起きた町に戻ってきた。彼の目的は、妻を殺し自分を罠にはめた真犯人に復讐することーー
篠原は、事件の捜査を担当した刑事・松尾(佐藤貢三)と、その情報屋・西(斉藤 悠)の協力を得、真犯人がヤクザの若頭・財前(杉山ひこひこ)であることを知る。早速、財前殺害に向け、西の手ほどきを受けつつ銃撃の訓練を始める篠原。同時に、事件の記憶が蘇り、悪夢に苛まれ、亡き妻の亡霊との邂逅に安らぎを見出す篠原であった。
ある日、篠原は、ふらりと立ち寄ったバーで、亡き妻に瓜二つの女性・ハル(あこ)と出会う。一度目は、逃げるように店を後にした篠原だが、それ以降、事態は思わぬ方向に転がり始める。

→公式サイト

《料金》
前売:1200円
一般:1800円 大学・専門学校生:1500円 中高生:1000円
シニア:1100円 会員:1100円

*初日サービスDAY 1100円


鈴木卓爾監督最新作
『ゾンからのメッセージ』
2019年1月25日(金)〜2月5日(火)[水・木休館]

©️映画美学校/不写之射プロ

「ゾンからのメッセージ」
(2018/117分/ブルーレイ上映)
監督:鈴木卓爾 脚本・プロデューサー:古澤健 撮影:中瀬慧 音響:川口陽一 照明:玉川直人 編集:浜田みちる、鈴木卓爾 音楽:澁谷浩次(yumbo)
製作:映画美学校、不写之射プロ 宣伝協力:SPOTTED PRODUCTIONS 配給・宣伝:不写之射プロ

出演:
高橋隆大、長尾理世、石丸将吾、唐鎌将仁、飯野舞耶、律子、古川博巳、山内健司(青年団)

©️映画美学校/不写之射プロ

不思議で懐かしい時の止まった町、
その名は夢問町

20年前のある日突然、夢問町は、謎の現象「ゾン」により町全体が覆われてしまいました。無謀にもゾンの向こうへ行った人もいましたが、帰ってくる人は誰もおらず、今ではそんなことをする人もいなくなりました。この町の人々は何を想い、20年の日々を過ごしてきたのでしょう? 生まれた時から町の外を知らない若者は、ゾンに何を見るのでしょうか? 町の外はまだそこに在るのでしょうか?

古澤健(脚本・プロデュース)×
鈴木卓爾(監督)
「誰も観たことのない映画を創る」

数々のTV・映画の話題作を手掛けてきた古澤健(『今日、恋をはじめます』『クローバー』)と、映画の地平を次々と塗り替え続ける鬼才・鈴木卓爾(『ゲゲゲの女房』『ジョギング渡り鳥』第8回TAMA映画賞特別賞)が異色のタッグを組み、とびきり奇妙で魅力溢れる青春SF群像劇がここに誕生した。古澤は、本作で初のプロデュースも務める。

存在感(リアリティー)ある登場人物たち
未知の世界に憧れ戸惑う登場人物を生き生きと演じるのは、映画美学校アクターズ・コース2期高等科で共に演技の研さんを積んだ俳優たち。人生の深遠を平明な言葉で紡ぐ古澤(脚本)、俳優の個性に寄り添う演出を得意とする鈴木(監督)、そして彼ら俳優の協同作業(エチュードやリハーサル)により、オリジナリティに満ちた設定、キャラクター、ストーリーが生み出されていった。

©️映画美学校/不写之射プロ

総製作期間4年超
才能ある若いスタッフ・キャストが総力を結集し、それぞれの役割を超えてともに映画の世界観を具現化した。埼玉県深谷市に架空の「夢問町」の一角を立ち上げた合宿ロケ、町を囲む現象「ゾン」を組み上げた合成作業、いずれにおいても俳優たち自身が重要な作業を担ったことは、通常の映画製作と比べて画期的なことである。総製作期間は実に4年を超える。映画『ゾンからのメッセージ』は内容面だけでなく、製作面においても「誰も観たことのない映画」を目指した。

美しい風景と鮮烈な音楽
寓話的でありながら、ドキュメンタリーやメタフィクションの要素も垣間みえる多層構造も、本作の大きな魅力の一つである。この壮大なレイヤーを、ロケ地・深谷の美しい風景と、孤高のバンド『yumbo』の渋谷浩次が手掛ける鮮烈な音楽が、針と糸のように繋いでいく。こうして自由闊達で不可思議で、でもどこか懐かしい世界が生まれた。映画の終わりに、登場人物たちは何を見つけるのか。あなた自身の目で確かめてほしい。

→公式サイト

1月26日(土)「ゾンからのメッセージ」上映後トーク
鈴木卓爾(監督)・古澤健(脚本・プロデューサー)

 
自分の家、学校、町。それが世界のすべてでそこから出ることなど思いもおよばなかった頃が誰にもあるはずなのに、人はなぜか『ゾンからのメッセージ』の世界を不条理と呼ぶ。鈴木卓爾の撮るものが変に見られがちなのは普通は比喩でしかないものを彼がリテラルに見せてしまうからだが、徹頭徹尾「そのまんま」であるとは映画にとって何と魅力的なことだろう。まさにここでは、いつかこの町を出て行こうという若者のリテラルなもがきと疾走が見る者の涙腺をゆるませる。ド直球の青春映画なのだ!
  藤井仁子(映画評論家)

 

《料金》
一般:1700円 学生・シニア:1100円 会員:1000円
*初日サービスDAY 一律1100円
 *招待券のご利用不可

 


『ゾンからのメッセージ』公開記念 特別上映
2019年1月26日(土)・27日(日)

『ゾンからのメッセージ』と同時期に作られた鈴木卓爾監督の中短篇に加え、古澤健監督の初期代表作にして鈴木卓爾主演の『怯える』の16mmフィルム上映。

Aプログラム

© THE FILM SCHOOL OF TOKYO

「All Night」(2014/69分/デジタル)
監督・編集:鈴木卓爾 撮影:中瀬慧
照明:玉川直人 録音:川口陽一
出演:酒井進吾、佐々木亮、竹之下桃、田村幸大、千原直道、長谷川佳代、藤井治香、裕木つゆ、吉岡紗良 他
映画美学校アクターズ・コース第3期短編ゼミ作品
 
「カメラは映画館から出るな!」
半年間で芝居を練り、深夜の映画館を舞台に二晩で撮り上げた、出会いと別れの映画館群像劇。

 

Bプログラム

© THE FILM SCHOOL OF TOKYO

「怯える」(1998/34分/16mm)
監督・脚本:古澤健 製作:横川一郎、別府文隆
撮影:井上史浩、大石始、安里麻里、山中隆史
照明:八木太郎、木田貴裕、春川和代、井上かおり
録音:石谷岳寛、近藤麗子
美術:堀内玲奈、川口俊平、茅野太滋、山田晃久
編集:筒井武文 音楽:パーパ
出演:鈴木卓爾、長門かおり、太田ゆき江、高橋洋、花本ちなみ、下田温泉
映画美学校フィクション・コース第1期初等科作品
1999年クレルモンフェラン国際短篇映画祭招待作品

近藤は一見、ごく平凡な専門学校生。恋人・ゆみかとは、彼女が姉と暮らす家に気軽に出入りできるような関係だ。そんな近藤のもとに、ある日届いた1本のビデオテープ。そこには近藤がおかした、ある「事件」が映し出される。差出人は不明だが、ビデオの最後には「携帯電話を購入し、その番号を駅の伝言板に書いておけ」との指示があった。ほどなくかかってきた「ぼくはあなたのファンなんです」という謎の男からの電話。かれらの目的は何なのか? 近藤はさらなる闇へ引きずられていく。

©️migrant birds association

 
「ハングリー・ライク・ゴダール!」
(2014/25分/デジタル)
製作:ミグラント・バーズ
導演・編集:鈴木卓爾 撮影:坂西未郁
アイディア:篠崎誠 
出演:律子、裕木つゆ、中川ゆかり、矢野昌幸、鬼束功、坂西未郁
 
日本人女性二人がゴダールを待ちながらゴーヤチャンプルーを作る。果たしてJLGは来るのか? ハートを射抜けるのか?
 

《料金》入れ替え制
一般:1200円 学生・シニア:1100円 会員:1000円
*当日『ゾンからのメッセージ』ご鑑賞で200円割引 *招待券のご利用不可


『モダン・ラブ』
2019年1月18日(金)〜29日(火) [水・木休映]

この恋が終わるとき、
新しい世界が始まる。

「モダン・ラブ」
(2018/115分/ブルーレイ上映)
脚本・監督:福島拓哉
プロデューサー:本井貞成、岩本光弘、福島拓哉
撮影監督:木村和行 撮影:難波俊三、川口紘
照明:高橋拓 サウンドディレクター:田中秀樹
美術:安藤秀敏、菊地実幸 衣装:森美幸、増渕麻衣
ヘアメイク:榎本愛子 VFX:菊地実幸
助監督:渡辺イチ 制作主任:板部文
音楽:トルコ石、河原弘幸(floating mosque)
配給・宣伝:P-kraft 宣伝協力:Tokyo New Cinema
協賛:メディックメディア、PARIBAR 製作:P-kraft、ラフター

出演:稲村梓、高橋卓郎、芳野正朝、今村怜央、佐藤睦、ヤン・イメリック、川瀬陽太、町山博彦、大木雄高、園部貴一、草野康太

カーディフ国際映画祭 審査員特別賞/セブ国際映画祭 グランプリ/サウステキサス国際映画祭 グランプリ/マドリッド国際映画祭 最優秀VFX賞/ハンブルグ日本映画祭 特別芸術賞/ニース国際映画祭 最優秀音響賞
すべての
終わってしまった恋人たちと
出会わない恋人たちと
まだ知らない恋人たちへ

東京国際映画祭ほか世界各国の映画祭で絶賛、全国公開された『アワ・ブリーフ・エタニティ』の福島拓哉による、8年ぶりのオリジナル長編作品。
愛する恋人を失った女性の孤独と葛藤、その先にある新たな心の揺らぎ。常にテーマの軸にある東京を舞台にしつつも、地方ロケや独立問題で世界中の注目を集めるスペイン・カタルーニャ州でのロケを敢行。福島監督の得意とするサイコ・ファンタジー作品であり、心に刺さる痛々しい青春映画である。
SFかつ哲学的、予測不能の奇想天外な物語が「真実の愛とは何か」を投げかける、見たこともないエンターテインメント作品が誕生した。

「起きてないことはすべて、起こり得るってことだから。気づいてないだけで」

東京、現在。
NASAが太陽系内に生命体が存在する可能性のある新惑星・エマノンを発見したと発表。
衝撃的なニュースは世界中を駆け巡り、新惑星ブームが到来する。しかし人々の盛り上がりと裏腹に、異常気象が頻発するようになる。

旅行代理店でアルバイトをしながら、大学で理論物理学を専攻している大学院生・ミカ(稲村梓)は、5年前に失踪してしまった恋人・テル(高橋卓郎)のことが忘れられない。彼女は一見普通の大学院生だが、出会い系アプリで男を漁り孤独を埋めつつ、妄想でテルと会話している。そんなミカの様子を、親友のゲイ・シゲ(芳野正朝)や、研究室の先輩・高山(佐藤睦)は心配している。

ある日、ミカは発作的に既視感を覚えるようになり、もう一人の自分と出会ってしまう。互いに驚く二人のミカだが、どうすればいいかわからない。テルの親友・バード(今村怜央)に相談しに行くと、さらにもう一人のミカが現れ、それぞれが本来は違う世界線に存在するミカだということがわかる。パラレルワールドが交錯してしまっているのは、エマノンの影響かもしれない、とバードは語る。
テルが失踪した世界のミカ、テルと出会い恋が始まる世界のミカ、そしてテルが既に死んでいる世界のミカ。三人はそれぞれの人生を変える選択を迫られる…。

1月19日(土)・20日(日) 福島拓哉監督 上映後トーク
* 19日 限定1名様に抽選で『モダンラブ』未使用脚本プレゼント
* 20日 出演のヤン・イメリックさんも来場決定

→公式サイト
→公式ツイッター
→公式FB

《料金》
前売:1500円(ポストカード付き)
一般:1700円 学生・シニア:1100円 会員:1000円
*初日サービスDAY 1100円



神戸スティールパンカーニバル2018連携企画
『スティールパンの惑星』アンコール上映
2018年9月15日(土)〜17日(月・祝)

 

世界には
まだ私たちの知らないパラダイスがある
そしてそこには音楽がある

 
一見摩訶不思議な楽器、スティール・ドラムの誕生、この楽器がトリニダードの社会で今も持ち続ける地位、毎年開催される大会の熾烈な競争、その大会に無謀にも参加する若い日本人女性の存在等々、一部再現ドラマを含むちょっと変わり種のドキュメンタリーですが、とても興味深い作品です。
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

 

 

「スティールパンの惑星」
PAN! OUR MUSIC ODYSSEY
(トリニダード・トバコ/2015/80分/ブルーレイ上映)
監督:ジェローム・ギオ&ティエリー・テストン
脚本:キム・ジョンソン
プロデューサー:ジャン・ミッシェル・ジベ
音楽ディレクター:ティエリー・プラネル
録音プロデューサー:渡辺洋一
キャスト:レイ・ホルマン、アンディ・ナレル、レン“ブグジー”シャープ、レナルド“レッド”フレドリック、エヴァ・ゴールドスティーン、二ノ宮千紘、ジョバンニ・クレアモント

カーニバルの熱狂と興奮
カリブ海最南端のちっぽけな島
トリニダード・トバゴで生まれた世界で一番新しい楽器 スティールパン
その創世と今を、時空を超えて描く ドキュメントドラマ

ドラム缶を盗んでゲットーまでの坂道を駆け戻った音楽が好きすぎる少年たちの冒険からすべてははじまった
1940年代、イギリスの植民地、アメリカの軍事基地だった島
スティールパンは貧困と抑圧のなかから生まれた
アフリカのドラムは禁止されていた
それでも音のでるものならなんでも、叩いて叩きまくる
そのリズムへの情熱が まったく新しい楽器を作りだした

暴力と抗争の時代を生きたレジェンドたちの
貴重なインタビューが
なぜこの楽器が生まれなければならなかったかを語る

そして今、スティールパンはピース&ラブのシンボルになった世界一を決める大会、パノラマで150を超えるバンドが競いあう
120人編成のオーケストラがひとつになる夜
そしてたった一曲のために世界中からプレイヤーたちが集まってくる
8分間のなかに永遠を探すために
アメリカ、フランス、日本、そしてトリニダードから。
スティールパンに魅せられはじめてパノラマに参加するプレイヤーたちを追いかけるドキュメントのなかで
現在と過去が交錯する

誰もレゲエミュージックを知らなかった時にやってきた映画
ハーダー・ゼイ・カムやロッカーズのように
この映画は新しい扉をあけるだろう

 

→公式サイト

協力:アスタ新長田スティールパン振興会、安里圭一郎
 

《料金》
一般:1400円 学生・シニア:1100円 高校生以下:800円 会員:1000円


七里圭監督最新作 『あなたはわたしじゃない』 & 初期作品35mmフィルム上映
2018年6月30日(土)・7月1日(日)

「音から作る映画」の到達点。
映画以後、の映画。

 

「あなたはわたしじゃない」
サロメの娘 ディコンストラクション
(2018/83分/ブルーレイ上映)
監督:七里圭 テキスト:新柵未成
撮影:高橋哲也、村上拓也、河合宏樹、本田孝義
録音・音響:宇波拓
音楽協力:池田拓実、多井智紀、西村直晃、檜垣智也
製作・配給:charmpoint

出演:青柳いづみ、長宗我部陽子、黒田育世、安藤朋子、川口隆夫、飴屋法水

 

「あなたはわたしじゃない」
そう言って、あの人は私のまえからいなくなった。

あの晩、私は森の中で置き去りにされた。
獣のマスクをしたあの人は、私のお母さん、だったのだろうか?
どことも知れぬ白い部屋で、若い女がつぶやき続ける。
記憶とも空想ともつかぬ独白に、呼び出されるように現れる、囚われの人々。
生き惑う男に素知らぬ振りして、女たちは踊りを止めない。
母から娘へ継がれるカルマを断ち、アイデンティティのくびきから解き放たれるために。

 

初期作品

「のんきな姉さん」
(2004/87分/35mm)
監督・脚本:七里圭 原作:山本直樹
撮影:たむらまさき 音楽:侘美秀俊 編集:宮島竜治
照明:佐藤譲 録音:白取貢
製作:ウォーターメロン・カンパニー、トランス・フォーマー、オービー企画
出演:梶原阿貴、塩田貞治、大森南朋、梓、佐藤允、三浦友和、細田玲菜、細田晃慶

姉(梶原阿貴)との禁じられた愛の記憶を小説に書き、雪山で自殺しようとする弟(塩田貞治)と、聖なる夜にオフィスで残業する姉。その二人の現在に、記憶=小説がフラッシュ・バックされてゆく。雪山と都会、現在と過去という二つの空間、二つの時間が錯綜し、いつしか姉弟はふたりきりで、夜空一杯に打ちあがる花火を見ている。そこは夢の世界か、黄泉の国か…。

目覚めれば目覚めるほど夢に近づいていく、不思議な感触の長編劇場公開映画第一作。七里はこのデビュー作を監督するにあたり、敬愛する山本直樹の同名漫画を原作にして、その漫画の霊感源、唐十郎『安寿子の靴』、森鴎外『山椒大夫』までを射程に収めた。

 

「夢で逢えたら」
(2004/20分/35mm)
監督:七里圭 撮影:高橋哲也、鈴木明彦
音楽:侘美秀俊 編集:宮島竜治
音響効果:岡瀬晶彦 整音:白取貢
記録:田口良子 プロデューサー:磯見俊裕
出演:安妙子、大友三郎

バスで眠っているうちに、僕(大友三郎)は〝どこか″にたどり着く。よく知っているような、でもぜんぜん知らないような街。長い坂道、釣り堀の向こうの公園、揺れるブランコ。そして僕は、一人の女性(安妙子)に逢った。誰だろう?よく知っているような、知らないような、彼女の部屋…。

まるで夢の中に迷い込んでしまったような、寄る辺ない不思議な切なさを湛えた実験的な短編。この映画はサイレントではない。しかし、二人の登場人物を取り巻く現実の状況音から、彼らの声だけが抜き取られているので、何を話しているのか分らない。声が失われた世界でのボーイ・ミーツ・ガール。欠如を抱えた映像として『眠り姫』、『ホッテントットエプロン』の原型であり、以後の長編を胚胎している重要な作品。「この映画でできたことと、できなかったことが、僕のすべて」とは、七里の言。

 

トーク 6月30日(土)14:35~ 参加無料(当日の映画鑑賞者対象)
七里 圭(監督)+堀 潤之(映画研究・表象文化論)

《料金》
一般:1700円 学生:1000円 シニア:1100円 会員:1000円
*当日2プログラム目は200円割引 *招待券のご利用不可


高橋洋監督最新作
『霊的ボリシェヴィキ』
2018年6月1日(金)〜10日(日)[水・木休館]

それは、
あの世に触れる
〈恐怖の革命〉

Jホラーの巨匠、高橋洋が切り拓く、
かつてない “心霊映画”

 

「霊的ボリシェヴィキ」
(2017/72分/ブルーレイ上映)
監督:高橋洋 撮影:山田達也 照明:玉川直人
録音:臼井勝 音楽:長嶌寛幸 製作:映画美学校
配給・宣伝:『霊的ボリシェヴィキ』宣伝部
配給・宣伝協力:プレイタイム

出演:韓英恵、巴山祐樹、長宗我部陽子、高木公佑、近藤笑菜、河野知美、本間菜穂、南谷朝子、伊藤洋三郎

集音マイクがそこかしこに仕掛けられた奇妙な施設。呼び集められたのは、かつて “あの世に触れた” ことがあるという “ゲスト” と呼ばれる男女たちだった。その中の一人、由紀子には、幼い頃 “神隠し” に遭遇した過去があった。強すぎる霊気により一切のデジタル機器が通用しないこの場所 で、静かにアナログのテープが回り始める。やがてテープに記録されてゆくのは、人間の領域を踏み越える禁断の心霊実験だった……。

脚本家として『女優霊』『リング』でJ(ジャパニーズ)ホラーというジャンルを確立させた高橋洋。前監督作『旧支配者のキャロル』(2011年)から6年ぶりに監督、脚本を務めた最新作は、かつてないスタイルの心霊恐怖映画となった。
『霊的ボリシェヴィキ』という衝撃的なタイトルは、神道霊学研究家の武田崇元氏が70年代に提起して以降、ディープ・オカルトの世界でのみ密かに語り継がれた言葉である。20年以上前からこの言葉に取り憑かれた高橋は、商業ベースでの実現を試みながら果たせず、今回、最もオリジナルの構想に近い形で、映画による “霊的革命” を実現へと導いた。
高橋が一貫して追求してきた「恐怖映画」の要素と、前作『旧支配者のキャロル』からさらに深化した「人間ドラマ」が組み合わさり、新たなる恐怖の地平が切り拓かれる!
その最初のホン読み(シナリオの読み合わせ)は、「まるでそれ自体が降霊実験のようだった」とスタッフは証言する。『霊的ボリシェヴィキ』は観客を直接映画の中へと巻き込み、スクリーンに漂う“霊気”を体感させる、まったく新しい形の “霊的エンターテインメント” である。

→公式サイト

《料金》
一般:1700円 学生:1000円 シニア:1100円 会員:1000円
*初日サービスDAY 一律1100円
 *招待券のご利用不可

 


『霊的ボリシェヴィキ』公開記念
高橋洋監督作品集
2018年6月2日(土)・3日(日)、9日(土)・10日(日)

『ソドムの市』『狂気の海』『旧支配者のキャロル』に加え、映画美学校で制作されたコラボ短篇を一挙上映。

Aプログラム
「ソドムの市」
(2004/104分/DVCAM)©2004ホラー番長製作委員会
監督・脚本:高橋洋 撮影:小暮洋輔 美術:山本直輝 音楽:長嶌寛幸
出演:浦井崇、小嶺麗奈、中原翔子、園部貴一
「ホラー番長」シリーズの一本として撮られた高橋洋長編デビュー作。盲目の極悪人「ソドムの市」こと爼渡海市郎(浦井崇)は、最悪の破壊計画をたくらんでいた。発端は18世紀、市郎の祖先、領主市兵衛によって身に覚えのない罪で責め殺された腰元のテレーズ(小嶺麗奈)とキャサリン(宮田亜紀)。それがまったくの濡れ衣だったと判った途端、爼渡海家一族に、二人の女の呪いが襲いかかる。そして現代、呪われた血を受け継いだ市郎はキャサリンそっくりの妹を斬り殺し、悪逆非道を繰り返していた。そこに立ちはだかる復讐の女刑事はテレーズと瓜二つ。市郎は二人の女が呼び寄せる地獄の呪いに絡め取られ、この世を混乱の淵に叩きもうとする。特撮、マブゼ、井原西鶴…高橋洋が好きなものを全部ぶち込んだ、時空を超えた地獄絵巻!

 

Bプログラム
「狂気の海」
(2007/34分/DVCAM)
監督・脚本:高橋洋 撮影:山田達也 録音:臼井勝 音楽:長嶌寛幸
出演:中原翔子、田口トモロヲ、長宗我部陽子
時まさに現代、国会での圧倒的な議席数を背景に日本国首相・真壁晋太郎(田口トモロヲ)は日本を「普通の国」にするべく憲法改正に着手しようとしていた。しかし、首相夫人(中原翔子)はあまりにも憲法九条を愛し過ぎてしまっていた。明らかに狂った形で……。そんな緊迫した事態の中、合衆国大統領が何者かによって呪い殺されるという事件が起きる。動き出す〈FBI霊的国防部〉。捜査官のライス(長宗我部陽子)は、強力な軍事力を背景に首相夫妻を追い詰める。やはり日本は核武装して対抗するほかないのか!? しかし、アメリカすらも思い及ばぬ、言語を絶した人々が日本の地下には潜んでいたのだった……!!映画美学校フィクション・コース第9期高等科コラボレーション実習作品。

併映
「おそらく悪魔が」(2009/9分/DV)
監督・脚本:高橋洋 出演:伊野紗紀、渡辺あい
『恐怖』を撮り終えたばかりの高橋洋がまたもや撮った「姉妹物」。インチキ霊媒師の姉の言いなりになっている妹。妹は愛する男と叛逆を決意するが……。出演は後に『反駁』を撮る伊野紗紀と『愛∞コンタクト』の渡辺あいの監督コンビ。映画美学校フィクション・コース第13期初等科ミニコラボ実習作品。

「続・おそらく悪魔が」(2011/11分/DV)
監督・脚本:高橋洋 出演:きむらゆき、八幡みゆき
Jホラーシアターで流れた企画『デアボリック!』を高橋洋が無理やり短編化。霊能姉妹の血の相克に呪われた屋敷。訪れた撮影隊の前に超常現象の嵐が! 出演は『海街diary』のきむらゆきと今や演劇界の大型新人、八幡みゆき。映画美学校フィクション・コース第15期初等科ミニコラボ実習作品。

「炎の天使」 (2012/9分/HD)
監督・脚本:高橋洋 出演:きむらゆき、中川智明
前作の霊感女優まどか(きむらゆき)は演劇集団を率いていた! 「人としてどーなんですか?」が禁句の過酷なオーディション! あまりの罰当たりな所業についに戦車の砲撃が始まった! 高橋洋がこだわる「邪教集団物」の一本。映画美学校フィクション・コース第16期初等科ミニコラボ実習作品。

「代理人アイリーン」(2015/15分/HD)
監督・脚本:高橋洋 出演:奥崎愛野、的場裕美、山田雄三
高橋洋がカナザワ映画祭「映画の生体解剖」トークで着想を得た「邪教集団物」。神の代理人を名乗る女に森で救われた恋人たち。二人を待ち受けていたのはタコ踊りをする狂った教団だった! 映画美学校フィクション・コース第19期初等科&アクターズ・コース俳優育成ワークショップミニコラボ実習作品。

 

Cプログラム
「旧支配者のキャロル」
(2011/47分/HD)
監督・脚本:高橋洋 撮影:山田達也 録音:臼井勝 音楽:長嶌寛幸
出演:松本若菜、中原翔子、津田寛治、本間玲音、伊藤洋三郎
ホラーから一転「真の人間ドラマ」に初めて挑んだ一作。映画学校の卒業制作の監督に選ばれたみゆき(松本若菜)。彼女は講師であり、憧れの女優、早川ナオミ(中原翔子)に出演を依頼する。監督という大役に熱が入るみゆき。だが、ナオミが科す試練はあまりに過酷だった。「現場では心にスタンガンを持て!」ナオミの言葉を反芻する現場にただならぬ緊張感が走る。プレッシャーと戦うみゆきは、クラスメイトで出演者でもある村井(津田寛治)に支えられながら撮影を続けるが、現場は熾烈を極めていく……。映画美学校フィクション・コース第13期高等科コラボレーション実習作品。

併映
「画廊」(2017/8分/HD)
監督:高橋洋 脚本:平野未来 出演:古内啓子、高木公佑、浅田麻衣
高橋洋が初めて他人の脚本で監督。絵が一枚も飾られていない画廊にさまよい込んだヒロイン。やがて暗がりに次々と投影されてゆくのは自分がかつて見た悪夢だった。悪夢の前で審問が開始される…。『霊的ボリシェヴィキ』の髙木公佑が学外からゲスト出演! 映画美学校脚本コース第6期高等科映像化演習作品。

「アウグスト・ストリンドベリ全集 生霊人間」(2018/21分/HD)
監督・脚本:高橋洋 出演:湯川紋子 石山優太 那須愛美 釜口恵太
舞台俳優、石山には秘かな企みがあった。いつも死ぬ役ばかりでウンザリだ。今度は自分がエチュード劇を主宰して、絶対死なない役をゲットしてやる! だが役者仲間の湯川が自身の生霊体験を話し始めたばかりに、稽古はコントロール不能に陥ってゆく……。「ゲーテを越えようとしてオカルトに走った?」北欧の大劇作家ストリンドベリの戯曲が原型をとどめない展開に!映画美学校フィクション・コース第21期初等科&アクターズ・コース俳優養成講座2017ミニコラボ実習作品。

 

《料金》
一般:1400円 学生:1000円 シニア:1100円 会員:1000円
*当日『霊的ボリシェヴィキ』ご鑑賞で200円割引 *招待券のご利用不可


『月夜釜合戦』
2018年3月23日(金)〜27日(火)
 
 

 

 

寄ってらっしゃい観てらっしゃい!
取り出したるは大阪生まれの人情喜劇、
『月夜釜合戦』!

 

 

 

「月夜釜合戦」
(2017/115分/16mm)
監督・脚本:佐藤零郎 撮影監督:小田切瑞穂 照明:栗原良介 録音:江藤直樹 美術:西村立志 編集:佐藤零郎、板倉善之 音楽:井上譲、浦田晴夫、岳陽 プロデューサー:梶井洋志 ロケーションマネージャー:中村葉子 制作:福井逸子 宣伝:山崎紀子、佐野彰則 宣伝美術・タイトルデザイン:シマダタモツ 小道具:田代聖子 ケータリング:持木良太 スチール:大道正史 ネガ編集:山本浩史 整音:ガリレオクラブ 現像:IMAGICA 製作:映画「月夜釜合戦」製作委員会

出演:太田直里、川瀬陽太、門戸紡、渋川清彦、カズ、西山真来、デカルコ・マリィ、緒方晋、赤田周平、下田義弘、大宮義治、北野勇作、海道力也、角田あつし、大宮将司、日野慎也、柴哲平、得能洋平、福井大騎、足立正生

 

偉大な釜を巡る争奪戦が始まる

「月夜の晩に釜を抜かれる」という諺(ひどく油断することの意。月夜の晩は明るいからといって、盗まれる心配はないだろうと思っていたら、大事な釜を盗まれてしまうことから)にあるように「釜」とは古来から最も大切な家財道具の一つとして扱われてきた。確かに米があっても釜がなければ飯が食えない。
また日本にはもう一つ親しみを込めて「釜」と呼ばれる場所がある-大阪・釜ヶ崎である。日本最大の寄せ場として多くの労働者が働き、その日々の稼ぎによって皆が飯を食ってきたことを考えれば、釜ヶ崎もまた巨大な「釜」として機能してきたと言える。今この巨大な「釜」はその機能を奪われようとしている。「安心・安全」を名目とした再開発により、街には監視カメラや野宿者の排除を目的としたオブジェやアートが配置され、じんわりと再開発がなされていく中で、そこにいる労働者たちも場を失いつつある。そのような状況に対抗する喜劇として「月夜釜合戦」は誕生したのである。
映画と社会変革をテーマとする監督佐藤は、前作「長居青春酔夢歌」の撮影現場で出会った友人たちと本作でも共同した。また川瀬陽太、渋川清彦、西山真来といった実力派俳優陣が参戦し、「釜」をめぐる争いの火に油を注ぐ。さらに本作は、今ではほとんど使われなくなった16ミリフィルムで製作されことにより、観る者に釜ヶ崎のにおいを喚起し、人々の息遣いや鼓動を感じさせずにはおかない。
世界で最も偉大な「釜」をめぐる争奪戦の火ぶたが、今切って落とされる!

 

→公式サイト

24日(土)トーク&参考上映 1000円(当日「月夜釜合戦」鑑賞者800円)
参考上映「Lakeside City Frustration Boys」(2007/60分)監督:佐藤零郎
京都造形芸術大学の佐藤真ゼミにもぐっていた佐藤零郎は、「自分の身近にいるけれども、知らない人」という授業の課題のもと、自らがお笑い芸人を目指していた時の相方を撮りにいく。逃げ場所のない湖、井戸のような高級マンション、グルグル回る競艇ボート、先の見えない若者2人のロードムービー。
トーク 北小路隆志(映画評論家)、藤井仁子(映画評論家)、佐藤零郎(監督)、梶井洋志(プロデューサー)、中村葉子(ロケーションマネージャー)
25日(日)参考上映 700円(当日「月夜釜合戦」鑑賞者500円)
参考上映「血煙高田の馬場」(1937/45分[欠落あり]/35mm)監督:マキノ正博
『月夜釜合戦』制作時に監督らが繰り返し見て参考にしたという作品。

《料金》
一般:1700円 学生:1000円 シニア:1100円 会員:1000円
*初日サービスDAY 1100円


『名前のない女たち うそつき女』
2018年3月16日(金)〜20日(火) 17:10〜

「名前のない女たち うそつき女」
(2018/86分/ブルーレイ上映)
監督:サトウトシキ 原作:中村淳彦 脚本:加瀬仁美
撮影監督:小川真司 録音:岩間翼 助監督:大城義弘
音楽:入江陽 ラインプロデューサー:川上泰弘
プロデューサー:森原俊朗、小林良二、橘慎
制作会社:ソリッドフィーチャー
配給・宣伝:渋谷プロダクション
製作:「名前のない女たち うそつき女」製作委員会(オデッサエンタテイメント・渋谷プロダクション) 

出演:吹越満、城アンティア、円田はるか、笠松将、小南光司、吉岡睦雄、クノ真季子、不二子、川瀬陽太、飯田圭子、影山祐子、橘メアリー、辻やすこ、中村高華、稲生恵、高橋里恩、咲良七美、原口夏穂里、安部智凛、今岡瑛子、鈴木菜絵、いまおかしんじ、櫻井拓也

 

累計売り上げ数40万部を突破した
中村淳彦著「名前のない女たち」シリーズの
最新刊「名前のない女たち 貧困AV嬢の独白」を
完全映画化。

いまや社会問題化しているAV業界の中で生きる男と、企画AV女優として生きる女性。そこに関わる者たちの生々しい青春群像劇。
主演のルポライター志村役を演じるのは名優で名高い吹越満。企画AV女優の葉菜子役を演じるのは多摩大初代ミスコングランプリを経てモデル・女優活動をしている城アンティアと、葉菜子の妹明日香役にアイドルグループCANDYGO!GO!の元メンバー円田はるかがハードな濡れ場に初挑戦。若手実力派の笠松将、小南光司。そしてクノ真季子、吉岡睦雄、不二子、川瀬陽太が脇を固める。監督はピンク四天王のサトウトシキが務める。

 

→公式サイト

《料金》
一般:1700円 学生:1000円 シニア:1100円 会員:1000円
*初日サービスDAY 1100円
《プレゼント》
「新東宝ピンク映画 ラスト・フィルム・ショー in 神戸 vol.3」上映の3月17日・18日に1日2作品以上(『名前のない女たち うそつき女』含む)のご鑑賞者、1日10名様、合計20名様にピンク映画月刊誌「ZOOM-UP」80年3月号をプレゼント(提供:ぴんくりんく)


〈映画とトークのコラボレーション〉
東日本大震災から7年──いま、コミュニティのかたちを考える
ドキュメンタリー映画『まだ見ぬまちへ〜石巻・小さなコミュニティの物語〜』

2018年2月23日(金)〜27日(火)
 
わたしたちが大きな災害に襲われたとき、人と家族が再生の拠り所としたのはコミュニティでした。
復興まちづくりに求められたのもコミュニティの在り方でした。東日本大震災7周年、阪神大震災から23年。
両震災で被災者として支援者として研究者として活動された5氏の参加をいただき、映画とトークのコラボレーションで、くりかえし、コミュニティのかたちを考えます。
 

「まだ見ぬまちへ〜石巻・小さなコミュニティの物語〜」
(2018/145分/ブルーレイ上映)
製作:映画「まだ見ぬまちへ」の会
監督・製作:青池憲司 撮影:一之瀬正史 編集・構成:村本勝 整音・録音:黄永昌 
録音・撮影:山田武典 音楽:原公一郎 語り:黒田福美

この映画は、地震と津波で壊滅的な被害を受けた、宮城県石巻市門脇・南浜・雲雀野地区の「人とコミュニティの再生」を6年半にわたって記録した作品です。同地区は、震災前は1772世帯(4423人)が住んでいましたが、津波の被害が軽微ですんだのは10数世帯のみでした。その人びとは、被災直後から寄り合って自律と共助の暮しを始めました。しかし、土地区画整理事業や高盛土道路、防潮堤の建設など大工事は進行しますが、日常生活に必要なインフラはなかなか整備されません。居住環境が整わない地域の暮しをどう支えるか。高齢者のケアは? 新しい住民とのコミュニケーションは?
本作品は、一被災地の非常時のコミュニティ活動の記録であるとともに、そのテーマは、平時の地域社会づくりにも通ずる普遍性をもっています。

 

トーク 青池憲司(監督)とゲストが語り合います。
無料(当日の映画鑑賞者対象) 各45分(予定) 
[ゲスト]
2月23日(金) 小林郁雄(阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター 上級研究員)
24日(土) 近藤民代(神戸大学大学院工学研究科准教授)
25日(日) 室崎益輝(神戸大学名誉教授)
26日(月) 河合節二(野田北部まちづくり協議会代表理事)
27日(火) 和田幹司(1.17 KOBEに灯りをinながた実行委員長)

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《料金》
一般:1700円 学生:1500円 高校生以下:1000円 シニア:1100円 会員:1000円
*初日サービスDAY 一律1100円

協力:くにづかリボーンプロジェクト、アスタくにづか神戸市保留床テナント会


『スティールパンの惑星』
2018年1月26日(金)〜30日(火)

 

世界には
まだ私たちの知らないパラダイスがある
そしてそこには音楽がある

 
一見摩訶不思議な楽器、スティール・ドラムの誕生、この楽器がトリニダードの社会で今も持ち続ける地位、毎年開催される大会の熾烈な競争、その大会に無謀にも参加する若い日本人女性の存在等々、一部再現ドラマを含むちょっと変わり種のドキュメンタリーですが、とても興味深い作品です。
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

 

 

「スティールパンの惑星」
PAN! OUR MUSIC ODYSSEY
(トリニダード・トバコ/2015/80分/ブルーレイ上映)
監督:ジェローム・ギオ&ティエリー・テストン
脚本:キム・ジョンソン
プロデューサー:ジャン・ミッシェル・ジベ
音楽ディレクター:ティエリー・プラネル
録音プロデューサー:渡辺洋一
キャスト:レイ・ホルマン、アンディ・ナレル、レン“ブグジー”シャープ、レナルド“レッド”フレドリック、エヴァ・ゴールドスティーン、二ノ宮千紘、ジョバンニ・クレアモント

カーニバルの熱狂と興奮
カリブ海最南端のちっぽけな島
トリニダード・トバゴで生まれた世界で一番新しい楽器 スティールパン
その創世と今を、時空を超えて描く ドキュメントドラマ

ドラム缶を盗んでゲットーまでの坂道を駆け戻った音楽が好きすぎる少年たちの冒険からすべてははじまった
1940年代、イギリスの植民地、アメリカの軍事基地だった島
スティールパンは貧困と抑圧のなかから生まれた
アフリカのドラムは禁止されていた
それでも音のでるものならなんでも、叩いて叩きまくる
そのリズムへの情熱が まったく新しい楽器を作りだした

暴力と抗争の時代を生きたレジェンドたちの
貴重なインタビューが
なぜこの楽器が生まれなければならなかったかを語る

そして今、スティールパンはピース&ラブのシンボルになった世界一を決める大会、パノラマで150を超えるバンドが競いあう
120人編成のオーケストラがひとつになる夜
そしてたった一曲のために世界中からプレイヤーたちが集まってくる
8分間のなかに永遠を探すために
アメリカ、フランス、日本、そしてトリニダードから。
スティールパンに魅せられはじめてパノラマに参加するプレイヤーたちを追いかけるドキュメントのなかで
現在と過去が交錯する

誰もレゲエミュージックを知らなかった時にやってきた映画
ハーダー・ゼイ・カムやロッカーズのように
この映画は新しい扉をあけるだろう

 

→公式サイト

ミニライブ&トーク付き上映
1月27日(土)・28日(日)13:30〜、15:30〜

ゲスト:安里圭一郎(スティールパン奏者)
《料金》 映画鑑賞料込み
一般:2000円 学生:1700円 高校生以下:1000円 シニア:1400円 会員:1300円

《料金》映画鑑賞料
一般:1700円 学生:1400円 高校生以下:800円 シニア:1100円 会員:1000円
*初日サービスDAY 一律1100円
*26日(金)、29日(月)各回上映後、安里圭一郎氏による解説あり

*予約受付中
info@kobe-eiga.net まで、ご希望の日時、人数、申し込み代表者のお名前・ご連絡先(メールアドレスまたはお電話番号)をお知らせください。


大力拓哉&三浦崇志 監督作品
『ニコトコ島』『石と歌とペタ』
2018年1月12日(金)~16日(火)16:00〜

なかなか聞かれへんかったけど、僕ら、どこ向かってるん?

ゆるりゆるりと、無為の時間の中で存在論的な問いをし続ける圧倒的なオリジナリティー
知られざる奇才・[大力拓哉&三浦崇志]の代表作2本がいよいよ一般初公開!

 
2007年のデビュー作『タネ』からコンビを組み、以降旺盛に作品を発表し続けてきた大力拓哉と三浦崇志。
高い評価にもかかわらず国内では映画祭以外ほとんど上映されてこなかった彼らの作品がついに一般上映解禁。世界でも類を見ないオリジナリティを発揮し続けている大力拓哉&三浦崇志の作品は、引き延ばされた無為の時間に遊びながら、「生きる意味とは何か」「死とは何か」という根源的な問いを、いたって軽やかに問い続ける。

 

「ニコトコ島」
(日本/2008/47分/DV[ブルーレイ上映])
監督・脚本:大力拓哉、三浦崇志
音楽:松田圭輔、大力拓哉
出演:松田圭輔、大力拓哉、三浦崇志

イメージフォーラム・フェスティバル2009大賞
第62回ロカルノ国際映画祭(スイス) 招待上映
第47回ヒホン国際映画祭(スペイン) 招待上映

大力・松田・三浦の3人は船に乗る。
船に乗って、彼らは「どこか」へ向かう。
とある島に到着した3人は、どこへ向かうでもなく、
おしゃべりをしながら岩山や森を歩き続ける。
誰か一人が死んでも、彼らは歩き続ける。

しりあがり寿氏等が審査員を務めた「イメージフォーラム・フェスティバル2009」でグランプリに当たる大賞を受賞、第62回ロカルノ国際映画祭にも招待された、彼らの名を世に知らしめた作品。初期作品である『タネ』(2007)や、第4回シネアストオーガニゼーション大阪(CO2)助成作品として製作した『僕達は死んでしまった』(2008)から引き継がれたコントラストの強い硬質なモノクロ映像、計算されたフィックスのロングショット、哲学的な問いをし続けるゆるい大阪弁の対話で構成される、唯一無二の大力拓哉&三浦崇志ワールドの初期集大成である。

 

「石と歌とペタ」
(日本・フランス/2012/60分/DV[ブルーレイ上映])
監督・脚本:大力拓哉、三浦崇志
プロデューサー:岡本珠希(CaRTe bLaNChe)、Dairiki&Miura
音楽:松田圭輔、松永康平、ラシャード・ベッカー、大力拓哉
出演:松田圭輔、大力拓哉、三浦崇志、中尾広道

ローマ国際映画祭2012 招待上映

石と歌とペタの3人は、出会い、一緒に旅をする。
目的地があるから迷う、ということに気付いた3人は、
目的を「いろんなところへ行く」に変更する。
話したり、遊んだり、歌ったり、夢を見たりしながら、
3人の現実と非現実の狭間の旅は、終わることを知らない…

デビュー作からコントラストの強いモノクロの画面にこだわっていた大力・三浦が初めてカラー映像に挑戦した作品。アホな会話の中から本質的な問いを引き出す、独自の世界を展開する。鮮やかなカラーが印象的だが、物語を解体していくような「動き」による遊びも随所に見られ、「ムービー(動画)」の根源的な歓びに満ち溢れている。ローマ国際映画祭に招待され、「CINEMAXXI」コンペティション部門で上映された。

 

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→予告編
 
大力拓哉 三浦崇志
共に1980年大阪府出身。2人は小学校からの幼なじみ。
2007年に『タネ』がイメージフォーラム・フェスティバルにて入賞。第4回シネアストオーガニゼーション大阪(CO2)助成作品として、中編『僕達は死んでしまった』(2008)を製作。同年自主製作した中編『ニコトコ島』は、イメージフォーラム・フェスティバル2009にてグランプリにあたる大賞を受賞、第62回ロカルノ国際映画祭のコンペティション部門「Filmmakers of the Present」に選出される。
翌年制作した、『コロ石』(2010)が、パリのポンピドゥー・センター(国立美術文化センター)で上映。『石と歌とペタ』(2012)は、ローマ国際映画祭「CINEMAXXI コンペティション部門で上映された。その後も毎年新作を製作し、唯一無二の世界を常に更新し続けている。

 

トークイベント
1月13日(土)上映後
大力&三浦監督+豊田香純さん
(神戸元町spacemoth / fripier ZOETROPE店主)

《料金》 2本セット
一般:1700円 学生:1400円 シニア・高校生以下:1100円 会員:1100円
*初日サービスDAY 一律1100円


『LOCO DD日本全国どこでもアイドル』
2017年12月8日(金)〜12日(火)

花咲く乙女たちのウソとホント!
Dorama & Documentaryで描く地方アイドルたちの現在と未来!

オトメ☆コーポレーション/3776/FantaRhyme 主演!

3人の監督が3組のロコドル(地方アイドル)を自ら選び、虚実皮膜のアイドルにふさわしく、ドラマとドキュメンタリーをないまぜにして描いたオムニバス映画、いよいよ公開決定!

 

 

第一話『Last DAYS~君といた場所~』

監督:田中要次 撮影:大橋次郎、ウォン オンリン
出演:オトメ☆コーポレーション

「あるよ」を流行させた役者として知られるBoBAこと田中要次が選んだのは、同郷の長野のオトメ☆コーポレーション。作品完成前に全員脱退というアクシデントに見舞われながらドラマを超える現実に誠実に向き合い、苦難を克服して作品化。先の見えないアイドルたちを愛でるファンには、特に興味深い作品となっている。

 

第二話『ファンタスティック ライムズ!』

監督:大工原正樹 音楽:H(eichi) 撮影:中瀬慧 照明:玉川直人 音響:川口陽一 編集:和泉陽光
出演:FantaRhyme

映画、TVドラマ、Vシネマ、音楽ビデオなど数百本にわたる作品を演出している大工原正樹は、福岡をベースに活躍するFantaRhyme(ファンタライム)。確かな技量と熱意で都内のフェスに出るたびに「FanataRhymeすごい!」と反応がある伸び盛りの彼女らの「今」を、ドラマ部分に大胆に即興を盛り込みながらイキイキと切り出している。

 

第三話『富士消失』

監督:島田元 撮影:松本岳大 記録・制作:島田充子
出演:井出ちよの(3776)

80年代の自主映画シーンで名を馳せ、脚本家としても知られる島田元は、静岡は富士山のアイドル3776(みななろ)。各界で絶賛されたアルバム「3776を聴かない理由があるとすれば」をヒントに、現実から夢の世界へと越境する。

 
(2017/113分/ブルーレイ上映)©LOCO DD 製作委員会

→公式サイト
→予告編

→JISYU〈自主映画アーカイヴ上映〉 vol.4 映画王と早大シネ研特集(1980年代東京)

《料金》
一般:1700円 学生:1300円 シニア:1100円 会員:1100円
*初日サービスDAY 一律1100円

12月10日(日)
『LOCO DD 日本全国どこでもアイドル』神戸公開記念ロコドル・トーク

ゲスト KOBerrieS♪
聞き手 島田元(『LOCO DD』企画・製作・3776篇監督)
ロコドル(地方アイドル)映画『LOCO DD 日本全国どこでもアイドル』の神戸初公開を記念して、神戸を代表する4人組アイドルKOBerrieS♪(コウベリーズ♪)を招き、ロコドルとしての活動や意欲などを語ってもらいます! 物販タイムあり!
15:15~ ロビーにて物販タイム
16:00~ トークショー(映画上映前)

※当日16:00の回の『LOCO DD 日本全国どこでもアイドル』鑑賞者を対象とさせて頂きます。
※物販タイムのみ、13:30の回の鑑賞者が上映終了後、途中参加することも可能です。

新作ドキュメンタリー
記憶の中のシベリア
『祖父の日記帳と私のビデオノート』『海へ 朴さんの手紙』

2017年11月3日(金・祝)〜7日(火)

孫の世代が見つめた シベリア抑留にまつわる2つの記憶
珠玉のドキュメンタリー映画2作品を一挙上映

「祖父の日記帳と私のビデオノート」
(2013/40分/ブルーレイ上映)
監督・撮影・編集:久保田桂子
出演:久保田直人
 
祖父について思い出すこと、それはいつも畑を耕す姿。その祖父には中国での戦争やシベリア抑留の体験があった。祖父は遠い大地で人を殺めたことがあるのか。最後まで百姓として生きた祖父とその戦争の記憶を、孫である私の眼を通して描く。
2014年 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル コンペティション部門大賞受賞

 

「海へ 朴さんの手紙」
(2016/70分/ブルーレイ上映)
監督・撮影・編集:久保田桂子
出演:朴道興(パク・ドフン)、山根みすえ、山根秋夫(写真)
 
ソウルに暮らす朴さんはかつて日本兵だった。朴さんはシベリア抑留を経験していた。彼は日本軍で一緒だった日本人の親友、山根さんに宛てて何度も手紙を送ったがそれが届くことはなかった。私は二人が別れてから60年後、その手紙を届ける旅に出た。
2016年 あいち国際女性映画祭 フィルム・コンペティション部門 出品

 

計り知れない戦争の記憶——

祖父たちの世代が体験したその記憶を、何気ない日々の生活と、四季の移ろいが映し出す風景からささやかに描き出した、珠玉のドキュメンタリー映画2作品が誕生した。

監督はこの2作が劇場初公開となる新鋭、久保田桂子。美術大学で劇映画の製作を学んだ後、ドキュメンタリーの制作をスタート。日常を繊細に捉える視点と、エッセイを読んでいるような独特の描写が評価され、第1作『祖父の日記帳と私のビデオノート』は映画監督の諏訪敦彦(『H story』)、ヤン・ヨンヒ(『かぞくのくに』)らが審査員を務めた、座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル コンペティション部門で大賞を獲得している。
第2作の『海へ 朴さんの手紙』は、1作目の制作をきっかけに出会った、シベリア抑留を経験した一人の韓国人男性の人生とその想いを描き、1作目と同様にシベリア抑留が背景にある作品でありながら、より深みのある作品に仕上がっている。

久保田桂子(監督)
長野県生まれ。武蔵野美術大学で劇映画を学んだ後、2004年よりドキュメンタリー制作を開始。2005~2013年、武蔵野美術大学イメージライブラリー勤務。現在は長野県に戻り、病院事務で働きながら映像制作を続けている。2004年から自身の祖父をはじめとする日本、韓国のシベリア抑留者のインタビュー撮影を始める。これらの映像をもとに、2013年に祖父についての作品『祖父の日記帳と私のビデオノート』、韓国の元日本兵・朴さんが日本人の友人へ宛てた手紙についてのドキュメンタリー『海へ 朴さんの手紙』を制作。
 

11月3日(金・祝) 初日ミニトーク 久保田桂子(監督)*当日の映画鑑賞者対象

→公式サイト
→予告編

《料金》
一般:1800円 大学・専門学校生:1500円 シニア:1100円
会員:1100円
*初日サービスDAY 一律1100円


これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。