プログラムPROGRAM

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年末特別企画 ホームシアター DAYS
2017年12月22日(金)・23日(土)・25日(月)

神戸映画資料館のシアタールームを特別料金でご提供します。おひとりでもグループでもご利用いただけます。
年末の冬休みに入る楽しい時期、ゆったり気ままにお過ごしください。

特別料金 6,000円 会員5,000円 (180分あたり/オペレーター料込み)
通常 貸室使用料+オペレーター料5,000円のところ

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ご利用時間
10:00〜13:00 13:00〜16:00 16:00〜19:00
→ 空室状況(随時更新)

ご予約方法
078-754-8039 info@kobe-eiga.net
電話かメールでご希望利用日時とお名前、連絡先をお知らせください。
空き状況を確認し、ご返信いたします。空きがある場合、当日のお申し込みも受付ます。

お支払い方法
ご利用1週間前までに、指定の口座にお振込ください。
サポーター会員・正会員に限り、当日のお支払いも可能です。

* キャンセル料
1週間前まで:無料  6日前から前日まで:50%  当日:100% 

* 上映可能な素材はBlu-rayとDVDです。上映素材は当日お持ちください。
上映準備に10~15分ほどのお時間を頂きます。
パソコンで作成したディスクは、通常のBlu-ray、DVD再生機で再生できることをご確認ください。
また、事前にご郵送くだされば、再生確認をいたします。

* シアター内への食べ物の持ち込みはご遠慮ください。飲み物は可能です。
併設のカフェでは、ドリンクをご注文いただければ食べ物の持ち込みは可能ですので、合わせてご利用ください。

* 個人利用以外(有料上映等)や、1枠(180分)に2枚以上のディスクを使用される場合は、通常の貸室利用となります。こちらもお気軽にご相談ください。


クリス・マルケル『レベル5』
2017年12月16日(土)・17日(日)


幾多の傑作を送り出してきた映像作家、クリス・マルケル。記憶と歴史への鋭いまなざしを向け、抵抗する人々を鮮明に捉えた彼は、国境やメディアなど、あらゆる境界を軽やかに越えて制作を続けていた。
今回は、マルケルの代表作であるにもかかわらず、日本では限られた形でしか紹介されていない『レベル5』(1996年)に、新たな日本語字幕を付けて国内4箇所にて特別上映。
この機会をお見逃しなく!
 

「レベル5」Level 5
(フランス/1996/105分/DVD上映)日本語字幕付き
監督・撮影:クリス・マルケル
音楽:ミッシェル・クラスナ
出演:カトリーヌ・ベルコジャ、大島渚ほか
製作:アナトール・ドーマン、フランソワーズ・ヴィドフ
製作会社:レ・フィルム・ド・ラストロフォル、アルゴス・フィルム、ラ・セット・シネマ

沖縄戦の記憶の分有をテーマにした、フィクションを交えたドキュメンタリー。ローラは亡き夫が残したコンピュータプログラムの中で最も難易度の高い「レベル5」のゲームを解く。渡嘉敷島の集団自決を体験した金城重明牧師の証言やサイパン島の岬から身を投げる記録フィルム、そして30年間も上映が禁止されたジョン・ヒューストン監督の『そこに光を』の中の沖縄戦で記憶を消失した兵士の映像などがモニター上で開封される。
 

講演「戦争・記憶・映像──クリス・マルケルの『レベル5』をめぐって」
12月16日(土)16:05〜17:00
(予定)
井上正昭(翻訳・映画研究)
参加無料(当日の映画鑑賞者対象)

クリス・マルケル Chris Marker
1921 年生まれ。戦時中は反独レジスタンス活動に身を投ずる。1950年前後からドキュメンタリー映画に関わり、アラン・レネとの共同監督『彫像もまた死す』(1953)や、『北京の日曜日』(1956)などで頭角を現す。全編スチール写真で構成したSF短編『ラ・ジュテ』(1962)はカルト的傑作に。旅する映画作家として知られ、日本を題材にした作品も『不思議なクミコ』(1965)『サン・ソレイユ』(1982)『AK』(1985)、そして本作と多数。また近年では、『アレクサンドルの墓:最後のボルシェヴィキ』(1993)などビデオ作品も多く手がけ、本作も撮影は主にビデオである。コンピュータ・メディアやテレビ・ゲームにも強い関心を持ち、映画百年を記念するマルチメディア・インスタレーション『サイレント・ムーヴィ』(1995)や、人間と世界それぞれの“記憶”をテーマにしたCD-ROM作品『Immemory(イメモリー)』(1998)など、2012年に91歳で亡くなるまで、新メディアを使って旺盛に制作を続けた。

《料金》
一般:1400円 学生:1300円、会員:1200円
*招待券のご利用不可

→京都 12月12日(火) 同志社大学寒梅館クローバーホール

主催:神戸映画資料館、同志社大学今出川校地学生支援課
共催:アテネ・フランセ文化センター
協力:愛知県美術館、アルゴスフィルム、クリス・マルケル・ファンクラブ、渡辺真也


JISYU〈自主映画アーカイヴ上映〉 vol.4
映画王と早大シネ研特集
(1980年代東京)
2017年12月9日(土)神戸映画資料館、10日(日)大阪・プラネット・プラス・ワン
 
→CO2 シネアスト・オーガニゼーション大阪 JISYU vol.4

今年、オムニバス映画『LOCO DD 日本全国どこでもアイドル』で監督をした島田元は、1980年代の自主映画を牽引した映画作家の一人だった。島田たちが所属した早大シネマ研究会や卒業後に高田馬場TomTom倶楽部が制作した映画、また季刊誌『映画王』の発行などの活動は、立教大学のパロディアス・ユニティを巻き込み、東京の映画シーンに大きな足跡を残した。神戸映画資料館での『LOCO DD』公開に合わせ、神戸・大阪で早大シネ研出身の作家たちによる8ミリ作品を上映する。

12月9日(土)神戸プログラム

13:15 Aプログラム

「どてらワルツ‘81」(1981/50分/8mm)監督:高城千昭
女子高校生に痴漢をした青年とそれを止めに入った男が奇妙な同居生活をはじめる。神代辰巳を通過した、独自の映画世界が展開。

「ついのすみか」(1986/35分/8mm)監督:井川耕一郎
失踪した姉の恋人と妹が、都会の一軒家で逢瀬を繰り返す。静かに言葉と身体を互いに突きつける二人。

15:00 Bプログラム
「リトル・ウィング」
(1981/70分/8mm)監督:島田元
ジミヘンに浸り、つげ義春に憧れる漫画家志望の主人公が、東京の恋人や友人たちから離れ、旅先である女と出会う「青春妄想映画」。

16:20 島田元監督トーク
参加無料(当日の映画鑑賞者対象) 
聞き手:田中晋平(神戸映画保存ネットワーク客員研究員)

 

12月10日(日)大阪プログラム(会場:プラネット・プラス・ワン)

17:00Cプログラム

「殺人教室」(1983/60分/8mm)監督:島田元
殺し屋を養成する殺人塾に通っていたまちこが、卒業後に初仕事を終えるまでを描いた娯楽アクション映画。

「ハーケンクロイツの男」(1988年/30分/8mm)監督:高橋洋
整形手術を繰り返して逃亡を続けるナチスドイツの残党の夫婦が、日本で陰謀を巡らせる。

18:30 島田元監督トーク
参加無料(当日の映画鑑賞者対象)
聞き手:田中晋平

19:30Dプログラム
「サメロメ」
(1982/70分/8mm)監督:竹藤恵一郎
ある病院で医者と患者たちの記憶が交わり合う無言劇。2014年にリニューアルされたが、今回はオリジナルの8ミリフィルムを上映。

 
 
 

《料金》入れ替え制1プログラムあたり
一般1500円 学生1000円 会員1300円

主催:神戸映画資料館、プラネット・プラス・ワン、CO2、一般社団法人神戸映画保存ネットワーク


第17回 くにづか月イチ上映会
2017年12月3日(日) 13:30〜

 

《料金》 無料

主催:くにづかリボーンプロジェクト、アスタくにづか神戸市保留床テナント会


神戸映画資料館レクチャー:映画の内/外 第13回
ドゥルーズ=ガタリ『カフカ──マイナー文学のために〈新訳〉』刊行記念
〈マイナー〉であることをめぐって
2017年12月2日(土)
 
「偉大なもの、革命的なものは、ただマイナーなものだけである」という、ドゥルーズ=ガタリの『カフカ──マイナー文学のために』が、宇野邦一氏の新訳で蘇る!
その新訳の刊行を記念し、訳者である宇野邦一氏、そして、鈴木創士氏、丹生谷貴志氏が語り合うトーク・セッション。ドゥルーズ=ガタリ、カフカ、アルトー、ジュネ、ランボー、フランシス・ベーコン、映画、哲学、文学、絵画、そして、身体、感覚etc.で、生々しく蠕動する「過程」とは?

 

14:00~16:00 参考上映

16:15~17:45 トーク・セッション

登壇者
宇野邦一
立教大学名誉教授。主な著書に、『アルトー 思考と身体』(白水社)、『ドゥルーズ 群れと結晶』(河出書房新社)、『ジャン・ジュネ 身振りと内在平面』(以文社)、『破局と渦の考察』(岩波書店)、『土方巽 衰弱体の思想』『映像身体論』(以上、みすず書房)、など。翻訳書に、ドゥルーズ=ガタリ『アンチ・オイディプス』『千のプラトー』(共訳、河出文庫)、ドゥルーズ『フランシス・ベーコン 感覚の論理学』『フーコー』(以上、河出書房新社)、『シネマ2』(共訳、法政大学出版局)、ベケット『伴侶』『見ちがい言いちがい』(以上、書肆山田)、ジュネ『判決』(みすず書房)、『薔薇の奇跡』(光文社古典新訳文庫)、アルトー『タラウマラ』(河出文庫)など。

鈴木創士
作家、翻訳家。著書に、『分身入門』(作品社)、『ザ・中島らも らもとの三十五光年』(河出文庫)、『ひとりっきりの戦争機械 文学芸術全方位論集(青土社)など。翻訳書に、アルトー『ヘリオガバルス あるいは戴冠せるアナーキスト』、ジュネ『花のノートルダム』、ランボー『ランボー全詩集』(以上、河出文庫)、ラマルシュ=ヴァデル『すべては壊れる』(共訳、現代思潮新社)など。

丹生谷貴志
神戸市外国語大学教授。著書に『〈真理〉への勇気 現代作家たちの闘いの轟き』『ドゥルーズ・映画・フーコー』(青土社)、『死体は窓から投げ捨てよ』、『死者の挨拶で夜がはじまる』、『家事と城砦』、(河出書房新社)など。翻訳書に、シェフェール『映画を見に行く普通の男 映画の夜と戦争』(現代思潮新社)などがある。
 

《参加費》 トーク・セッション+参考上映
一般:1800円 学生:1000円 会員:1500円
*予約受付中
info@kobe-eiga.net まで、参加者様のお名前・ご連絡先(メールアドレスまたはお電話番号)をお知らせください。

これまでの「神戸映画資料館レクチャー:映画の内/外」


第16回 くにづか月イチ上映会
2017年11月11日(土) 13:30〜

 

《料金》 無料

主催:くにづかリボーンプロジェクト、アスタくにづか神戸市保留床テナント会


第15回 くにづか月イチ上映会
2017年10月7日(土) 13:30〜

 

《料金》 無料

主催:くにづかリボーンプロジェクト、アスタくにづか神戸市保留床テナント会


JISYU〈自主映画アーカイヴ上映〉 vol.1
万田邦敏とパロディアス・ユニティ
(1970年代東京)
2017年9月16日(土)神戸、17日(日)大阪

日本における自主制作映画、学生映画、個人映画の歴史は長く、戦前より作られてきた。製作された映画のフォーマットは16ミリ、9.5ミリ、8ミリのフィルムから始まり、1990年代にはヴィデオそして2000年代にはデジタル・ヴィデオへと移っていく。そんな中で、フィルムを中心にかつて製作され、忘れ去れられんとする作品を中心に〈自主映画〉の歴史を隔月で発掘し、上映していく。
この企画により、自主映画(実験映画、個人映画を含む)には、反商業的なあるいは実験的なあるいはテレビや商業映画、娯楽映画ではけっして扱わない野心的なテーマや題材を扱った作品が多数あり、その時代によって映画を志した若者たちが何を表現しようとしたかを発見することになる。

9月16日(土)神戸プログラム

13:30〜15:50
追悼ジョナサン・デミ 万田邦敏特別講演+参考上映
ジョナサン・デミは変身と変化にこだわり続けた映画作家です。それを検証することで、デミを追悼したいと思います。(万田邦敏)

16:05〜18:40
3作品上映+トーク

「西風」

『西風』(1977年/20分/8mm)
愛人だった男の死の真相を探る女が、バザン、ゴダール、メカスという人物たちを訪ね歩く。

『四つ数えろ』 (1978年/30分/8mm)
ヌーヴェル・ヴァーグの時代に間に合わなかった、『スパイ大作戦』と『タイムトンネル』の世代の映画。

『大回転』(1990年/32分/8mm)
前作から12年を経て製作された作品。カフカの『失踪者』が原作。故郷を追われた男が、東京でひたすら仕事や居場所を転々とし続ける。

万田邦敏監督トーク
聞き手:田中晋平(一般社団法人神戸映画保存ネットワーク客員研究員)

 

9月17日(日)大阪プログラム

18:00〜20:30
4作品上映+トーク

「SCHOOL SOUNDS」

『メイド・イン・76』(1977年/12分/8mm)
万田邦敏処女作。愛についての独白と対話。

『SCHOOL SOUNDS』(1978年/30分/8mm)
70年代末の大学を舞台に、学食の値段の不確かさやかつての時計台をめぐる闘争などが語られていく。

『女の子はみんな双子である』(1980年/35分/8mm)
女の子たちを映画が増殖させる。双子の恋人の姿に翻弄され続ける男の子の悲喜劇。

『逃走前夜』(1982年/8分/8mm)
前半を万田邦敏、後半を黒沢清が演出している。学生運動をパロディ化した活劇。

万田邦敏監督トーク
聞き手:田中晋平(一般社団法人神戸映画保存ネットワーク客員研究員)
 

《料金》入れ替え制1プログラムあたり
一般1500円 学生1000円 会員1300円

主催:神戸映画資料館、プラネット・プラス・ワン、CO2、一般社団法人神戸映画保存ネットワーク

関連企画
9月17日(日)・18日(月・祝)
CO2俳優×監督ワークショップ2017 万田邦敏の演出術
(大阪)
*詳細はCO2ホームページ(近日リニューアルオープン)をご覧ください。


写真家・北井一夫 新たな写真芸術への挑戦
『過激派 AGITATORS』上映とトーク
2017年9月9日(土)
16:00 『過激派 AGITATORS』上映
17:10 トーク:北井一夫(写真)+江田常仁(監督)

「過激派 AGITATORS」
(2015/59分/DVD上映)
写真:北井一夫 音楽:望月芳哲(B)、広瀬淳二(Ts)、IronFist辰嶋(Ds)
撮影・編集:野田昌志、前手秀記 編集:深田隆之 監督:江田常仁
プロデュース:北井一夫、江田常仁

写真家 北井一夫 × 前衛ハードコアフリージャズバンド 望月芳哲+広瀬淳二+IronFist辰嶋
ゴツゴツとした映像に歪な編集、終わらない轟音
まるで監視カメラ映像のような冷たい感覚

写真家・北井一夫の「風景」「神戸港湾労働者」「抵抗」「過激派」「バリケード」から制作したスライド映像と前衛ハードコアフリージャズバンド望月芳哲、広瀬淳二、IronFist辰嶋との異種格闘ライブを記録した異色のドキュメンタリー作品。撮影には映像作家・野田昌志が参加。

 

北井一夫  きたいかずお
満州生まれ。神戸市立生田中学校卒業、神戸市立葺合高校卒業、日本大学芸術学部写真学科を中退。
1975年、第1回木村伊兵衛写真賞を受賞。2013年、日本写真協会賞・作家賞を受賞。
学生運動から市民、労働者、農民、中国、ドイツ等の幅広いテーマで写真を撮り続ける第一線で活躍するドキュメンタリー写真家。作品集を多数出版。東京都写真美術館で個展が開催され、観客動員数の記録を更新する。
写真家として新たな挑戦、ドキュメンタリー作品「過激派」を発表 海外で高い評価を得る。
江田常仁 えだつねひと
有限会社近未来考古学研究所 代表取締役。独自の視点で文化芸術事業のプロデュース業務を行うオルタナティブカンパニー集団を率いる。個人として映画映像作品の監督、俳優、DJ を行う。

《参加費》 一般 1500円 学生 1000円 会員 1000円


アクティブ・アーカイブ・プロジェクト 誰でもアーキビスト
みんなで発掘・宝探し試写会
2017年9月2日(土) 15:45〜

神戸映画資料館には、1万5千本を超える収蔵フィルムがありますが、内容が未調査のものも多数あります。劇映画のほか、教育目的で作られたものやホームムービーなどなど。それらを実際に映写機にかけて上映し見ていきます。一口に映画フィルムといっても多様であることを知っていただく機会です。どんな映像が写っているでしょうか。宝探しの気分でご参加ください。

 

《料金》 無料

主催:神戸映像アーカイブ実行委員会
助成:神戸市「まちの再生・活性化に寄与する文化芸術創造支援助成対象事業」(平成29年度)


第14回 くにづか月イチ上映会
2017年9月2日(土) 13:30〜

 

《料金》 無料

主催:くにづかリボーンプロジェクト、アスタくにづか神戸市保留床テナント会


アレクサンダー・クルーゲ監督特集
8月11日(金・祝)〜13日(日)、19日(土)・20日(日)計5日間

コラージュとしての歴史
──── 断片から浮かび上がる映画とドイツ

戦後(西)ドイツに新しい映画文化の礎石を築いた中心人物がアレクサンダー・クルーゲである。フランクフルト学派でアドルノの薫陶を受けたクルーゲは社会理論と美学理論の交点に新たな文学と映像表現を模索し、その監督作品は他に類例を見ない知性と感性、即物性と観念性が縒り合された映像コラージュを展開する。シュレーターやジーバーベルクの耽美志向の断片性とクルーゲの知的モンタージュとが対をなして戦後ドイツの前衛映画の方向性を決定したといえよう。おそらくファスビンダーがハリウッドやヌーヴェルヴァーグに傾倒しつつもドイツの歴史を注視し続けたのは、他ならぬクルーゲの影響ではなかったか。まさに新しいドイツ映画美学の要として今なお独自の輝きを放つクルーゲの作品群に触れてほしい。

トーク 『秋のドイツ』を読み解く
8月12日(土)17:40〜(終了予定19:00) *参加無料(要当日の映画チケット半券)
細見和之(ドイツ思想)・渋谷哲也(ドイツ映画研究)
テロリズムと国家権力の対決が過激化する中で、映画には一体何ができるのか。歴史・社会・メディアの絡み合う多様な切り口からこの作品の持つ今日的な意義を検討したい。

 

「昨日からの別れ」Abschied von gestern

© Alexander Kluge / Kairos Film

© Alexander Kluge / Kairos Film

(西ドイツ/1966/87分/16mm)
監督:アレクサンダー・クルーゲ
撮影:エトガー・ライツ、トーマス・マウフ
出演:アレクサンドラ・クルーゲ、ハンス・コルテ
東から単身西ドイツに渡った女性アニタのあてなき放浪の日々。独自のコラージュ手法で戦後ドイツの日常を鮮烈に描き出す。映画タイトルはドイツ映画の再生を象徴するものと見なされた。

 

© Alexander Kluge / Kairos Film

「サーカス小屋の芸人達 処置なし」
Die Artisten in der Zirkuskuppel: ratlos

© Alexander Kluge / Kairos Film

(西ドイツ/1968/103分/16mm)
監督:アレクサンダー・クルーゲ
撮影:ギュンター・ホールマン、トーマス・マウフ
出演:ハンネローレ・ホーガー、クルト・ユルゲンス
サーカス小屋の経営をめぐる紛糾のドラマを描きつつ、多様なテクストや映像をコラージュしてゆく。資本主義社会におけるユートピア探求の困難を皮肉に浮き彫りにするエッセイ映画。

 

「定めなき女の日々」Gelegenheitsarbeit einer Sklavin

© Alexander Kluge / Kairos Film

© Alexander Kluge / Kairos Film

(西ドイツ/1973/87分/DVD上映)*日本初の完全版上映
監督:アレクサンダー・クルーゲ
撮影:トーマス・マウフ
出演:アレクサンドラ・クルーゲ シルヴィア・ガルトマン
子どもと失業中の夫を養うために非合法の堕胎医として働くヒロインが、社会に対して目覚めてゆく。個人の領域と政治的行動をつなぐフェミニズムについてのシニカルなコメントとも受け取れる。

 

「過激なフェルディナント」Der starke Ferdinand

© Alexander Kluge / Kairos Film

© Alexander Kluge / Kairos Film

(西ドイツ/1976/98分/16mm)
監督:アレクサンダー・クルーゲ
撮影:トーマス・マウフ
出演:ハインツ・シューベルト ヴェレーナ・ルドルフ
治安維持に異常な情熱を燃やす刑事フェルディナントは、警察を辞職し大企業の警備主任となる。だが彼の理想への思いは暴走し自身が危険な存在となってゆく。社会風刺的な喜劇。

 

「秋のドイツ」Deutschland im Herbst

© Alexander Kluge / Kairos Film

© Alexander Kluge / Kairos Film

(西ドイツ/1978/119分/DVD上映)
監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー、アルフ・ブルステリン、アレクサンダー・クルーゲ、マクシミリアン・マインカ、エドガー・ライツ、カーチャ・ルーペ、ハンス・ペーター・クロース、フォルカー・シュレンドルフ、ベルンハルト・ジンケル
1977年ベンツ社長シュライヤーの誘拐、赤軍派主導者の釈放を求めたハイジャック事件など戦後ドイツの治安は今までになく危機的状況に置かれた。クルーゲの呼びかけで9名の監督がドイツの現状に一石を投じたオムニバス映画。

 

「愛国女性」Die Patriotin

© Alexander Kluge / Kairos Film

© Alexander Kluge / Kairos Film

(西ドイツ/1979/123分/16mm)
監督:アレクサンダー・クルーゲ
撮影:イェルク・シュミット=ライトヴァイン、トーマス・マウフ、ヴェルナー・リューイング、ギュンター・ヘルマン
出演:ハンネローレ・ホーガー、ディータ・マインカ
『秋のドイツ』に登場した歴史教師のガービは、適切なドイツ史教材を求めて「歴史」を掘り起こす旅に出る。戦争映画やニュース映画、絵画、コミックのコラージュが戦後ドイツを浮かび上がらせる。

 

「感情の力」Die Macht der Gefühle

© Alexander Kluge / Kairos Film

© Alexander Kluge / Kairos Film

(西ドイツ/1983/115分/16mm)
監督:アレクサンダー・クルーゲ
撮影:トーマス・マウフ ヴェルナー・リューイング
出演:ハンネローレ・ホーガー アレクサンダー・クルーゲ
「感情」が巻き起こす創造的かつ破壊的な影響を描く、26の断片で構成された映像コラージュ。中心にはクルーゲが「感情の発電所」と呼ぶオペラが据えられ、記録映像、再現ドラマ、歴史的資料と組み合わされる。

 

アレクサンダー・クルーゲ Alexander Kluge
1932年生まれ。第二次大戦の空襲を生き延び、大学で法学・歴史学・教会音楽を学ぶ。弁護士となり、その後作家活動を始める。アドルノの仲介でフリッツ・ラング監督『大いなる神秘』の撮影に加わる。60年、ペーター・シャモニと短編『石の獣性』を共同監督。62年「オーバーハウゼン宣言」の起草者となる。以後新しいドイツ映画の基盤を作るため、公的映画助成や映画高等教育機関の開設を主導した。66年、初長編『昨日からの別れ』でヴェネツィア映画祭銀獅子賞、続く長編第二作『サーカス小屋の芸人たち 処置なし』で同映画祭金獅子賞を受賞。78年様々な監督たちに呼びかけてオムニバス『秋のドイツ』を制作した。
映画理論家として「映画とユートピア」(64年)、「言葉と映像」(共著、65年)などを発表。また、小説家として「履歴書」でベルリン芸術賞を受賞。72年には、社会思想家としての主著「公共性と経験」(共著)を発表。
1987年からテレビの文化番組を制作し、友人だった劇作家ハイナー・ミュラーをはじめ様々な芸術家や文化人のインタビューを行った。

GI_Logo共催:神戸映画資料館、大阪ドイツ文化センター
協力:福岡市総合図書館
企画協力・解説:渋谷哲也

 

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1000円 学生900円
神戸プラネット会員・大阪ドイツ文化センタードイツ語講座受講生 900円
*当日2本目からは200円引き


第13回 くにづか月イチ上映会
2017年8月15日(火) 13:30〜

 

《料金》 無料

主催:くにづかリボーンプロジェクト、アスタくにづか神戸市保留床テナント会


山宣と治安維持法
『武器なき斗い』上映会
2017年7月29日(土)・30日(日)

「武器なき斗い」

(1960/137分/16mm)大東映画
監督:山本薩夫 原作:西口克己 脚色:依田義賢、山形雄策 撮影:前田実 音楽:林光
製作:角正太郎、伊藤武郎 企画:「山宣」映画化実行委員会
出演:下元勉、渡辺美佐子、宇野重吉、山本学、山内明、河原崎長十郎、小沢栄太郎

治安維持法に反対して兇刃に倒れた労働農民党代議士・山本宣治(山宣)の生涯を描く。山宣没後30周年を記念して製作された。モノクロ作品だが、戦後のラストシーンのみパートカラー。
1923年、関東大震災が日本経済に大打撃をあたえた直後、政府は治安維持法を制定してプロレタリア弾圧に乗り出していた。生物学者として性教育の啓発や産児制限運動を行っていた山本は、政府筋から妨害を受け大学を追放される。やがて労働党の運動に加わった彼は、小作料減免をめぐる争議の惨状を目の当たりにし、衆議院選挙への立候補を決意する。

 

《料金》
一般:1200円 学生・シニア:1100円
会員一般:1100円 会員学生・シニア:1000円

 

講演と特別上映
7月29日(土)13:40〜15:00 料金:1000円
講演 独立プロ映画運動(1950年代)の監督たち
島田 耕
(映画監督)
1930年生まれ。兵庫県淡路島の自由民権家の子孫で、東宝争議支援から独立プロ運動に参加。亀井文夫監督『母なれば女なれば』(1952)、今井正監督『キクとイサム』(1959)などの助監督の後、『怒りの記録』(1962)を監督。日活児童映画、滋賀県映画センターを経て『大塩平八郎と民衆』(1993)、『カメジロー 沖縄の青春』(1998、橘祐典・謝名元慶福と共同)、『天橋立文殊堂歳時記』(2006)、『仲間と共にスクラムを 一〇四七名二二年の闘い』(2008)、『びわ湖の深呼吸 岡本厳先生とともに』(2011)、『ある治安維持法犠牲者の100年 ~民衆とともに歩んだ医師桑原秀武~』(2013)、『Report びわ湖・赤野井湾 2015』(2015)など多数の作品を構成演出。
特別上映 「山宣・渡政労農葬 嵐の日の記録」
(1964年/27分/サイレント/16mm)
再製委員会:同志社山宣会(代表・住谷悦治) 監修:田村敬男、山中平治、山本英治
製作担当:創生映画社 小坂哲人 解説:田村敬男 後援:同志社大学人文科学研究所
1964年5月29日、同志社山宣会は山宣虐殺35周年の記念祭を行うとともに、山宣関係の資料の調査・収集・研究を行うことになった。一行は墓前に報告、山宣の実家の土蔵で16ミリフィルムを発見し同会最初の仕事としてこの記録映画の再製を行なった。ここまでの記録が前半。後半は山宣の遺骨が京都に帰って来た時に撮られた「山宣 渡政労農葬」の記録映像。特高警察の眼を逃れて三台の16ミリカメラで隠し撮りされた。製作は日本プロレタリア映画同盟京都支部が担当。

協力:独立プロ名画保存会


これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。