プログラムPROGRAM

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第13回 くにづか月イチ上映会
2017年8月15日(火) 13:30〜

 

《料金》 無料

主催:くにづかリボーンプロジェクト、アスタくにづか神戸市保留床テナント会


アレクサンダー・クルーゲ監督特集
8月11日(金・祝)〜13日(日)、19日(土)・20日(日)計5日間

コラージュとしての歴史
──── 断片から浮かび上がる映画とドイツ

戦後(西)ドイツに新しい映画文化の礎石を築いた中心人物がアレクサンダー・クルーゲである。フランクフルト学派でアドルノの薫陶を受けたクルーゲは社会理論と美学理論の交点に新たな文学と映像表現を模索し、その監督作品は他に類例を見ない知性と感性、即物性と観念性が縒り合された映像コラージュを展開する。シュレーターやジーバーベルクの耽美志向の断片性とクルーゲの知的モンタージュとが対をなして戦後ドイツの前衛映画の方向性を決定したといえよう。おそらくファスビンダーがハリウッドやヌーヴェルヴァーグに傾倒しつつもドイツの歴史を注視し続けたのは、他ならぬクルーゲの影響ではなかったか。まさに新しいドイツ映画美学の要として今なお独自の輝きを放つクルーゲの作品群に触れてほしい。

トーク 『秋のドイツ』を読み解く
8月12日(土)17:40〜(終了予定19:00) *参加無料(要当日の映画チケット半券)
細見和之(ドイツ思想)・渋谷哲也(ドイツ映画研究)
テロリズムと国家権力の対決が過激化する中で、映画には一体何ができるのか。歴史・社会・メディアの絡み合う多様な切り口からこの作品の持つ今日的な意義を検討したい。

 

「昨日からの別れ」Abschied von gestern

© Alexander Kluge / Kairos Film

© Alexander Kluge / Kairos Film

(西ドイツ/1966/87分/16mm)
監督:アレクサンダー・クルーゲ
撮影:エトガー・ライツ、トーマス・マウフ
出演:アレクサンドラ・クルーゲ、ハンス・コルテ
東から単身西ドイツに渡った女性アニタのあてなき放浪の日々。独自のコラージュ手法で戦後ドイツの日常を鮮烈に描き出す。映画タイトルはドイツ映画の再生を象徴するものと見なされた。

 

© Alexander Kluge / Kairos Film

「サーカス小屋の芸人達 処置なし」
Die Artisten in der Zirkuskuppel: ratlos

© Alexander Kluge / Kairos Film

(西ドイツ/1968/103分/16mm)
監督:アレクサンダー・クルーゲ
撮影:ギュンター・ホールマン、トーマス・マウフ
出演:ハンネローレ・ホーガー、クルト・ユルゲンス
サーカス小屋の経営をめぐる紛糾のドラマを描きつつ、多様なテクストや映像をコラージュしてゆく。資本主義社会におけるユートピア探求の困難を皮肉に浮き彫りにするエッセイ映画。

 

「定めなき女の日々」Gelegenheitsarbeit einer Sklavin

© Alexander Kluge / Kairos Film

© Alexander Kluge / Kairos Film

(西ドイツ/1973/87分/DVD上映)*日本初の完全版上映
監督:アレクサンダー・クルーゲ
撮影:トーマス・マウフ
出演:アレクサンドラ・クルーゲ シルヴィア・ガルトマン
子どもと失業中の夫を養うために非合法の堕胎医として働くヒロインが、社会に対して目覚めてゆく。個人の領域と政治的行動をつなぐフェミニズムについてのシニカルなコメントとも受け取れる。

 

「過激なフェルディナント」Der starke Ferdinand

© Alexander Kluge / Kairos Film

© Alexander Kluge / Kairos Film

(西ドイツ/1976/98分/16mm)
監督:アレクサンダー・クルーゲ
撮影:トーマス・マウフ
出演:ハインツ・シューベルト ヴェレーナ・ルドルフ
治安維持に異常な情熱を燃やす刑事フェルディナントは、警察を辞職し大企業の警備主任となる。だが彼の理想への思いは暴走し自身が危険な存在となってゆく。社会風刺的な喜劇。

 

「秋のドイツ」Deutschland im Herbst

© Alexander Kluge / Kairos Film

© Alexander Kluge / Kairos Film

(西ドイツ/1978/119分/DVD上映)
監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー、アルフ・ブルステリン、アレクサンダー・クルーゲ、マクシミリアン・マインカ、エドガー・ライツ、カーチャ・ルーペ、ハンス・ペーター・クロース、フォルカー・シュレンドルフ、ベルンハルト・ジンケル
1977年ベンツ社長シュライヤーの誘拐、赤軍派主導者の釈放を求めたハイジャック事件など戦後ドイツの治安は今までになく危機的状況に置かれた。クルーゲの呼びかけで9名の監督がドイツの現状に一石を投じたオムニバス映画。

 

「愛国女性」Die Patriotin

© Alexander Kluge / Kairos Film

© Alexander Kluge / Kairos Film

(西ドイツ/1979/123分/16mm)
監督:アレクサンダー・クルーゲ
撮影:イェルク・シュミット=ライトヴァイン、トーマス・マウフ、ヴェルナー・リューイング、ギュンター・ヘルマン
出演:ハンネローレ・ホーガー、ディータ・マインカ
『秋のドイツ』に登場した歴史教師のガービは、適切なドイツ史教材を求めて「歴史」を掘り起こす旅に出る。戦争映画やニュース映画、絵画、コミックのコラージュが戦後ドイツを浮かび上がらせる。

 

「感情の力」Die Macht der Gefühle

© Alexander Kluge / Kairos Film

© Alexander Kluge / Kairos Film

(西ドイツ/1983/115分/16mm)
監督:アレクサンダー・クルーゲ
撮影:トーマス・マウフ ヴェルナー・リューイング
出演:ハンネローレ・ホーガー アレクサンダー・クルーゲ
「感情」が巻き起こす創造的かつ破壊的な影響を描く、26の断片で構成された映像コラージュ。中心にはクルーゲが「感情の発電所」と呼ぶオペラが据えられ、記録映像、再現ドラマ、歴史的資料と組み合わされる。

 

アレクサンダー・クルーゲ Alexander Kluge
1932年生まれ。第二次大戦の空襲を生き延び、大学で法学・歴史学・教会音楽を学ぶ。弁護士となり、その後作家活動を始める。アドルノの仲介でフリッツ・ラング監督『大いなる神秘』の撮影に加わる。60年、ペーター・シャモニと短編『石の獣性』を共同監督。62年「オーバーハウゼン宣言」の起草者となる。以後新しいドイツ映画の基盤を作るため、公的映画助成や映画高等教育機関の開設を主導した。66年、初長編『昨日からの別れ』でヴェネツィア映画祭銀獅子賞、続く長編第二作『サーカス小屋の芸人たち 処置なし』で同映画祭金獅子賞を受賞。78年様々な監督たちに呼びかけてオムニバス『秋のドイツ』を制作した。
映画理論家として「映画とユートピア」(64年)、「言葉と映像」(共著、65年)などを発表。また、小説家として「履歴書」でベルリン芸術賞を受賞。72年には、社会思想家としての主著「公共性と経験」(共著)を発表。
1987年からテレビの文化番組を制作し、友人だった劇作家ハイナー・ミュラーをはじめ様々な芸術家や文化人のインタビューを行った。

GI_Logo共催:神戸映画資料館、大阪ドイツ文化センター
協力:福岡市総合図書館
企画協力・解説:渋谷哲也

 

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1000円 学生900円
神戸プラネット会員・大阪ドイツ文化センタードイツ語講座受講生 900円
*当日2本目からは200円引き


山宣と治安維持法
『武器なき斗い』上映会
2017年7月29日(土)・30日(日)

「武器なき斗い」

(1960/137分/16mm)大東映画
監督:山本薩夫 原作:西口克己 脚色:依田義賢、山形雄策 撮影:前田実 音楽:林光
製作:角正太郎、伊藤武郎 企画:「山宣」映画化実行委員会
出演:下元勉、渡辺美佐子、宇野重吉、山本学、山内明、河原崎長十郎、小沢栄太郎

治安維持法に反対して兇刃に倒れた労働農民党代議士・山本宣治(山宣)の生涯を描く。山宣没後30周年を記念して製作された。モノクロ作品だが、戦後のラストシーンのみパートカラー。
1923年、関東大震災が日本経済に大打撃をあたえた直後、政府は治安維持法を制定してプロレタリア弾圧に乗り出していた。生物学者として性教育の啓発や産児制限運動を行っていた山本は、政府筋から妨害を受け大学を追放される。やがて労働党の運動に加わった彼は、小作料減免をめぐる争議の惨状を目の当たりにし、衆議院選挙への立候補を決意する。

 

《料金》
一般:1200円 学生・シニア:1100円
会員一般:1100円 会員学生・シニア:1000円

 

講演と特別上映
7月29日(土)13:40〜15:00 料金:1000円
講演 独立プロ映画運動(1950年代)の監督たち
島田 耕
(映画監督)
1930年生まれ。兵庫県淡路島の自由民権家の子孫で、東宝争議支援から独立プロ運動に参加。亀井文夫監督『母なれば女なれば』(1952)、今井正監督『キクとイサム』(1959)などの助監督の後、『怒りの記録』(1962)を監督。日活児童映画、滋賀県映画センターを経て『大塩平八郎と民衆』(1993)、『カメジロー 沖縄の青春』(1998、橘祐典・謝名元慶福と共同)、『天橋立文殊堂歳時記』(2006)、『仲間と共にスクラムを 一〇四七名二二年の闘い』(2008)、『びわ湖の深呼吸 岡本厳先生とともに』(2011)、『ある治安維持法犠牲者の100年 ~民衆とともに歩んだ医師桑原秀武~』(2013)、『Report びわ湖・赤野井湾 2015』(2015)など多数の作品を構成演出。
特別上映 「山宣・渡政労農葬 嵐の日の記録」
(1964年/27分/サイレント/16mm)
再製委員会:同志社山宣会(代表・住谷悦治) 監修:田村敬男、山中平治、山本英治
製作担当:創生映画社 小坂哲人 解説:田村敬男 後援:同志社大学人文科学研究所
1964年5月29日、同志社山宣会は山宣虐殺35周年の記念祭を行うとともに、山宣関係の資料の調査・収集・研究を行うことになった。一行は墓前に報告、山宣の実家の土蔵で16ミリフィルムを発見し同会最初の仕事としてこの記録映画の再製を行なった。ここまでの記録が前半。後半は山宣の遺骨が京都に帰って来た時に撮られた「山宣 渡政労農葬」の記録映像。特高警察の眼を逃れて三台の16ミリカメラで隠し撮りされた。製作は日本プロレタリア映画同盟京都支部が担当。

協力:独立プロ名画保存会


[貸館]九重佑三子の『コメットさん』生誕50周年記念16mmフィルム秘密試写会
2017年7月23日(日)

上映作品:個人所蔵16mmフィルム(#1#25#49#51#75)
ゲスト:山際永三監督
参加費:無料(完全予約制)
→詳細・予約方法


第12回 くにづか月イチ上映会
2017年7月8日(土) 13:30〜

 

《料金》 無料

主催:くにづかリボーンプロジェクト、アスタくにづか神戸市保留床テナント会


関西初上映
『ちかくてとおい』
2017年6月30日(金)〜7月11日(火)[水・木休映]

7月1日(土)各回上映終了後 トーク 大久保愉伊(監督)+ 高橋知由(構成)

「ちかくてとおい」
(2015/53分/ブルーレイ上映)
監督・撮影・テキスト・編集・ナレーション:大久保愉伊
構成:高橋知由 音楽:大久保正人 撮影補:西川尚志、高橋知由、小森はるか MA・音楽収録:吉田俊光
助成:GBFund 製作・宣伝・配給:Revolving-Lantern

大津波から30年後
2041年28才になる姪へ

津波で大きな被害を受けた岩手県大槌町。
かつて町があった場所はかさ上げ工事のために土に埋もれてしまう。
この町で生まれ育った映画作家は、震災後に生まれた姪に向けて、
彼女が大人になる頃には見れなくなる風景について映画で伝えようとする。

風景の記録映像で構成された53分の町の記憶
監督は2011年に『槌音』を発表した大久保愉伊。
彼が生まれ育ったふるさとの記憶と風景を、未来の姪に向けたメッセージで語る、ビデオレターのようなドキュメンタリーが本作『ちかくてとおい』である。本作の主役となるのは様々な時期の大槌の風景。震災前の町並み、震災直後の変わり果てた町の光景、草花が住宅の基礎を覆う夏の景色、町の跡を練り歩く祭り。
現れては消えていった風景の映像に、震災後に生まれ、大人になる姪に向け、町の記憶やメッセージが監督自身の声で語られる。

「2041年あなたの目の前には、どのような町並みが広がっているのだろう? そこではどんな景色が見え、どのような音が聞こえるのだろう?」

インタビューもなければ、登場人物もいない。
ある日突然消えていった風景から、これから生まれる風景を想像させる映像詩。

昨日と今日、今日と明日は似ているようでまるで違う

大久保愉伊(監督)
岩手県大槌町出身。映像作家。成城大学芸術学科に入学後、映画研究部に所属し映画を作り始める。東日本大震災の被災地である故郷を記録した『槌音』(2011)は、山形国際ドキュメンタリー映画祭2011やキューバ新人監督映画祭などで上映され、日本映画復興会議奨励賞を受賞。同じく故郷を記録した『ちかくてとおい』(2015) は山形国際ドキュメンタリー映画祭2015、ニッポンコネクション2016(フランクフルト)で上映された。以後も故郷を記録し続けている。

→公式サイト
→予告編

《料金》
一般:1200円 学生・シニア:1000円 会員:1000円


ドキュメンタリー映画
『あるアトリエの100年』
2017年6月16日(金)〜20日(火)

現在のアトリエ内部

女子洋画研究所の生徒たち(16ミリフィルムより)

「あるアトリエの100年」
(2016/110分/HD[ブルーレイ上映])
企画:辻澄子、藤原智子 脚本:千原卓司、山崎欽毅
演出:山崎欽毅、千原礼子
撮影:松田重箕 撮影協力:人見健一、楡金厚行
語り:小原雅一 音楽:松島美毅子
制作:千原卓司
製作:イメージブレーン

2016年キネマ旬報 文化映画ベストテン 第2位

 

 

100年前のアトリエから発見された16ミリフィルム
そこには、日本近代美術史の一頁が刻まれていた

現在のアトリエ外観

東京都渋谷区恵比寿の住宅街に、建てられて100年以上のアトリエが残っています。
1908年に建てられたこのアトリエは、洋画家 岡田三郎助、その妻岡田八千代(小説家・劇作家。小山内薰の妹)、洋画家 辻永(ひさし)が住み嗣いできた歴史あるアトリエです。
最近、このアトリエの調査で、16ミリフィルムが発見され、それをデジタル化してみると、岡田三郎助や辻永関連の貴重な映像が浮かび上がってきました。
岡田の文化勲章の受賞式、洋画界上げての祝賀会の様子、銅像の贈呈式などに加え、当時のアトリエに通っていた、女子洋画研究所の女学生たちがカラーフィルムで登場していました。いずれも昭和初期の映像です。
岡田三郎助をはじめ、岡田八千代、辻永、岩田藤七、有馬さとえ、森田元子、三岸節子、古沢岩美、いわさきちひろ・…明治、大正、昭和にかけて、このアトリエに関わり、一流の芸術家に育っていった人たちの足跡を、残された16 ミリフィルムの映像、アルバムの写真、関係者のインタビューや美術館などの取材を通して、明らかにしていきます。

→公式サイト

アトリエの主人たち
左から岡田八千代、岡田三郎助、辻永

《料金》
一般:1500円 大学・専門学校生:1200円 中高生:1000円 シニア:1100円
会員:1000円
*初日サービスDAY 一律1100円


くにづか月イチ上映会
2017年6月11日(日) 13:30〜

 

《料金》 無料

主催:くにづかリボーンプロジェクト、アスタくにづか神戸市保留床テナント会


アクティブ・アーカイブ・プロジェクト 誰でもアーキビスト
みんなで発掘・宝探し試写会
2017年6月5日(月) 13:30〜

神戸映画資料館には、1万5千本を超える収蔵フィルムがありますが、内容が未調査のものも多数あります。劇映画のほか、教育目的で作られたものやホームムービーなどなど。それらを実際に映写機にかけて上映し見ていきます。一口に映画フィルムといっても多様であることを知っていただく機会です。どんな映像が写っているでしょうか。宝探しの気分でご参加ください。

 

《料金》 無料

主催:神戸ドキュメンタリー映画祭実行委員会
助成:神戸市「まちの再生・活性化に寄与する文化芸術創造支援助成対象事業」(平成29年度)


神戸映画資料館開館10周年記念
映画の発掘とフィルムアーカイブの未来
2017年5月27日(土)

2007年3月に開館した神戸映画資料館は今年10周年を迎えました。この記念イベントでは、当館の今後を考えるだけでなく、「フィルムアーカイブ」とは何か、「フィルムアーカイブ」は未来に向けてどんな可能性を開くかということを識者のみなさんとともに考えたいと思います。

13:30〜14:15 講演「日本のフィルムアーカイブ活動史」
石原香絵(NPO法人映画保存協会 代表)

 

14:30〜16:02 染色復元版初上映『特急三百哩』
『特急三百哩』 生伴奏:柳下美恵
(1928 / 92分[16fps]/ サイレント / 35mm)日活京都(大将軍)
監督:三枝源次郎 原作・脚本:木村千疋男 撮影:気賀靖吾
出演:島耕二、山本嘉一、瀧花久子、三桝豊、三田實、吉井康

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神戸映画資料館の母体であるプラネット映画資料図書館が保有していたフィルムを、映画保存協会の前身である映画保存研究会スティッキーフィルムズが調査し発掘、京都映画祭での復元上映が大阪芸術大学の太田米男氏の企画により実現したのは2004年のことでした。このたび、元のフィルムにあった染色シーンを復元した新バージョンを初上映いたします。

 

16:20〜(終了予定18:00)シンポジウム「映画の発掘とフィルムアーカイブの未来」
石原香絵(NPO法人映画保存協会 代表)
太田米男(おもちゃ映画ミュージアム館長)
大傍正規(東京国立近代美術館フィルムセンター主任研究員)
山根貞男(映画評論家)
安井喜雄(神戸映画資料館館長)
司会:田中範子(神戸映画資料館支配人)

 

《参加費》 入替無し
一般:2000円 会員:1500円
*ご予約
info@kobe-eiga.net まで、参加者様のお名前・ご連絡先(メールアドレスまたはお電話番号)をお知らせください。
(5月23日追記)定員に達しましたが、第3部のシンポジウムでは若干の増席が可能ですので、シンポジウムからのご参加のみ引き続きご予約を受付ます。

18:00〜(終了予定19:00)懇親会 会場:神戸映画資料館カフェスペース
どなたもお気軽にご参加ください。
参加費:500円(1ドリンク付き)

主催:神戸映画資料館
共催:一般社団法人神戸映画保存ネットワーク、神戸映画資料館を支える会


B5x20万田邦敏監督最新作
『SYNCHRONIZER』
2017年5月19日(金)〜23日(火)

「SYNCHRONIZER」
(2015/83分/HD[ブルーレイ上映])
監督:万田邦敏 脚本:小出豊、竹内里紗、万田邦敏
撮影:山田達也 照明:玉川直人 美術:栗田志穂
録音:河南逵 編集:万田邦敏、小出豊 音楽:長嶌寛幸
製作プロダクション:アルタミラピクチャーズ

出演:万田祐介、宮本なつ、古川博巳、中原翔子、大塚怜央奈、美谷和枝

人間の脳波実験をめぐるこの映画は、
サスペンスか、SFか、
それとも究極のラブストーリーか?

『UNLOVED』(2002年)『接吻』(2008年)の鬼才・万田邦敏の、『イヌミチ』(2014年)につづく最新作となる本作は、自身が教鞭をとる立教大学現代心理学部の映像生態学プロジェクトの一環として製作された。万田監督と共に脚本を手がけるのは、『こんなに暗い夜』(2009年)の監督・小出豊と、2015年に、初監督作『みちていく』が話題を呼んだ新鋭・竹内里紗。緊張感あふれた映像は、『イヌミチ』や篠崎誠監督『あれから』(2012年)を手がけた山田達也が撮影。その緊張感をさらに増長させるのは、サウンドデザイナー/映画音楽家として数々の作品を手がけてきた長嶌寛幸の音楽だ。研究室での奇妙な実験や脳波データなど、どこかSFチックな要素を散りばめながら、サスペンスとラブストーリーが混ざり合った斬新なストーリー展開が見る者を魅了する。

ヒトと動物、いやヒトとヒトの脳波を同期させたら、
いったいどんなことが起こるのだろうか。

男と女の愛と狂気がもたらす、予測不能なサイコスリラー。
人間と動物の脳波を同期させるという無認可の研究を孤独に続ける、研究者の長谷川高志(万田祐介)。研究所で立場の弱い彼を見守る同僚の木下萌(宮本なつ)は、この実験が、脳機能障害をも改善させる素晴らしい成果をもたらすことに気づく。共に研究を続けるふたりは、やがて私生活でも愛し合うようになる。一方高志は、動物だけでなく人間と人間の脳をつなげることで、母・春子(美谷和枝)の認知症を治せるかもしれない、と希望を抱いていた。だが萌はその研究成果が思わぬ結果をもたらすことに気づき、高志を止めようとするが……。
大切な人のために倫理を超えた実験に没頭する男。そんな男を盲目的に愛する女。そして息子の愛を一身に受ける母。3つの愛は、やがて人々を狂気へと誘い、暴走する。果たして彼らの愛が行き着く先には、何が待ち受けているのか?

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→公式サイト
→予告編

《料金》
一般:1800円 大学・専門学校生:1500円 中高生:1000円 シニア:1100円
会員:1100円
*初日サービスDAY 一律1100円


篠崎誠監督最新作
『SHARING』
2017年5月12日(金)〜16日(火)

14日(日)上映終了後 篠崎誠監督 Q&A

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(2014/111分/HD[ブルーレイ上映])
監督:篠崎誠 脚本:篠崎誠、酒井善三
撮影:秋山由樹 録音:百々保之 美術:宮崎圭祐
編集:和泉陽光 特技監督・視覚効果:田口清隆
製作:コムテッグ

出演:山田キヌヲ、樋井明日香、木村知貴、河村竜也、高橋隆大、兵藤公美、鈴木卓爾、木口健太、清水葉月、小林優斗、吉岡紗良、三坂知絵子、鈴木一希

2011年3月11日。
地震と津波による大災害は、原子力発電所の爆発をも引き起こし、日本人の心に大きな爪痕を残した。あれから5年。放射性物質の漏れは依然として終息の兆しを見せておらず、私たちの生活は、あの時の不安を拭えないまま続いている。本作『SHARING』(共有の意)は、そうした震災後の日本人の心の問題に、映画的な想像力を駆使して、真正面から向き合おうとしたフィクションである。

社会心理学者の瑛子(山田キヌヲ)は、東日本大震災の予知夢を見た人を調査している。誰にも打ち明けていなかったが、彼女は震災で死んだ恋人の夢をずっと見続けていた。一方、同じ大学の演劇学科に通う薫(樋井明日香)は、卒業公演の稽古に追われている。ある時、311をテーマにしたその公演を巡って、仲間たちと決定的に衝突してしまう。薫もまた、この芝居を初めてから同じ夢にうなされていたのだが…。

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→公式サイト
→予告編

《料金》
一般:1800円 大学・専門学校生:1500円 中高生:1000円 シニア:1100円
会員:1100円
*初日サービスDAY 一律1100円


あったまら銭湯?¤?­ B5表AT1108ATオール淡路島ロケ映画
『あったまら銭湯』
2017年5月12日(金)〜16日(火)

「あったまら銭湯」
(2016/70分/ブルーレイ上映)
監督:大継康高
脚本:酒井麻衣、大継康高、谷垣里都希
撮影:山内隆弘、山本晃大、山内泰
照明:笠井拓児 録音:中村崇志 美術:大野賀世
主題歌:ガガガSP「時代はまわる」
製作:海の映画館をつくろうプロジェクト実行委員会
制作:株式会社海空

出演:笹野高史、松原智恵子、ささの堅太、中尾萌那
コザック前田、山本聡、桑原康伸、田嶋悟士、春田純一

 

淡路島にある小さな銭湯「扇湯」。
銭湯の番台・前田は4世代にも渡り、島の人々の様々な人間関係を見守ってきた。
常連客のひとり、佐々木正信(笹野高史)は、高校生の時、
ある女の子がきっかけで銭湯に行くようになり、
50年たった今も通い続けている・・・
2代目番台の前田は、佐々木正信の高校時代を見つめ、
4代目番台の前田は、67歳になった佐々木正信を見つめる。
これは、銭湯で繰り広げられる不器用な男の恋物語である。

オール淡路島ロケ映画
本作品は、オール淡路島ロケで行われた映画です。
主演の佐々木正信役を演じたのは、淡路島出身の俳優・笹野高史。
その50年前の役を演じたのは、笹野高史の息子で俳優のささの堅太。
佐々木正信の初恋の女性・慶子役には、日本を代表する女優・松原智恵子。
その50年前の役を演じたのは、淡路島全域オーディションでヒロインに選ばれた現役高校生の中尾萌那。
そして、本作品のキーマンである番台役として、神戸を代表するロックバンド・ガガガSPのコザック前田が務めます。
劇中に流れる曲もガガガSPが担当。主題歌「時代はまわる」は、本作品とリンクしている部分も多いので、エンディングでしっかり歌詞を聞いていただけるとよりこの映画を楽しんでもらえると思います。

大継康高(監督)
淡路島出身の映像ディレクター。2012年に映像制作会社・海空を設立。TV番組を中心にCM・MVなどを手掛ける。2016年、自身が脚本・監督を務める映画「あったまら銭湯」を制作。また同時に、「海の映画館をつくろうプロジェクト」を企画し、同年、地元・淡路島に海の映画館をつくり「うみぞら映画祭」を開催する。

→公式サイト
→予告編

[連携企画]
【映画「あったまら銭湯」上映スペシャルツアー
 ~神戸ディープゾーン・新長田の下町食べ歩きと名物銭湯・扇港湯~】
5月14日(日) 主催:ふろいこか~プロジェクト

《料金》 一律 1000円


特別先行試写会『自由なファンシィ』
2017年5月14日(日)16:30〜

公開準備中の筒井武文監督最新作『自由なファンシィ』を特別上映。今回が関西初上映となります。

上映終了後 筒井武文監督 Q&A

「自由なファンシィ」
(2015/115分/HD[ブルーレイ上映])

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監督・脚本:筒井武文 脚本:久保寺晃一、松平英子 プロデューサー:桝井省志、土本貴生、山川雅彦
撮影:谷口和寛 撮影監修:柳島克己 照明:森紀博、浦田寛幸 録音・整音:鈴木昭彦 録音:光地拓郎
音楽:中野弘基 音楽監修:長嶌寛幸 美術:柴田正太郎、玉林亜理 美術監修:磯見俊裕 編集:大川景子
制作プロダクション:アルタミラピクチャーズ

出演:岩瀬亮、松平英子、浜崎茜、新井晴み(友情出演)、金橋良樹、奥瀬繁、藤沢大悟、渡邊りょう、 田中里奈、花柳琢兵衛、佐々木一平、羽田野直子、島崎奈央、張丹妮、李嫚倫、馬雅欣、久保寺晃一、菊地結丹佳、篠崎誠、万田邦敏、佐藤歩、諏訪敦彦、鈴野美子、鈴野麻衣、中村研一、趙心智

ぼくの目に映るきみは誰ですか。 きみの目に映るひとは誰ですか。
fancy03〈運命〉であろうとした女と〈運命の女〉だけを求めた男。まだ始まっていない恋。あり得たかもしれないもうひとつの宇宙で、孤独な惑星同士が引きあい、夢を見る。 「擬似=フィクション」であることのあやうさが、2人の隠れた欲望と遊び心にほんの一瞬火をともす。それは素敵な映画の魔法。

もう始まってしまった恋。無限にあり得た可能性のなかから選びとられ、この地上にありふれた関係。移転、恋愛、死別、誕生。過ぎゆくものばかりの世のなかで、2人は日々、自由を得るためになにかを失って生きてきたことを知る。「擬似=フィクション」でしかなかったとしても、いやだからこそ、そのかけがえのない大切な瞬間を「記録=ドキュメント」すること。それもまた、まぎれもない映画の魔法。

ひとまず、『自由なファンシィ』は青年を狂気の愛へと駆り立てるファムファタール(=運命の女)についての映画であるといえる。だがまた同時にこの映画は、そのファムファタール自身の内面に引かれた、現実と夢想の曖昧な境界線をめぐる映画でもあるのだ。そこに映るのは、自らを探求し、内なる空白のキャンバスと対峙しなければならない女/優という不可思議な存在の真実。

fancy02そんな「演じること」と「リアルであること」の間で葛藤しながら、自らと向き合い真摯に歩み続ける主人公のゆかり役に本作が映画初主演となる松平英子。ゆかりに一途な思いを抱きながら、それゆえに翻弄されてゆく千尋をコミカルかつシリアスに演じるのは、『イエローキッド』(10)や「深夜食堂」(09)など舞台・テレビ・映画等で活躍する岩瀬亮。

『孤独な惑星』に続いて、筒井武文監督が贈る「愛の3部作」第2作『自由なファンシィ』。チャーミングでファンタスティックな映画の魔法を愛するすべての人へ。

 

《料金》
一般:1500円 会員:1100円


四方田犬彦朗読会『わたしの犬の眼で』
2017年5月13日(土)16:00〜(途中休憩あり/終了予定19:00)

物語は物語の破綻のなかで語られなければならない。なぜならこの破綻と物語の遥かな再生は同じことであるからだ。未来の再生は今ここで生身の「声」によって瞬時になされるだろう。「風と埃が突然巻き起こる」。発せられ消えゆく言葉はすでに呪われている。生と死をめぐるこの極限の語りは、いわゆる文学の「語り」自体を裏切り、嘲笑ってさえいるのだ。
訳者・四方田犬彦自身によるブラジル女性前衛作家イルダ・イルスト「わたしの犬の眼で」の朗読は、それを論証できるまたとない機会だ。われわれはすでに奇妙な劇場にいる。幕はすでに上がっている。
  鈴木創士(現代思潮新社「エートル叢書」 監修)

 

イルダ・イルスト
ブラジルの詩人、小説家、劇作家。1930年に富裕なコーヒー園の娘として生まれる。サンパウロ大学で法学を学ぶかたわら、詩人としてデビュー。2004年、サンパウロ近郊にあった「太陽の家」で逝去。この館で芸術家やゲイの青年たち、百匹の犬たちに囲まれて、創作活動を続けた。数々の著名な文学賞を受賞しながらも、20世紀ブラジル文学界にあって最も毀誉褒貶に満ちた作家として知られる。
四方田犬彦
比較文学・映画研究家、詩人、エッセイスト。著書に『ルイス・ブニュエル』、『モロッコ流謫』、『先生とわたし』、『貴種と転生 中上健次』、『蒐集行為としての芸術』、『わが煉獄』、ほか多数がある。パゾリーニ、ダルウィーシュ、ボウルズの翻訳者としても知られる。サントリー学芸賞、伊藤整文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。

 
イルダ・イルスト著・四方田犬彦訳『猥褻なD夫人』(「わたしの犬の眼で」を併載)、エートル叢書第24弾! 現代思潮新社より絶賛発売中!

主催:神戸映画資料館、現代思潮新社
 

《参加費》 1000円


これまでのプログラム|神戸映画資料館

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