プログラムPROGRAM

[貸館]

[貸館] 映画『二十代の夏』神戸上映会
2016年11月5日(土) 15:00〜(終了予定16:30)

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「二十代の夏」(2016年/42分/HD)
監督・脚本:高野徹
出演:戎哲史 福原舞弓 島津恵梨花 ほか

〈作品解説〉
『島の女たち』という仮題の元、制作をスタートし、伊豆大島を舞台とした本作は公益財団法人アーツカウンシル東京の助成プログラムに選出されるとともに、クラウドファンディングを通じた幅広い支援を得て、2015年晩夏に撮影された。当初「女性のわからなさ」をテーマに制作が進められてきたが、撮影・編集を経てそのテーマは発展をとげ、「二十代の未熟さ」という自己省察的な視点を獲得し、より高い精度で女性を見つめ直すドラマとして成功している。

〈ストーリー〉
駆け出し小説家のカズキ(28)は新作執筆のため、故郷の島で夏休みを過ごしていた。ひょんなことから、滞在していたペンションの管理をカズキは任されることになり、宿泊客の女性・レイコ(28)とユカ(24)に出会う。カズキはレイコに昔付き合っていた女性の面影を見出し、いとも簡単に心奪われてしまう。ある晩、酒を飲んでいた3人はユカの奔放な振る舞いをきっかけに大きく衝突をはじめる。

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〈監督・高野徹プロフィール〉
1988年生まれ。横浜国立大学大学院都市イノベーション学府修了。2010年に監督した『濡れるのは恋人たちだけではない』が、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭や北京獨立電影展など、国内外の映画祭に出品され高い評価を得る。濱口竜介監督作品『ハッピーアワー』では助監督を務める。

トークショー  野原位(映画監督) × 高野徹(本作監督)
トークゲスト:野原位プロフィール
1983年栃木県生まれ。2007年に東京藝術大学大学院映像研究科の第3期監督領域に入学し、黒沢清監督に師事する。在学中には伊坂幸太郎原作のオムニバス映画『ラッシュライフ』中の一編、寺島しのぶが主演する『京子』を監督。また大学院修了作品として、いしだ壱成が主演する長編映画『Elephant Love』を監督。その後、2013年5月より神戸に居を移し、脚本ユニット「はたのこうぼう」のメンバーとして「濱口竜介 即興演技ワークショップ in Kobe」に参加。濱口竜介監督の新作長編『ハッピーアワー』ではラインプロデューサー/共同脚本を担当。

《参加費》 1000円

主催:映画『二十代の夏』制作実行委員会
連絡先:filmoshima@yahoo.co.jp


[貸館]韓国映画週間
2016年10月6日(木)〜9日(日)
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beyondtheyears_w「千年鶴」Beyond the Years
2007年作 106分 監督:イム・グォンテク
出演:チョ・ジェヒョン(ドンホ役)、オ・ジョンヘ(ソンファ役)
他人同士であるが、歌い手である養父に預けられて姉弟になったドンホ(チョ・ジェヒョン)とソンファ(オ・ジョンヘ)。お互いに歌と太鼓を合わせながら育ってきた二人は、いつの間にかお互いに切ない心を持つようになる。しかし、心の恋人をお姉さんと呼ばなければならない苦しみに耐えられなくなったドンホは家を出てしまう。それから数年後、養父が亡くなり、目が見えなくなったソンファは行方不明に…。ソンファを見つけて再び彼女の歌声に太鼓の拍子を合わせながら、彼女の目になってあげたいドンホは、愛しいひとの跡を探すために旅立つ。

 

 
 
 

hwang-jin-yi-04_w「黄真伊」Hwang Jin-yi
2007年作 141分 監督:チャン・ユンヒョン
出演:ソン・ヘギョ(ファン・ジンイ役)、ユ・ジテ(ノミ役)
女は地、賤民は獣だと言われていた16世紀に両班の家で生まれ育ったジニ(ソン・へギョ)は、出生の秘密が明かされてから最も賤しいとされる妓生の身分を自ら選択する。人間として一番底の身分にまで落ちてしまったが、士大夫さえもあこがれる最高の女性になったジニ。彼女の側には、友人であり、奴隷であり、初の男であるノミ(ユ・ジテ)がいた。ノミは反逆者として手配され、ジニは自分のすべてをかけた運命の選択をおこなう。

 

happulife_w「楽しい人生」Happy Life
2007年作 112分 監督:イ・ジュンイク
出演:チャン・グンソク(ヒョンジュン役)、ジョン・ジンヨン(ギヨン役)、キム・ユンソク(ソンウック役)、キム・サンホ(ヒョクス役)
いつも顔色をうかがうことになれたプータローのギヨン(ジョン・ジンヨン)、負担になるほど勉強ができる子供を持ったせいで昼は宅配、夜は代理運転手として精一杯の中年ソンウック(キム・ユンソク)、外国に妻と子供達を留学に行かせた自分を誇らしく思っているヒョクス(キム・サンホ)。彼らは、20年前に解散したロックバンド“活火山”のメンバーだ。リーダーであったサンウの葬式の後、さえない人生を活き活きとしてくれる“活火山”を再結成することを決心する。

 

 

主催:駐神戸大韓民国総領事館、韓国国際交流財団

《料金》 入場無料
※先着順無料入場(満席時入場不可) ※各回上映開始30分前から整理券配布


[貸館]介護映画「かあちゃんに贈る歌」
2016年9月18日(日)・19日(月・祝) 13:15〜、15:15〜(受付は15分前から)

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「これからの介護を地域で考えよう」
上映会&介護をテーマにトークイベント

約800万人といわれる団塊世代の方が全て後期高齢者になられる2025年には介護の人材が全国で約40万人不足すると推計されています。
また、認知症の患者数は700万人を超えると推計されています。
敬老の日を迎えこれからの介護を皆さんと考えたいと思います。
映画上映後に、監督、映画関係者や福祉関係者と共に今後の介護についてトークイベントを致します。

トークイベントゲスト
坂本まゆみさん(介護研修トレーナー) 守田基師子さん(アートポップ21代表・出演者) 大河原幸子さん(美脳力アカデミー協会代表理事・出演者) 和田真奈美さん(薬剤師・出演者) 和田優奈さん(子役出演者) 松浦貴子さん(ピアノ講師・出演者) 細川十平さん(有料老人ホーム ホーム長) 天満ゆかさん(神戸防災コミュニケーションズ代表) 木下恭兵さん(介護福祉士・認知症サポーター)
葉七はなこ監督(全国通所介護事業者連絡会理事)
※ ゲストは、現時点で決定している方のみで今後追加予定。又、ゲストは日によって代わります。
監督は全日参加予定。

「かあちゃんに贈る歌」(新人監督映画祭プレミア招聘作品)
〈キャスト〉あいはら友子、西方凌、赤塚真人、風間トオル(特別出演)
監修:和田秀樹
脚本・監督:葉七はなこ
エグゼクティブプロデューサー:井内徳次、佐藤みな子
製作:テンダープロ、映画「かあちゃんに贈る歌」製作委員会
制作:オーブンアイズ

介護をテーマに、核家族が抱える介護の現実、介護問題、家族の終末期、命の大切さ、
介護を支える福祉・医療関係者との絆を描いた映画。
受験のシンデレラ、「わたし」の人生(みち) 我が命のタンゴ2作品がモナコ国際映画祭で4冠に輝いた世界で活躍中の映画監督和田秀樹が監修。
脚本、監督の葉七はなこが亡き母の介護をしていた時の実話をモデルにして製作。

〈あらすじ〉
新庄満子はパワフルで明るく人情深い、いわゆる「大阪のおばちゃん」。
娘の葉月は、歌手を目指して日夜ライブハウスに立つ夢見がちなアラフォー、パラサイト・シングルのダメ女。
そんな葉月をかあちゃんの満子はいつも応援し支え続けていたが、突然倒れて寝たきりになってしまう。葉月は戸惑いながらも福祉関係の人達に支えられたり、病院で知り合った認知症の母を介護する男性・林あきらに励まされ、彼にほのかな恋心を抱きながら母の在宅介護を一人続ける日々を過ごす。しかしある日医師から母の余命が半年と宣告され、さらには歌手の夢も破れて葉月は自暴自棄に陥る。

[公式サイト]

 

《料金》 前売り券:1000円 当日:1500円
9月19日敬老の日のみ感謝を込めて70歳以上の方は無料ご招待。
〈前売り券ご購入、お取り置き連絡先〉
株式会社テンダープロ(担当:下出) 03-5798-7775 メール info@tenderpro.net
お名前、連絡先、チケット枚数をご連絡ください。

主催:映画かあちゃんに贈る歌上映委員会、(株)テンダープロ

後援:兵庫県、神戸市、兵庫県教育委員会、兵庫県地域包括・在宅介護支援センター協議会、兵庫県ホームヘルプ事業者協議会、(一社)兵庫県介護支援専門員協会、(一社)全国通所介護事業者連絡会、IKH「医療、介護、保健従事者が元気になる会」、(公社)大阪介護支援専門員協会、生野区居宅介護支援事業者連絡会、生野区訪問介護事業者連絡会、菜の花ケアプランセンター、サランヘルパーセンター、(株)ケアリンク、宅幼老所あでらんて(株)、Fracia ito office、(株)いさむ・ポーク、(一社)美脳力アカデミー協会、デイサービスセンター雅、アートポップ21、JUNピアノ教室、(株)ジョインハーツ、(株)リノテック


[貸館] 丸五市場ロケ映画『ミズノの帰還』完成披露試写会
2016年9月11日(日) 10:30〜、12:00〜

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お待たせしました!
丸五市場や駒ヶ林港等の新長田周辺をはじめ、全編神戸市内ロケの中編映画『ミズノの帰還』。
丸一年前に撮影でお世話になった作品がやっと完成いたしました。ロケ地のおひざ元での試写を開催いたします。

『ミズノの帰還』は「10万円でブレードランナー」を合言葉に、超低予算で作られたSFコメディ映画です。
低予算ながら神戸の風景を巧みに切り取り作り上げた近未来の壮大な世界観と、どうしても出てしまう手作りのチープさのギャップが見どころです。

主役は神戸のご当地映画「シナモンの最初の魔法」に出演の松田尚子さん、悪のエスパー「ミズノ」役には神戸市垂水区在住の水野祐樹さんと、神戸にゆかりの深い役者陣が登場します。また、奈須崇さんや劇団ヨーロッパ企画から黒木正浩さんらベテランが脇を固めます。

すでにアメリカやスイスの映画祭から問い合わせのあるこの作品の試写について、無料ですので是非とも足をお運びください。

mizunomain02「ミズノの帰還」 40分 2016年
監督:佃光
出演:松田尚子 水野祐樹 黒木正浩 舛本昌幸
協力:丸五市場 中田工務店 神戸アニメストリート 駒ヶ林蛭子神社 神戸フィルムオフィス 株式会社くにづか

〈あらすじ〉
新長田の蕎麦屋「いまい庵」で働くマミ。彼女の正体は優秀な元エスパーハンターだ。
一方、元町で凶悪なエスパー、ミズノが警官を殺害。
神戸を舞台に避けられぬ戦いが、始まる!

《料金》 無料(カンパ制)

主催:Studio NYANCO
問い合わせ先:広報 早瀬 shuko.cocoa1216@gmail.com


[貸館]三宅弘之映画祭/続々・スクリーンの向う側
2016年3月20日(日)・21日(月・祝)13:00~17:00

三宅さんと映画を論じる人は、自分の映画への愛着を三宅さんのより濃密な愛着と重ね合わせることで、特定の映画への評価の違いを超え、同好の士が映画を語り合うという祝祭の中に入れるのである。こう考えてくると、三宅弘之という人間それ自体が、映画を語る祝祭の中で映画ファンを結びつける点で、いわば〝 歩く映画祭 〟なのだ。

渡辺武信(「向う側を見続ける人」『スクリーンの向う側』解説文より)

3月20日(日)
13:00~14:30 『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』(松竹/1932年/16mm)
        監督:小津安二郎 脚本:伏見晁 出演:斎藤達雄、吉川満子
14:35~15:10 トーク <渡辺武信・荒井晴彦>
15:15~17:00 『リオ・グランデの砦』(リパブリック/1951年/35mm)
        監督:ジョン・フォード 脚本:J.K.マクギネス 出演:ジョン・ウェイン、モーリン・オハラ

3月21日(月・祝)
13:00~14:40 『赤いハンカチ』(日活/1964年/35mm)
        監督: 舛田利雄 脚本:小川英、山崎厳、舛田利雄 出演:石原裕次郎、浅丘ルリ子、二谷英明
14:45~15:10 トーク <渡辺武信・荒井晴彦>
15:15~17:00 『憎いあンちくしょう』(日活/1962年/35mm)
        監督: 蔵原惟繕 脚本:山田信夫 出演:石原裕次郎、浅丘ルリ子
17:15~18:45 アフター・パーティ

三宅弘之イラスト・原稿展併催

miyake01三宅弘之
1947年兵庫県神戸市生まれ、2014年2月享年67歳逝去。
映画を愛し、人を愛し、酒を愛した彼は、出会ってきた多くの映画ファン、映画人に愛されて来ました。
そして多くの映画を観続け、多くの映画について語り、多くのイラストを残して、逝きました。
2013年には『スクリーンの向う側』(風詠社)を上梓。
1986年1月に仲間を集めて発足した映画サークルはKCC(京平シネマ倶楽部)として、彼が亡き後も続き、今年30周年を迎えます。KCCに在籍した会員は延べ70人を超え、現在も30人を超える会員が在籍しています。

本映画祭では、三宅弘之の三周忌にあたり、彼が愛して語ってきた映画4本の上映と、彼をよく知る渡辺武信氏と荒井晴彦氏によるトークを開催します。
また会場には、三宅弘之が残したイラスト、映画日記、写真などを展示します。三宅弘之の映画愛に是非お触れ下さい。

渡辺武信(映画評論家・建築家・詩人)
1938年神奈川県出身。東京大学建築学科博士課程単位取得満期退学。大学院在籍中より渡辺武信設計室を開設。建築家のかたわら詩人として活躍。その詩には作詞家の松本隆も大きな影響を受けたという。
一方で映画評論家としての活動を続けてきた。青春時代に傾倒した日活アクション映画に惚れぬき、70年代に「キネマ旬報」での連載をまとめた名著「日活アクションの華麗な世界」は、豊富な知識量と徹底した分析で、日活アクションを愛する者だけでなく、日本映画ファンの必読書というべきものである。
<主な著書>
「映画的神話の再興―スクリーンは信じ得るか」「銀幕のインテリア」「日活アクションの華麗な世界 1954―1971(合本)」
荒井晴彦(脚本家・映画監督・「映画芸術」編集長)
1947年東京生まれ。早稲田大学抹籍、雑誌「映画芸術」のスタッフに加わった後、若松孝二のプロダクションで足立正生と共にシナリオを執筆するようになる。ピンク映画の助監督を経験した後、田中陽造のもとで商業映画の脚本を学び、1977年『新宿乱れ街 いくまで待って』で一本立ち。以後、数々の名作・話題作を手がけ、日本を代表する脚本家として数々の賞を受賞。1989年から「映画芸術」の編集長をつとめ映画人を中心とした映画評論を展開し、映画批評の活性化に力を注ぐほか、近年は映画関連の書籍編纂・制作も精力的にこなしている。
<主なフィルモグラフィ>
「赫い髪の女」「遠雷」「Wの悲劇」「身も心も」「共食い」「海を感じる時」「さよなら歌舞伎町」「この国の空」

《料金》入れ替え制
一般・シニア:1200円 学生:1000円

1日券:2000円(有効期限の1日で2本の映画上映とトークに参加できます。アフターパーティ参加には別途チケットが必要です)
2日券:3500円(2日間両日で4本の映画上映と2つのトークに参加できます。アフターパーティ参加には別途チケットが必要です)
アフターパーティ:2000円(21日のパーティに参加できます。立食&1ドリンクのチケットです。追加ドリンクの注文は別途料金が必要です)
2日券+アフター・パーティ:5000円(2日間両日で4本の映画上映と2つのトークと、21日のアフターパーティに参加できます。パーティは立食&1ドリンクのチケットです。追加ドリンク別途料金)
*トークは無料
*予約受付中(予約者1名につき三宅弘之イラスト缶バッジ1個をプレゼントします)
magazine.kcc@gmail.com まで、参加者様のお名前・ご連絡先(メールアドレスまたはお電話番号)をお知らせください。

主催:KCC(京平シネマ倶楽部)
問い合わせ先:担当 前田耕作(magazine.kcc@gmail.com 090-8121-0816)


[貸館]Music Song Dance『PACIFIKMELTINGPOT / In Situ Osaka 2013』
2015年9月22日(火・祝)・23日(水・祝)10:40〜

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Music Song Dance『PACIFIKMELTINGPOT / In Situ Osaka 2013』
(2015/「リサーチワーク編」60分、「ワークインプログレス/プレゼンテーション編」60分/HD)
監督:山城知佳子+砂川敦志(水上の人プロダクション)
音楽:オムトン
出演者:レジーヌ・ショピノ, ヨセファ・エナリ, 北澤香, チュペ・ルアルア, ジェンゲン・ナマノ, 那須誠,  ジュリアン=ラメカ・ネェミア, ゼルエ・セリュジェーユ, イレペ・シハゼ, 富田大介, エピアッチェ・ワウィン(アルファベット順)

沖縄を拠点に世界で活躍する山城知佳子と砂川敦志が、2013年に撮影したダンスのドキュメンタリーフィルム。大阪大学での1週間に渡るリサーチワークと、アートエリアB1でのダンス公演の素材をもとに映画化。カナックやサモアン、そして日本人ら太平洋諸国のアーティストや研究者が、フランスの振付家R・ショピノの舵取りにて音と声と体(音楽と歌と踊り)をぶつけ合い、交感の回路を開いてゆく。音楽では打楽器ユニットomu-toneも参加。
上映日(22-23日)の午後はアートシアター・ダンスボックス神戸で『PACIFIKMELTINGPOT 2015』のダンス公演あり(会場は映画資料館から徒歩2分)。
→特設サイト

1部 10:40-「リサーチワーク編」
2部 11:50-「ワークインプログレス/プレゼンテーション編」
2本立て上映。10分間の休憩あり。

水上の人プロダクション
『肉屋の女』(森美術館MAMプロジェクト)等の作品で知られる映像作家 山城知佳子と、劇映画の助監督を経てきた映画監督 砂川敦志による映像製作会社。昨年公開された、琉球伝統芸能(組踊)の継承を描く物語『うんじゅぬ花道』は大きな話題に。

《料金》500円
主催・問合せ先:富田大介・pmp2015kobe@gmail.com

[貸館]内藤×竹中映画まつり
2015年9月12日(土)15:00〜
京都を中心に映画やテレビのみならず、自主制作映画でも活躍する俳優、内藤和也。
関西で数々の自主映画を制作、発表している映像作家、竹中哲也。
2人の10年間のコンビ作4本を一挙上映!

kishibe「岸辺の情景」(2008/DV/51分)
監督:竹中哲也
出演:山田山未舟、内藤和也、大槻雄一郎
初のタッグ作。東京に憧れる女優志望の妹と、性格が正反対の兄2比とが織り成す悲喜こもごもの日常を描く、ホームドラマの佳作。

 

 

「Midori」(2010/DV/39分)
監督:竹中哲也
共同脚本:浦山陽子
出演:内藤和也、鈴木奈那子
事件の張り込みにやってきた、ベテラン掲示と新米の女性刑事。やがてお互いの家族について、張り込み中なのに議論が始まる。

 

 

takasago「高砂メモリーズ」(2012/HV/80分)
監督:竹中哲也
出演:熊橋穣、大恵彩乃、内藤和也、中谷章子
高砂市の万灯祭に参加する高校生たちの夏休みを描いた青春映画。高砂市のノスタルジックな風景の中で繰り広げられる、恋と友情の群像劇。

 

 

「さよならダディ」(2015/HV/47分)
監督:竹中哲也
出演:内藤和也、山本弥侑、中谷章子、八幡泰久
七年ぶりに再会した父娘。そこへ父の愛人や、娘のボーイフレンドが乱入してきて親子の関係はギクシャクし始める。悲喜劇タッチのホームドラマ。

 

→予告篇

内藤さんは東映の役者さん。でもポリシーは「役者にプロもアマもない、ただ芝居が斬り結ぶ瞬間があるだけ」とのこと。
竹中監督の作風は激しく煽るのではなく「見つめ続ける」視線が特徴。
2人が写し出す「斬り結び」のリアルさにいつもどきどきさせられる。
──横田丈実(映画監督)

《料金》1500円
お問い合わせ:moviefac-1138●(@に替えてください)docomo.ne.jp(竹中)

[貸館]石田大明プレゼンツ
港町神戸色上映会
2015年7月26日(日)13:20〜、15:20〜
石田企画 第一弾 短編映画二本立て
企画・製作・脚本 石田 大明

dairokkan「第六感」
監督:衣笠竜屯
制作:平田晋作
音楽:山崎裕子
撮影:南野佳嗣
照明:中谷丸
録音:永井和男、吉田勝二
記録:アカツキサトシ、森山一也、本郷紀子
きもの衣装:舛本昌幸
助監督:吉田勝二、石山昇一
協力:大人の映研部、ATTIC still photo studio、劇団残夢(のこんのゆめ)
出演:雪えりこ、谷口勝彦、樋渡あずな、首藤七海、白澤康宏、天音

さえないサラリーマン岡部は若い女の美樹と浮気をしている。ある日、妻の幸恵はなぜかそのことに気づく。その第六感は霊界から見守るそれぞれの守護霊達の話し合いの結果だった。

sakura「桜」
監督:吉田勝二
制作:吉田勝二、石山昇一、石田大明
音楽:山崎篤志
撮影監督:衣笠竜屯
撮影:南野佳嗣
録音:坂厚人、永井和男
助監督:佐野洋子、石山昇一、石田大明
記録:石田大明
協力:武安家、武安都、モリショップ、吉田家
出演:宮崎みよし、寺本宏明、篠崎雅美、浦山陽子、炭谷真一郎、武安鞠

真一と百合は結婚の報告のため祖母のよしえの家を訪ねる。しかし百合はお腹の中にもうすでに赤ちゃんを宿していた。それを知ったよしえは…。

《料金》1500円
お問い合わせ:090ー9866ー2575
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[貸館]KINEMICAL VIRTUES presents 直子の場合
2015年7月12日(日)13:00〜

Cradle of Images Pro.が昨年6月から展開している「KINEMICAL VIRTUES」の神戸上陸第二弾作品。
「KINEMICAL VIRTUES」は、人間のスピリットの本質であり、人格の中身そのものである「美徳」の実践を日常生活の中で復活させることを目的とした教育プログラム「ヴァーチューズ・プロジェクト」が使っている52枚構成のカード「ヴァーチューズ・カード (美徳のカード)」をくじ引きとし、くじを引いた自主映画監督等がそれを読んで内省し、インスピレーションや気付きなど受け取るものから映画を制作するというチャリティ・プロジェクトです。
前回に続き、今回も神戸在住の映画作家をご紹介致します。垂水で映画制作をされている八十川勝さんによる最新作『鬼子母神の子守唄 直子』が完成致しましたので、お披露目致します。同作品は、「KINEMIC劇場」という短編上映プログラム中の『鬼子母神の子守唄』の続編です。前作はTSUTAYAのレンタルに供され、好評を博している怪談映画ですが、さて今回はどのような感じに仕上がっておりますか?ご期待下さい。ご来場をお待ち致しております。

Cradle of Images Pro. 代表 戸田光啓拝

naoko01『鬼子母神の子守唄 直子』八十川勝(90min)
【美徳カード】尊敬
【スタッフ】撮影・編集・原案:八十川勝
脚本:月瀬りこ、堤健介 音楽:山崎篤志
特殊メイク:高橋彩夏、布野慶一、わだゆずき
録音助手:桜井徹 照明助手:柴田薫 
協力:NPO法人ぴーす、笑花堂鍼灸マッサージ院、鷲尾皮フ科、Cafe1512、しげ盛、特殊メイクスタジオ、KID’S COMPANY
製作:垂水映画
【キャスト】門磨由美、藤本淳、和田真知、夢原まひろ、佐藤矢騎、伊織ゆき、白澤康宏、芝央也、浜ひろ子

【作品概要】あれから十数年、直子も、大人の女性に成長し、満月の晩に化物になってしまうという自らの正体を隠しつつ、保育士として、ひっそりと暮らしていた。そこへ、保育をしている幼児の保護者、今井慎次が現れた。直子の幼馴染の男性であった。十数年ぶりの再会に心浮かれ、日に日に距離が近づく2人。今井との時間を楽しむ直子であったが、彼の姉を獲物として食べていたという事実にそれまで保たれていた彼女の平常心が崩れ始める。何も知らない慎次。「あのさ、明日一緒に橋でも見に行きませんか?」「陽がくれるまでなら。。大丈夫」これは、真実の愛が試される物語。

→トレーラー

《料金》1500円
売り上げの10%を東北震災関連のチャリティと致しております

[貸館]KINEMICAL VIRTUES presents
” オマージュ映画 ” について私が知っている二、三の事柄

2015年5月10日(日)19:00〜

Cradle of Images Pro.が昨年6月から展開している「KINEMICAL VIRTUES」の神戸初上陸上映。
「KINEMICAL VIRTUES」は、人間のスピリットの本質であり、人格の中身そのものである「美徳」の実践を日常生活の中で復活させることを目的とした教育プログラム「ヴァーチューズ・プロジェクト」が使っている52枚構成のカード「ヴァーチューズ・カード (美徳のカード)」をくじ引きとし、くじを引いた自主映画監督等がそれを読んで内省し、インスピレーションや気付きなど受け取るものから映画を制作するというチャリティ・プロジェクトですが、神戸在住の映画作家、衣笠竜屯さんの最新作『クラブのジャック ~やすらぎの銃弾』がようやく出来上がりました。同作品の上映に合わせて旧作から二本と招待作品一本で構成する本プログラムはある種のオマージュ映画を集めてみた格好です。例えばジャームッシュ?あるいはゴダール『パッション』?小津?『殺しの烙印』???映画狂的な精神に支えられた上映となりました。そして集めてみた結果、「俳優・白澤康宏小特集」になってしまっていました。最近は白澤康宏さん出演率が急上昇の関西自主映画シーンですので、関西の今を感じることが出来る注目の特集と言えましょうか。”シラフィル”の方(だがそんな者がおいでなのでしょうか?)お楽しみに。お待ち致しております。

Cradle of Images Pro. 代表 戸田光啓拝

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『エンプティ』手取住吉(15min)
【美徳カード】愛
【キャスト】杉山翔也、白澤康宏、寺本宏明、高木沙織杉山翔也、白澤康宏、寺本宏明、高木沙織
【作品概要】ある寒い晩、ある山道、原付に乗ったある青年はガス欠を起こす。助けを呼ぼうにも車通りが少なく、携帯の電池も切れている。途方に暮れた青年は、遠くに自販機を見つけ、とりあえずそこを目指すのであった。

 

grand『グランドオダリスク』林知明(22min)
【スタッフ】脚本・編集:林知明 脚本・助監督:岩昌司
【キャスト】吉田佳、武本雅美、chee、立見翼
【作品概要】バイト感覚で殺人を行う総司。名も知らぬ女から標的を指示されて依頼を実行する総司だったが、次の標的は美しい少女だった……。その世界は歴史的名画に重なってゆく。【ノワール】をテーマに製作された作品。
→トレーラー

 

bansyu『晩秋の旅人』古谷英稔(24min)
【美徳カード】柔軟性
【キャスト】中本貴洋、市川茶子、岩田徳承、塩崎秀雄、西出明、神崎等、白澤康宏、権内雅世、乗定裕、南野佳嗣
【作品概要】弟子の田島と揉めた後、茶道の師匠は引退を決意し娘の節子に後を継がせることにした。責任を感じた田島は…。

 

 

yasuragi『クラブのジャック ~やすらぎの銃弾』
衣笠竜屯
(37min)
【美徳カード】やすらぎ
【スタッフ】脚本:衣笠竜屯 撮影:南野佳嗣 録音・照明:衣笠竜屯 脚本分析:浦山陽子 脚本協力:佃 光 音楽:川人千慧・畑 裕也 銃器協力:有馬佳彦 ロケ協力:生田 稔 殺陣:舛本昌幸 ギミック制作:椿 智之 / 鎌田尚純 制作進行・記録:本郷紀子
【キャスト】白澤康宏、新宮風香、河口彩華、舛本昌幸、神野 輝、炭谷真一郎、友野龍雄、手取住吉、樋渡あずな(声のみ)
【作品概要】殺し屋クラブのジャックこと黒場道影は妻を壊したスペードのジャックこと辻明を追う。クラブの2は囁く「闇のカード達は4つのスート。エースが強くて2は弱い」
これは 復讐 と やすらぎ についての物語。KINEMICAL VIRTUES参加作品。私たちが引いたカードは「やすらぎ」。どうぞ暗い夜をお楽しみください。
→トレーラー

《料金》1000円
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11064437_808784835868190_12595994_o[貸館]映画侠区 presents
渡辺シン映画祭
真心英雄編:ジョン・ジェイク監督特集

2015年5月10日(日)
 
 
地元関西の重要な自主映画監督である渡辺真の作品と、その恩師や友人達周辺作家やミューズ女優達を半年強に渡ってご紹介するプログラム。第一回目の「真心英雄編」は韓国からの留学生、ジョン・ジェイクが三年間で撮り上げた三本の作品を上映する。最新作『接触警戒混乱 必殺の一発』には渡辺真が主演しており、二人の友情が結実したこれは、稀な傑作である。また渡辺真監督が今年、撮る予定の『水面のあかり』に関する決意表明の履歴書作品も上映する。
 
 
 

ジョン・ジェイク Jae IK Jung
韓国・浦項出身。15歳より短編映画を作りはじめ、2001年「第3回ソウル国際青少年映画祭」、2003年「全州映画祭」のオンゴウルセクション映画17部門へ進出。2010年「第9回ミジャンセン短編映画祭」での上映、ほか多数。韓国陸軍本部・文化映像の製作にも携わり、KBS2TVドキュメンタリーやVJプログラムなど幅広く活動する。来日し、京都精華大学映像コースでの留学中、「Silver Smith」と「パパゲーノ エフェクト」を制作。卒業制作としてB級ノワール・アクション「接触警戒混乱~必殺の一発~」を制作。同校卒業後、クァク・ジェヨン監督の日韓合作映画「風の色」に参加した。

『Silver Smith』
(2013/13min カラー/ブルー・レイ上映)
監督:Jae Ik Jung
キャスト:森田晋源、津村秀樹、作田宏平、谷口功
【作品概要】
銀細工の技術を持った一人の男がいた。彼は自分が作ったアクセサリーで相手の喜ぶ笑顔を見るのが幸せだった。しかし、若い年齢で癌と判定される。 彼はその後、死ぬ前に自分のために必ずしたいことは何か考えてみた。それは、総合 格闘技であった。異種格闘技を始めて時間が流れ、がんの判定は医師の間違った判定であることが明らかとなった。彼は今、二つの夢を追い続けている。一つは、総合格闘技の選手として。もう一つは 銀細工職人として。私は彼と一緒に総合格闘技の試合の準備をする。
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『パパゲーノ エフェクト』
(2014/20min カラー/ブルー・レイ上映)
監督:Jae Ik Jung
キャスト:ハナムラチカヒロ、南野佳嗣、キタノ万里(dracom)、吉田 徹、森嶌正紀
【作品概要】
パパゲーノエフェクトを主題とし、他人の命を大切にする人間の本性と、それに対する信頼を希望的に表現する。他者を助ける人間の思いやりは伝染し、伝達されることを示したい。吹雪が打つ冬、自殺スポットで有名なある山の中で、仮面をかぶった男が自殺願望者を改心させようと苦労する。仮面をかぶった男は彼の失望と諦観に対し、自らの命をかけて立ち向かう。しかし、彼は死に向かう信念をなかなか放棄しようとしない。
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『接触警戒混乱 ~ 必殺の一発 ~ 』
(2015年・日本・韓国 47min ブルー・レイ上映)
監督:Jae Ik Jung
プロデュース:藤井健太 プロダクション・デザイナー:細谷周平
撮影補:石原毅 助監督:磯部鉄平 美術:So Sang Young、斉 岳、南野凪沙
ストーリーボード:Kim Jung Ha 音響:稲津定晃、藤井健太
音楽:Kim Jae Gon、Ha Jung Wo 脚本:Jae Ik Jung ほか
キャスト:渡辺 真、木下聖浩、須藤誠一、新宮風香、新谷智史、藤居裕紀、中田達幸 明 音 ほか
【作品概要】
在日韓国人である森谷は過去、軍人として殺人を犯した罪悪感から、心理学者・津村によるカウンセリングを受けている。自殺未遂を重ねる森谷を救う津村だが、津村にもまた、一人娘を殺害された忘れがたい記憶があった。森谷にその犯人を殺害させることで、トラウマからの開放を求める津村。津村は孤独な少年・駿介をメンバーに加え、森谷をマインド・コントロールしていく。
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準備中『「水面のあかり」のための履歴書』

《料金》入れ替え制
1プログラム 1000円  2プログラム 1500円

[貸館]知られざるロシア映画 上映とトーク
第一次・第二次世界大戦と映画

2015年3月27日(金)

二つの大戦下、ロシアでは時代がどのように映像化されたのだろうか。
三本の戦争映画を手掛かりに、戦争と映画について考えてみたい。

blily16:30〜『ベルギーの百合』
ヴワジスワフ・スタレーヴィチ(1916/DVD上映/日本語字幕付き)
映画黎明期に、生きているかのような昆虫の動きで人々を驚かせた鬼才のアニメーター、ヴワジスワフ・スタレーヴィチ。代表作昆虫アニメ『カメラマンの復讐』(1912)が有名だが、本作でも、第一次対戦下、ドイツによるベルギー侵攻によって引き起こされた残虐な事件を、森の昆虫の世界に移して描いている。物語の前後に孫娘が祖父から物語を聞く場面が実写で描かれる。

squeen16:45〜『スペードのクイーン』
ヤーコフ・プロタザーノフ(1916/DVD上映/日本語字幕付き)
1910年代にロシア映画の一時代を築いたプロタザーノフが、プーシキンの幻想小説『スペードのクイーン』(『スペードの女王』)の映画化。原作の隠れた背景には戦勝体験として頻繁に想起されたナポレオンとの戦争がある。移動カメラや実験的な照明効果、二重露出などが実験的に取り入れられている。革命後フランスに亡命。のちに帰国し、ソ連SF映画の金字塔『アエリータ』(1924)を制作した。
 
 

shurai18:00〜『襲来』
アブラーム・ローム(1944/DVD上映/日本語字幕付き)
シクロフスキーやオレーシャなど、ソ連文学の巨匠と協働したアブラム・ローム監督が、レオニード・レオーノフの同名戯曲を映画化。
ナチス軍がソ連領土に侵攻、次々占領されていった独ソ戦初期の凄惨な戦争体験を描く。主人公は刑務所から出たばかりの若者フョードル。家族からも仲間からも受け入れられない苦悩を抱えるというソ連文化表象では類を見ない稀有な人物である。
 
 
Pavlov19:50~20:50講演「ふたつの大戦下のロシア・ソヴィエト映画」
講師 マクシム・パヴロフ
(ロシア国立映画博物館元副館長/国際エイゼンシュテイン・センター財団キュレーター)
 
 
 
 
 

参加無料
主催:国際交流基金
   神戸大学大学院国際文化学研究科 研究プロジェクト「映像におけるタブーと美の相克」
連絡先:楯岡 kumi3@kobe-u.ac.jp
協力:神戸映画資料館


[貸館]『さよなら、ダディ』上映会
2015年3月22日(日)14:00 / 15:10
takenaka2015
ストーリー
七年前に離婚した元妻が、再婚して新婚旅行に行く間、七日間だけ娘を預かる事になった税理士の男。
そこへ、男の愛人や娘のボーイフレンドが乱入して来て、父娘の関係はギクシャクし始める。
七年ぶりに再会した父娘の姿を、喜劇タッチで描くホームドラマ。

「さよなら、ダディ」(2015年制作/カラー/47分/ハイビジョン[ブルーレイ上映])
出演:内藤和也 山本弥侑 中谷章子 藤原数基 熊橋穣  森下隆貢 神山明人 八幡泰久
音楽:Bitch Lunch Box 録音:竹中賢一 照明:合田美生璃
脚本・監督:竹中哲也

料金 500円
主催・お問い合せ:竹中哲也 label-66k@hb.tp1.jp


[貸館]映画上映者の国際交流!日本・インドネシア編
上映&トーク「上映者と作り手の幸福な連携」
創作の拠点に神戸を選んだ濱口竜介監督に、地域と上映コミュニティの意味を聞く
2014年11月19日(水)17:00〜20:30
会場:神戸映画資料館

indonesien01街なか、ネット、スマホ…。映像があふれる今、暗闇の中で大スクリーンに向かう映画体験は、かけがえのない特別なものです。日本では80年代から主要都市のミニシアターで世界の映画、個人映画、名作クラシック、ドキュメンタリー映画のような多様な映画が上映されてきました。インドネシアでは、国際映画祭で評判の作品を各地域で巡回上映する活動が始まったところです。
今回、インドネシアでインディペンデント映画の製作や上映をしているゲストを迎え、日本の作り手、上映者、観客と出会う数日間を企画しました。インドネシア映画と日本映画を並べて見て語り合い、両国の映画環境について共通の課題を探りながら交流する事業に、ぜひご参加ください。
[公式サイト]
17:00~
エドウィン短編集
 Edwin’s shorts
(2002~2008/インドネシア/DVカム/43分)
監督:エドウィン Edwin
カンヌ映画祭・監督週間の初インドネシア短編『木の娘・カラ』を含む、エドウィン監督の多彩な初期短編。『ゆっくりな朝食』『犬と結婚した女』『とても退屈な会話』『傷にまつわる話』『フラフープ・サウンディング』。斬新でタブーに挑む作品群は、インドネシア本国ではどんな風に上映されているのだろう?(協力:大阪アジアン映画祭)

18:00~
不気味なものの肌に触れる

Touching the Skin of Eeriness
(2013/日本/Blu-ray/54分/出演:染谷将太、渋川清彦、石田法嗣、ほか)
監督:濱口竜介 Hamaguchi Ryusuke
東京藝大在籍中の『PASSION』、東日本大震災で津波被害を受けた人々の「対話」を撮った『なみのおと』ほか東北記録映画三部作(共同監督:酒井耕)など、国内外で高い評価を受ける濱口監督。「即興演技ワークショップin Kobe」など商業性にとらわれない異色の創作活動を続ける。本作は豪華なキャストを迎え、不穏な人間模様を描く。

19:00~20:30 トーク
ゲスト:濱口竜介(映画監督)、田中範子(神戸映画資料館支配人)、インドネシアの皆さん
アート系上映館の多い神戸に活動拠点を移した濱口監督に、インドネシアの上映者たちが話を聞く。作り手にとって地域とのコラボ、上映者の存在とは?

インドネシアから来日
メイスク・タウリシア(映画プロデューサー&KOLEKTIF代表)Meiske Taurisia
インドネシア映画で初めてベルリン国際映画祭コンペ部門にノミネートされた『動物園からのポストカード』(監督:エドウィン)のプロデューサー。ほか『空を飛びたい盲目のブタ』など、世界の主要映画祭に選ばれる秀作を製作し続ける。バビブタ・フィルムズ代表。ファッション学校と映画学校でも教鞭をとる。2014年に映画制作者と地域上映コミュニティをつなぐ独立配給プラットフォームKOLEKTIFを設立。
アドリアン・ジョナサン(映画ライター、『Cinema Poetica』編集長)Adrian Jonathan
2010年より仲間たちとジョグジャカルタで映画評を発表。ポストカードで無料配布する形から、インドネシア映画文化を総合的に評し分析するウェブサイトの運営に展開。映画上映、討論会、批評家ワークショップの主催者。映画リサーチ (KONFIDEN FOUNDATION)、映画祭の作品選定(Festival Film Solo)なども。2013年、ベルリン映画祭タレント・キャンパスに招待参加(映画批評部門)。
サリ・モフタン(映画祭企画、ラインプロデューサー)Sari Mochtan
環境や再生エネルギー関係の職を経て、ナン・アハナス監督『囁く砂』『ベンデラ―旗―』など多くの製作現場でラインプロデューサーを務める。ジャカルタ国際映画祭で半数以上のイベントを担当する。

 

本プログラムは「多様な映画の観客育成プロジェクト(日本・インドネシア編)」の一環として開催されます。

主催:ドキュメンタリー・ドリームセンター、NPO法人独立映画鍋、KOLEKTIF
後援:駐日インドネシア大使館
協力:神戸映画資料館、Planet + 1、名古屋シネマテーク、アレイホール、アテネ・フランセ文化センター、大阪アジアン映画祭、東京国際映画祭、Jogja NETPAC Asian Film Festival, Festival Film Dokumenter Yogyakarta
協賛:Tembi Rumah Budaya、ガルーダ航空
助成:国際交流基金アジアセンター、アーツカウンシル東京

《料金》1,000円(全プログラム通し)
《会場》神戸映画資料館
お問い合わせ: Tel:070-5664-8490 (11:00~18:00) Email: doc.dream.center@gmail.com
URL www.eiganabe.net


[貸館]
グリゴリー・オステル来日イベント第2弾
ロシア・アニメーションの魅力〜シナリオライターとしてのオステル
2013年12月24日(火)19:00〜21:00

 
スペシャルゲストはロシアでもっとも人気のある児童文学作家オステル。ソ連時代にオステルが原作を書いたアニメーションの上映を交えながら、作品の創作秘話や背景を語ってもらいます。12月中旬に邦訳が出るオステルの代表作『悪い子のすすめ』をモチーフにしたCG作品(ロシアのこどもたちの作品、神戸大学大学院生の作品)も紹介します。ほのぼのとして茶目っ気あふれるオステル・ワールド、どうぞお楽しみに!
 
【上映予定作品】(日本語字幕、解説付き)
ワンという名の子猫 (Котёнок по имени Гав,1976) 
38オウム(38 попугаев, 1976)
ミミナガちゃんと仲間たち(Ушастик и его друзья, 1979)
バーバ・ヤガーは反対! (Баба-Яга против!, 1980)  
その他、当日をお楽しみに!
 
スペシャル・ゲスト:グリゴリー・オステル
聞き手:毛利公美(オステル作品翻訳者)  
司会:楯岡求美(神戸大学准教授)
 

グリゴリー・オステル
1947年、旧ソ連オデッサ(現ウクライナ)生まれ。ゴーリキー文学大学卒業。ソ連時代はアニメのシナリオなどを数多く手がけた。ペレストロイカ以後『悪い子のすすめ』が大ヒット。その他、算数の文章題をもじった『問題集』、大人の世界を子供の眼で面白おかしく描いた『パパママ研究』、自在な筋の発展から「ロシア児童文学初のハイパーテクスト」とも言われる長編『いろいろの話』など。2002年ロシア連邦国家賞受賞、ロシア連邦功労芸術家。2012年にはすぐれた児童文学作家に与えられるチュコフスキー賞を受賞。

主催:国際交流基金
共催:神戸大学大学院国際文化学研究科 メディア文化研究センター:研究プログラム「メディアの変容と文化の公共性」 
 

《料金》入場無料 当日先着順、ロシア語通訳つき
《会場》神戸映画資料館


これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。