プログラムPROGRAM

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連続講座 古典映画超講義 クラシック映画を楽しむための6つのレッスン
2022年1月〜3月 全6回

古典映画、特にモノクロ映画は敬遠ぎみという映画ファンに捧げる3ヶ月、全6回の短期集中講座を開催します。
参加費の初回無料や先行予約など、若い世代を優待する企画です。ぜひこの機会にクラシック映画の魅力を発見してください。お楽しみはこれからだ!

映画史入門① サイレント映画の魅惑
2022年1月29日(土)・30日(日) *30日は前日の講座の録画

古典映画の基礎レッスン、全3回の1回目。選りすぐりの傑作映画を見ながら映画の歴史を楽しく学びましょう。

14:30〜 上映
「サンライズ」
Sunrise: A Song of Two Humans
(1927/94分/サウンド版/16mm)
監督:F・W・ムルナウ
脚本:カール・メイヤー
撮影:チャールズ・ロッシャー、カール・ストラス
出演:ジャネット・ゲイナー、ジョージ・オブライエン、マーガレット・リヴィングストン

 

16:15〜 講座(終了予定17:00)
講師:井上正昭(映画研究) *30日は前日の講座の録画
サイレント映画は、ただ古いだけの映画なのではない。それは映画の原点であり、根っこであり、そこには映画の本質が隠されている。サイレント映画は、声やサウンドや音楽を欠いた不完全な映画なのではなく、いま映画館で上映されている多くの作品とは異なる論理で作り上げられた映画なのである。最近の映画しか知らない人が、もしも一切の先入観を捨てて見るならば、サイレント映画は、古臭いどころか、むしろ全く新しい映画のように見えてくるはずだ。この最初の講座では、古くてまた新しいサイレント映画の世界とその魅力について考えながら、トーキー出現までの映画の歴史を駆け足でたどってゆく。参考上映作品には、サイレント映画の完成形といってもいいムルナウの傑作『サンライズ』を選んだ。そのめくるめく映像には、今の観客も圧倒され、たちどころに作品世界に引き込まれることだろう。映画史の知識も重要だが、ひとまずは、そんなことはすべて忘れて、この傑作を現在形で堪能していただきたい。

今後の予定
◉ 特別講座①〜③ 各回、講師の映画作家が選んだ古典映画を観賞し、映画の見方、楽しみ方を学びます。
  講師:井口奈己『周遊する蒸気船』(2月)、石井岳龍(3月)、濱口竜介(3月|オンライン)
◉ 映画史入門②③ 講師:井上正昭(2・3月)

《参加費》 上映+講座  ユース(25歳以下)無料(初回限定) 一般1000円
予約受付
受付開始 ユース優先受付:開催日の一ヶ月前から 一般:開催日の2週間前から
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

KOBEアート緊急支援事業(映画館支援)


第63回 くにづか月イチ上映会 映像で見る昭和の生活文化
2022年1月15日(土) 13:30〜  

神戸映画資料館が所蔵するフィルムの中から、昭和の暮らしを写し出す映像を、毎回3〜4本(計約60分)上映していきます。

《料金》 無料
アスタくにづか3番館1階の「コミュニティハウス」で整理券を進呈

主催:くにづかリボーンプロジェクト、アスタくにづか神戸市保留床テナント会


第62回 くにづか月イチ上映会 映像で見る昭和の生活文化
2021年12月18日(土) 13:30〜  

神戸映画資料館が所蔵するフィルムの中から、昭和の暮らしを写し出す映像を、毎回3〜4本(計約60分)上映していきます。

《料金》 無料
アスタくにづか3番館1階の「コミュニティハウス」で整理券を進呈

主催:くにづかリボーンプロジェクト、アスタくにづか神戸市保留床テナント会


第61回 くにづか月イチ上映会 映像で見る昭和の生活文化
2021年11月13日(土) 13:30〜  

神戸映画資料館が所蔵するフィルムの中から、昭和の暮らしを写し出す映像を、毎回3〜4本(計約60分)上映していきます。

《料金》 無料
アスタくにづか3番館1階の「コミュニティハウス」で整理券を進呈

主催:くにづかリボーンプロジェクト、アスタくにづか神戸市保留床テナント会


第60回 くにづか月イチ上映会 映像で見る昭和の生活文化
2021年10月2日(土) 13:30〜  

神戸映画資料館が所蔵するフィルムの中から、昭和の暮らしを写し出す映像を、毎回3〜4本(計約60分)上映していきます。

《料金》 無料
アスタくにづか3番館1階の「コミュニティハウス」で整理券を進呈

主催:くにづかリボーンプロジェクト、アスタくにづか神戸市保留床テナント会


特集上映
濱口竜介 物語る人びとの記録 
2021年9月18日(土)〜20日(月・祝)、24日(金)〜26日(日)

©ENBUゼミナール

 

新作『ドライブ・マイ・カー』がカンヌ国際映画祭の脚本賞を、公開が待たれる『偶然と想像』がベルリン国際映画祭の銀熊賞を受賞するなど、世界的な映画監督となった濱口竜介監督。

そこに至る転換期の重要作品、『親密さ(short version)』と「東北記録映画三部作」を上映します。

 

 

濱口竜介監督からのメッセージ
この度、神戸映画資料館で上映される「東北記録映画三部作」(共同監督:酒井耕『なみのおと』『なみのこえ 新地町』『なみのこえ 気仙沼』『うたうひと』)と『親密さ(short version)』の共通点は、それが「記録映画」であるということです。それ自体「記録映画」と銘打たれている三部作は兎も角として、見た誰もがフィクションとしての物語構造を把握できる『親密さ(short version)』までそう呼ぶのは違和感を持たれる方もいるかもしれませんが、ここに記録されている演劇「親密さ」の舞台演出はロングバージョンとも言うべき255分版の主演でもある平野鈴と佐藤亮(現在は佐藤秋)で、公演は実際に観客を入れて2011年3月2日に行われました。私は彼女らに脚本を渡したうえで、一体どこから、どのようにこの演劇を記録するかに腐心しました。映画『親密さ(short version)』はその公演と前日のリハーサルを組み合わせる形で構成されています。私は当時、自分のやっていることを完全にはわかっておらず、これをフィクションの映画作りの一環と考えていました。ただ、その9日後に地震・津波・原発事故が起き、その約2ヶ月後に、「東日本大震災後」を記録するために東北に赴くにあたって奇妙に「準備ができている」ような感覚を持ったのは、『親密さ』の撮影経験を経ていたからだと思います。
観客の皆さんもおそらく、これらを見ていると「何を見ているんだかわからなくなる」のではないかと思います。現実と虚構のあわいというものを見出すはずです。ただ「虚か実か」という問いとともにこれらを見ることは、これらの映画を取り逃すことです。ここに確かに記録され、映っているのは「物語る」人びとです。その表情や身体の動きを隈なく見たり、その発声に耳を澄ましてその源に思いを馳せる機会と考えれば、これらに勝る体験はそう多くはないだろうとも思います。それは何より、自分たちが撮影現場で驚き、そこに居られることの喜びを感じていた当のものです。それらを受け取っていただけたら、幸いです。

 

©ENBUゼミナール


「親密さ(short version)」

(2011年/136分/HD[Blu-ray上映])
製作:ENBUゼミナール
監督・脚本:濱口竜介 撮影監督:北川喜雄
編集:鈴木宏 舞台撮影:飯岡幸子、加藤直輝、長谷部大輔 劇中歌:岡本英之
出演:佐藤亮、伊藤綾子、手塚加奈子、新井徹、菅井義久、香取あき

『親密さ』完全版(2012年|255分)に先立ち完成・上映された作品。映画内の舞台劇、それも映画『親密さ』内の演出家役・平野鈴に演出を託した舞台劇が、完全な映画として成立している。

 

 

「東北記録映画三部作」
濱口竜介が酒井耕と2年の歳月をかけてつくりあげた東日本大震災についてのドキュメンタリー。
しかしここに、被災の風景はほどんど現れない。あるのはただ、語ること、そして聞くことだ。

naminooto01「なみのおと」
(2011/142分/HD[Blu-ray上映])
製作:東京藝術大学大学院映像研究科
プロデューサー:藤幡正樹、堀越謙三
監督:濱口竜介、酒井耕
撮影:北川喜雄 整音:黄永昌

2011年7〜8月に撮影された岩手県から福島県沿岸部の、津波被災者6組11人への対話形式インタビューの記録。

 

kesennuma01「なみのこえ 気仙沼」
(2013/109分/HD[Blu-ray上映])
製作:サイレントヴォイス
プロデューサー:芹沢高志、相澤久美
監督:濱口竜介、酒井耕
実景撮影:佐々木靖之 整音:鈴木昭彦

2012年1月から2013年3月に行われた宮城県気仙沼市に暮らす7組11名への対話形式インタビューの記録。

 

shinchimachi01「なみのこえ 新地町」
(2013/103分/HD[Blu-ray上映])
製作:サイレントヴォイス
プロデューサー:芹沢高志、相澤久美
監督:濱口竜介、酒井耕
実景撮影:北川喜雄 整音:鈴木昭彦

2012年1月から2013年3月に行われた福島県新地町に暮らす6組10名への対話形式インタビューの記録。

 

utauhito01「うたうひと」
(2013/120分/HD[Blu-ray上映])
製作:サイレントヴォイス
プロデューサー:芹沢高志、相澤久美
監督:濱口竜介、酒井耕
撮影:飯岡幸子、北川喜雄、佐々木靖之
整音:黄永昌

宮城県に暮らす語り手による東北地方伝承の民話語り。これは同時に彼らを訪ね続けた聞き手の記録でもある。

 

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1500円 ユース1000円 会員1200円
《割引》当日2本目は200円引き
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業


第59回 くにづか月イチ上映会 映像で見る昭和の生活文化
2021年9月4日(土) 13:30〜  

神戸映画資料館が所蔵するフィルムの中から、昭和の暮らしを写し出す映像を、毎回3〜4本(計約60分)上映していきます。

《料金》 無料
アスタくにづか3番館1階の「コミュニティハウス」で整理券を進呈

主催:くにづかリボーンプロジェクト、アスタくにづか神戸市保留床テナント会


第58回 くにづか月イチ上映会 映像で見る昭和の生活文化
2021年8月22日(日) 13:30〜  

神戸映画資料館が所蔵するフィルムの中から、昭和の暮らしを写し出す映像を、毎回3〜4本(計約60分)上映していきます。

《料金》 無料
アスタくにづか3番館1階の「コミュニティハウス」で整理券を進呈

主催:くにづかリボーンプロジェクト、アスタくにづか神戸市保留床テナント会


時代劇小特集 新規収蔵プリントより
2021年7月24日(土)・25日(日)

今回は個人コレクターから最近譲り受けた時代劇2作品をご覧いただきます。
また、6月に刊行される「日本映画作品大事典」(三省堂)の編者である映画評論家の山根貞男さんをお招きし、トークを開催します。

 

「地獄太鼓」
(1953/85分/16mm)大映京都
監督:荒井良平 脚本:民門敏雄 原作:井上金太郎 撮影:竹村康和 音楽:高橋半
出演:大河内伝次郎、黒川弥太郎、坂東好太郎、久保幸江,南條新太郎、市川小太夫

題名から想像できないが題材は「水戸黄門」。水戸に隠居の黄門(大河内)が助さん(黒川)、格さん(南條)を引き連れ江戸の街へ。市中でスリ(坂東)が黄門から煙草入れを盗ったことから話は展開。韓国宮廷ドラマのようにお世継ぎ問題で将軍綱吉の側近、柳原甲斐守(市川)が策謀する。久保幸江などの唄も楽し。

 

「牢獄の花嫁(総集篇)」
(1939/97分/16mm)日活京都
監督:荒井良平 脚色:稲垣浩 原作:吉川英治 撮影:宮川一夫 音楽:白木義信
出演:阪東妻三郎、尾上菊太郎、市川春代、河部五郎、原健作、香川良介、志村喬

1931年に阪東妻三郎主演で成功した同名映画の再映画化で、戦後上映された前後篇の総集版。阪妻と市川春代がともに二役を演じている。町奉行の東儀三郎兵衛(志村)は、名与力・塙江漢(阪妻)の息子・郁次郎(菊太郎)を殺しの下手人として捕らえる。江漢は倅の潔白を晴らすため奔走するが…。阪妻同士が一画面に収まるなど宮川一夫キャメラマンの手腕がお見事。なお古いプリントにつき映像と音声が悪いことをご了承ください。

 

7月24日(土) トーク  参加無料(要当日鑑賞チケット半券)
『日本映画作品大事典』(三省堂)刊行記念「映画を集める人々」 山根貞男(映画評論家)
映画ほど事典に適さぬものはない
三省堂の『日本映画作品大事典』がやっと出た。編集を始めたとき、4年か5年の仕事と目論んでいたところ、22年も掛かってしまった。何でそうなったのか。映画ほど事典に適さぬものはないからである。そのあたりを、今回のトーク「映画を集める人々」で語ろうと思う。映画を集める人とは当館の安井喜雄館長のようなコレクターのことで、ど外れた、素敵な人々が多い。わたしはそういうフィルムコレクター諸氏を歴訪し、1冊の本にしつつある。30年以上前からの作業で、まもなく纏まる。そのあたりを報告するつもりだが、それと映画事典とは、どう繋がるのか。あとは、当日、お聞きください。(山根貞男)

 

《料金》 入れ替え制1本あたり
一般1200円 ユース(25歳以下)800円 会員1000円
《割引》当日2本目は200円引き
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業


第57回 くにづか月イチ上映会 映像で見る昭和の生活文化
2021年7月19日(月 ・祝) 13:30〜  

神戸映画資料館が所蔵するフィルムの中から、昭和の暮らしを写し出す映像を、毎回3〜4本(計約60分)上映していきます。

《料金》 無料
アスタくにづか3番館1階の「コミュニティハウス」で整理券を進呈

主催:くにづかリボーンプロジェクト、アスタくにづか神戸市保留床テナント会


アクティブ・アーカイブ・プロジェクト 誰でもアーキビスト
みんなで発掘・宝探し試写会 2021
2021年6月13日(日) 15:00〜
神戸映画資料館には、1万8千本を超える収蔵フィルムがありますが、内容が未調査のものも多数あります。劇映画のほか、教育目的で作られたものやホームムービーなどなど。それらを実際に映写機にかけて上映し見ていきます。一口に映画フィルムといっても多様であることを知っていただく機会です。どんな映像が写っているでしょうか。宝探しの気分でご参加ください。

《料金》 無料
予約受付
入場制限(座席数の3分の1の12席)を行いますので、メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

主催:神戸映像アーカイブ実行委員会


第56回 くにづか月イチ上映会 映像で見る昭和の生活文化
2021年6月13日(日) 13:30〜  

神戸映画資料館が所蔵するフィルムの中から、昭和の暮らしを写し出す映像を、毎回3〜4本(計約60分)上映していきます。

《料金》 無料
アスタくにづか3番館1階の「コミュニティハウス」で整理券を進呈

主催:くにづかリボーンプロジェクト、アスタくにづか神戸市保留床テナント会


第55回 くにづか月イチ上映会 映像で見る昭和の生活文化
2021年4月10日(土) 13:30〜
神戸映画資料館が所蔵するフィルムの中から、昭和の暮らしを写し出す映像を、毎回3〜4本(計約60分)上映していきます。

《料金》 無料
アスタくにづか3番館1階の「コミュニティハウス」で整理券を進呈

主催:くにづかリボーンプロジェクト、アスタくにづか神戸市保留床テナント会


これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。