プログラムPROGRAM

転形期のインディペンデント映画

転形期のインディペンデント映画
第4回 キャメラマン・高木風太 小特集

7月4日(土)・5日(日)
『味園ユニバース』(2015/山下敦弘監督)、『水の声を聞く』(2014/山本政志監督)など注目の作品の公開が続くキャメラマン高木風太。石井裕也監督(『バンクーバーの朝日』)、大根仁監督(『モテキ』)をはじめ若手監督作品も多数手がけている。個性派監督たちの併走者、高木風太の小特集。

7月4日(土)トーク:高木風太・板倉善之・[スカイプ参加]柴田剛(予定)

Aプログラム
nikume01「にくめ、ハレルヤ!」
(2009/76分/ DVCAM[ブルーレイ上映])
監督・脚本・編集:板倉善之
撮影・照明:高木風太 録音:松野泉
美術:内堀義之 音楽:桝井孝則
ラインプロデューサー:城内政芳
助成:シネアスト・オーガニゼーション・エキシビジョン大阪
製作:思考ノ喇叭社
宣伝・配給:カプリコンフィルム
出演:苧坂淳、藤本七海、長綾美、デカルコ・マリィ、絵沢萠子
[公式サイト|現在復旧待ち]

10年前の阪神大震災で両親を亡くし、認知症の祖母とともに引取られた青年・裕人。平穏に暮らしていたある日、瓦礫の街の記憶、そこに<サキ>という妹がいたことを知り、震災の悲痛な記憶と直面することになる。そんなおり、街中で裕人と似た境遇の少女・沙樹と出会う。沙樹は自分の妹<サキ>ではないのか…。2人の逃避行が始まった。

 

Bプログラム2本立て
gui_aiueos05「ギ・あいうえおス
-ずばぬけたかえうた-」

(2010/56分/HD[ブルーレイ上映])
監督:柴田剛
原案:柴田剛、野口雄介、松永後彦
撮影:高木風太 録音・整音:森野順
美術:西村立志 編集:高倉雅昭
企画:愛知芸術文化センター
制作:愛知県文化情報センター
制作協力:シマフィルム株式会社
出演:柴田剛、西村立志、森野順、野口雄介、酒井力、高木風太、田中誠一、西山朋宇
平成21年度愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品
[公式サイト]

ギ・あいうえおスはバンドである。ギターやドラムなどの楽器は持たず、映画制作のツールを用いて音楽のように映画をつくる。それがギ・あいうえおスの活動である。いま、ギ・あいうえおスは最初の旅に出た。ロケ車でありバンドワゴンである「くじら号」に乗って、音を録り、画を撮り、行く先々の空間や人々と交わる。これは、エピソード0である。ギ・あいうえおスは、旅に出たばかりだ。世界を奏でるために。

yokujitsu01「翌日」
(2012/17分/HD[ブルーレイ上映])
監督:柴田剛 撮影:高木風太

人気バンド「あらかじめ決められた恋人たちへ」のPV作品で、35mmフィルム手巻きムービーカメラ“LomoKino”で撮影された。

 

Cプログラム2本立て
yamanai01「止まない晴れ」
(2013/32分/HD[ブルーレイ上映])
監督:熊切和嘉 脚本:辻田洋一郎
撮影:高木風太 録音:小山道夫
制作:山本政志 照明:秋山恵二郎
編集:堀善介 整音:光地拓郎
製作・配給:シネマ☆インパクト
出演:伊藤尚美、関寛之、樹香、吉原大地

ささやかで平凡な生活を送っていた夫婦が、同窓会に参加したことから徐々に驚愕の事実が明らかになっていく。日常に潜む狂気を見事にえぐり出した作品。実践映画塾「シネマ☆インパクト」プロジェクト第3弾作品。

arihureta01「ありふれたライブテープにFocus」
(2012/44分/HD[ブルーレイ上映])
監督:山下敦弘 構成:向井康介
助監督:平波亘 撮影:高木風太
録音:高田伸也 制作:山本政志
製作・配給:シネマ☆インパクト
出演:細川佳央、大津尋葵、黒田将史、細川岳、北川絢椛、前野健太

フィリピンから母親を捜しにやってきた女を助けながら、その過程をドキュメンタリー映­画にしていく学生達。いかがわしくて可笑しい、山下敦弘のフェイクワールド! 「シネマ☆インパクト」プロジェクト第2弾作品。

《料金》入れ替え制1プログラムあたり
一般1200円 学生・シニア1000円 会員1000円 学生会員・シニア会員900円
《割引》当日に限り2プログラム目は200円引き
*招待券のご利用不可


転形期のインディペンデント映画
第3回 キャメラマン・四宮秀俊 小特集
 
5月5日(月・祝)・6日(火・祝)AプログラムBプログラム
5月5日(月・祝)〜11日(日)[水・木休映]Cプログラム
『へんげ』(2011/大畑創監督)、『Playback』(2012/三宅唱監督)、『Dressing Up』(2012/安川有果監督)など、注目のインディペンデント映画を次々と手がけているキャメラマン四宮秀俊。その魅力と幅の広さを存分に感じさせる4作品を上映。

5月5日(月・祝)13:30Aプロ終了後
 トーク:四宮秀俊(予定)・佐藤央

特別上映 5月5日(月・祝)13:00〜
*同日13:30からのAプログラムと併せてご覧になれます。
 
「キャメラマン 玉井正夫」
(2005/22分/DVCAM)
監督・構成・編集:佐藤央
撮影:芦澤明子
企画・制作:玉井正夫さんを記録する会
 
『晩菊』『浮雲』『流れる』などの撮影監督として知られる玉井正夫。2005年の成瀬巳喜男生誕100年に合わせて制作された記録映画。

Aプログラム2本立て
「MISSING」
(2011/55分/HD[ブルーレイ上映])
監督・編集:佐藤央
脚本:小出豊 撮影・照明:四宮秀俊
録音:新垣一平 音楽:近藤清明
美術: 大石佳奈 制作:唐津正樹
製作:神戸映画資料館
出演:土田愛恵、きく夏海、信國輝彦、昌本あつむ、八尾寛将、堀尾貞治
夫と1人息子のヒロと幸せな生活を送っていた清瀬晧子は、軽い気持ちからヒロとの約束を破ってしまう。その日以来、ヒロは二度と帰ってこず、「自分のせいだ」と自らを責める晧子は夫と別れ1人ヒロを待ち続ける。それから5年の月日が過ぎ…。とても大事なものを失ってしまった人々の、その後の物語。
 
 
「わたしたちがうたうとき」
(2010/15分/HD[ブルーレイ上映])
監督・脚本:木村有理子
プロデューサー:田中深雪 撮影:四宮秀俊
録音:黄永昌 編集:平田竜馬
衣装:篠塚奈美 美術:出井奈保
制作:毛塚俊太
製作:経済産業省、公益財団法人ユニジャパン
出演:増田璃子、宇野愛海、利重剛、鈴木卓爾、川崎桜
2012年ソウル国際女性映画祭/あいち国際女性映画祭 正式上映
 
外見も歌声も似たさやかと輝夏。放課後の音楽室で偶然に合唱することで気持ちを通じ合わせる。ある日、さやかは、精神科医の父親の患者が持つ停滞感と社会性の無さに、強い印象を受ける。しかしその患者は、実は輝夏の父親で…。思春期の少女2人の痛々しくも瑞々しい関係を描いた作品。
 
Bプログラム
「Sweet Sickness
 ~スウィート・シックネス~」

(2013/90分/HD[ブルーレイ上映])
監督・脚本・編集:西村晋也
製作:松下順一、沼尻 孝 企画:高﨑正年
プロデューサー:小貫英樹、奥野邦洋
撮影:四宮秀俊 音楽:入江陽 美術:堀内浩一
制作プロダクション:東京レイダース
製作:娯楽TV、ひかりTV
出演:小林ユウキチ、細江祐子、綾見ひかる、片宮あやか、斉藤陽一郎
ロッテルダムCamera Japan Festival 2013正式出品
 
2013年4月に青春Hシリーズ第29弾として公開、レイトショー1週間の小規模公開ながらシリーズ中屈指の傑作と高く評価され、今年2月に渋谷アップリンクで再上映された。
哲哉(小林ユウキチ)と姉の凛(細江祐子)は、両親が亡くなって以来、2人で助け合いながら暮らしていた。ずっとこんな日が続くと哲哉は信じていた。ある日、姉に『結婚して家を出て行く』と告げられるまでは……。
切り詰められた台詞と、研ぎ澄まされた演出。静謐さの中に秘めた熱情を感じさせる演技。そしてすべてを包み込む、柔らかくも冷徹な光を見事に捉えた撮影。低予算映画の過酷な条件下、奇跡的とも言える三位一体が、ここに新たな傑作を誕生させた。これは誰の身にも起りうる普遍的な「愛着と別離」についての映画である。
 
 
関西初上映
Cプログラム
「WHO IS THAT MAN!? あの男は誰だ!?」
(2013/88分/HD[ブルーレイ上映])
制作・脚本・監督:沖島勲 
プロデューサー:横手三佐子
監督補・プロデューサー:西山洋市 
撮影:四宮秀俊 録音・整音:光地拓郎
編集:平田竜馬 音楽:宇波拓
アニメーション:新谷尚之
制作:YYKプロダクション
宣伝・配給:ポレポレ東中野
出演:蒲田哲、内木英二、黒澤正義、石塚義高、植松敦巳、外波山文明、愛奏、中原翔子、岡村多加江、井上カオリ、ほたる、古川真司
 
沖島勲が贈る震災以降の寓話
“自由民主共産あっかんべぇー”政権は、夫の性行為が不足した場合、妻が2人目の夫を持つ事を許可した。続く“お前等アホちゃうか”政権は、これを一気に8人まで引き上げた。放り出された社会的劣者の男達。あわれですねぇ~。更に“何さらしとんねん”政権は、またまた身も蓋もない法案を用意しているらしい・・・解き放たれた女の「性」はどこまで強くなり、置いてけぼりをくらった男の「性」はどこに向かうのか?そんな人間の実在が大きく揺れたとき、荒唐無稽な現実から、アナタは還って来られるか。

WHO IS THAT MAN!? 沖島勲って誰だ!?
1940年生まれ。日本大学芸術学部映画学科在学中より足立正生らと『椀』『鎖陰』を製作。若松孝二や吉田喜重の助監督を務める。若松プロから『ニュー・ジャック・アンド・ヴェティ(モダン夫婦生活讀本)』(1969)で監督デビュー後、TVアニメ『まんが日本昔ばなし』のメインシナリオライターとして約1230本の脚本を担当。映画監督作品には他に『出張』(1989)、『したくて、したくて、たまらない、女。』(1996)、『YYK論争 永遠の”誤解”』(1999)、『一万年、後‥‥。』(2007)、『怒る西行 これで、いーのかしら(井の頭)』(2009)がある。寡作ながらも、常識にはとらわれない革新的な映画作りで、コアな映画ファンは勿論、新進気鋭の若手芸術家からも賞賛を集める。条理を越えたフィクションで私たちの現実世界を根底から脅かす沖島勲の映画は、最新作『WHO IS THAT MAN!? あの男は誰だ!?』で更なる困惑と過激を極める。
《料金》
一般1400円 学生・シニア1200円
会員1200円 学生会員・シニア会員1000円

《割引》2プロ目は200円引き

転形期のインディペンデント映画
第2回 マイナー映画の方へ
3月23日(土)〜26日(火)
映画制作と上映のデジタルへの移行、そして見る環境の多様化により、いよいよ“映画”の転形期を実感する今日。とりわけインディペンデント映画の状況はダイナミックに変化していくことでしょう。
自由な環境で作られるインディペンデント映画であるからこそ、作り手はそれぞれに映画の在り方を模索しています。このシリーズでは、この転形期に誕生した作品から映画の未来を見ていきます。
今回は、「マイナー映画の方へ」と題し、三人の映画作家の作品を取り上げます。いわゆる「個人映画」に分類される作品ですが、突き詰めた個人の表現がもたらす過激さとユーモアに触れてください。
Aプログラム
「時」
(2012/サイレント/60分/DVD)
監督:木村卓司
一瞬一瞬、見えないはずの時が猛々しく発露し姿を現す。それは霧の様に実体のない幻想で意識下の深遠に降りて行く。日だまりの様にこの上なく心地のよいものだ。──木村卓司
『シネマトグラフ オブ エンパイア』(2009)、元町映画館が出来るまでを描いた『街に・映画館を・造る』(2011)で知られる木村卓司。今回が初公開となる最新作『時』は、闇と光を往還する独自の世界である。
 

触手のようなキャメラが平面像の女体をまさぐる。すると静止していたはずの被写体が一瞬息を吹き返したように動き出す。この瞬間に戦慄を覚える。この個人映画作家が自宅の納屋から発見されたという戦前のポルノグラフィーに眼差しを向けると、そこに津山三十三人殺しが実験映画と交差する時空が出現する。そして我々は思い出す。映画は3D技術など使わなくとも初めから立体映像だったのだと。
    ───葛生賢(映画批評家、映画作家)

Bプログラム2本立て
「おしゃれ29/29」
(2003/25分/8mm)
「べっぷ、たまがわ」
(2005/31分/8mm)
監督:内村茂太
8mmフィルムによる日記形式の作風で知られる内村茂太。とぼけた語り口につい気を許してしまいそうになるが、実はかなりの技巧派である。
今回上映する『べっぷ、たまがわ』は、イメージフォーラム・フェスティバル2006寺山修司賞、『おしゃれ29/29』は、調布映画祭第9回ショートフィルム・コンペティション・グランプリ、コダック8ミリフィルムワークス in ジャパン奨励賞受賞。

内村茂太氏の8ミリ日記は、日曜洋画劇場で観た『ポリスアカデミー』を明日学校でどうネタにしようかとワクワクする、そんな中坊時代の日曜・晩の気分に満ちている。コマ落し気味のスピードで展開する妻と愛猫チャコとの多摩川住宅生活、地方への旅。終わらない休日として「問わず語り」のフィルムは回り続ける。
そんな内村氏の肩書きの1つは、自主的に務める『オールナイトニッポン』のパーソナリティ。『天才バカボン』の目玉のお巡りさんが如くである。500円で販売している収録テープがどれだけ売れたのかは謎だ。カセットテープが聴けない人も多いこのご時勢、内村氏は真顔で「聴く」かどうかではなく、「買う」という行為が重要なのだと淡々と言い切るのである。
    ───デューイ松田(ライター)

 
Cプログラム
「Blessed ―祝福―」
(2001/78分/DV)
監督:崟利子
テキスト・ナレーター:高橋章代
穏やかに慎ましく、時には衝撃的なほど直裁に、愛、恐れ、親密さ、渇望、性愛のもっとも深い感情を探っていく私的ドキュメンタリー。詩的で喚起的なテキストが、即時性を感じさせる触覚的な映像と見事なバランスを成す。
本作は、山形国際ドキュメンタリー映画祭2001「アジア千波万波」で上映され、ニヨン国際映画祭にて特別賞を受賞。その他、ソウル女性映画祭、台湾ドキュメンタリー映画祭、マレンマ(イタリア)国際ドキュメンタリー映画祭に招待上映。
崟利子は関西での自主上映活動や福田克彦監督の助監督を経て、1998年から映像制作を開始。2005年より東京茅場町にあるギャラリーマキにて定期新作発表上映会「季刊タカシ」をスタートし、2009年秋から神戸映画資料館で「タカシ時間」を不定期で開催している。

《料金》
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円

《割引》2プロ目は200円引き


転形期のインディペンデント映画
第1回 万田邦敏・小出豊作品集
6月29日(金)〜7月2日(月)
映画制作と上映のデジタルへの移行、そして見る環境の多様化により、いよいよ“映画”の転形期を実感する今日。とりわけインディペンデント映画の状況はダイナミックに変化していくことでしょう。
そんな来るべき新時代への期待をもって、このシリーズ上映を開始します。新たな才能を感じさせる若手の作品のほか、すでに商業映画の世界で活躍する監督が手がけた中短篇などを取り上げていきます。
自由な環境で作られるインディペンデント映画であるからこそ、作り手はそれぞれに映画の在り方を模索しています。この転形期に誕生した作品から映画の未来を見ていきます。

6月30日(土)15:40のCプロ上映後 参加無料・要当日の映画鑑賞券
トーク:万田邦敏監督 × 小出豊 監督
師弟対談が実現! 小出監督は万田監督に師事し、『接吻』ではスクリプター、TVドラマ『県境』、『一日限りのデート』では脚本を担当。映画作りの現場をともにする関係ならではの具体的なエピソード、そしてそこから浮かび上がる映画論が聞けることでしょう。

Aプログラム3本立て
「県境」
(2007/30分/DV)
製作:BS-i、ドリマックス・テレビジョン
監督:万田邦敏 脚本:小出豊
撮影:関毅 美術プロデューサー:平野裟一
出演:柳生みゆ、福本有希、クノ真季子、安田祥子、辰巳蒼生
蓮實重彦・黒沢清・青山真治の鼎談集「映画長話」でも話題に上った小出豊脚本、万田邦敏監督によるテレビドラマ。BS-TBS(旧BS-I)で放送されたTVドラマシリーズ「恋する日曜日」第3シリーズの一篇。田舎と東京に離ればなれになった思春期の男女を主人公にした青春物語。
「面影 Omokage」
(ベルギー・日本/2010/25分/DV)
製作:ベルギーフランドル交流センター
監督:万田邦敏 原案:濱本敏治
脚本:万田邦敏、万田珠実 撮影:高木風太
出演:ヤン・デクレール、小川尊、妻形圭修、西山真来、ジュン
ベルギーの名優ヤン・デクレールと万田邦敏監督のコラボレーション短編作品。原案を一般公募し、最終選考作品を『Unloved』、『接吻』と同様、万田珠実と万田邦敏が共同で脚色した。ベルギーの椅子職人エリックが大阪のギャラリーで若いアーチストの作品を見つめている。それは彼の息子ステファンが作った椅子だが、なぜ息子が東洋の外れまで留学に来たのか理解できなかった。彼が日本に来たのはその事実を確かめるためだったが…。
 
「絶対絶命」
(2011/20分/DV)
製作:映画美学校
監督:万田邦敏 撮影:岡地織江、山口裕輝
出演:横山真弓、柴山美保、河野マサユキ
映画美学校の第14期フィクション・コース初等科生と1日で撮った実習作品。
 
Bプログラム3本立て
「夜の足跡」
(2001/38分/DV)
製作:映画美学校
監督:万田邦敏 脚本:大城宏之、万田邦敏
撮影:瀬戸慎吾、川野由加里、小林妙子
美術:加藤慶子  音楽:青山真治、山田勳生、古池寿浩
出演:境利朗、浦工典、五味麗、山西由香
映画美学校第2期高等科生とのコラボレーション作品。父親殺しの過去をもつ青年を主人公にした短編ドラマ。音楽で青山真治が参加している。
「う・み・め」
(2004/28分/DV)
製作:映画美学校
監督・脚本:万田邦敏 撮影:芦澤明子
出演:小嶋洋平、四宮秀俊、長島良江、中村聡、三好紗恵
映画美学校第6期高等科生とのコラボレーション作品。ナンセンスな断片の連鎖より成る異色作。撮影は『Unloved』や黒沢清監督作品を手がける芦澤明子が担当している。
  
「×(かける)4」
(2008/38分/DV)
製作:映画美学校
監督:万田邦敏 脚本:福井早野香
撮影:山田達也
出演:砂野安紀、梓未來、苧坂淳、秋元貴秀、高森ゆり子
映画美学校第10期高等科生とのコラボレーション作品。高校生男女4人の掛け違いの恋模様。
  
 
Cプログラム3本立て
「綱渡り」
(2000/33分/16mm)
監督・脚本:小出豊
撮影:篠原悦子、田中潤、池田道治、松野宏明 
美術:村上綾子、深田晃司 編集:筒井武文
出演:浅野翔太、松橋かずき、長谷川智也、若葉要、長谷川健、桑原修、伊原勉
小学生の葉一は精神的に不安定な母親と二人暮し。学校にも馴染めず常に自分の居場所がない。ある日、葉一は草原で傘を持って綱渡りをする男を見る。それ以来、葉一は傘を持って線の上を歩くようになる。転校した学校へ行く最初の朝、葉一は黒い傘を持ってバスに乗り、見知らぬ場所に向かう。小出監督の映画美学校修了作品。
 
「お城が見える」
(2006/11分/DV)
監督・脚本:小出豊
撮影:山岡太郎、深田晃司、四宮秀俊、川口力
出演:吉岡陸雄、おぞねせいこ、大谷伸
万田邦敏の呼びかけによる、仏教の十の戒律を題材にした自主制作オムニバス「十善戒」の中の一篇。男は妻に暴力をふるい、妻は息子に暴力を振るった。男は警察に連れられ大きな部屋でDV加害者に対する暴力防止プログラムを受ける。そこで男は自分が妻に振るった暴力をマネキンを相手に再現する。
 
「月曜日」
(2009/12分/DV)
監督・脚本:小出豊 撮影:白浜哲
音響:黄永昌
出演:竹厚綾、加藤真弓、石坂友里
万田邦敏の呼びかけによるオムニバス映画『葉子の結婚』の一篇。万田が「土曜日」、『MISSING』の佐藤央が「水曜日」の『結婚学入門(恋愛篇)』で参加。
 
 
Dプログラム
「こんなに暗い夜」
(2009/95分/DV)
監督・脚本:小出豊 撮影:月永雄太
音響:黄永昌
出演:宮本りえ、森田亜紀、吉岡睦雄、扇田拓也、新谷尚之、アイラ(犬)
第5回CO2エキシビション助成作品。倫子とアクツは石女(子供を産めない女)である。ふたりはその共通点から結託し、アクツの夫を殺害しようとする…。丹生谷貴志の「造成居住区の午後へ」(河出書房新社「死体は窓から投げ捨てよ」所収)に触発されて作られた作品。

《料金》
一般1000円 学生・シニア900円
会員900円 学生会員・シニア会員700円

《割引》2プロ目は200円引き

協力:映画美学校、BS-TBS、フランダース・センター、プラネット・プラス・ワン

[転形期のインディペンデント映画 第1回 万田邦敏・小出豊作品集]に寄せて

 


これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。