プログラムPROGRAM

神戸クラシックコメディ映画祭

神戸クラシックコメディ映画祭2022
2022年1月8日(土)〜10日(月・祝)

8日・9日 会場:神戸映画資料館(新長田)
10日 会場:旧グッゲンハイム邸(塩屋)

 

笑って つながる 

心が歩き出す

はるか北欧の凸凹二人組
古き良きアメリカの 伝説のコメディアン
花の都の東京も 喜劇スターが勢ぞろい
原始時代も ローマ時代も そして今でも
変わらないもの それは愛と笑い

──いいをじゅんこ
(クラシック喜劇研究家/古典喜劇映画上映委員会委員長)

 

 

©デンマーク映画協会

Aプログラム北欧の極楽コンビ ファイ&ビー
『ファイ&ビー 海辺の旅』Vester-Vov-Vov
(1927/108分/サイレント/Blu-ray)
パラディウム・フィルム
監督:ラウ・ラウリッツェン
出演:カール・シェンストロム、ハラルド・マドセン
デンマーク映画協会提供

ファイ&ビー(Fy&Bi)はデンマーク語で「灯台とサイドカー」を意味する。1920年代初めに結成しローレル&ハーディより早く世界の人気者になった。北欧の貧しくも美しい漁村を舞台にペーソスとシュールなドタバタが展開する。デンマーク映画協会の全面協力で知られざる北欧の喜劇コンビを紹介する。

伴奏:
8日・鳥飼りょう(piano)
10日・塩屋楽団:稲田誠(contrabass)、鈴木勝(electric guitar)、山本信記(synthesizer, trumpet)、森本アリ(sampler, jews harp)


Bプログラムニッポンの喜劇 三木のり平を愛す

©︎国際放映

『誰よりも金を愛す』
(1961/86分/トーキー/Blu-ray)新東宝
監督:斎藤寅次郎
出演:三木のり平、トニー谷、浜野桂子
国際放映提供

まもなく生誕100年を迎える三木のり平。演ずるは小原庄助の18代目子孫。故郷に錦を飾るべく現代の東京でケチケチ生活に励むも貯金はままならない。先祖代々の幽霊が助っ人として現れるが…。ハイテンポなオールスター喜劇の傑作!『何はなくとも三木のり平』(青土社)の編者で作家の戸田学氏によるトークあり。

トーク:戸田学(作家/映画コラムニスト)


Cプログラムマルクス兄弟 ナウ!
『我輩はカモである』Duck Soup
(1933/68分/トーキー/16mm)
パラマウント・ピクチャーズ
監督:レオ・マッケリー
出演:マルクス兄弟、マーガレット・デュモン、エドガー・ケネディ
プラネット・プラス・ワン提供

併映:『素晴らしき宝石泥棒』
The Incredible Jewel Robbery
(1959/8分(短縮版)/トーキー/16mm)
レヴュー・プロダクションズ
監督:ミッチェル・ライゼン
出演:ハーポ・マルクス、チコ・マルクス、ベニー・ルービン
神戸映画資料館提供

パラマウント時代の代表作であり、世の中のあらゆる権威を徹底的に笑い飛ばしたマルクス兄弟の真骨頂がついにクラコメに降臨する。今回は50年代にテレビ放映された(ほぼ)無声の短編喜劇を併映。上映後トークにマルクス兄弟ファンでもある富岡邦彦氏を迎え、彼らの喜劇を語り尽くす。

トーク:富岡邦彦(プラネット・プラス・ワン代表/映画プロデューサー)


Dプログラムグリフィスとキートン/慈愛と喜劇 第二章
『恋愛三代記』Three Ages
(1923/63分/サイレント/16mm)
バスター・キートン・プロダクションズ
監督:エディ・クライン、バスター・キートン
出演:バスター・キートン、ウォーレス・ビアリー、ジョー・ロバーツ
神戸映画資料館提供

2021年末の『イントレランス』上映との連携企画。異なる時代を並行して描くグリフィスの大作をパロディ化したのがキートンの初長編『恋愛三代記』である。本家とパロディ、どちらも傑作。ぜひ続けて観て欲しい。人気活動写真弁士の坂本頼光氏、神戸に来たる!!

弁士:坂本頼光 伴奏:天宮遥(piano)


Eプログラムルビッチ・オペレッタの至福
『ラヴ・パレード』The Love Parade
(1929/108分/トーキー/Blu-ray)
パラマウント・ピクチャーズ
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:モーリス・シュバリエ、ジャネット・マクドナルド、ルピノ・レーン
ダッサイ・フィルムズ提供

フランス出身の歌手でブロードウェイのスターだったシュバリエを主演に迎え、“逆玉の輿”ロマンスを描く幸福感に満ちたオペレッタ。エルンスト・ルビッチ監督初のトーキーだが演出には迷いがない。無声コメディアンのルピノ・レーンが見事な体技と歌声を披露している。

 


Fプログラムショートコメディのマエストロ 兄弟篇
『ずるい若様』His Royal Slyness
(1920/25分/サイレント/16mm)
ハル・ローチ・スタジオ
監督:ハル・ローチ
出演:ハロルド・ロイド、ゲイロード・ロイド

『ドラマ・デラックス(短縮版)』Drama Deluxe
(1927/9分/サイレント/16mm)
ルピノ・レーン・コメディ・コーポレーション
監督:ノーマン・タウログ
出演:ルピノ・レーン、ウォレス・ルピノ

以上、個人蔵

『誰が夫か』The Caretaker’s Daughter
(1925/27分 24分/サイレント/16mm)ハル・ローチ・スタジオ
監督:レオ・マッケリー
出演:チャーリー・チェイス、ジェームス・パロット
神戸映画資料館(玉岡忠大コレクション)提供

『活動小屋』The House of Flickers
(1925/19分/サイレント/Blu-ray)フォックス・フィルム・コーポレーション
監督:ベンジャミン・ストロフ
出演:ジェームス・パロット、バスター・ブロディ
デンマーク映画協会提供

今回のマエストロは無声時代に実の兄弟が共演した短編を特集。『ドラマ・デラックス』のルピノ・レーンは『ラヴ・パレード』にも出演している。チャーリー・チェイスの実弟ジェームスが単独主演したフォックス喜劇は欧州で発掘された激レア。クラコメならではの短編喜劇の詰め合わせをご賞味あれ。

伴奏:鳥飼りょう(piano)


Gプログラムメエ・ウェスト&W・C・フィールズ
『南瓜おやじ西部へ行く』My Little Chickadee
(1940/87分/トーキー/16mm)
ユニバーサル・ピクチャーズ
監督:エディ・クライン
出演:メエ・ウェスト、W・C・フィールズ、ジョセフ・カレイア

伝説のコメディアンW・C・フィールズとハリウッドの姐御ことメエ・ウェストがダブル主演した唯一の作品。際どいセリフを自ら書き常に時代の反逆児だった“女王”メエ・ウェスト。独特のセリフ回しと存在感は一度見たら忘れられない。日本未公開作。


Hプログラムメーベルとファッティ(とキートン)
『デブ君の田舎暮らし』
Fatty and Mabel’s Simple Life
(1915/33分/サイレント/16mm)
キーストン・フィルム・カンパニー
監督:ロスコー・アーバックル
出演:メーベル・ノーマンド、ロスコー・アーバックル、アル・セント・ジョン

『でも好き』That Little Band of Gold
(1915/33分/サイレント/16mm)
キーストン・フィルム・カンパニー
監督:ロスコー・アーバックル
出演:ロスコー・アーバックル、メーベル・ノーマンド、フォード・スターリング

『デブ君の入院』Good Night, Nurse!
(1918/26分/サイレント/16mm)コミーク・フィルム・カンパニー
監督:ロスコー・アーバックル
出演:ロスコー・アーバックル、アル・セント・ジョン、バスター・キートン

以上、神戸映画資料館(玉岡忠大コレクション)提供

キーストン社でチャップリンと人気を二分したロスコー・アーバックルは、1915年からメーベル・ノーマンドとのコンビ作を多く発表。結婚のさまざまな形を描く家庭ドタバタ喜劇には映画監督としてのアーバックルの成長も見て取れる。独立後のキートンとの共演作もあわせて上映。玉岡コレクションの貴重なフィルムから生まれたプログラム。

伴奏:天宮遥(piano)

 

《料金》入れ替え制
活弁・演奏付き上映(10日) 一般1800円 中学生以下1300円
演奏付き上映
一般1500円 ユース(25歳以下)・シネマ倶楽部会員1300円 中学生以下1000円
上映のみ
一般1200円 ユース(25歳以下)・シネマ倶楽部会員1000円 中学生以下800円
*未就学児は無料
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
神戸映画資料館 info@kobe-eiga.net 078-754-8039
旧グッゲンハイム邸 guggenheim2007@gmail.com 078-220-3924

企画・作品解説:いいをじゅんこ
デザイン:萩原小麻紀

主催:古典喜劇映画上映委員会
後援:神戸市、神戸市教育委員会
助成:神戸市芸術文化活動助成、芸術文化振興基金
協力:国際放映、ダッサイ・フィルムズ、デンマーク映画協会、プラネット・プラス・ワン、橋本英治、溝渕一夫、神戸映画資料館、旧グッゲンハイム邸


神戸クラシックコメディ映画祭2022 連携企画
グリフィスとキートン 慈愛と喜劇 第1章『イントレランス』
2021年12月25日(土) 

1月に開催される神戸クラシックコメディ映画祭2022(主催・古典喜劇映画上映委員会)との連携企画。映画黎明期の1910年代に作られ、その製作規模の大きさと、普遍的な人類愛を謳いあげたテーマで映画史に燦然と輝く傑作『イントレランス』を活弁と生伴奏で上映。
 

13:30〜 上映(途中休憩あり)
「イントレランス」
(アメリカ/1916/196分[16fps]/16mm)
監督・脚本:D・W・グリフィス
撮影:ビリー・ビッツァー
出演:メエ・マーシュ、マージョリー・ウィルソン、コンスタンス・タルマッジ、リリアン・ギッシュ他

バスター・キートンを初めて劇場のスクリーン上で観たのは、10年以上前の神戸映画資料館でのことだった。この時の番組は長編喜劇『恋愛三代記』と、D・W・グリフィス監督『イントレランス』の2本連続上映。『恋愛三代記』はキートンの初長編作品であるが、異なる時代を並行モンタージュで描く『イントレランス』の構成をパロディした喜劇としても知られている。つまりそれは“元ネタ”とパロディを1日で立て続けに観るというなんとも贅沢な映画体験であった。今回、神戸クラシックコメディ映画祭2022との連携企画として、年末と年始に日を分けての“連続”上映がついにふたたび実現する。まずは“元ネタ”の『イントレランス』を上映する。いわずと知れた映画史に燦然と輝く超大作だが、今回は16fpsの映写速度で1916年の初公開時に近い上映が可能となった。さらにコントラバス奏者の稲田誠率いる小編成楽団によるライブ演奏、そして活動写真弁士・大森くみこによる活弁付きでご覧いただく。本作が日本でメガヒットした1919年当時に近い映画体験に、どっぷりと浸ってもらいたい。映画研究者・堀潤之氏による上映後レクチャーでさらに作品世界を深掘りする。
企画:いいをじゅんこ(神戸クラシックコメディ映画祭実行委員長)

活動写真弁士:大森くみこ
伴奏:稲田誠
(contrabass)、カメイナホコ(keyboard/clarinet)、楯川陽二郎(drums)、柳瀬瑛美(euphonium)

 
17:20〜 レクチャー(終了予定18:00)
講師:堀潤之(映画研究/関西大学文学部教授)

 

《参加費》 一般:2000円 ユース(25歳以下):1500円 会員:1700円
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
info@kobe-eiga.net 078-754-8039

文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業


神戸クラシックコメディ映画祭2021
2021年1月9日(土)〜11日(月・祝)

9日 会場:旧グッゲンハイム邸(塩屋)
10日・11日 会場:神戸映画資料館(新長田)

 

 

笑い 奇想 非現実の

宇宙を 旅する 三日間

 

──いいをじゅんこ
(クラシック喜劇研究家/古典喜劇映画上映委員会委員長)

 

 

 

Aプログラム迎春! ニッポンの喜劇

©︎国際放映

『エノケンのとび助冒険旅行』
(1949/81分/トーキー)
新東宝=エノケンプロ
監督:中川信夫
出演:榎本健一、ダイゴ幸江、徳川夢声(語り)
国際放映提供

日本の喜劇王エノケンがついにクラコメに登場。荒廃した都で出会った人形師のとび助とお福ちゃんが母を探す旅に出るファンタジー。語りに徳川夢声、監督に中川信夫と超豪華な制作陣がこどもたちを喜ばせるために撮りあげた。怪奇映画の要素もたっぷりで大人もワクワクさせてくれる。


Bプログラム100歳映画 キートン短編集
『キートンのハイ・サイン』The High Sign
(1921/21分/サイレント)
バスター・キートン・プロダクション
監督:エディ・クライン、バスター・キートン
出演:バスター・キートン、バーティン・バーケット、アル・セント・ジョン(客演)

『即席百人芸』The Playhouse
(1921/23分/サイレント)
バスター・キートン・プロダクション
監督:エディ・クライン、バスター・キートン
出演:バスター・キートン、ジョー・ロバーツ、ヴァージニア・フォックス

『キートンの船出』The Boat
(1921/23分/サイレント)
バスター・キートン・プロダクション
監督:エディ・クライン、バスター・キートン
出演:バスター・キートン、シビル・シーリー
以上、ダッサイ・フィルムズ提供

恒例の《100歳映画》はバスター・キートンの短編を特集する。ロスコー・アーバックルの下で修行を積んだキートンが独り立ちしたのはちょうど一世紀前。喜劇王キートンの伝説はここから始まった!!初監督作『ハイ・サイン』を含む傑作3本を上映。

伴奏:天宮遥
レクチャー:いいをじゅんこ


Cプログラムショートコメディのマエストロ 激レア編
『象つき遺産』An Elephant on His Hands
(1920/33分/サイレント/16mm)
エレファント・コメディーズ
監督:不明
出演:ヒューイ・マック、ドット・ファーレイ
神戸映画資料館提供

『スピード狂騒曲』Fast and Furious
(1924/14分/サイレント)
マーメイド・コメディーズ
監督:ノーマン・タウログ
出演:ライジ・コンレイ、スペンサー・ベル

『パパのお気に入り』Papa’s Boy
(1927/20分/サイレント)
ロイド・ハミルトン・コーポレーション
監督:ノーマン・タウログ
出演:ロイド・ハミルトン、グレン・キャヴェンダー
以上、Undercrank Production提供

クラコメ人気企画の秀作短編集。無声喜劇に欠かせないデブ君俳優や名バイプレーヤー、無冠の喜劇王ロイド・ハミルトンも紹介する。古典喜劇の本当の主役はこんな多彩・多才な「B面」コメディアンたちかもしれない。クラコメでしか観られないレアな上映をお見逃しなく。

伴奏:鳥飼りょう


Dプログラム奇想の喜劇 チャーリー・バウワーズ特集

©Flicker Alley

マット&ジェフ作品集
(1910年代/13分/サイレント)詳細不明
神戸映画資料館提供

『とても短い昼食』The Extra-Quick Lunch
(1918/6分/サイレント)
バド・フィッシャー・フィルム・コーポレーション
監督:チャールズ・R・バウワーズ、バド・フィッシャー

『探偵さんいらっしゃい』There It Is
(1928/23分/サイレント)
バウワーズ・コメディ・コーポレーション
監督:H・L・ミュラー
出演:チャーリー・バウワーズ、 キャサリン・マグワイア、バスター・ブロディ

『バナナだらけ』Many a Slip
(1927/24分/サイレント)
バウワーズ・コメディ・コーポレーション
監督:H・L・ミュラー
出演:チャーリー・バウワーズ、 コリン・パワーズ

『さあ君の番』Now You Tell One
(1926/22分/サイレント)
バウワーズ・コメディ・コーポレーション
監督:H・L・ミュラー
出演:チャーリー・バウワーズ
以上、Flicker Alley提供

チャーリー・バウワーズをご存知だろうか!? ストップモーションアニメと実写を融合し、自ら主演して超現実的コメディを生んだ孤高の喜劇人/アニメ作家だ。今回デジタル修復版で大特集する。その才能にきっとあなたも驚愕する!彼が制作に関わったアニメ「マット&ジェフ」(神戸映画資料館所蔵)の4Kデジタル版を併映。

伴奏:柳下美恵


Eプログラム映画に愛をこめて 『活動役者』
『活動役者』Show People
(1928/95分/サイレント/16mm)マキング・ヴィダー・プロダクション
監督:キング・ヴィダー
出演:マリオン・デイヴィス、ウィリアム・ヘインズ、デル・ヘンダーソン

併映 『紫恋狂乱』
(1928頃/8分/サイレント)賀古プロ
監督:不明
出演:清水林之助、片岡紅三郎、筑紫かず子
以上、神戸映画資料館提供

無声末期のハリウッドを舞台に映画を作る悲喜こもごもを繊細に描いたキング・ヴィダーの傑作。マリオン・デイヴィスの名コメディエンヌぶりや、大スターたちのカメオ出演も楽しい。併映は神戸映画資料館所蔵で最近作品が特定された貴重な日本映画の舞台裏ものをスクリーン初公開。

伴奏:鳥飼りょう


Fプログラムもっと! ハロルド・ロイド
『田吾作ロイド一番槍』The Kid Brother
(1927/84分/サイレント/16mm)
ハロルド・ロイド・コーポレーション
監督:テッド・ワイルド
出演:ハロルド・ロイド、ジョビナ・ラルストン、ウォルター・ジェームス
プラネット・プラス・ワン提供

ハロルド・ロイド無声後期の代表作。田舎の男所帯で末っ子のハロルドは心優しく、マッチョな父や兄に憧れるも失敗ばかり…。ヒロインをめぐる秀逸なギャグやクライマックスの死闘は素晴らしく、ロイド喜劇が到達した一つの頂点と言えよう。

伴奏:柳下美恵


Gプログラム旅するコメディ 腰抜けコンビ
『アフリカ珍道中』The Road to Zanzibar
(19541/91分/トーキー/16mm)
パラマウント・ピクチャーズ
監督:ヴィクター・シェルツィンゲル
出演:ビング・クロスビー、ボブ・ホープ、ドロシー・ラムーア、ウナ・マーケル
神戸映画資料館提供

ビング・クロスビーとボブ・ホープのコンビが世界で珍道中を繰り広げる人気シリーズの2作目。ドロシー・ラムーアも交えた大人のドタバタ劇で、メタなギャグは今観ても新鮮。クロスビーの歌に酔いホープのボケに笑うパラマウント喜劇の名作をフィルムで。

 

 


Hプログラムこども活弁ワークショップ発表会+
キッズマチネー活弁上映会
[無料]
『要心無用』Safety Last!
(1923/71分/サイレント/16mm)
ハル・ローチ・スタジオ
監督:フレッド・ニューメイヤー
出演:ハロルド・ロイド、ミルドレッド・デイヴィス、ビル・ストロザー
プラネット・プラス・ワン提供

今回も活弁ワークショップを開催します。大人気の活動写真弁士・大森くみこさんの講師ぶりには定評があり、こどもも大人も楽しみながらカツベンの世界を学べます。ワークショップ後には観客の前で成果を発表!続いて喜劇王ロイドの傑作を大森弁士のライブ活弁で無料上映します。

説明:大森くみこ
伴奏:天宮遥

 

中止
1月9日(土) 会場:旧グッゲンハイム邸
こども活弁ワークショップリターンズ

講師:大森くみこ(活動写真弁士)
対象年齢:小学校一年生から
料金等詳細は旧グッゲンハイム邸HPへ!

 

 
作品解説:いいをじゅんこ
記載以外はすべてBlu-rayでの上映

《料金》入れ替え制*当日に限り2プログラム目は100円割引 *未就学児は無料
演奏付き上映(招待券の利用不可) 一般1400円 会員・学生1200円 小中学生1000円
上映のみ 一般1200円 会員・学生1000円 小中学生800円
予約受付
メールと電話によるご予約を承ります。鑑賞を希望される日時と作品名、お名前、電話番号をお知らせください。予約で満席でなければ、当日に予約無しでもご入場いただけます。
神戸映画資料館 info@kobe-eiga.net 078-754-8039
旧グッゲンハイム邸 guggenheim2007@gmail.com 078-220-3924

フライヤー、ポスターデザイン:萩原小麻紀

主催:古典喜劇映画上映委員会
後援:神戸市、神戸市教育委員会
助成:芸術文化振興基金
協力:プラネット・プラス・ワン


神戸クラシックコメディ映画祭2020
2020年1月11日(土)〜13(月・祝)

11日・13日 会場:神戸映画資料館(新長田)
12日 会場:旧グッゲンハイム邸(塩屋)

 

お待ちかね 年の初めは
神戸クラコメの笑い初め
フェアバンクスのチャンバラにワクワク
いつも仲良しローレル&ハーディ
キートン チェイスに 千恵蔵さんも
笑いのタイムマシンに乗って
いざ 喜劇の時間旅行へ!

──いいをじゅんこ
(クラシック喜劇研究家/古典喜劇映画上映委員会委員長)

 

 

 

Aプログラムプラネットの宝石たち 神戸映画資料館所蔵コメディ集
『ボビーの離婚騒動』Reno or Bust
(1924/17分/サイレント)クリスティ・フィルム・カンパニー
監督:アーチー・メイヨ
出演:ボビー・ヴァーノン、デュアン・トンプソン

『戦争ゴッコ』Dogs of War!(欠落あり)
(1923/15分/サイレント)ハル・ローチ・スタジオ
監督:ロバート・マクガワン
出演:ちびっこギャング

『モンティの運は天にあり』Flying Luck(短縮版)
(1927/15分/サイレント)モンティ・バンクス・エンタープライズ
監督:ハーマン・C・レイメイカー
出演:モンティ・バンクス、ジーン・アーサー

『國士無双』Kokushi Musou(不完全)
(1932/21分/サイレント)日活
監督:伊丹万作
出演:片岡千恵蔵、山田五十鈴、高勢実乗

神戸映画資料館所蔵フィルムの中からとりわけ珍しいコメディ作品を厳選したプログラム。言わずと知れた千恵プロ明朗時代劇の傑作『國士無双』は新春らしく和楽と弁士付きの貴重な上映。断片のみ現存する作品だが何度観ても面白い!

伴奏
戎屋海老(弁士)+清優の会(琴・三味線)
天宮遥(電子ピアノ)


Bプログラム100歳映画
『奇傑ゾロ』The Mark of Zorro
(1920/90分/サイレント)ダグラス・フェアバンクス・ピクチャーズ
監督:フレッド・ニブロ
出演:ダグラス・フェアバンクス、ノア・ビアリー

恒例プログラム「100歳映画」はついに20年代に突入。ダグラス・フェアバンクスが軽喜劇から剣戟映画へ路線変更したのがちょうど百年前。弱きを助け強きをくじく覆面ヒーローの元祖だ。アクションとロマンスたっぷりの痛快娯楽活劇!

伴奏
天宮遥(電子ピアノ)


Cプログラム迎春 ニッポンの喜劇

©日活

『続清水港』Zoku Shimizu Minato
(1940/90分/トーキー)日活
監督:マキノ正博
出演:片岡千恵蔵、広沢虎造、轟夕起子
(株)日活提供

清水次郎長ものをパロディ化した元祖タイムスリップ時代劇。夢と現実ならぬ時代劇と現代劇の狭間で森の石松となった千恵蔵の悪戦苦闘ぶりに彼の喜劇的センスが光る。浪曲師・広沢虎造との「石松三十石船道中」の軽妙な掛け合いは必見!子役として長門裕之が出演している。画面上のタイトルは再公開時の題『清水港 代参夢道中』。

Dプログラムショートコメディのマエストロ
『ビリーの舞台裏』The Lion’s Whiskers(短縮版)
(1925/12分/サイレント)マック・セネット・コメディーズ
監督:デル・ロード
出演:ビリー・ビーバン、マデリン・ハーロック、サンシャイン・ハート

『キルトとズボン』Putting Pants on Phillip
(1927/27分/サイレント)ハル・ローチ・スタジオ
監督:クライド・ブルックマン
出演:スタン・ローレル、オリヴァー・ハーディ

『映画の夜』Movie Night
(1929/22分/サイレント)ハル・ローチ・スタジオ
監督:ルイス・R・フォスター
出演:チャーリー・チェイス、タイニー・サンフォード

『八百屋の恋』労工之愛情
(1922/23分 29分/サイレント/DVD)明星影片公司
監督:張石川
出演:鄭鹧鸪、余瑛、鄭正秋
現代中国映画上映会提供

喜劇の真髄は短編にあり。おなじみチャーリー・チェイス最後の無声作品やローレル&ハーディの初期傑作などに加え、現存する最古の中国映画『八百屋の恋』を関西初上映!中国無声映画についてのアフタートークも行う。

伴奏
鳥飼りょう(電子ピアノ)

トーク
菅原慶乃(関西大学教授) 聞き手:いいをじゅんこ(クラシック喜劇研究家)

菅原慶乃
関西大学文学部教授。専門は中国語圏の映画史。1998年〜2001年まで北京電影学院に留学。著書に『映画館のなかの近代:映画観客の上海史』(晃洋書房、2019年)、『越境の映画史』(堀潤之との共編、関西大学出版部、2014年)など。


Eプログラム激レア!キートン
『拳闘屋キートン』Battling Butler
(1926/77分/サイレント/Blu-ray)バスター・キートン・プロダクションズ
監督:バスター・キートン
出演:バスター・キートン、スニッツ・エドワーズ
(株)ダッサイ・フィルムズ提供

キートン演じる草食系の御曹司がひょんなことからボクシングに挑戦。忠実な執事に助けられ、ヒロインとの結婚目指して奮闘する。高級ファッションに身を包むキートンのおぼっちゃまぶりも見逃せない。レアなキートン喜劇を堪能しよう!

12日 説明:大森くみこ(活動弁士) 伴奏:鳥飼りょう(グランドピアノ)
13日 録音伴奏付き上映

Fプログラムよみがえる喜劇人 アリス・ハウエルの世界
『海神のやんちゃ娘』Neptune’s Naughty Daughter
(1917/24分/サイレント/Blu-ray)センチュリー・フィルム・カンパニー
監督:J・G・ブリストーン
出演:アリス・ハウエル、ファッティ・ボス

『アリスのスター誕生』How Stars are Made
(1916/12分/サイレント/Blu-ray)L-KOカンパニー
監督:J・G・ブリストーン
出演:アリス・ハウエル、レイモンド・グリフィス

『アリスの恋は儚し』Distilled Love
(1920/25分/サイレント/Blu-ray)リールクラフト・ピクチャーズ
監督:ヴィン・ムーア
出演:アリス・ハウエル、ディック・スミス、オリヴァー・ハーディ

以上、アンダー・クランク・プロダクション提供
協力:デンマーク映画協会、米国議会図書館

忘れられた喜劇人の復権もクラコメのテーマの一つ。今回紹介するアリス・ハウエルは無声時代に「女チャップリン」と称賛された名コメディエンヌだ。女性の視点と包容力をスラップスティックに織り込んだアリスの喜劇はまさにその称号にふさわしい。

伴奏:塩屋楽団(澤井まり saxophone、鈴木勝 guitar、清造理英子 trombone、森本アリ trumpet、吉野かおり trombone)

Gプログラム英国発イーリング・コメディ
『白いスーツの男』The Man with the White Suit
(1951/85分/トーキー)イーリング・スタジオ
監督:アレクサンダー・マッケンドリック
出演:アレック・ギネス、ジョーン・グリーンウッド

決して汚れない「究極の繊維」を発明した科学者を襲う予想外の危機。資本主義社会への痛烈な諷刺を独特のウィットで描く。戦後の英国で花開いたイーリング喜劇はコメディ映画史の知られざる至宝。名優アレック・ギネスのドタバタ演技は必見。


Hプログラムこども活弁ワークショップ発表会[無料]

大森くみこ弁士を講師に招いてちびっこ(+おとな)の活弁ワークショップを開催します。カツベンが熱いいま、無声映画をより身近に感じる貴重な体験です。奮闘の成果を旧グッゲンハイム邸にて発表!

1月12日(日) 会場:旧グッゲンハイム邸
こども活弁ワークショップ!開催

 

作品解説:いいをじゅんこ(『続清水港』は吉井美稀)
記載以外はすべて16mmフィルムでの上映

《料金》入れ替え制*当日に限り2プログラム目は100円割引 *未就学児は無料
活弁+演奏付き上映 一律1500円
演奏付き上映 一般1400円 会員・学生1200円 小中学生1000円
上映のみ 一般1200円 会員・学生1000円 小中学生800円

フライヤー、ポスターデザイン:萩原小麻紀

主催:古典喜劇映画上映委員会
後援:神戸市、神戸市教育委員会
助成:芸術文化振興基金
協力:プラネット・プラス・ワン


神戸クラシックコメディ映画祭2019
1月12日(土)〜14(月・祝)
 
12日・14日 会場:神戸映画資料館(新長田)
13日 会場:旧グッゲンハイム邸(塩屋)

 

笑いのビッグバン!

ルビッチに和製ミュージカル
発掘されたコメディにみんな知ってるあの喜劇王
極楽コンビもちびっこギャングもキートンも
いろいろ取り揃えて一挙上映
喜劇のゴッド&モンスターが神戸に降臨する三日間!

──いいをじゅんこ(クラシック喜劇研究家/古典喜劇映画上映委員会委員長)

 

 

Aプログラム100歳映画
「花嫁人形」Die Puppe
(1919/64分/サイレント/Blu-ray)ウーファ
監督:エルンスト・ルビッチ
出演:ヘルマン・ティミヒ、オッシ・オスヴァルダ
(株)ダッサイ・フィルムズ提供

名匠エルンスト・ルビッチの喜劇『花嫁人形』は2019年に「100歳」を迎える。女嫌いの青年が結婚するハメになり怖い叔父の目をごまかそうと人形を花嫁にする。ところがそれは人形師の娘が化けた姿で…。100年経っても色褪せない最高のお伽話は観る者をひたすら幸福にしてくれる。

伴奏
13日 柳下美恵(ピアノ)
14日 天宮遥(電子ピアノ)

 

Bプログラム日本の傑作喜劇① 和楽伴奏で観るコメディ

「塙団右衛門 化物退治の巻」Hanawa Danemon
(1935/10分/サイレント)日本マンガフィルム研究所
作画監督:片岡芳太郎
監督:魔須田和弘
神戸映画資料館所蔵作品

伴奏
戎屋海老(弁士)+清優の会(琴・三味線)

 

国立映画アーカイブ所蔵作品

「爆弾花嫁」Bakudan Hanayome
(1935/30分/サウンド版[一部無声]/35mm)松竹キネマ(蒲田撮影所)
監督:佐々木圭祐
改定編集:斎藤寅次郎
出演:谷麗光、柳生小夜子、小倉繁
国立映画アーカイブ所蔵作品

豪傑の誉れ高い塙団右衛門を主人公にした戦前アニメをクラコメ初の和楽伴奏で賑やかにお届けする。ロシアのフィルムアーカイブで発掘された貴重な短編『爆弾花嫁』はオリジナルサウンド版での上映。ニッポンの極上ドタバタ喜劇を観て一年を笑顔でスタートしよう。新春にふさわしいプログラム。

 

©国際放映

Cプログラム日本の傑作喜劇②
「腰抜け二刀流」Koshinuke Nitoryu
(1950/76分/トーキー/Blu-ray)新東宝
監督:並木鏡太郎
出演:森繁久弥、轟夕起子

森繁久弥の映画初主演作。ボブ・ホープの『腰抜け二丁拳銃』(49)を下敷きにしたミュージカル喜劇。当時軽演劇に出ていた森繁が「実力からいえば当然とはいえ、異例の出世ぶり」(『日本の喜劇人』小林信彦)を果たし見事なスラップスティック芸で魅せる。伝説の名女優・轟夕起子、花菱アチャコ、清川虹子ら共演。

 

Dプログラム最後の喜劇王 ジェリー・ルイス
「マイ・フレンド・アーマ」My Friend Irma
(1949/102分/トーキー)パラマウント・ピクチャーズ
監督:ジョージ・マーシャル
出演:マリー・ウィルソン、ディーン・マーティン&ジェリー・ルイス

2017年に91才で世を去ったジェリー・ルイス。ディーン・マーティンとの「底抜けコンビ」は日本でも大人気だった。彼らが映画デビューを果たした本作は、日本未公開。日本語字幕付きフィルム上映は激レア中の激レア!コンビが得意としたナイトクラブのネタが再現されているのも見所。

 

 

Eプログラムチャーリー・チェイス特集
「うっかり屋メーベル」Mabel’s Blunder
(1914/13分 19分/サイレント)キーストン・フィルム・カンパニー
監督:メーベル・ノーマンド
出演:メーベル・ノーマンド、ハリー・マッコイ、チャーリー・チェイス

「チェイスの一日警官」Sittin’ Pretty
(1924/14分/サイレント)ハル・ローチ・スタジオ
監督:レオ・マッケリー
出演:チャーリー・チェイス、ポール・パロット

「チェイスの国王万歳」Long Fliv the King
(1926/22分 18分/サイレント)ハル・ローチ・スタジオ
監督:レオ・マッケリー
出演:チャーリー・チェイス、マックス・デイヴィッドソン、オリヴァー・ハーディ

「ママの言う通り」On the Wrong Trek
(1936/18分/トーキー)ハル・ローチ・スタジオ
監督:チャールズ・パロット、ハロルド・ロウ
出演:チャーリー・チェイス、ロシーナ・ローレンス

過去のクラコメで名だたる喜劇王たちに迫る人気だったチャーリー・チェイスを大フィーチャー。映画初期からトーキーに至るキャリアを一挙に楽しめる。中流紳士が巻き込まれる騒動を描かせたらチェイスの右に出るものなし!実弟との幻の共演作や歌い踊るチャーリーが見られるトーキー作品も。

伴奏:柳下美恵(電子ピアノ)

 

Fプログラムよみがえる喜劇人 マルセル・ペレーズの世界
「ダムの海中結婚」Lend Me Your Wife
(1921/20分/サイレント/Blu-ray)イーグル・フィルムズ
監督:マルセル・ペレーズ
出演:マルセル・ペレーズ、レックス・アダムス

「ダムの十六人早変り」A Busy Night
(1916/17分/サイレント/Blu-ray)イーグル・フィルムズ
監督:マルセル・ペレーズ
出演:マルセル・ペレーズ

「ユー・アー・ネクスト」You’re Next
(1919/21分/サイレント/Blu-ray)ジェスター・コメディ・カンパニー
監督:マルセル・ペレーズ
出演:マルセル・ペレーズ、ドロシー・アール

以上3作品 Undercrank Production提供 協力:ニューヨーク近代美術館

フィルム発掘やデジタル技術の進歩により知られざる喜劇人の復権が進んでいる。スペイン出身のマルセル・ペレーズもその一人。映画初期に欧州で活躍し日本では「ダム君」の愛称で親しまれたが、夭折し忘れ去られた。今回は米国時代の3作品を上映。日本での上映は約100年ぶり!創造性溢れるペレーズの喜劇と塩屋楽団のコラボは画期的。

伴奏:塩屋楽団(鈴木勝 guitar、森本アリ trumpet、山本信記 trumpet, piano、吉野かおり trombone、澤井まり alto saxophone、仲川達也 synthesizer, sampler)

 

Gプログラムショートコメディのマエストロ サイレント編
「マックスと犬」Max et son chien Dick

国立映画アーカイブ所蔵

(1912/9分/サイレント/35mm)パテ・フレール
監督:マックス・ランデー
出演:マックス・ランデー、犬のディック
国立映画アーカイブ所蔵作品

「チャップリンの勇敢」Easy Street
(1917/23分/サイレント)ミューチュアル社
監督:チャールズ・チャップリン
出演:チャールズ・チャップリン、エリック・キャンベル

「サタデー・アフタヌーン」Saturday Afternoon
(1926/30分 27分/サイレント)マック・セネット・コメディーズ
監督:ハリー・エドワーズ
出演:ハリー・ラングドン、ヴァーノン・デント

「白日夢」Daydreams
(1922/23分/サイレント)ファースト・ナショナル・ピクチャーズ
監督:バスター・キートン、エディ・クライン
出演:バスター・キートン、ジョー・キートン

クラコメ恒例の短編喜劇集、今回は無声編とトーキー編に分けてお届けする。無声編は誰もが納得の喜劇王たちが集結。フランスのマックス・ランデーとチャップリンの「師弟対決」、永遠の少年ハリー・ラングドンのチャーミングな結婚喜劇、そして我らがバスター・キートンの隠れた傑作。ご堪能あれ!

伴奏:鳥飼りょう(電子ピアノ)

 

Hプログラムショートコメディのマエストロ トーキー編
「極楽ボート騒動」Towed in a Hall
(1932/21分/トーキー)ハル・ローチ・スタジオ
監督:ジョージ・マーシャル
出演:ローレル&ハーディ、ビリー・ギルバート

「キーストン・ホテル」Keystone Hotel
(1935/15分/トーキー)ワーナー・ブラザース
監督:ラルフ・スタウブ
出演:フォード・スターリング、ベン・ターピン他

「新学期はつらいよ」Bored of Education
(1936/10分/トーキー)ハル・ローチ・スタジオ
監督:ゴードン・ダグラス
出演:ちびっこギャング、ロシーナ・ローレンス

「3ばか競馬必勝法」Playing the Ponies
(1937/15分/トーキー)コロンビア・ピクチャーズ・コーポレーション
監督:チャールズ・ラモン
出演:3ばか大将

無声喜劇のDNAを受け継いだ短編はトーキー初期にまだまだ作られていた。往年の無声スターの同窓会コメディ『キーストン・ホテル』は屈指のパイ投げ合戦で知られるカルト作。懐かしのちびっこギャングと3ばか大将はご家族でどうぞ。ローレル&ハーディは欧米で新作伝記映画が公開予定。

 

 前座

「処刑遊戯(完全版)」(2017/3分/DVD)作:顔ジャワ
「漫画ヘントウセン」(2016/4分/DVD)作:顔ジャワ
顔ジャワ(清本一毅)の毒があって不思議に可愛いアニメーションでひと笑い。

 

 

作品解説:いいをじゅんこ
記載以外はすべて16mmフィルムでの上映

《料金》入れ替え制*当日に限り2プログラム目は100円割引
演奏付き上映(招待券のご利用不可) 一般1400円 会員・学生1200円 小中学生1000円
上映のみ 一般1200円 会員・学生1000円 小中学生800円
*未就学児は無料

フライヤーデザイン:萩原小麻紀

主催:古典喜劇映画上映委員会
後援:神戸市、神戸市教育委員会
助成:芸術文化振興基金
協力:国立映画アーカイブ


神戸クラシックコメディ映画祭2018
1月5日(金)オープニング 会場:旧グッゲンハイム邸(塩屋)
1月6日(土)〜8日(月・祝) 会場:神戸映画資料館(新長田)
 

 

 

 

笑わん哉! クラコメ
 
マキノ正博監督の傑作オペレッタ『鴛鴦歌合戦』、ローレル&ハーディの長短編、小悪魔ルイーズ・ブルックス、そして1980年代の傑作サイレント映画『ゆめこの大冒険』と今年も盛りだくさん!

 

 

 

 

Aプログラムモボ・モガに捧げるロマンティック・コメディ

「百貨店」Love’em and Leave’em
(1926/76分/サイレント)
フェイマス・プレイヤーズ・ラスキー
監督:フランク・タトル
出演:イブリン・ブレント、ルイーズ・ブルックス

ニューヨークの大手百貨店を舞台に繰り広げられる無声ロマンティック喜劇。『パンドラの匣』で知られるルイーズ・ブルックスが、渡欧前のハリウッド時代に出演した軽快なコメディのうちの貴重な一本である。ヒロインの妹役を小悪魔的な魅力たっぷりに演じるその圧倒的なオーラをフィルムを通して感じて欲しい。“フラッパーガール”の象徴だったルイーズのヘアスタイルやファッションにも大注目!

 

Bプログラムショートコメディのマエストロ
「メーベルの誤解」Bangville Police
(1913/8分/サイレント)
キーストン・フィルム・カンパニー
監督:ヘンリー・レアマン
出演:フレッド・メイス、メーベル・ノーマンド

「悪太郎」The Goat
(1921/23分/サイレント)
バスター・キートン・プロダクション
監督:バスター・キートン、マル・セント・クレア
出演:バスター・キートン、ヴァージニア・フォックス、ジョー・ロバーツ

「モンティの愛犬騒動」Wedding Bells
(1924/18分/サイレント)
モンティ・バンクス・プロダクションズ
監督:ハリー・エドワーズ
出演:モンティ・バンクス、ルイーズ・カーヴァー

「ちびっこギャングのボクシング」Glove Taps
(1937/10分[短縮版]/サイレント[トーキー無声化])ハル・ローチ・スタジオ
監督:ゴードン・ダグラス
出演:ちびっこギャング

「モーの独裁者時代」You Nazty Spy!
(1940/18分/トーキー)コロンビア映画
監督:ジュールズ・ホワイト
出演:3ばか大将(モー・ハワード、ラリー・ファイン、カーリー・ハワード)

クラコメの大人気プログラムが今年も帰ってくる!今回は1910〜40年代の秀作短編をそろえた。キーストン警官隊が初登場した記念碑的作品『メーベルの誤解』、バスター・キートンの隠れた傑作『悪太郎』。『モンティの愛犬騒動』は戌年にちなんでワンちゃんが最高の演技を見せる。ちびっこギャングのトーキーを無声仕立てにした珍品やチャップリンより早くヒトラーを諷刺した3ばか大将の作品と、クラコメでしか観られない珠玉の短編喜劇が満載!

 

Cプログラム日本の傑作喜劇① 新時代のサイレント喜劇
「ゆめこの大冒険」Yumeko no Daiboken
1987 70分 サイレント
制作:アウトワン
配給:プランセカンス
監督:筒井武文
出演:かとうゆめこ(二役)、すずきやすし

『ゆめこの大冒険』は奇跡のサイレント映画だ。1980年代に本格的な無声長編を制作しえたのは世界的にも稀な出来事だったはず。草創期のスラップスティック喜劇をなぞりつつ、メリエスやルノワール、シュルレアリスムへの目配せも忘れず、それでいてオリジナリティ溢れる痛快な娯楽作。主演のかとうゆめこをはじめ若いキャストたちの疾走感溢れる演技が魅力的だ。今回は染色版を鳥飼りょうのピアノ生伴奏付きで上映する。貴重な機会をお見逃しなく!

 

Dプログラム日本の傑作喜劇② お正月だよ!オペレッタ♪

©日活

「鴛鴦歌合戦」Singing Love Birds
(1939/69分/トーキー)日活
監督:マキノ正博
出演:片岡千恵蔵、ディック・ミネ、志村喬、市川春代

新春の初笑いにふさわしいニッポンの傑作喜劇、ついにクラコメに登場!約80年も前の日本にこんなにオシャレでモダンでハッピーなオペレッタ映画があった!ディック・ミネのバカ殿が歌い踊り、志村喬も負けじと美声を聴かせ、片岡千恵蔵の明朗な美しさが映える。和製コリーン・ムーアと呼ばれた市川春代の愛らしさ。ジャズと時代劇がコラボしたモダン時代劇の傑作!何度も観ているファンも初めて観る若い世代もみんな一緒にハッピーになろう♪

 

 

 

Eプログラムローレル&ハーディのおかしな世界①
ソロからコンビへ サイレントからトーキーへ

「壁紙職人と助手」Paper Hanger’s Helper
(1925/12分/サイレント)
カンバーランド・プロダクション
監督:ワード・ヘイズ
出演:オリヴァー・ハーディ、ボビー・レイ

「完成したみたい」The Finishing Touch
(1928/21分/サイレント)
ハル・ローチ・スタジオ
監督:クライド・ブルックマン
監修:レオ・マッケリー
出演:ローレル&ハーディ、エドガー・ケネディ

「情けは人の為め」One Good Turn
(1931/20分/トーキー)
ハル・ローチ・スタジオ
監督:ジェームス・W・ホーン
出演:ローレル&ハーディ、メアリー・カー

「水よりも濃し」Thicker than Water
(1935/21分/トーキー)
ハル・ローチ・スタジオ
監督:ジェームス・W・ホーン
出演:ローレル&ハーディ、ダフネ・ポラード、ジェームス・フィンレイソン

今年のクラコメは「極楽コンビ」ことローレル&ハーディを大特集!彼らこそ“お笑い”コンビのパイオニアにして頂点。ピーター・セラーズやブレイク・エドワーズ、ジェリー・ルイスら多くの喜劇人から尊敬された。特集①は彼らの真骨頂である短編作品を集めた。サイレントのみならずトーキーでも大成功した二人の足跡を楽しんで欲しい。スタン・ローレルとのコンビ結成前にオリヴァー・ハーディが別のコメディアンとコンビを組んだレアな短編も上映する。

 

Fプログラムローレル&ハーディのおかしな世界②
激レア!極楽コンビの長編トーキー

「極楽浪人天国」The Bohemian Girl
(1936/71分/トーキー)
メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
監督:ジェームス・W・ホーン、チャールズ・ロジャース
出演:ローレル&ハーディ、ジャクリーン・ウェルズ

特集①の『水よりも濃し』を最後にローレル&ハーディは短編を卒業し長編喜劇に移行した。今回上映するのはバルフェの歌劇『ボヘミアの少女』を翻案した時代物のオペレッタ。心優しいジプシー二人組をローレル&ハーディが演じている。伯爵家からさらわれた少女との疑似家族ぶりが微笑ましく、少女が歌う名曲「マーブル・ホールズ」もすばらしい。日本ではほぼ上映機会のなかった激レア作品!

 

 

Gプログラム100歳映画・コメディ学入門特別編
「ロイドの猛獣結婚」The Non-Stop Kid
(1918/17分/サイレント)
ローリン・フィルムス
監督:ギルバート・プラット
出演:ハロルド・ロイド、ビーブ・ダニエルズ

「成金」
Sanji Goto – The Story of Japanese Enoch Arden
(1918/34分/サイレント/35mm)
東洋フィルム会社
監督:トーマス栗原(栗原喜三郎)
出演:中村洋好、木野五郎、鈴木美代子
東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

トーク
筒井武文
(『ゆめこの大冒険』監督)
いいをじゅんこ(クラシック喜劇研究家/古典喜劇映画上映委員会委員長)

2018年で「100歳」になる映画として、ハロルド・ロイドの初期短編とトーマス栗原監督『成金』を上映する。ハリウッド帰りのトーマス栗原がアメリカ仕込みのスラップスティックを日本映画に移植したのが『成金』である。和製チャップリンこと中村洋好が横浜を疾走する姿と、若きロイドのカラッと明るいドタバタを並べると何が見えてくるだろうか?ゲストに筒井武文監督を迎え、コメディ映画の100年を語り尽くす。

 

Hプログラム8mmワークショップ作品披露上映[無料]
2017年秋のワークショップ《8ミリ映画講座フルコース コメディ編(神戸開港150年記念事業)》にて受講生たちが台本作りからフィルム現像まですべてを手がけた3作品をピアノ生演奏付きで無料上映する。「3分・3カット・無声」の制約の下で試行錯誤を繰り返し、新しい時代の無声喜劇が生まれた。

 

作品解説:いいをじゅんこ
記載以外はすべて16mmフィルムでの上映

活弁+演奏付き上映
1月5日(金)Aプロ 活動弁士:大森くみこ 演奏:鳥飼りょう
ピアノ演奏付き上映

1月5日(金)Hプロ(無料) 6日(土)B、C、Gプロ 演奏:鳥飼りょう
1月7日(日)H(無料)、Eプロ 8日(月・祝)A、Bプロ 演奏:天宮遥

《料金》入れ替え制
活弁+演奏付き上映(5日) 一律1500円 *招待券のご利用不可
演奏付き上映 一般1400円 学生1200円 会員1200円 *招待券のご利用不可
上映のみ 一般1200円 学生1000円 会員1000円
*当日に限り2プログラム目は100円割引

クラコメ新年会
1月5日(金)20:00〜21:30  会場:旧グッゲンハイム邸(塩屋)
映画を楽しんだ後は、1909年建築の洋館・旧グッゲンハイム邸でクラコメ新年会。
DJ:Alimylove (A.K.A.森本アリ|約百年前音楽選集)
FOOD:六甲山系ピカソ
出店:spacemoth(ヴィンテージのポップアップショップ)
会費(軽食付き/ドリンクは別途) 一般1500円 小学生以下500円
* 差し入れ大歓迎
* 20年代風モボ・モガファッションでご来場の方に神戸映画資料館での上映の200円割引券を進呈します。ロイド眼鏡、山高帽子などモボ・モガなりきりを宣言すれば何でもOK! 着物も大歓迎!
予約申し込み
guggenheim2007@gmail.com まで、「クラコメ新年会予約」と、人数、申し込み代表者のお名前・ご連絡先(メールアドレスまたはお電話番号)をお知らせください。返信をもって予約完了とさせていただきます。

フライヤーデザイン:萩原小麻紀

主催:古典喜劇映画上映委員会
後援:神戸市、神戸市教育委員会
助成:芸術文化振興基金
協力:東京国立近代美術館フィルムセンター


神戸クラシックコメディ映画祭2017
2017年1月7日(土)〜9日(月・祝)
 

Aプログラムショート・コメディのマエストロ
hauntedspooks01「化物退治」Haunted Spooks
(1920/29分[16コマ]/16mm)◎
ロリン・フィルムズ=パテ・エクスチェンジ作品
製作:ハル・ローチ
監督・脚本:アルフレッド・J・グールディング、ハル・ローチ
出演:ハロルド・ロイド、ミルドレッド・デイヴィス、ウォーレス・ハウ

「なかなか冴えてる」Crazy Like a Fox
(1926/32分[16コマ]/16mm)
crazy_like_a_fox01ハル・ローチ・スタジオ=パテ・エクスチェンジ作品
製作:ハル・ローチ 監督:レオ・マッケリー
監修:F・リチャード・ジョーンズ
脚本:H・M・ウォーカー、チャールズ・アルフィン、チャーリー・チェイス
出演:チャーリー・チェイス、マーサ・スリーパー、ウィリアム・V・モング

「デブ君の漂流(旧題:デブと海嘯)」
Fatty and Mabel Adrift (1916/39分[16コマ]/16mm)
キーストン・フィルム・カンパニー=トライアングル・ディストリビューティング作品
製作:マック・セネット 監督・脚本:ロスコー・アーバックル
出演:ロスコー・アーバックル、メーベル・ノーマンド、アル・セント・ジョン、犬のリューク、フランク・ヘイズ、ウェイランド・トラスク

独自のキャラクター性を模索する姿が初々しいハロルド・ロイド作品。若き日のレオ・マッケリー監督が最も尊敬していたという夭折のコメディアン=チャーリー・チェイスとの最強タッグ作品。そして、抒情的な画面創りとスラップスティックを調和させた伝説のコメディアン=ロスコー・アーバックル初期の傑作(1980年代末に発見・復刻されたノーカット染色版)を組み合わせた豪華三本をここに! 幻惑と様式美を贅沢に堪能する無声映画の至宝プログラムです!(新野)

 

Bプログラムローレル&ハーディ
flying_deuces01「天国二人道中」The Flying Deuces
(1939/68分/トーキー/16mm)◎
ボリス・モロス・プロダクション作品
監督:A・エドワード・サザーランド
撮影:アート・ロイド
脚本:ラルフ・スペンサー、ハリー・ラングドン
出演:ローレル&ハーディ、ジーン・パーカー、レジナルド・ガーディナー

2016年の《新春コメディ宝箱》で一躍人気者になったローレル&ハーディが、長編作品で帰ってくる! やせのスタンとふとっちょオリーの極楽コンビはパリで楽しい休暇中。オリーは美しいパリジェンヌに恋をするもあっさりフラレてしまう。「傷心を忘れるなら軍隊がイチバン」と外人部隊に入隊するふたりだったが…。
ローレル&ハーディらしいノンシャランな物語とスラップスティックが絶妙に融合した後期の傑作。クライマックスの飛行機アクションなどそれまでの作品にはない大規模な視覚ギャグに大笑いさせられる。ミュージカルシーンではオリーが美声を聴かせ、スタンが軽快に踊る。名コンビぶりに酔い痴れて、お正月からまさに極楽気分! 脚本にハリー・ラングドンが参加している。(いいを)

 

Cプログラム100歳映画
fatty_butcher01「デブ君の女装」The Butcher Boy
(1917/33分[16コマ]/16mm)
コミック・フィルム・コーポレーション=パラマウント・フェイマス・プレイヤーズ・ラスキー作品
製作:ジョゼフ・M・スケンク
監督・脚本:ロスコー・アーバックル
出演:ロスコー・アーバックル、アル・セント・ジョン、ジョセフィーヌ・スティーブンス、バスター・キートン、犬のリューク

「ポリドールvs.日本人」Polidor e il giapponese
(1917/10分[16コマ]/16mm)
polidor01ティベル社作品
監督:フェルディナンド・ギラウメ(フェルディナン・ギョーム=ポリドール)
出演:ポリドール、マティルデ・ギラウメ、トモシロー・マツモト

「ガッスルの潜水艇」The Submarine Pirate
(1917/37分[16コマ]/16mm)
キーストン・フィルム・カンパニー=トライアングル・ディストリビューティング作品
製作・脚本:マック・セネット
監督:チャールズ・アヴェリー、シド・チャップリン
出演:シド・チャップリン、フィリス・アレン・グレン・カヴェンダー

「雨中の逃亡」Teddy at the Throttle
(1917/30分[16コマ]/16mm)◎
キーストン・フィルム・カンパニー=トライアングル・ディストリビューティング作品
製作:マック・セネット 監督:クラレンス・G・バジャー
出演:ボビー・ヴァーノン、グロリア・スワンソン、ウォーレス・ビアリー、犬のテディ

1917年は、映画産業が迎えた最初の大転換期にあたります。動乱の世界情勢を背景に、「写真や演劇の従弟」の類と見られていた映画が、「臨場感と時空間をまるごと再生できる表現手段」に急成長し、新たな大衆芸能として娯楽の王様になりました。そして、映画は卑近なエンタテインメントながらも、文芸化、大作化の潮流が湧き起こります。こうして活況を呈する映画産業ですが、第一次世界大戦を境に、その中心地はヨーロッパ(疲弊したフランスやイタリア)からアメリカ(新興のハリウッド)に移行し、やがて観客の嗜好を反映して、映画(声のない芝居)における「仰々しいジェスチャー」は「日常的な所作」へと方向転換します。当プログラムでは、映像表現の原点となる喜劇から、その100年前の大転換期を再考察してみようと、映画史に埋もれた問題作・名作・珍作を選んでみました。

『デブ君の女装』は、コメディアンの伝統芸“女装”を活かした佳品で、何とバスター・キートンの銀幕デビュー作!『ポリドールvs.日本人』は、欧米に並び列強国となったアジアの小国ニッポンを茶化した珍作で、ダダイズム勃興の時代背景を考えるとシッチャカメッチャカな展開も納得できる!? 『ガッスルの潜水艇』は、1915年に発表された作品を、1917年のドイツ軍・Uボートによる通商破壊から第一次大戦にアメリカが参戦した事により、改めてマック・セネットが再編集したアメリカ海軍協力のドタバタ劇! 『雨中の逃亡』は、若きグロリア・スワンソンが美貌のヒロインを演じる、“元祖”勧善懲悪ロマンティック・コメディ! さてさて、スペクタクル性とドラマツルギーの“大転換期”を再考察するプログラム、とくとご覧あれ!(新野)

 

Dプログラム激レア・キートン1
spite_marriage01「キートンの結婚狂」Spite Marriage
(1929/73分[24コマ]/16mm)
M.G.M.=エドワード・セジウィック・プロダクション作品
製作:バスター・キートン、エドワード・セジウィック
監督:エドワード・セジウィック、バスター・キートン(ノン・クレジット)
原作:リュー・リプトン 改作:アーネスト・パガーノ
脚本:リチャード・スカイヤー
撮影:レジー・ラニング 美術:セドリック・ギボンズ
メイク:モンテ・ウェストモア
出演:バスター・キートン、ドロシー・セバスチャン、エドワード・アール、リリア・ハイムズ、ウィリアム・ベッチェル、ハンク・マン

長年連れ添った家族同様のスタッフたちと訣別し、M.G.M.の専属スターとなって作られた、キートン最後のサイレント作品。晩年にキートンは、製作サイドより即興的なパントマイムやアクロバットを封印された事で凡作に陥ってしまったような事を語っておられましたが、何をおっしゃいますか! 映画史に於いても、まぎれもない特級作品の完成度ですゾ! しかも本作のギャグを支えていたのは、のちの『硫黄島の砂』のカメラマン、『オズの魔法使』の美術、『風と共に去りぬ』のメイクなど、M.G.M.が誇る優秀なスタッフたち!

復刻ニュー・プリント・伴奏付き日本初公開!
かつてはキートンの研究書などに「M.G.M.にはプリントが現存せず、ネガも修復不能のために再上映は永遠に不可能」とされていた作品で、アルゼンチンの個人コレクター・故エンリク・ブッシャール(英語発音ではエンリック・ブーチャード)氏が所有する1929年初公開時の劣化したプリントだけが、唯一の研究向け資料とされていた。今回上映のプリントは、1990年代にアメリカのメディア王テッド・ターナー氏が莫大な費用をかけて、M.G.M.所蔵のネガを復刻したニュー・ヴァージョン! まさにキートンの映画デビュー100周年を飾る超目玉!お見逃しなく!(新野)

 

Eプログラム激レア・キートン2
playhouse01「即席百人芸(別題:一人百役)」The Play House
(1921/30分[16コマ]/16mm)
ジョゼフ・M・スケンク・プロダクションズ=ファースト・ナショナル作品
製作:ジョゼフ・M・スケンク
監督・脚本:エドワード・E・クライン、バスター・キートン
撮影:エルジン・レスリー 美術:フレッド・ガブリー
出演:バスター・キートン、ヴァージニア・フォックス、ジョー・ロバーツ

「早撮りレスターの勝利」The Triumph of Lester Snapwell
(1963/21分/トーキー/16mm)
イーストマン・コダック=コダック・インフォメーショナル・フィルム作品
監督:ジェイムズ・カールホーン 脚本:ラルフ・バートン
出演:バスター・キートン、シグリッド・ネルソン、ニナ・バレラ

機械マニアにして特殊効果に研究熱心であったキートンの、才気煥発の初期作品。よくぞここまで! と感心する間もなく笑いの渦へと巻き込まれる。溢れるキートン、若きキートン、沢山のキートンをご堪能あれ♪♪♪ さらに、コダック製品の宣伝として製作された、愉快でキュートな老キートン主演の珍作。無声映画へのオマージュがちりばめられた作風が微笑ましい総天然色PR映画!(新野)

 

Fプログラムコメディエンヌ特集
danger_girl01「水の妖精」The Water Nymph
(1912/11分[16コマ]/16mm)
キーストン・フィルム・カンパニー作品
監督:マック・セネット
出演:メイベル・ノーマンド、水着美人、フォード・スターリング

「チーズ戦争」A Strong Revenge
(1913/15分[16コマ]/16mm)
キーストン・フィルム・カンパニー作品
監督:マック・セネット
出演:マック・セネット、フォード・スターリング、メイベル・ノーマンド

「危険な娘」The Danger Girl
(1916/30分[16コマ]/16mm)
キーストン・フィルム・カンパニー作品
監督:クラレンス・C・バジャー
出演:グロリア・スワンソン、ボビー・ヴァーノン

hold_your_breath01「息を殺して」Hold Your Breath
(1924/48分[16コマ]/16mm)
クリスティ・フィルム・カンパニー作品
監督:スコット・シドニー
脚本:フランク・ローランド・コンクリン
出演:ドロシー・デボア、ウォルター・ハイアーズ、マックス・デイヴィッドソン

「つらあて」A Busy Day
(1914/6分[16コマ]/16mm)
キーストン・フィルム・カンパニー作品
監督・脚本:チャールズ・チャップリン 撮影:フランク・D・ウィリアムズ
出演:チャールズ・チャップリン、マック・スウェイン、フィリス・アレン

アメリカ初の女性大統領はいまだ誕生しない。しかし映画界には100年以上前から多くの「喜劇の女王たち」がいた!特に、才能発掘に長けていた大プロデューサーマック・セネットが世に送り出したコメディエンヌは数知れない。今回は彼が設立したキーストン社の1910年代の作品を中心に、コメディエンヌの魅力のつまったレアな作品をそろえてみた。
喜劇界のミューズ、メイベル・ノーマンド。元祖AKB48的(?)アイドルユニット「水着美人」。グロリア・スワンソンの短編には『サンセット大通り』の原点が垣間見える…か!? 20年代の作品『息を殺して』はハロルド・ロイドの『要心無用』にインスパイアされたもの。高層ビルアクションに果敢に挑むドロシー・デボアにご注目。女装姿で暴れまくるチャップリンが加わったのはご愛嬌。女装は英国の寄席(ミュージックホール)の伝統芸で、その歴史はモンティパイソンの「ペッパーポット」や現代の英国シットコムまで脈々と受け継がれている。(いいを)

 

kurakome2017omote◎以外はすべて喜劇映画研究会所蔵作品

プログラム解説:新野敏也(喜劇映画研究会)、いいをじゅんこ

 

 

 

 

ピアノ演奏付き上映
1月8日(日)Dプロ、Cプロ 演奏:天宮遥
1月9日(月・祝)Aプロ、Fプロ 演奏:鳥飼りょう

1月9日(月・祝) コメディ学入門 クラコメ特別編
講師:いいをじゅんこ(クラシック喜劇研究家) ■参加費 500円
クラシックコメディなう!2016-2017
2016年1月の「新春コメディ宝箱」から1年。2017年酉年は「神戸クラシックコメディ映画祭」と銘打って新たなスタートを切る。今回のコメディ学入門特別編では、3日間の映画祭をふりかえっての総括と、クラシックコメディの豊かさやその意義についてあらためて考えたい。また、ここ1、2年の間に新たにフィルムが発掘・修復されたコメディ映画や、現在進行中のさまざまなプロジェクトを紹介して、世界のアーキビストたちの活躍に敬意を表することにする。
「クラシックコメディ」とは、映画史の鉱脈の奥深くに埋もれながら、今なお強い輝きを放ち生き続ける「永遠の原石」なのである。ひとりでも多くの人とその輝きをわかちあえる幸福を感じながら、3日間の映画祭をわたしも心から楽しみたい。

新年会 & クラシック喜劇総選挙結果発表
1月9日(月・祝)18:30ごろ〜(終了予定20:30)
最終日の上映終了後に新年会を予定しております。お時間のある方は気軽にご参加ください。

今回もやります、クラシックコメディ総選挙!酉年のセンターをとるのはどのコメディアン?ぜひお気に入りを見つけて一票を投じて下さい。映画祭終了後の新年会にて開票予定。選挙結果は後日ネット上でもお知らせします。

会費:1000円(おつまみ程度をご用意)*差し入れ大歓迎
会場:神戸映画資料館カフェスペース

喜劇映画研究会
1976年11月6日(土)に東京都渋谷区立広尾中学校の文化祭にて、二年生の小林一三(現在はケラリーノ・サンドロヴィッチ)の行なったチャップリン上映会が起源となる。1984年より新野敏也が中興の祖となって改組、「文化啓蒙と社会貢献」「伝統の継承と再発見」を大義名分に、欧米の喜劇映画史を網羅したフィルム・コレクションと関連資料による自主企画イベントを開催、学校、各種メディア、公共機関、映画祭などでも執筆、講演、企画協力を行なっている。今日までに『サイレント・コメディ全史』『〈喜劇映画〉を発明した男 帝王マック・セネット、自らを語る』を発刊、青息吐息で悶絶しながらも、2026年の設立50周年を目指している。
→公式サイト

 
→facebook
 

20年代風モボ・モガファッションでご来場の方に1ドリンク券を進呈します。ロイド眼鏡、山高帽子などモボ・モガなりきりを宣言すれば何でもOK! 着物も大歓迎! 初詣、成人式のお帰りにぜひお越しください♪

《料金》入れ替え制
一般1200円 学生1000円 会員1000円
演奏付き上映[一般1400円 学生1200円 会員1200円 *招待券のご利用不可]
*当日に限り2プログラム目は100円割引
会員限定フリーパス 6000円(10枚限り/売り切れ次第終了/コメディ学入門も使用可/新年会会費は別)

主催:古典喜劇映画上映委員会


喜劇映画研究会40周年記念
新春コメディ宝箱
2016年1月9日(土)〜11日(月・祝)

1月10日(日)16:35〜
コメディ学入門特別編 笑いの国の旅人たち~喜劇映画研究会新野敏也さんを迎えて~
→詳細はこちら

ピアノ演奏付き上映
1月10日(日)演奏:鳥飼りょう
1月11日(月・祝)演奏:柳下美恵

Aプログラムショート・コメディのマエストロ
oneweek01「文化生活一週間」One Week (1920/16mm)
*9日はサウンド版19分、11日は16コマ映写生演奏付き28分
コミック・フィルム・コーポレーション=メトロ・ピクチャーズ社作品
製作:ジョゼフ・M・スケンク
監督:バスター・キートン、エディ・クライン
出演:バスター・キートン、シビル・シーリー、ジョー・ロバーツ

「整形夫婦」Mighty Like a Moose
(1926/31分[16コマ]/16mm)
ハル・ローチ・スタジオ=パテ・エクスチェンジ社作品
製作:ハル・ローチ 監督:レオ・マッケリー
監修:F・リチャード・ジョーンズ
脚本:H・M・ウォーカー、チャーリー・チェイス
出演:チャーリー・チェイス、ヴィヴィアン・オークランド、バディ(犬)

feet_of_mud01「かたづけ屋ハリー」Feet of Mud
(1924/29分[16コマ]/16mm)
マック・セネット・コメディズ=パテ・エクスチェンジ社作品
製作:マック・セネット 監督:ロイ・デル・ルース
監修:F・リチャード・ジョーンズ
脚本:フランク・キャプラ、アーサー・リプリー
(監督:ハリー・エドワーズ、脚本はジョン・A・ウォルデンの説もある)
出演:ハリー・ラングドン、ナタリー・キングストン

初公開時にアンドレ・ブルトン、サルヴァドール・ダリ、ガルシア・ロルカらシュール・レアリスムの巨人たちを一撃でノックアウトしたキートン監督・主演の劇場デビュー作『文化生活一週間』、若き日のレオ・マッケリー監督が最も尊敬し、後年にゲーリー・クーパーやジェイムズ・スチュアートへその想いを重ねた夭折のコメディアン=チャーリー・チェイスとの最強タッグ作品『整形夫婦』、後の巨匠フランク・キャプラが育て上げた喜劇人ハリー・ラングドンとの伝説的なハチャメチャ作品『かたづけ屋ハリー』など、混沌と飛躍、ナンセンスとパントマイムが溢れる無声映画の宝箱みたいなプログラム!

 

Bプログラム笑いの王国
「迷惑帽子」Those Owful Hats(1909/5分[16コマ]/16mm)
アメリカン・ミュートスコープ&バイオグラフ社作品
監督:D・W・グリフィス 撮影:G・W・ビッツァー
出演:フローラ・フィンチ、マック・セネット、リンダ・アーヴィドソン

field3_01「最狂自動車レース」The Lizzies of the Field
(1924/16分[16コマ]/16mm)
マック・セネット・コメディズ=パテ・エクスチェンジ社作品
製作・脚本:マック・セネット 監督:デル・ロード
監修:F・リチャード・ジョーンズ
出演:ビリー・ビーバン、シド・スミス、アンディ・クライド

「突貫ガラクタ列車」The Sundown Ltd.
(1924/29分[16コマ]/16mm)
ハル・ローチ・スタジオ=パテ・エクスチェンジ社作品
製作・脚本:ハル・ローチ 監督:ロバート・F・マクガワン
出演:ミッキー・ダニエルズ、ジョー・ コブ、マリー・カーンマン、ジャッキー・コンドン、アンディ・サミュエルズ、アレン・”ファリナ”・ホスキンス、ソニー・ロイ・ワード

morocco01「モロッコ製の女給」Maid in Morocco(1925/16mm)
*9日はサウンド版18分、10日は16コマ映写生演奏付き27分
エデュケーショナル社作品
製作:ジャック・ホワイト 監督:チャールズ・ラモント
出演:ルピノ・レイン、ヘレン・フォスター、ウォーレス・ルピノ

「恋愛学園」The Campus Vamp
(1928/26分[16コマ]/16mm)
マック・セネット・コメディズ=パテ・エクスチェンジ社作品
製作:マック・セネット 監督:ハリー・エドワーズ 脚本:カール・ハルボー 他
主演:ダフニー・ポラード、ジョニー・バーク、サリー・アイラーズ、マーティ・ケンプ、キャロル・ロンバード

若き日のD・W・グリフィスが黎明期の映画館を舞台に、上映中の注意を映画化したナンセンスな短編『迷惑帽子』、カワイイ子供と賢い動物にガジェット感をミックスし、子供の世界観を具現化したチビっ子ギャングの傑作『突貫ガラクタ列車』、ジョージ・ミラー監督が『マッドマックス 怒りのデス・ロード』創作の原動力となったマック・セネットの『最狂自動車レース』、香港アクション映画の原点とも思われるルピノ・レインのアクロバット炸裂喜劇『モロッコ製の女給』、ジャズ・エイジの妖艶さにパントマイムの至芸がミックスした見どころ満載の青春ドラマなど、娯楽映画の基本がここに凝縮!

 

Cプログラムわれらがキートン
cameraman01「キートンのカメラマン」The Cameraman(1928/69分[24コマ]/16mm)
M.G.M.社=バスター・キートン・プロダクションズ作品
製作:バスター・キートン、ローレンス・ウェインガーテン
監督:エドワード・セジウィック
原作:クライド・ブラックマン、レックス・リプトン
脚本:リチャード・スカイヤー
撮影:レジー・ラニング、エルジン・レスリー
出演:バスター・キートン、マーセリン・デイ、ハロルド・グッドウィン、
ハリー・グリボン、シドニー・ブレイシー

かつてはキートンの研究書などに「M.G.M.にはプリントが現存せず、ネガも修復不能のために再上映は永遠に不可能」とされていた作品で、アルゼンチンの個人コレクター=エンリク・ブッシャール(英語発音ではエンリック・ブーチャード)氏が所有する1928年の劇場用プリント(それからのデュープで、コントラストが強く鮮明さを欠く画質)が唯一の頼り、戦後の日本では喜劇映画研究会関連の自主上映で、1984、1994、1995、2004年の四回だけの銀幕リバイバルとなっていた。今回上映のプリントは、映像テクノロジーの進歩と、古典映画の修復運動の機運から、M.G.M.所蔵のネガが復元されたもので、改めて”笑わぬ喜劇王”の美顔に再会できる!経年劣化によるネガ傷やカビ痕はさておき、甦ったフィルムによってギャグのディティールは鮮度をも取り戻して、申年初の大笑いを我々に届けてくれる。

 

Dプログラムローレル&ハーディ特集
L&H_brats01「ヤギ君大好き」Angora Love
(1929/22分/サウンド版/16mm)
ハル・ローチ・スタジオ=M.G.M.社作品
製作:ハル・ローチ 監督:ルイス・R・フォスター
監修・脚本:レオ・マッケリー
撮影:ジョージ・スティーブンス
共演:エドガー・ケネディ、チャーリー・ホール、ジョージ・スティーブンス

「極楽ちびっ子騒動」Brats
(1930/21分/トーキー/16mm)
ハル・ローチ・スタジオ=M.G.M.社作品
製作:ハル・ローチ 監督:ジェイムズ・パロット
脚本:H・M・ウォーカー
原作:レオ・マッケリー、ハル・ローチ、スタン・ローレル
撮影:ジョージ・スティーブンス

「ミュージック・ボックス」The Music Box(1932/28分/トーキー/16mm)
ハル・ローチ・スタジオ=M.G.M.社作品(アカデミー最優秀短編賞受賞作品)
製作:ハル・ローチ 監督:ジェイムズ・パロット 脚本:H・M・ウォーカー
撮影:レン・パワーズ、ウォルター・ランディン
共演:ビリー・ギルバート、チャーリー・ホール、ダイナー(馬)、グラディス・ゲイル

道化劇の基本「ぶち壊し」は、ボケ役のミスが笑いを惹き起こすものであるが、このコンビの論法では、被害者の精神的苦痛すらギャグにしてしまう…ローレルとハーディの二人だけの距離感、価値観が周囲を混乱に陥れ、ヒステリックでシニカルな破壊の無限連鎖へとつながる。ヒロイン不在の展開、絶望、不条理、狂乱etc.と呼吸困難になるほど「毒気の笑い」が繰り広げられるヤバイ特集です!

 

Eプログラム特選ギャグ集
gag3_01「特選ギャグ集 その1」

「キートン特選ギャグ集その1」
「特選ギャグ集 その2」
「キートン特選ギャグ集その2」
「特選ギャグ集 その3」
企画・構成・ビデオ編集:喜劇映画研究会

喜劇の黄金時代と呼ばれた1910~1920年代のブッ飛びギャグを厳選して、現代流にアレンジしたコメディ・アンソロジー。歴史に埋没し、はるか昔に忘れ去られた無声映画の喜劇人たち…しかし、おびただしい数の古典映画の中には、今も鮮度を保ったまま燦然と輝き続ける映画史のオーパーツみたいなギャグが残されていた!喜劇映画研究会代表の新野敏也が、ご来場の方々より罵倒覚悟でズッコケ解説します。

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プリント所蔵、プログラム解説:喜劇映画研究会

喜劇映画研究会
1976年、中学2年生の小林一三(現在はケラリーノ・サンドロヴィッチ)が、文化祭でチャップリン作品の自主上映を行なったのが起源。1984年より新野敏也が中興の祖となって改組、「文化啓蒙と社会貢献」「伝統の継承と再発見」を大義名分に、欧米の喜劇映画史を網羅したフィルム・コレクションと関連資料による自主企画イベントを開催、学校、各種メディア、公共機関などでも講演や企画協力を行なっている。今日までに『サイレント・コメディ全史』『〈喜劇映画〉を発明した男 帝王マック・セネット、自らを語る』を発刊した。創立40周年となる2016年は、「いつの間にやら40年経ってしまった」というのが本音。
→公式サイト

《クラシック喜劇総選挙》開催!!
今回上映する映画の中からお好きなコメディアン・作品をご投票ください。1プロのみの鑑賞でも投票可能。もちろんすべての作品をご覧になれば選択の幅はひろがります! 投票の結果は最終日の新年会で発表し、後日、神戸映画資料館ウェブサイトにも掲載します。コメディ界のセンターをとるのは誰!?

新年会 & クラシック喜劇総選挙結果発表
1月11日(月・祝)18:00ごろ〜(終了予定20:00)
最終日の上映終了後に新年会を予定しております。お時間のある方は気軽にご参加ください。

会費:1000円(おつまみ程度をご用意)*差し入れ大歓迎
会場:神戸映画資料館カフェスペース

→予告篇
→facebook
→連携企画「新野敏也のレーザーポイント映画教室」喜劇映画研究会+おもちゃ映画ミュージアム

《料金》入れ替え制
一般1200円 学生1000円 会員1000円
演奏付き上映[一般1400円 学生1200円 会員1200円 *招待券のご利用不可]
*当日に限り2プログラム目は100円割引
会員限定フリーパス 5000円(10枚限り/売り切れ次第終了/コメディ学入門も使用可/新年会会費は別)

主催:古典喜劇映画上映委員会(喜劇映画研究会、いいをじゅんこ、神戸映画資料館)


これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。