プログラムPROGRAM

ピンク映画

最終章・新東宝ピンク映画 ラスト・フィルム・ショー in 神戸 vol.3
後藤大輔監督作品集

2019年9月7日(土)・8日(日)

名古屋で保管されていたプリントから6作品をセレクトし、3回に渡って上映してきたシリーズ最終章の最終回。

今回は後藤大輔監督の2作品、不倫をベースにした密度の濃いフィルムノワール『喪服の女 崩れる』、痴呆症の老人と未亡人となった息子の嫁の交流を描いたホームドラマの傑作『痴漢義父 息子の嫁と…』です。フィクションとしてのスケール感のあるダイナミックな後藤ワールドをご堪能ください。

 

「喪服の女 崩れる」(プリントタイトル『喪服不倫妻 こすれあう局部』)

(2001/60分/35mm)新東宝映画
監督・脚本:後藤大輔 原案:堪忍 プロデューサー:池島ゆたか 撮影:飯岡聖英 音楽:大場一魅
出演:佐々木麻由子、木村圭作、松木良方、山咲小春、水原香菜恵、中村方隆、新納敏正、螢雪次朗

古びた印刷工場を舞台に人妻とその夫、風来坊の印刷工の間で展開する愛憎のドラマ。80年代ロマンポルノでデビューした後藤大輔が満を持して臨んだピンク第一作でフィルムノワール的色彩濃厚な作品。物語・演技・セット・撮影・音楽すべてが尋常ではないボルテージの高さを競いあう。

 

「痴漢義父 息子の嫁と…」(プリントタイトル『義父と嫁 乳しぼり』)

(2003/59分/35mm)新東宝映画
監督・脚本:後藤大輔 プロデューサー:池島ゆたか 撮影:飯岡聖英 編集:酒井正次
出演:中村方隆、麻木涼子、佐々木ユメカ、なかみつせいじ、城春樹、水樹桜、新納敏正、江端英久

酪農家の周吉は息子を事故で亡くし嫁の紀子と二人暮らし。彼は明け方になるとボケが出て紀子は毎朝彼が可愛がっていた牛の代わりに牛舎で乳を搾らせている。自らのボケに気づいた周吉は…。後藤大輔監督が九州の田園地帯を舞台に舅と嫁の禁断の愛を描いた感動作。故中村方隆の名演。

 

9月7日(土)
トーク「働く嫁と家父長制──ケアと家業の二重役割」
村上潔
(現代女性思想・運動史研究)

協力:ぴんくりんく

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1200円 学生1000円 会員900円
《割引》当日2本目は200円引き
《プレゼント》1日2作品ご鑑賞者に、ピンクリンク編集部による冊子「20世紀最初のピンク映画〜2001年・全新作紹介〜」または新東宝ピンク映画ポスターをプレゼント。無くなり次第終了。[提供:ぴんくりんく]


[貸館]荒木太郎 応援会
2019年7月27日(土)17:00

荒木太郎監督の自主制作作品『ハウスレス・ホーム』の上映と監督トーク。

「ハウスレス・ホーム」
(2003/52分/サイレント/スタンダード/35mm)R15
監督:荒木太郎 脚本:縄文人 原作:「いえづくりをしながら考えたこと。」(エクスナレッジ刊)
撮影:前井一作、横田障司、国枝礼樹 編集:酒井正次 タイトル画:寺田勉
タイミング:安斎公一 現像:東映化学
演出助手:下垣外純 制作:小林徹哉 協力:愛光、シネ・キャビン 製作:ペジテ、多呂プロ
出演:里見瑤子、佐倉萌、荒木太郎、縄文人、蛍雪次郎(特別出演)
内藤忠司、佐藤選人、谷崎ルキ、比嘉悠樹、渡辺昭一、山口公徳とその愛犬

 
本邦初公開「空想的脳内科学遊戯シリーズ ジェットマン」
(2019/約20分[現在編集中]/モノクロ/音楽付きサイレント/DV)
監督・脚本:荒木太郎 撮影照明:飯岡聖英 撮影照明助手:岡村浩代
主題歌録音:小林徹哉 主題歌「ジェットマン」 作詞作曲:荒木太郎 編曲演奏:安達ひでや 唄:稲葉良子
制作応援:広瀬寛巳 協力:ビッケ、シネ・キャビン
出演:小ポンチ、ミニコ、ボクチン、ぽん、たもつ(特別出演)
弁士(説明屋):荒木太郎
 
 

荒木 太郎(あらき たろう)
1961年2月16日生まれ
1982年『ポルノドキュメント トルコ特急便』(中村幻児監督/美保純主演/日活ロマンポルノ)で俳優としてデビュー。現在までに出演本数は270作品以上。
1995年度ピンク映画大賞・男優賞受賞
1996年『異常露出 見せたがり』(工藤翔子主演/大蔵映画)で監督デビュー。現在までに監督本数は90作品以上。
2000年度ピンク映画大賞ベストテン第1位『せつなく求めて OL編』
2001年度ピンク映画大賞ベストテン第4位『義姉さんの濡れた太もも』、同・次点『初恋不倫 乳首から愛して』、同・監督賞受賞
2002年度ピンク映画大賞ベストテン第7位『痴漢バス2 三十路の火照り』、同・10位『年上の女 博多美人の恥じらい』
2003年度ピンク映画大賞ベストテン第6位『美乳暴行 ひわいな裸身』、同・8位『隣のお姉さん 小股の斬れ味』
2004年度ピンク映画大賞ベストテン第2位『美肌家政婦 指責め濡らして』
2008年度ピンク映画大賞ベストテン第8位『悶々不倫 教え子は四十路妻』
2010年度ピンク映画大賞ベストテン第6位『癒しの遊女 濡れ舌の蜜』、同・第8位『義父相姦 半熟乳むさぼる』
2012年度ピンク大賞・優秀作品賞『さみしい未亡人 なぐさめの悶え』

 
主催:ぴんくりんく
協力:神戸映画資料館

《料金》 1500円


最終章・新東宝ピンク映画 ラスト・フィルム・ショー in 神戸 vol.2
深町章監督作品集

2019年7月13日(土)・14日(日)

ご好評をいただきましたシリーズも最終章となります。名古屋で保管されていたプリントから6作品をセレクトし、3回に渡って上映します。

今回は深町章監督の2作品、古典落語「牡丹灯籠」をピンク映画に置き換えた異色作『熟母・娘 乱交』と錯乱した女性の江戸川乱歩的猟奇世界を描いた『新・鍵穴』を上映します。初期から中期にはユーモアと皮肉がいりまじった喜劇タッチの作品が多く、90年代後半以降はよりドラマチックでシンプルな作風に変化し、後期にはあのブレッソンを思わせるほど無駄なものを徹底的にそぎ落としたスタイルを完成させた新東宝映画のエースでありピンク映画界の真の巨星です。その作品の根底には常に人間、特に女性に対する深くおおらかな愛情が流れています。

 

「新・鍵穴 絡みあう舌と舌」(プリントタイトル『和服エロス・蔵のなか 淫蜜な関係』)

(2005/63分/35mm)国映、新東宝映画
監督:深町章 企画:朝倉大介 脚本:岡輝男 撮影:清水正二 編集:酒井正次 録音:シネ・キャビン 助監督:佐藤吏
出演:葉月螢、里見瑤子、池田こずえ、千葉尚之、なかみつせいじ、丘尚輝、山口玲子

敗戦間もない頃、ある官僚の妻となった珠代は古い蔵の二階で夫が別の女と逢瀬を重ねているという疑いをもつ。突然現れた謎の青年が夫と女の情事を珠代に見せると約束するが…。江戸川乱歩的猟奇・幻想の世界を描いた岡輝男の脚本をピンク界の巨星深町章監督が葉月螢(現ほたる)とのコンビで映像化。

 

「熟母・娘 乱交」(プリントタイトル『母と娘 濡れまくら』)

(2006/57分/35mm)新東宝映画
監督:深町章 企画:福俵満 脚本:河本晃 撮影:長谷川卓也 編集:酒井正次 助監督:佐藤吏
出演:藍山みなみ、しのざきさとみ、里見瑤子、岡田智宏、川瀬陽太

章太郎はある日病弱な真夕美とその母美佐子と出会う。しばらくして美佐子が章太郎を訪れ、男を知らないまま死を宣告された真夕美を抱いてやって欲しいと頼むが…。名作落語「怪談牡丹燈籠」をベースにした河本晃の脚本を深町章が演出、哀感あふれる独特な味わいの作品に仕上げた。

 

協力:ぴんくりんく

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1200円 学生1000円 会員900円
《割引》当日2本目は200円引き
《プレゼント》1日2作品ご鑑賞者に、ピンクリンク編集部による冊子「20世紀最初のピンク映画〜2001年・全新作紹介〜」または新東宝ピンク映画ポスターをプレゼント。無くなり次第終了。[提供:ぴんくりんく]


最終章・新東宝ピンク映画 ラスト・フィルム・ショー in 神戸 vol.1
1980年代篇

2019年6月29日(土)・30日(日)

ご好評をいただきましたシリーズも最終章となります。名古屋で保管されていたプリントから6作品をセレクトし、3回に渡って上映します。

今回は1980年代に製作された2作品、若き大杉漣の演技が光る滝田洋二郎監督の傑作サスペンス『連続暴姦』と、ケン玉とセーラー服で一世を風靡したあの人気ドラマをパロディ化した渡邊元嗣監督の『ねらわれた学園 制服を襲う』。

 
「連続暴姦」

(1983/60分/35mm)新東宝映画
監督:滝田洋二郎 脚本:高木功 撮影:佐々木原保志 照明:守田芳彦 編集:酒井正次 助監督:桜田繁
出演:大杉漣、織本かおる、麻生うさぎ、末次真三郎、竹村祐佳、佐々木裕美、螢雪次朗

十三年前に姉を殺害したレイプ犯に戦いを挑む女性の姿を描いた傑作サスペンス。当時のズームアップ映画祭ベストテン第一位に輝いた、いまや日本映画の重鎮となりつつある滝田洋二郎監督の若き日のパワフルかつ野心的な傑作。レイプ犯を演じたデビュー間もない頃の大杉漣の体当たり演技は必見もの。

 

「ねらわれた学園 制服を襲う」(プリントタイトル『ねらわれた学園 制服に欲情』)

(1986/59分/35mm)日本シネマ
監督:渡邊元嗣 脚本:平柳益実 撮影:倉本和人 音楽:芥川たかし 編集:酒井正次 助監督:笠井雅裕
出演:橋本杏子、田口あゆみ、清川鮎、螢雪次朗、風見怜香、ジミー土田、渡辺正樹、池島ゆたか、藤冴子

父の命令で母のかたきをとるため愛染学園に転校した未来は敵である校長袋小路が生徒に売春させていることを知る。いよいよ復讐の時は訪れて…。セーラー服とヨーヨーで一世を風靡したあの人気ドラマをピンクに! 脚本平柳益実、監督渡邊元嗣コンビによるエポックメイキングな作品の一本。

 

協力:ぴんくりんく

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1200円 学生1000円 会員900円
《割引》当日2本目は200円引き


続・新東宝ピンク映画 ラスト・フィルム・ショー in 神戸 vol.6
“A History of Pink~昭和から平成へ~”

2019年4月20日(土)・21日(日)

“A History of Pink~昭和から平成へ~”と題し、昭和40年代から平成にかけて製作された作品群、とくに今年のベルリン映画祭で特集が組まれた国映の朝倉大介プロデュース作品を軸にシリーズでお届けする。

今回は本シリーズ最終回として、幅広い映画ファンにご覧いただきたいフレッシュな2作品を上映します。

4監督のトーク決定! 4月20日(土)16:00〜
女池充・田尻裕司・いまおかしんじ・坂本礼

 

「ぐしょ濡れ美容師 すけべな下半身」

(1998/65分/35mm)新東宝映画
監督・脚本:女池充 プロデューサー:岩田治樹 撮影:長田勇市 録音:鈴木昭彦 編集:金子尚樹
出演:佐々木ユメカ、田中要次、川瀬陽太、相沢知美、田嶋謙一

女池充監督2本目の監督作。素晴らしい男と出会ったのにホテルが火事で二人は別れ別れに…。その後ピンク映画のディーバ的存在となった佐々木ユメカが初期に主演したコメディタッチのエロス&ラブドラマ。相手役の川瀬陽太、彼女に恋心を抱く消防士に田中要次と男優人の充実も見もの。

 

「SEXマシン 卑猥な季節」

(2005/63分/35mm)国映・新東宝映画
監督:田尻裕司 企画:朝倉大介 脚本:守屋文雄 撮影:飯岡聖英 編集:酒井正次
出演:吉岡睦雄、平沢里菜子、藍山みなみ、佐野和宏、川屋せっちん、伊藤猛

田尻裕司監督が守屋文雄のシナリオを映画化(『月刊シナリオ』公募脚本入選作)。博打好きでヒモとして生活する男と次々と男と変える女の関係をオフビートな感覚で描いたユニークな一篇。きわどいリアリズムとシュールな異界が紙一重で共存する魔術的フィクション空間。

 

協力:ぴんくりんく

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1200円 学生1000円 会員900円
《割引》当日2本目は200円引き


続・新東宝ピンク映画 ラスト・フィルム・ショー in 神戸 vol.5 特別編
池島ゆたか監督特集

2019年2月2日(土)・3日(日)

 

俳優そして監督として息の長いキャリアを誇るピンク映画界の”KING”こと池島ゆたか監督。

100本を超えるその監督作中、自他ともにベストと認める2作を日本初にして最後のフィルム同日上映。

ホラーとエロス、哀感あふれる人間ドラマとエネルギッシュな映画的ダイナミズム、結びつくはずのないものが結びつく池島マジックを存分にご堪能ください。

 

 

2月2日(土)・3日(日)両日 16:00〜
池島ゆたか監督による面白〈ピンク〉トークライブ開催!
[無料]

 

「月光の食卓(超いんらん 姉妹どんぶり)」
(プリントタイトル『極淫セックス 噛む!』)

(1998/64分/35mm)国映
監督:池島ゆたか 企画:朝倉大介 脚本:五代暁子 撮影:清水正二 編集:酒井正次 助監督:森山茂雄
出演:水原かなえ、吉行由実、東麗菜、佐々木共輔、神戸顕一、佐野和宏、清水大敬

ピンク映画ながら女性ヴァンパイアをテーマに据え、ダークで妖しい空気感とスタイリッシュな映像美、巧妙なストーリーテリングで最後まで観るものを釘付けにする。目を覆いたくなる凄惨なラストはピンク映画の許容値をはるかに超え、初号試写を観た営業担当者がショックを受けてカットを迫ったという逸話が残っています。(ちなみに当該シーンはポジとネガを反転させて血の色の印象を薄めるという解決策がとられましたが、そのせいでより凄惨さが増したという意見も…。)池島監督のエンターテイナーぶりと作家としてのこだわりが両立した見ごたえある一作。ホラー&スプラッターファンも必見の傑作。

 

「next(超いんらん やればやるほどいい気持ち)」
(プリントタイトル『大淫乱 飛び散るスケベ汁』)

(2008/62分/35mm)新東宝映画
監督:池島ゆたか 脚本:後藤大輔 撮影:清水正二 音楽:大場一魅 編集:酒井正次 助監督:中川大資
出演:倖田李梨、日高ゆりあ、青山えりな、牧村耕次、千葉尚之、川瀬陽太

年老いたピンク映画監督の生涯を辿りつつ幻想と現実、過去と現在が交差する迷宮のような映画空間。どこかフェリーニの『8 1/2』を思わせるスタイルはピンク映画への愛情とオマージュの結晶か。後藤大輔のユニークな脚本をパワフルに描き切ったのは本作が101本目の監督作となった池島ゆたか。

 

協力:ぴんくりんく、中村勝則

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1200円 学生1000円 会員900円
《割引》当日2本目は200円引き
《プレゼント》1日2作品ご鑑賞者、各日先着10名様(計20名様)に、池島ゆたか監督作品ポスターをプレゼント。[提供:ぴんくりんく]


続・新東宝ピンク映画 ラスト・フィルム・ショー in 神戸 vol.4
“A History of Pink~昭和から平成へ~”

2018年11月10日(土)・11日(日)

“A History of Pink~昭和から平成へ~”と題し、昭和40年代から平成にかけて製作された作品群、とくに今年のベルリン映画祭で特集が組まれた国映の朝倉大介プロデュース作品を軸にシリーズでお届けする。

今回は若松孝二監督の異色作『暴虐女拷問』のニュープリント上映と、片岡修二監督のケッサクSMアクション『緊縛・SM・18才』。ピンク映画の懐の深さと醍醐味を味わえる2作品。

 

「暴虐女拷問」ニュープリント

(1978/62分/35mm)新東宝映画
監督:若松孝二 脚本:出口出 撮影:伊東英男
照明:礒貝一 助監督:磯村一路
出演:今泉洋、野上正義、高鳥亜美、中野リエ、港雄一、杉佳代子、野口美沙、桜マミ、龍駿介

明治時代、村の成金の権之助は警察権力を抱き込んで女中たちに暴虐のかぎりを尽くす。異端の映画作家若松孝二が社会批判と怒りがラストで爆発する娯楽映画のスタイルそしてピンク映画のお約束事のバランスを見事にとって仕上げた力強い異色作。「犯し屋」港雄一の怪演と野上正義の熱演!

 

「緊縛・SM・18才」(プリントタイトル『SMクレーン宙吊り』)

(1986/60分/35mm)国映
監督・脚本:片岡修二 企画:朝倉大介 撮影:志村敏雄
照明:斉藤正明 編集:酒井正次 助監督:橋口卓明
出演:下元史朗、早乙女宏美、池島ゆたか、清川鮎、最上美枝、更衣詩子

『地獄のローパー』シリーズ第2弾として製作された片岡修二監督らしいユーモアと遊び心に満ちた傑作SMアクション。下元史朗が高橋伴明監督の作品等とは一味違った異形のヒーローを演じる。タランティーノが所有するLAの劇場では観客の大喝采を浴び本作も米国でDVD発売された。

 

協力:ぴんくりんく

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1200円 学生1000円 会員900円
《割引》当日2本目は200円引き
《プレゼント》1日2作品ご鑑賞者に、ピンクリンク編集部による冊子「ピンク全新作 2002-2003」をプレゼント。無くなり次第終了。[提供:ぴんくりんく]


続・新東宝ピンク映画 ラスト・フィルム・ショー in 神戸 vol.3
“A History of Pink~昭和から平成へ~”

2018年9月1日(土)・2日(日)

“A History of Pink~昭和から平成へ~”と題し、昭和40年代から平成にかけて製作された作品群、とくに今年のベルリン映画祭で特集が組まれた国映の朝倉大介プロデュース作品を軸にシリーズでお届けする。

今回は高橋伴明監督の傑作『歓びの喘ぎ 処女を襲う』と、新東宝映画創立30周年を記念し製作された瀬々敬久脚本、ベテラン深町章監督『ニッポンの猥褻』の2作品。

 

「歓びの喘ぎ 処女を襲う」
(1981/62分/35mm)新東宝映画
監督・脚本:高橋伴明 撮影:長田勇市
照明:礒貝一 音楽:しつきよしかず
出演:下元史朗、山地美貴、今泉洋、忍海よしこ、水月円

都会の生活に絶望した佐伯は父の死を知って故郷の漁村に帰郷する。しかしそこに待っていた現実は…。工場排水による公害被害、近親相姦といったショッキングな題材を見事に描き切った若き高橋伴明監督の傑作。「兄貴の嫁さん」にも出演した山地美貴の演技が涙を誘う。

 

「ニッポンの猥褻」
(1993/57分/35mm)新東宝映画
監督:深町章 脚本:瀬々敬久 撮影:稲吉雅志
照明:渡波洋行 編集:酒井正次
出演:久保新二、橋本杏子、石川恵美、平賀勘一、アイリーン、岸加奈子、林由美香、清水大敬

87才の自称「性学者」の生涯と明治から大正、昭和へと変遷していく時代を描きつつ日本における「ワイセツ」とは何かを問う! ユーモアと本気が混交する新東宝映画創立30周年記念の意欲作。現在監督として大活躍の瀬々敬久の脚本をピンク界の大御所深町章監督&久保新二主演で映画化。

 

協力:ぴんくりんく

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1200円 学生1000円 会員900円
《割引》当日2本目は200円引き
《プレゼント》1日2作品以上のご鑑賞者に、ピンクリンク編集部による冊子「ピンク全新作 2002-2003」、またはピンク映画月刊誌「ZOOM-UP」80年3月号(再入荷)、または新東宝ピンク映画ポスターをプレゼント。いずれも無くなり次第終了。[提供:ぴんくりんく]


続・新東宝ピンク映画 ラスト・フィルム・ショー in 神戸 vol.2
“A History of Pink~昭和から平成へ~”

2018年8月4日(土)・5日(日)

“A History of Pink~昭和から平成へ~”と題し、昭和40年代から平成にかけて製作された作品群、とくに今年のベルリン映画祭で特集が組まれた国映の朝倉大介プロデュース作品を軸にシリーズでお届けする。

今回はいまおかしんじ監督、林由美香主演の『たまもの』ほか、2000年代の秀作3本を上映。

8月4日(土) いまおかしんじ監督 来館 (予定)

 

「ピンサロ病院3 ノーパン診察室」(プリントタイトル『ノーパン風俗 しゃぶる!』)
(2001/62分/35mm)新東宝映画
監督:渡邊元嗣 脚本:中野貴雄
撮影:飯岡聖英 照明:東海林毅
出演:黒田詩織、西藤尚、工藤翔子、奈賀毬子、ジミー土田、十日市秀悦

風俗嬢モンローはフェラチオで病気やインポを治しコスプレピンサロで一躍人気者に。実は彼女は天使で大悪魔の六剣郎が彼女を狙っており…。渡邊元嗣監督の痛快娯楽作。脚本は近年「ウルトラマン」シリーズで活躍する中野貴雄。急逝したジミー土田が絡みありで出演した最後の新東宝作品。

 

「たまもの」(プリントタイトル『タマもの 突きまくられる熟女』)
(2004/64分/35mm)国映・新東宝映画
監督・脚本:いまおかしんじ 企画:朝倉大介
撮影:鈴木一博 編集:酒井正次
出演:林由美香、吉岡睦雄、華沢レモン、栗原良、伊藤清美

35才でプロボーラーを目指す愛子はひょんなことから郵便局員の良男と出会い恋におちる。孤独で傷ついた心をもつ女の愛と欲望を奇才いまおかしんじ監督がときにユーモアをまじえつつ痛切な哀感をこめて描き出した。2005年に世を去った女優林由美香のピンク映画における代表作。

 

「官能病棟 濡れた赤い唇」
(2006/62分/35mm)
国映・インターフィルム・新東宝映画
監督・脚本:橋口卓明 企画:朝倉大介
撮影:中尾正人 特殊メイク:織田尚
出演:麻田真夕、藍山みなみ、華沢レモン、風間今日子、葉月螢、酒井あずさ

女性編集者の洋子は口裂け女が出ると噂される廃墟の取材を始めるが…。伝染する口裂け女の呪いを追って展開するエロスと恐怖の連鎖。塚本晋也作品などで活躍する織田尚が特殊メイクを担当。ピンク映画であると同時に本格的ホラーでもあるという不可能を可能にした橋口卓明監督の力作。

 

協力:ぴんくりんく

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1200円 学生1000円 会員900円
《割引》当日2本目は200円引き
《プレゼント》1日2作品以上のご鑑賞者に、ピンクリンク編集部による冊子「ピンク全新作 2002-2003」、またはピンク映画月刊誌「ZOOM-UP」80年3月号(再入荷)、または新東宝ピンク映画ポスターをプレゼント。いずれも無くなり次第終了。[提供:ぴんくりんく]


続・新東宝ピンク映画 ラスト・フィルム・ショー in 神戸 vol.1
“A History of Pink~昭和から平成へ~”

2018年6月16日(土)・17日(日)

前回は21世紀にはいってピンク映画デビューした「新人監督」の作品にスポットを当てたが、今回は“A History of Pink~昭和から平成へ~”と題し、昭和40年代から平成にかけて製作された作品群、とくに今年のベルリン映画祭で特集が組まれた国映の朝倉大介プロデュース作品を軸にシリーズでお届けする。

その1回目に選んだのは1984年に製作された滝田洋二郎、周防正行、広木隆一監督の極め付きの3作品。
 

「真昼の切り裂き魔」
(1984/60分/35mm)国映
監督:滝田洋二郎 企画:朝倉大介
脚本:夢野史郎 撮影:志賀葉一
照明:金沢正夫 助監督:片岡修二
出演:織本かおる、中根徹、麻生うさぎ、青木祐子、池島ゆたか、下元史朗
 
女性の下腹部を切りとって殺す残虐な切り裂き魔。雑誌編集者の亜矢はたまたま被害者の死体を発見する。ところがあるカメラ雑誌の投稿ページに掲載された写真には男が女に切りかかる様が写っていて……。異常犯罪の世界を描いた傑作ミステリー篇。若き滝田洋二郎監督の手腕が冴える。

 

「変態家族 兄貴の嫁さん」
(1984/62分/35mm)国映
監督・脚本:周防正行 企画:朝倉大介
撮影:長田勇市 美術:種田陽平
音楽:周防義和 編集:菊池純一
出演:風かおる、下元史朗、大杉漣、山地美貴、麻生うさぎ、首藤啓
 
周防正行監督の名を世に知らしめたピンク映画による小津スタイルの忠実な模倣。単なるキワモノではない充実した内容と完成度がその後の周防監督の活躍ぶりを予言するかのようだ。2月に急逝した俳優の大杉漣氏が30年前に70代の老け役に挑戦した貴重な作品でもある。
 

「白昼女子高生を犯す」(プリントタイトル『欲望の海 義母を犯す』)
(1984/60分/35mm)新東宝映画
監督:広木隆一 脚本:今成宗和
撮影:遠藤政史 照明:森久保雪一
助監督:富岡忠文
出演:首藤啓、甲斐よしみ、沖ようこ、野上正義、ひびき恭子、下元史朗
 
達夫は高校生の久美と典子を海岸でみかける。二人は家出中で久美のボーイフレンドはその海でサーフィン中に波にさらわれ行方不明になったという……。いまや日本を代表する映画監督の一人、広木(廣木)隆一監督の若き日の作品。冬の海の情景を効果的に使ったほろ苦い青春物語だ。

 

協力:ぴんくりんく

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1200円 学生1000円 会員900円
《割引》当日2本目は200円引き
《プレゼント》ピンク映画月刊誌「ZOOM-UP」80年3月号(無くなり次第終了)、または新東宝ピンク映画ポスターをプレゼント。[提供:ぴんくりんく]


『名前のない女たち うそつき女』
2018年3月16日(金)〜20日(火) 17:10〜

「名前のない女たち うそつき女」
(2018/86分/ブルーレイ上映)
監督:サトウトシキ 原作:中村淳彦 脚本:加瀬仁美
撮影監督:小川真司 録音:岩間翼 助監督:大城義弘
音楽:入江陽 ラインプロデューサー:川上泰弘
プロデューサー:森原俊朗、小林良二、橘慎
制作会社:ソリッドフィーチャー
配給・宣伝:渋谷プロダクション
製作:「名前のない女たち うそつき女」製作委員会(オデッサエンタテイメント・渋谷プロダクション) 

出演:吹越満、城アンティア、円田はるか、笠松将、小南光司、吉岡睦雄、クノ真季子、不二子、川瀬陽太、飯田圭子、影山祐子、橘メアリー、辻やすこ、中村高華、稲生恵、高橋里恩、咲良七美、原口夏穂里、安部智凛、今岡瑛子、鈴木菜絵、いまおかしんじ、櫻井拓也

 

累計売り上げ数40万部を突破した
中村淳彦著「名前のない女たち」シリーズの
最新刊「名前のない女たち 貧困AV嬢の独白」を
完全映画化。

いまや社会問題化しているAV業界の中で生きる男と、企画AV女優として生きる女性。そこに関わる者たちの生々しい青春群像劇。
主演のルポライター志村役を演じるのは名優で名高い吹越満。企画AV女優の葉菜子役を演じるのは多摩大初代ミスコングランプリを経てモデル・女優活動をしている城アンティアと、葉菜子の妹明日香役にアイドルグループCANDYGO!GO!の元メンバー円田はるかがハードな濡れ場に初挑戦。若手実力派の笠松将、小南光司。そしてクノ真季子、吉岡睦雄、不二子、川瀬陽太が脇を固める。監督はピンク四天王のサトウトシキが務める。

 

→公式サイト

《料金》
一般:1700円 学生:1000円 シニア:1100円 会員:1000円
*初日サービスDAY 1100円
《プレゼント》
「新東宝ピンク映画 ラスト・フィルム・ショー in 神戸 vol.3」上映の3月17日・18日に1日2作品以上(『名前のない女たち うそつき女』含む)のご鑑賞者、1日10名様、合計20名様にピンク映画月刊誌「ZOOM-UP」80年3月号をプレゼント(提供:ぴんくりんく)


新東宝ピンク映画
ラスト・フィルム・ショー in 神戸 vol.3

2018年3月17日(土)・18日(日)

フィルムによる映画製作・配給がほぼ終焉を迎えつつある今、長年低予算による製作をおこなって数々の才能を輩出した成人映画(ピンク映画)の世界も例にもれず、フィルムでの配給も倉庫における保管もカウントダウンがはじまっています。
ピンク映画の老舗・新東宝映画の、なかでも21世紀にはいってピンク映画デビューした「新人監督」の作品にスポットを当てた特集シリーズ「ラスト・フィルム・ショー in 神戸」最終回。
 

「紅薔薇夫人」
 
(2006/70分/35mm)団鬼六、アートポート、日活、新東宝映画
監督・脚本:藤原健一 原作:団鬼六 撮影:中尾正人 照明:小川満 編集:金子尚樹
出演:坂上香織、大沢樹生、津田寛治、永瀬光、黒田瑚蘭、勝矢秀人

原作者団鬼六が生前もっとも愛着があったとされる原作小説をピンク映画の枠をはるかに超えた豪華キャストによって映画化。怨恨と劣情が妖奇な花を咲かせる嗜虐の美の世界。SM好きならずとも必見の問題作。藤原健一監督は2002年にピンク映画デビュー、一般映画・Vシネで活躍中。
 

「おんなたち 淫画」
 
(2007/63分/35mm)国映、Vパラダイス、新東宝映画
監督:大西裕 企画:朝倉大介 脚本:西田直子、加東小判 撮影:田宮健彦 助監督:海野敦
出演:吉岡睦雄、宮崎あいか、花村玲子、川瀬陽太、羅門ナカ、伊藤猛

一人の男と二人の女のどうにもならない三角関係をリアリズムと超現実的手法をとりまぜて描いた映画の迷宮。現段階で新東宝配給による最後の新人監督デビューとなる大西裕監督作品。独特なイメージ=映像スタイルと監督自身を重ねたようなユニークな主人公像が光る一篇。
 

「妖女伝説 セイレーンX 〜魔性の誘惑〜」
 
(2008/65分/35mm)竹書房、新東宝映画
監督:城定秀夫 脚本:高木裕治、城定秀夫 撮影:田宮健彦 編集:酒井正次 録音:シネマサウンドワークス
出演:麻美ゆま、松浦祐也、日高ゆりあ、中村英児、那波隆史

往年の大ヒットVシネを自由に翻案し映画化。一般映画・Vシネなど多方面で活躍中の城定秀夫監督がその手腕を存分に発揮し、70年代の東宝ホラー映画を彷彿とさせる吸血鬼物語を現代に蘇らせた。AV界のトップアイドルでがん克服でも話題になった麻美ゆまが女吸血鬼を熱演。

 

協力:ぴんくりんく

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1200円 学生1000円 会員900円
《割引》
当日2本目は200円引き
《プレゼント》
「新東宝ピンク映画 ラスト・フィルム・ショー in 神戸 vol.3」上映の3月17日・18日に1日2作品以上(『名前のない女たち うそつき女』含む)のご鑑賞者、1日10名様、合計20名様にピンク映画月刊誌「ZOOM-UP」80年3月号をプレゼント(提供:ぴんくりんく)


新東宝ピンク映画
ラスト・フィルム・ショー in 神戸 vol.2

2018年2月3日(土)・4日(日)

3回シリーズの「ラスト・フィルム・ショー in 神戸」の第2回。
フィルムによる映画製作・配給がほぼ終焉を迎えつつある今、長年低予算による製作をおこなって数々の才能を輩出した成人映画(ピンク映画)の世界も例にもれず、フィルムでの配給も倉庫における保管もカウントダウンがはじまっています。ピンク映画の老舗・新東宝映画の、なかでも21世紀にはいってピンク映画デビューした「新人監督」の作品にスポットを当てた特集上映。

 

「妻たちの絶頂 いきまくり」
(2006/62分/35mm)新東宝映画
監督・脚本:後藤大輔 プロデューサー:池島ゆたか 撮影:飯岡聖英 助監督:伊藤一平
出演:千川彩菜、吉岡睦雄、結衣、柳東史、なかみつせいじ、佐々木基子

ピンク映画監督の伸輔は別れた妻時雨との物語を映画にしようと計画するが、結核だった妻の療養に生涯を投じた叔父の物語と自身の物語が脳裏で交錯し…。後藤大輔監督が現実とも幻想ともつかない複数の物語=時間を多元的に構成。アヴァンギャルドかつ自伝的要素が濃厚な異色作である。

 

「裸の女王 天使のハメ心地」
プリントタイトル「裸の牝たち 見られていっちゃう」
(2007/62分/35mm)新東宝映画
監督:田中康文 脚本:福原彰 撮影:小山田勝治 音楽:大場一魅 助監督:中川大資
出演:青山えりな、結城リナ、サーモン鮭山、田中繭子、岡田智宏

マリとリンは幼なじみのストリッパーである。客の隆夫に求愛されたマリは彼の実家が大金持ちと聞いて結婚を承諾するが…。「紳士は金髪がお好き」をストリッパーの世界に置きかえたような気軽に楽しめるコメディ作品。本作が2作目となる田中康文監督が堂々たる娯楽作に仕上げた。

 

「うずく人妻たち 連続不倫」
プリントタイトル「今ここで抱いて、主人が寝てる間に…」
(2006/62分/35mm)新東宝映画
監督・脚本:福原彰 プロデューサー:深町章 撮影:清水正二 音楽:大場一魅
出演:佐々木麻由子、岡田智宏、里見瑤子、中村方隆、美月ゆう子、なかみつせいじ

年下の俊夫との不倫旅行の最中に小学生の娘が交通事故で死んでしまった光江。十二年後、彼女はひょんなきっかけで俊夫と再会するが…。新東宝映画社員でもある福原彰監督デビュー作。「よろめきドラマ」の極北ともいうべきスタイルと内容で密度の濃い映画的時間を現出させている。

 

協力:ぴんくりんく

2月3日(土)
『うずく人妻たち 連続不倫』上映後ミニトーク
ゲスト:福原彰
(監督) 聞き手:太田耕耘機(ぴんくりんく)

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1200円 学生1000円 会員900円
《割引》
当日2本目は100円引き


新東宝ピンク映画
ラスト・フィルム・ショー in 神戸 vol.1

2018年1月20日(土)・21日(日)

フィルムによる映画製作・配給がほぼ終焉を迎えつつある今、長年低予算による製作をおこなって数々の才能を輩出した成人映画(ピンク映画)の世界も例にもれず、フィルムでの配給も倉庫における保管もカウントダウンがはじまっています。
「ラスト・フィルム・ショー in 神戸」では、ピンク映画の老舗・新東宝映画の、なかでも21世紀にはいってピンク映画デビューした「新人監督」の作品にスポットを当て三ヶ月、三回にわたり特集上映を行います。

 

「人妻ブティック 不倫生下着」
プリントタイトル「人妻・未亡人 不倫汗まみれ」
(2002/62分/35mm)新東宝映画
監督・脚本:佐藤吏 撮影:飯岡聖英
音楽:大場一魅 編集:酒井正次
助監督:小川隆史
出演:沢木まゆみ、松田信行、ゆき、岡田智宏、なかみつせいじ、佐々木基子

君枝は心臓の弱い夫健治の代わりに働いて家計をまかなっている。一方で心の隙間を埋めるようにセールスマン佃と関係をもっていて…。人生の影の部分も描きながら揺れる若妻の心に鮮やかな光をあてた佐藤吏監督2002年のデビュー作。Vシネで人気だった沢木まゆみが好演。

 

「未亡人教授 白い肌の淫らな夜」
プリントタイトル「未亡人教授 年下の愛人」
(2004/61分/35mm)新東宝映画
監督・脚本:小泉剛 撮影:田宮健彦
美術:小島伸介 音楽:鈴木ミワ
助監督:松本唯史
出演:佐々木麻由子、松重伴武、谷川彩、北川明花、伊藤猛、大槻修治

家業の酒屋を手伝う時男は高校時代の同級生の母で大学教授をしている綾子と久しぶりに再会して心をひかれる。「未亡人もの」でありながら青春ストーリーでもあるというしなやかな二重性がスリリングな小泉剛監督のデビュー作。本企画中唯一人の向井プロ(獅子プロ)出身監督。

 

「色情団地妻 ダブル失神」
(2006/64分/35mm)国映・新東宝映画
監督:堀禎一 脚本:尾上史高、堀禎一
撮影:橋本彩子 照明:山本浩資
音楽:網元順也
出演:葉月螢、牛嶋みさを、冴島奈緒、チョコボール向井、加藤靖久、安奈とも

元プロボクサーで取り立て屋をやっている夫とその妻、そして夫がプロレスラーの夫婦…。生活苦と不倫のためにひび割れてゆく夫婦関係を2003年デビューし、2017年7月に惜しまれながら急逝した堀禎一監督が丁寧に描出。もろくもしたたかな絆で結ばれた夫婦の姿を通して時代の混沌とした不気味さが浮き彫りになる。

 

協力:ぴんくりんく

1月20日(土)
『未亡人教授 白い肌の淫らな夜』上映後舞台挨拶 小泉剛
(監督)
『色情団地妻 ダブル失神』上映後ミニトーク ほたる(葉月螢)

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1200円 学生1000円 会員900円
《割引》
当日2本目は100円引き


映画史のミッシングリンクを追え! Part2
「エロ本水滸伝」の時代へ、武智鉄二『幻日』発見!

『幻日』

日本映画史には、今なお多くのミッシングリンクが眠っている……。1960年代以後、日本映画界の最底辺に広がっていった独立プロ、そして「ピンク映画」と呼ばれた独立プロ作品の世界には、今なお多くの謎と秘密が隠されている。それは、まさしく映画史の正史を揺るがす秘密の花園である。
昨年、「本木荘二郎」「香取環」をテーマに行われた連続上映企画「ミッシングリンクを追え!」の第2弾。今回もまた葵映画作品ほか、伝説的作品、幻の名作、謎の珍品などなどを発掘、徹底検証する!

70年代末から80年代初頭、幻の映画雑誌といわれた「ズームアップ」をめぐって展開するピンク映画のニューウエーブ伝説。元祖・桃色アイドル・原悦子主演作。秋山駿の名でマキノ映画ゆかりの名優・津崎公平が監督に挑戦した幻の傑作。あの巨乳アイドル女優・中村京子が出演していた幻の映画。
歌舞伎界の異端児にして日本映画界の異端児、危険人物とまでいわれた武智鉄二監督が夏目漱石『夢十夜』をエロチシズムで染め上げた未公開作品『幻日』。ストリッパーだった妻の面影を追い発掘された初期ピンク映画の異色作『色じかけ』。
どの作品も、一筋縄ではいかない迫力に充ち溢れ、数奇な運命を経て来たフィルムばかりだ。今見逃したら、今度はいつ観ることが出来るのかはわからない……。
猥褻裁判に発展した『黒い雪』の直後、映画界随一のスキャンダリスト・武智鉄二が挑んだシュールでエロチックな世界の真相とは? 伝説の名エロ本編集者・池田俊秀の軌跡を追いながら検証する幻のピンク映画の深層とは? 幻の映画伝説を追うとびきりスリリングな二日間。失われた映画が、いま甦る!!

 

『エロ本水滸伝』刊行記念
幻の映画雑誌『ズームアップ』の時代
2017年10月21日(土)
60年代の黄金期が終り、70年代に入り失速した「ピンク映画」の世界。低予算と性を売り物にした現場は荒れていた。雑誌と同じように、過酷な表現の場として注目し応援する映画雑誌が生まれた。77年創刊の「ズームアップ」である。池田俊秀編集長は、誌面の多くを「ピンク映画」と連動して作り始める。グラビアやインタビューにピンク女優が登場し、現場取材や紹介記事、そして脚本や批評を募集して活性化を目指したのだ。小川恵、原悦子、日野繭子、山本晋也、中村幻児、高橋伴明……多くの女優たち監督たちが「ズームアップ」に登場、注目された。その軌跡と業績を、映画文化に即して検証してみよう。自主映画や日活ロマンポルノ、東映ポルノとも入り乱れ、活性化する時代の熱気を感じて欲しい。貴重な関連作品の上映に刮目せよ!

「暴行爛熟未亡人」

(1977/60分/16mm)葵映画
監督・脚本:西原儀一 撮影:関谷四郎
出演:原悦子、杉佳代子、泉ユリ、水木明、磯敏也、 高崎隆一、西原譲、古賀比呂志
1976年、平凡パンチ「メイト・ガール」で売り出した原悦子は、大蔵ピンクで映画デビューする元祖「ポルノ・アイドル」。78年からは日活ロマンポルノへ活躍の場を移すが、その直前に出演した独立プロ作品。現存するピンク時代の原悦子作品としては貴重な一本でもある。ズームアップ誌上でも人気者だった。

「いろ乃湯 裸女百態」
 
(1970/71分/16㎜)葵映画
監督・脚本:秋山駿 撮影:池田清二
出演:真湖道代、有沢真佐美、宝井京子、黒瀬マヤ、藤ひろ子、九重京司、松浦康、久保新二
「いろの湯」の主人貞造(九重京司)は、今夜も番台で女湯を覗いている。そこには青木(松浦康)の妾(黒瀬マヤ)やホステス(真湖道代)がいた……。マキノ門下の見習い助監督からピンク映画の名優となる津崎公平。秋山駿を監督名に撮った二本目の作品は、山本晋也に対抗し庶民を描いた浮世風呂映画。

「OL初体験 後ろの悦しみ」

(1984/60分/35㎜)葵映画
監督・撮影:西原儀一 脚本:福田慎二
出演:中村京子、杉田智子、谷いづみ、久保雪子、岩本玲子、神原明彦、垂水直人、板倉元
60年代にドル箱だった葵映画作品も、80年代には台頭する新世代ピンクに押されていた。「西原儀一」の名で若手が監督、現代風に見せた一本。新人の杉田智子が主演だが、元祖巨乳アイドルのビデオ女優・中村京子の数少ないピンク出演作品として注目される珍品だ。

トーク① 「桃色映画 ズームアップの時代」
鈴木義昭
(映画史研究家/ルポライター) ゲスト:伊藤裕作(文章家) 参加費1000円
参考部分上映有り

 

昭和エロスの巨匠・武智鉄二、幻の未公開作品『幻日』発見!
2017年10月22日(日)
映画史を書き換えかねない、幻の未公開作品『幻日』が発見された。猥褻裁判の被告にもなった性の巨匠・武智鉄二。過激でスキャンダラスな作品群の中で行方不明とされて来た『幻日』。能面師の見た淫らな夢の中に、何が隠されているのか。「日本人の精神構造を追求した武智芸術の結集作!!」「女は真珠貝で自分の墓を掘り能面師は砂丘に女を埋める……」。公開予定の宣伝文案も過激で難解だった。『白日夢』『黒い雪』で、60年代の日本映画界を震撼させた武智鉄二が、そのボルテージをさらに上げ完成させた『幻日』が、長い眠りから覚め、今、忽然とスクリーンに出現する。ぜひ、その歴史的現場に立ち会って欲しい。数奇な運命を旅したフィルムの再生を見守って欲しい。

「色じかけ」

(1965/75分/16mm)高千穂映画プロダクション
監督:南部泰三 脚本:糸文弘 撮影:塩田繁太郎
出演:田口勝則、細川直也、朝霧待子、芦原しのぶ、白井勉、天野良一、中島京子、松原加幸
人気ストリッパーで、成人映画数本に出演した芦原しのぶ。死後、亡き妻の面影を求めて夫が捜し当てた奇跡のフィルム。タクシー運転手を誘惑する未亡人(芦原しのぶ)、その顛末は……。大都映画、満映を経て戦後独立プロを立ち上げた南部泰三監督の現存する貴重な作品。脚本は、松竹演劇部出身の糸文弘。
→特設ページ:芦原しのぶ『色じかけ』上映に至る経緯について

「幻日」

(1966/78分[第三巻欠落]/35mm)第三プロ
製作:長島豊次郎 監督・脚本:武智鉄二 撮影:高田昭 下着:鴨居羊子
※「夏目漱石生誕百年記念映画『夢十夜』より(公開告知の文章より)
出演:柴田恒子、内田良平、川口秀子、津崎公平
能面職人(内田良平)が注文の若い能面を彫れず、気分転換に出た街で出会う美女(柴田恒子)と過ごす不思議な体験。美女に誘われるまま、夢なのか現実なのか……。その妻に武智夫人の川口秀子。美女を連れ去る男には津崎公平。昭和41年秋に完成したが、一般公開されていない。元松竹女優の柴田恒子の裸身は鮮やかに美しい。撮影は『白昼の通り魔』の高田昭。

「女湯・女湯・女湯」

(1970/77分/パートカラー/16mm)東京興映
企画・製作:清一世 監督:山本晋也 脚本:太田康 撮影:笹野修司
出演:白川和子、一星ケミ、小島マリ、松浦康、久保新二、野上正義
昭和の人気テレビ番組『時間ですよ』の原型といわれる山本晋也監督の「女湯」シリーズ。第4作目となる本作は、フーテンの寅を想わせる三助(松浦康)が、義理と人情とバカさを発揮する。ヒロインに白川和子、銭湯の主人に野上正義。静岡県三島市の銭湯を借り切り撮影、全篇半分に及ぶ女湯シーンの裸女乱舞は画期的。晋也伝説が始まる傑作喜劇だ。

トーク② 「発見された『幻日』と歌舞伎界の異端児・武智鉄二の軌跡」
鈴木義昭
(映画史研究家/ルポライター) 参加費1000円
参考部分上映有り

作品解説:鈴木義昭

《料金》入れ替え制
一般1200円 学生・シニア1000円 会員一般1000円 会員学生・シニア900円
《割引》2本目は200円引き


これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。