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連続講座:映画批評_新しい映画と観客のために
第5回 森崎東党宣言!

2013年12月29日(日)15:10(終了予定18:10)
 
講師:藤井仁子(映画批評) ゲスト:濱口竜介(映画監督)
 森崎東監督最新作『ペコロスの母に会いに行く』が、ついに11月16日より全国ロードショー。
それに合わせて刊行される「森崎東党宣言!」(インスクリプト/11月25日発売)の編者である藤井仁子氏を講師に、寄稿者のお一人である濱口竜介監督をゲストにお迎えします。
講座の始めに参考上映あり。
 
今の日本には「森崎東」が欠けている   藤井仁子
 86歳になる森崎東が完成させた最新作『ペコロスの母に会いに行く』の公開にあわせて、『森崎東党宣言!』という本を出版することができた(版元はインスクリプト)。刊行までに多くの方々の協力を得たが、企画を立ちあげた当初の段階から、この本にかける思いは、少なくとも私と編集者とのあいだで完全に一致していた。この国をもうちょっと良くしたい——これである。冗談ではない。今の日本には「森崎東」が欠けているという一念で、われわれはこの本に心血を注いだのだ。「3・11」以降、いち早く原発ジプシーを登場させた『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』があらためて注目を浴びている。大いに結構である。しかし、「森崎東」は原発問題よりも巨大なのだ。笑いと涙と怒りがいちどきに沸き立つ「森崎東」というごった煮の鍋には、「もうほとんど世界である」としかいいようがないほど、この国の抱えるありとあらゆる問題が濛々と湯気をあげて渦巻いている。そんな面白いのと同じくらいに面倒くさい森崎東の映画について、『森崎東党宣言!』の寄稿者の一人であり、私が敬愛する作家のうちでももっとも若い世代に属する濱口竜介監督と思うさま語りあってみたい。
[関連企画] [年忘れ上映『喜劇 特出しヒモ天国』]

《参加費》 1500円(講座+参考上映)
 
《割引》
講座参加者は『喜劇 特出しヒモ天国』の鑑賞料100円引き

協力:インスクリプト

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※内容は予告無く変更する場合があります。