神戸映像アーカイブプロジェクトとは(平成28年度)

事業主体:神戸ドキュメンタリー映画祭実行委員会拠点:神戸映画資料館

助成:神戸市「まちの再生・活性化に寄与する文化芸術創造支援助成対象事業」(平成28年度)

 

趣旨・目的

市民参加型のアーカイブ事業を行うことにより、映像・文化史を通じた町と人の交流の活性化を図る。
活動 = 神戸映画資料館所蔵フィルム、およびノンフィルム資料(ポスター、チラシなど)の市民参加型調査と活用。

事業の特徴

・ 前年度から実施しているノンフィルム資料(ポスターやチラシなど)の市民参加による調査作業の発展が期待できる。個人のコレクションからスタートした神戸映画資料館の私設アーカイブという特性と、一般参加を募っての共同作業は親和性が高い。専門家しか扱うことができないフィルムに比べ、ノンフィルム資料の分類作業は誰でも気軽に参加することが可能である。事業者=提供、市民=享受、と役割を固定しない市民参加型アーカイブ事業が、これらの資料を活用することで可能である。参加者は共同作業を通じて、アーカイブ事業、文化を守ることへの関心を高めている。このような参加への敷居の低い調査作業だけでなく、専門家を招いてノンフィルム資料の活用方法や重要性をテーマにした公開講座を開く。

・ このプロジェクトは、フィルムの保存・発掘の必要性を一般の人が実際に見て感じてもらう「みんなで発掘・宝探し試写会」とともに、市民参加型アーカイブ事業の実践である。

プロジェクトにより期待できる効果

神戸映画資料館で行われている専門性の高いアーカイブ活動を、市民が参加しやすいかたちで実施することで、映像資料の重要性や地域の歴史への理解が深まる。
世代や関心の異なる人々が「映画」を媒介にした作業を行うことで、「映画」の持つ時代性や風俗を共有し参加者同士の交流が生まれる。
アーカイブの重要性が増す中、神戸映画資料館と神戸大学の「地域連携事業」、さらに、神戸アーカイブ写真館や一般社団法人神戸コリア教育文化センターなど長田地区に集結している神戸の地域アーカイブが連携し、産学官連携により新たな枠組みの事業を行いたい。全国でも珍しい取組みであり、神戸地域の文化イメージの向上に繋がる。

※内容は予告無く変更する場合があります。