プログラムPROGRAM

先駆的女性映画監督たち
2008年4月12日(土)・13日(日)
ベルリン・オリンピック記録映画『民族の祭典』で有名なレニ・リーフェンシュタール、アメリカ実験映画の始祖とでも言うべきマヤ・デレン、『貝殻と僧侶』などのアヴァンギャルド映画で知られるジュルメーヌ・デュラック・・・三人の女性監督の作品を一挙上映。それぞれの女性ならではの映像美が堪能できる。
「意志の勝利」Triumph des Willens
(ドイツ/1935/114分/16mm)日本語字幕なし
監督:レニ・リーフェンシュタール
製作:レニ・リーフェンシュタール、アドルフ・ヒトラー
脚本:レニ・リーフェンシュタール、ヴァルター・ルットマン
音楽:ヘルベルト・ヴィント
ニュルンベルクで1934年に6日間行われたナチ党の全国党大会を記録した映画。リーフェンシュタール監督は、ヒトラー自身から直接の依頼により監督、戦後はプロパガンダによるナチズムへの協力者として排斥されることになった。リーフェンシュタール監督は「私は政治には全く興味はなかった。興味があったのは美だけ」と述べている。70年代以降は写真家として評価された。
「午後の網目」Meshes of the Afternoon
(アメリカ/1943/14分/16mm)
監督:マヤ・デレン、アレクサンダー・ハミッド
音楽:テイジ・イトー
出演:マヤ・デレン、アレクサンダー・ハミッド
「カメラのための振付けの研究」A Study in Choreography for Camera
(アメリカ/1945/4分/無声/16mm)
監督:マヤ・デレン
出演:タリー・ビーティ
「神々しい時間の儀式」Ritual in Transfigured Time
(アメリカ/1946/15分/無声/16mm)
監督:マヤ・デレン
撮影:ヘラ・ヘイマン
振付:マヤ・デレン、フランク・ウェストウッド
「微笑むブーデ夫人」Le Souriante Madame Beudet
(フランス/1923/26分/無声/16mm)
監督:ジュルメーヌ・デュラック
脚本:デニス・アミエル、アンドレ・オベイ
撮影:モーリス・フォスター、ポール・パーゲル
出演:ジュルメーヌ・デスモス

マヤ・デレンは、アメリカにおけるアヴァンギャルド映画の勃興に先駆的な役割を果たした。彼女の作品群は、実験映画・個人映画に大きな影響を及ぼし、ジョナス・メカスをして「最も純粋な意味で映画を使う芸術家」と言わしめる。ジュルメーヌ・デュラックは演劇や映画の評論を手がけた後、監督に進出。『アンダルシアの犬』(1929)に先駆けて作られた最初のシュルレアリスム映画、『貝殻と僧侶』(1928)などを監督している。
[料金]   2プロ目は200円引き
会員:900円 会員(学生・シニア):700円

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。