プログラムPROGRAM

金井勝 回顧展各回入れ替え(一部、3本立て、或いは、2本立て上映あり)
2008年9月20日(土)・21日(日)
アンダーグラウンド映画花盛りの60年代末に「無人列島」で映画ファンに鮮烈な衝撃を与えた金井勝。映画に対する既成の概念を覆し、それまでになかった新たな映画の地平を切り拓いた。「映画評論」誌でも絶賛され、ニヨンの国際映画祭グランプリ受賞で一躍世界に躍り出た。以来、新作が発表される都度、その天才的映画作家ぶりに驚かされる。その全貌が明らかになるとともに、若い映画作家にとっては有意義な学習となる絶好の機会である。シネ・ヌーヴォと共同開催! 20日(土)には、金井勝監督が来館!

『夢走る』
(1987/17分/16mm)
監督:金井勝
撮影:細井靖明、永井弘義
美術:高根浩明
音楽:森順治、高橋修二
出演:城之内元晴、高橋孝英、高橋葉子
メルボルン映画祭 最優秀短篇劇映画賞(1988)
時代劇の実験映画。ご隠居の恋文を持って東海道をひた走る若き飛脚・五郎兵衛。その五郎兵衛も恋に落ちて、この老若・恋の勝負の結末はいかに・・!?
『一本勝負の螽蟖(キリギリス)』
(1988/11分/16mm)
作:金井勝
撮影:細井靖明、永井弘義
美術:高根浩明
出演:金井勝
400フィート巻きのフィルムを詰めたカメラが家の中をワンショットで巡り、勝丸の日常と妄想とを白日の下に曝け出す個人映画!
『ジョーの詩が聴える』
(1989/22分/16mm)
作:金井勝
撮影:細井靖明 永井弘義
美術:高根浩明
出演:城之内元晴、亘真紀、金井勝
『夢走る』でご隠居の役を演じた城之内元晴は既に鬼籍の人。その彼の作品『新宿ステーション』の詩が庭を這うラストシーンは圧巻!

歌・句・詩シネマ『時が乱吹く』
(1991/62分/16mm)
短歌篇『夢走る』、俳句篇『一本勝負の螽蟖』、詩篇『ジョーの詩が聴える』に幕間2景を挟んで完成させた、映像詩人・城之内元晴への追悼作品。 しかし、ただの追悼映画ではござんせんぞ !

『聖なる劇場』
(1998/29分/ビデオ)
作:金井勝
出演:大阪徳、佐藤重臣、城之内元晴、大和屋竺
舞台づくりと、小鳥や魚、昆虫など、脇役たちのパフォーマンスの瞬間を掴まえるのに長い歳月をかけた作品(この部分はまだまだ進化する)。やがて、黄泉の国の住人たちがそこに舞い降りてきて、「我を見よや!」と競演を繰り広げるのだ!
『スーパードキュメンタリー 前衛仙術』
(2003/33分/ビデオ)
演出・撮影・音楽・編集:金井勝
特殊撮影:吉本直聞
出演:金井勝丸、智女、雉鳩一家、ナオキ、小野塚直美
第50回オーバーハウゼン国際短篇映画祭 国際批評家連盟賞(2004)
映像作家・金井勝が自分の中に棲む〈別人〉勝丸をドキュメント。前衛仙術なるものを編出した勝丸は次々と奇跡を起こすが、それは決して絵空事ではないミラクル。他に類例のない怪作にして快作!

『無人列島』
(1969/55分/35mm)
監督:金井勝
脚本:金井勝、山崎佑次、宮田 雪
撮影:鈴木正美、佐沢靖朗
美術:山崎佑次
出演:串田和美、河西都子、ゼロ次元
スイス・ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭 グランプリ(1970)
少年時代からの体験と妄想に、日本の(将来を含めた)戦後史を加えて、瘤だらけの縄のように編上げた作品。 これは悪夢か、現実か?真昼の闇を主人公・日出国が突っ走る!

『GOOD-BYE』
(1971/52分/16mm)
脚本・監督:金井勝
共同脚本:むささび童子
撮影:亘真幸、金井勝、山崎佑次、富塚良一
美術:山崎佑次
出演:むささび童子、松井康子、金井勝
日本人の血の流れを求めて戒厳令下の韓国ロケ決行! そこに生じた鮮烈なドラマが、緊張感の中におかしさを滲み出させて、あなたの脳天を撃つ―― !

『王国』
(1973/80分/16mm)
監督:金井勝
脚本:金井勝、むささび童子
撮影:亘真幸、吉田耕司
出演:むささび童子、大和屋竺、城之内元晴
全てをからめとってしまう〈時間の神〉に超然と立ち向かう若き詩人・五九勝丸。その冒険の旅は八王子から遥かなるガラパゴスへと進み、更にその中天へと駆け昇るのだ!とてつもなくキッチュな新しい神話。

《料金》各回入れ替え
1回券
一般・学生・シニア(非 会 員)1300円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円

 
3回券(計3プログラム)
会員2700円 学生会員・シニア会員2400円
 
通し券(全6プログラム)
会員3600円 学生会員・シニア会員3200円

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。