プログラムPROGRAM

新作ドキュメンタリー「東洋宮武が覗いた時代」
  同時上映:アカデミー賞作品「ビザと美徳」

2009年8月7日(金)~11日(火)
撮った。生きた。戦った。
かつてアメリカに日系人強制収容所があった—
第二次大戦中、アメリカ政府は市民権を持つ日系人、在米日本人を強制的に収容所に押し込めました。その収容所に禁じられたレンズを隠し持ち、手製のカメラを完成させて、その実態を写した写真家がいました。東洋宮武、その人です。そして東洋と親交があった20世紀を代表する写真家アンセル・アダムスとエドワード・ウェストン。彼らの作品と共に、東洋の500枚の写真で証言しながら、収容所の真実と日系人の歴史を描く感動のドキュメンタリーです。
「東洋宮武が覗いた時代」Toyo’s Camera
(2008/日米合作/98分/HD[DVCAM上映])
製作:Toyo’s Camera Film Partners(UTB フイルムヴォイス 東北新社 米国日本ハム)
制作:UTB+フイルムヴォイス
企画・脚本・監督:すずきじゅんいち 
撮影監督:小渕将史(UTB)、本間秀幸(日本部分) 
編集:水原徹 音楽:喜多郎
出演:アーチーミヤタケ、ダニエルイノウエ、ジョージタケイ、渡部昇一、細江英公、ジミーサコダ、スティーブンオカザキ
 このドキュメンタリーに写る約500枚の写真にアンセル・アダムスとエドワード・ウェストンの作品も登場。風景写真の第一人者として有名なアダムスが写したものは収容所の人物主体の写真でした。東洋が師と仰ぐウェストンは8×10インチの大判カメラを使用する先鋭的な写真家。収容所でのふたりの感動的な出逢いは、我々に深い感銘を与えます。監督はアメリカ在住のすずきじゅんいち。初のドキュメンタリー作品として注目が集まっています。
[公式サイト]
 
 
 
同時上映
「ビザと美徳」Visas and Virtue

(1997/アメリカ/26分/35mm)
制作:シーダー・グローブ・プロダクション
配給:福岡アジア映画祭実行委員会
監督:クリス・タシマ 脚本:クリス・タシマ、トム・ドナルドソン 
原作:ティム・トヤマ 撮影:ヒロ・ナリタ 美術:ユキ・ナカムラ 音楽:スコット・ナガタニ 編集:アーヴィン・パイク
出演:クリス・タシマ、スーザン・フクダ
 1940年、リトアニアの領事・杉原千畝は、ナチスから逃れようとした2000人のユダヤ人のためにビザを発行しました。1枚のビザが家族全員の渡航を許可したため、実際には6,000人以上もの命を救った杉原は「日本のオスカー・シンドラー」と呼ばれ、今なお多くの人々の間で語り継がれています。この作品は、杉原領事が苦悩の末、家族や自分の外交官人生を危険にさらして日本政府に逆らい、ビザを発行し続けた1ヶ月を描いた事実に基づいた短編劇映画です。
1998年の第70回アカデミー賞で見事、短編実写賞に輝きました。
 
 

《料金》

「東洋宮武が覗いた時代」
一般1300円 学生・シニア1000円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円


セット券(「東洋宮武が覗いた時代」+「ビザと美徳」)
一般1800円 学生・シニア1500円
会員1500円 学生会員・シニア会員1400円

これまでのプログラム|神戸映画資料館

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