ジョン・フォード連続上映 その1 フォード&ウィル・ロジャース3部作
2010年1月9日(土)〜11日(月・祝)
『駅馬車』(1939)、『荒野の決闘』(1946)、『黄色いリボン』(1951)などで知られる大映画監督ジョン・フォード。彼の代表作のほか、知られざる傑作も取りまぜ連続上映していく。
第1回目は、ユーモラスな個性と演技で人気のあったウィル・ロジャースと組んだ3部作を上映。この3作品は当時日本で公開されなかったが、後年の特集上映で再発見され大いに注目された。1935年のウィル・ロジャースの飛行機事故による死がなければ、さらなるコンビ作が作られたに違いない。
「ドクター・ブル」Doctor Bull
(アメリカ/1933/78分/16mm)
監督:ジョン・フォード 脚本:ポール・グリーン
撮影:ジョージ・シュナイダーマン
出演:ウィル・ロジャース、ヴェラ・エレン
田舎町で孤軍奮闘する医師を主人公にした人間喜劇。
後のフォード作品に数多く登場する「医師」の原型のひとつを見ることもできるだろう。
「プリースト判事」Judge Priest
(アメリカ/1934/84分/16mm)
監督:ジョン・フォード
脚本:ダドリー・ニコルズ、ラマー・トロッティ
原作:アーヴィン・S・コップ
撮影:ジョージ・シュナイダーマン
音楽:サミュエル・ケイリン
出演:ウィル・ロジャース、ヘンリー・B・ウォルソール
南北戦争のしこりが未だ強く残る1890年ごろのケンタッキーの小さな町を舞台に、人情判事プリーストを中心に描かれる「家族再生」の物語。法廷場面の演出にも注目したい。
「周遊する蒸気船」Steamboat Round the Bend
(アメリカ/1935/82分/16mm)
監督:ジョン・フォード
脚本:ダドリー・ニコルズ、ラマー・トロッティ
撮影:ジョージ・シュナイダーマン
音楽:マックス・スタイナー
出演:ウィル・ロジャース、アン・シャーリー
蒸気船で一儲けしようとしたドク、しかし無実の甥っ子を救うため船を走らせる…
ミシシッピー河での蒸気船チェイスをクライマックスにしたフォードの傑作。
フォードが『男の敵』(1935)で初めてアカデミー監督賞を受賞した後、手がけた作品。
協力:プラネットプラスワン
《料金》
1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円
《割引》
2本目は200円引き