プログラムPROGRAM
2010 3

日本映画名画鑑賞会
2010年3月6日(土)
上映作品は、当日のお楽しみとさせていただきますが、選りすぐりの傑作・名作を揃えて上映しますので、どうぞご期待ください。
 
(会員の皆様からの上映作品タイトルの問い合わせを、上映1週間前より電話・e-mailで受け付けます。会員番号をご確認の上、お問い合せください)

《料金》
一律500円


[貸館]『都会の夢』
2010年3月6日(土)18:30〜
         7日(日)13:30〜 / 16:00〜 / 19:00〜

 
街をうろつく家出娘と、ネットカフェで寝泊りをして日雇い労働で生活している中年男の物語を軸に、優柔不断で気弱な青年とその家族のゆがんだ肖像、うだつのあがらないDJとその姿に業を煮やしている恋人ら、都会に住む様々なコミュニケーション不全の人々が登場する群像劇。ともすればシリアス一辺倒になりがちな題材をズレたユーモア感覚を交えて描写している。
家出してきた田舎娘・久嶋留美を演じるのは、舞台から映画まで、活躍の場を拡げている重実百合。ネットカフェで暮らす中年男・井草順平役は関西の賞レースを総ナメしているコントマスター・チョップリンの小林幸太郎が好演。そして「都会」に生きる人々にも、山脇 唯(ヨーロッパ企画)や西野恭之介(チョップリン)など個性豊かな俳優陣が名を連ねている。
2008年、大阪と東京で行われたCO2上映展での発表を大盛況に終え、2009年初春にはドイツの映画祭The 2nd Asian Hot Shots Berlinで招待上映されるなど、各地で話題を集めた「都会の夢」が神戸映画資料館にて上映決定!
 
『都会の夢』(2008/85分/DVCAM)
■キャスト
重実百合 小林幸太郎 小林政善 山脇 唯 DJ.KOJI
河村宏正 藤井美保 岬 千鶴 古賀聖司 大庭高志
風太郎 西野恭之介
■スタッフ
監督・脚本・編集:髙木駿一
撮影:谷 康夫  撮影助手:倉本光佑、山川公平 
照明:熊谷宗洋 照明助手:白鳥友輔、満若勇咲
録音・MA:浅井佑介 録音助手:恩田美菜、丸尾菜々子 
MA:木本幸弘、藤井智布 
助監督:梅澤和寛、小谷忠典(衣装)、原田冬馬(小道具)
制作:真栄城 雄、三丸 聡 制作進行:井上智江、村岡善輝、吉田永子
記録:木下雄介 グラフィックデザイン:三輪景子 ヘアメイク協力:中本由理
 
『ある冬の末に』(2009/13分/DV)
監督・脚本:髙木駿一
撮影:西田英代 音楽:ha-gakure『光』
出演:谷口勝彦 牧野秀樹
その美しい青年は、死に至る病におかされていた。
生と死、性と詩、まどろんだ意識の中に彼が見た景色とは。
ha-gakureの名曲『光』からのインスパイアで制作された、最新作。
 
 
主催:感覚基地
  (お問い合せ)kankakukichi@hotmail.co.jp
 
都会の夢サイト
   

《料金》前売1000円 当日一般1200円 当日学生1000円


チベットの真実を知るドキュメンタリー特集 〜2008年を忘れないために〜

2010年3月12日(金)〜14日(日)
2008年3月、チベット自治区をはじめ世界中でチベットの自由を求める抗議活動が湧き上がった。しかし、中国の圧倒的な経済成長の前に各国政府は沈黙し、その後も中国政府によるチベット人への深刻な人権侵害と殺害は止むことなく、チベットの文化と民族のアイデンティティは瀕死の様相を呈している。チベットにはもう時間がないのだ。
チベットの信じがたい真実を直視し、チベット人たちの切なる叫びに耳を傾け、2008年を忘れないため、そして何より人間の尊厳と自由の大切さを我々一人ひとりが世界に訴えるため、死をも辞さない覚悟で撮影されたメッセージ映像に向き合おう。
Aプログラム2本立て
「チベット騒乱の真実」Uprising in Tibet 2008
(チベット/2008/50分/DVD)
チベット人権民主センター(TCHRD)
2008年3月12日、ラサでの僧侶、市民と武装兵士との衝突から、瞬く間にチベット各地に広がった蜂起の波。いったいチベットでは何が起きていたのか? インド・ダラムサラから、チベット本土での人権抑圧の実態を情報収集し、発信し続けているTCHRDが まとめた「チベット騒乱の真実」。
 
「ジグデル 恐怖を乗り越えて」Leaving Fear Behind
(スイス/2008/29分/DVD)
監督:トンドゥップ・ワンチェン、ジグメ・ギャツォ
チベット本土の20人のチベット人が、北京五輪や中国の政策について恐れずにカメラに語った貴重な映像。
 
  
Bプログラム2本立て
「アンダーカバー・イン・チベット 〜チベット潜入取材〜」Undercover in Tibet
(イギリス/2008/50分/DVD)
製作:ジェッザ・ニューマン、タシ・デスパ
チベットで激しい抗議 運動が起きた2008年3月、英国Channel 4は 3ヵ月におよぶ中国支配下のチベット潜入取材を行った。亡命チベット人も投獄と強制送還の危険を冒して英国スタッフに同行した。
 
「遊牧民と呼ばれて」A Man Called Nomad
(ネパール/2002/40分/DVCAM)
監督:アレックス・ガッバイ
中国国内のチベット族。遊牧を生業とし伝統的な生活を守り続けて来た。しかし、近代化の波が彼らを取り巻く環境を急速に変化させる。伝統と近代化の狭間でどう折り合いをつけるのか? 遊牧民として生きていく意味とは? ある家族を通じてチベット族遊牧民の現状を描く。
 
  
13日(土)14:40〜
トーク「私たちのチベット問題」
 鴇明浩(シネマ・アザディ代表)
 チベットとはどんなところ? 一人ひとりがチベット問題に向き合うために、私たちは何を知り、何をすればよいのだろう? チベット関連映像を紹介しつつ、抗議活動を展開してきた鴇明浩氏と、チベット人コミュニティで長年暮らしてきたその仲間が、チベットの魅力やチベット問題を語ります。[参加無料]
 
 

《当日料金》
一般:1500円 学生・シニア:1200円
会員一般:1200円 会員学生・シニア:1000円

《割引》
2プロ目は200円引き

協力: SFT(Students for a Free Tibet)、NPO法人ヒマラヤ・アーカイブ・ジャパン、シネマ・アザディ


フリッツ・ラング連続上映 アメリカ時代 2
2010年3月20日(土)〜22日(月・祝)
サイレント末期からトーキー初期に、『ニーベルンゲン』(1924)、『メトロポリス』(1927)などの作品でドイツ映画黄金時代を代表する監督として活躍したフリッツ・ラング。1934年にナチス・ドイツから亡命した後は、ハリウッドで第二の黄金時代を築いた。
今回は、ナチを扱ったスパイ劇『恐怖省』と『外套と短剣』を上映する。
 
「恐怖省」Ministry of Fear
(アメリカ/1944/86分/35mm)
監督:フリッツ・ラング
原作:グレアム・グリーン
脚本:シートン・I・ミラー 
撮影:ヘンリー・シャープ
音楽:ヴィクター・ヤング
出演:レイ・ミランド、マージョリー・レイノルズ、カール・エスモンド
グレアム・グリーン原作のスパイ・スリラーの映画化。第二次世界大戦中のイギリス。精神病院を退院したばかりの男が、占い師の予言に従いケーキの重量を当てたことから奇妙な事件に巻き込まれ、その背後にあるナチのスパイ活動を知ることとなる。
 
 
「外套と短剣」Cloak and Dagger
(アメリカ/1946/106分/35mm)
監督:フリッツ・ラング 
脚本:アルバート・モルツ、リング・ラードナー・ジュニア
撮影:ソル・ポリト
音楽:マックス・スタイナー
出演:ゲイリー・クーパー、リリー・パルマー、ロバート・アールダ
原子爆研究をめぐるスパイ劇。アメリカ人物理学者(ゲイリー・クーパー)がヨーロッパに潜入し、パルチザンの女闘志らともに、ナチスに協力を強いられている博士の救出を図る。ラングによるの反ナチ映画の4作目にして最終作。
 
 

《料金》入れ替え制
1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円

《割引》
2本目は200円引き


プラネット・アーカイヴズ 4
発掘・科学映画
【プラネット・シネマテーク】
2010年3月26日(金)・27日(土)
神戸映画資料館は、大阪のプラネット映画資料図書館が長年収集してきたフィルムなどの映画資料を収蔵管理しています。これらのフィルム整理作業と並行して上映を行っていこうというのが、この「プラネット・アーカイヴズ」です。
第4回目は、戦前のサイレントの科学映画など珍しい教育映画を集めました。
Aプログラム 7本 
「理科の常識 カメレオンととかげ」
(製作年不明/4分/サイレント/16mm)深田商会映画部
 
「理科の常識 第6話 モルモットとねずみ」
(製作年不明/5分/サイレント/16mm)深田商会映画部
 
「理科映画体系 第十篇 もんしろ蝶」
(1936/17分/サイレント/16mm)十六ミリ映画教育普及会
監修:太田仁吉 撮影:鈴木喜代治
 
「理科映画体系 第十六篇 地層の話」
(1937/14分/サイレント/16mm) 十六ミリ映画教育普及会
監修:太田仁吉 撮影:鈴木喜代治
 
「寒天」
(製作年不明/14分/サイレント/16mm)日本視覚教育研究所文化映画部
撮影:荻野茂二
 
「稲」
(製作年不明/18分/サイレント/16mm)奥商会教育映画部
 
「お産の映画 妊娠より正規分娩」
(製作年不明/15分/サイレント/16mm)
 
Bプログラム 6本
「稲の一生」
(1950/21分/16mm)
製作:石本統吉 脚本・演出:太田仁吉、樺島清一 
撮影:鈴木喜代治、後藤義彦
 
「ガラス」
(製作年不明/10分/16mm)モーションフィルムズ 
製作:吉田彦 脚本・監督:八木進 音楽効果:秋山邦晴
 
「日本百科映画大系 蚊」
(1954/11分/16mm)製作:吉野馨二 演出・撮影:吉田六郎
 
「理科学習シリーズ 電気篇 No.1 モーターはどうしてまわるか」
(製作年不明/6分/16mm)十六ミリ映画株式会社
 
「ふきんの科学」
(1960/22分/16mm)監督:清水隆男 撮影:加藤和郎
 
「あかちゃんはどうしてうまれるの」
(1970/14分/16mm)民話社
監修・解説:阿部進 語り手:下重暁子 企画:根本英行 演出:大矢敏行
撮影:佐藤武彦 原画:植本まり子
  

《会費》
1プログラムあたり
会員900円 学生会員・シニア会員700円
《割引》
2プログラム目より200円引き


[貸館]SANAフィルムフェスタ「マスメディアが伝えないイラクがここにある」
2010年3月28日(日)14:00〜
 「SANA(光)衛星テレビ」は、世界から募金が集められ、イラクの市民メディアとして2007年4月に誕生しました。自由平等で平和なイラクの再建をめざす「イラク自由会議」が番組制作・運営を行い、民衆の文化、労働、教育、女性、子どもなどをテーマにニュース映像やドキュメンタリー番組などを放送しています。
 「イラク平和テレビ局inJAPAN」は、その番組を日本で観られるように翻訳・吹き替えしインターネット配信をしていますが、より多くの方々ご覧いただく機会として「SANAフィルムフェスタ」を開催しています。
 マスメディアが伝えないイラクを知り、戦争のない社会をつくるためのオリジナルな映像を発信し、交流する場です。
 
 
 特別上映「イラクの現在〈いま〉と希望 IFC(イラク自由会議)」40分
SANA衛星テレビ局制作/イラク平和テレビ局 in JAPAN 編集
アメリカによる7年間のイラク占領は数え切れない死者と生活破壊をうみだした。しかしその中でイラクの子どもたち、女性、若者、市民、労働者が平和で民主的なイラクの再建に立ち上がっている。IFC(イラク自由会議)がイラクの希望を切り開いている。イラク市民が設立したサナテレビが真実のイラクを伝える。
  その他、最新映像より
 
 
主催:イラク平和テレビ局 in Japan・兵庫
  (連絡先)黒川 078-784-2430  安東 090-3828-9579
   

《料金》大人1000円 シルバー/学生/障がい者500円


タカシ時間 vol.3
3月27日(土)・28日(日) 両日18:30

『ジャスミン王子とアーモンド姫の優しい物語』 (2005/30分)
『セカイのマド』 (2006/7分)
『伊丹 2006年・春』 (2006/26分)
『春節祭』 (2007/8分)
 
 
2005年12月から東京茅場町のギャラリーマキでスタートした新作上映会「季刊タカシ」は、年3、4回のペースで現在も続いています。神戸の「タカシ時間」では、映像作家・崟利子がこれまで作ってきた作品を新たな組み合わせでごらんいただきます。

《会費》1500円

 協力:ギャラリーマキ


これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。