プログラムPROGRAM

チベットの真実を知るドキュメンタリー特集 〜2008年を忘れないために〜

2010年3月12日(金)〜14日(日)
2008年3月、チベット自治区をはじめ世界中でチベットの自由を求める抗議活動が湧き上がった。しかし、中国の圧倒的な経済成長の前に各国政府は沈黙し、その後も中国政府によるチベット人への深刻な人権侵害と殺害は止むことなく、チベットの文化と民族のアイデンティティは瀕死の様相を呈している。チベットにはもう時間がないのだ。
チベットの信じがたい真実を直視し、チベット人たちの切なる叫びに耳を傾け、2008年を忘れないため、そして何より人間の尊厳と自由の大切さを我々一人ひとりが世界に訴えるため、死をも辞さない覚悟で撮影されたメッセージ映像に向き合おう。
Aプログラム2本立て
「チベット騒乱の真実」Uprising in Tibet 2008
(チベット/2008/50分/DVD)
チベット人権民主センター(TCHRD)
2008年3月12日、ラサでの僧侶、市民と武装兵士との衝突から、瞬く間にチベット各地に広がった蜂起の波。いったいチベットでは何が起きていたのか? インド・ダラムサラから、チベット本土での人権抑圧の実態を情報収集し、発信し続けているTCHRDが まとめた「チベット騒乱の真実」。
 
「ジグデル 恐怖を乗り越えて」Leaving Fear Behind
(スイス/2008/29分/DVD)
監督:トンドゥップ・ワンチェン、ジグメ・ギャツォ
チベット本土の20人のチベット人が、北京五輪や中国の政策について恐れずにカメラに語った貴重な映像。
 
  
Bプログラム2本立て
「アンダーカバー・イン・チベット 〜チベット潜入取材〜」Undercover in Tibet
(イギリス/2008/50分/DVD)
製作:ジェッザ・ニューマン、タシ・デスパ
チベットで激しい抗議 運動が起きた2008年3月、英国Channel 4は 3ヵ月におよぶ中国支配下のチベット潜入取材を行った。亡命チベット人も投獄と強制送還の危険を冒して英国スタッフに同行した。
 
「遊牧民と呼ばれて」A Man Called Nomad
(ネパール/2002/40分/DVCAM)
監督:アレックス・ガッバイ
中国国内のチベット族。遊牧を生業とし伝統的な生活を守り続けて来た。しかし、近代化の波が彼らを取り巻く環境を急速に変化させる。伝統と近代化の狭間でどう折り合いをつけるのか? 遊牧民として生きていく意味とは? ある家族を通じてチベット族遊牧民の現状を描く。
 
  
13日(土)14:40〜
トーク「私たちのチベット問題」
 鴇明浩(シネマ・アザディ代表)
 チベットとはどんなところ? 一人ひとりがチベット問題に向き合うために、私たちは何を知り、何をすればよいのだろう? チベット関連映像を紹介しつつ、抗議活動を展開してきた鴇明浩氏と、チベット人コミュニティで長年暮らしてきたその仲間が、チベットの魅力やチベット問題を語ります。[参加無料]
 
 

《当日料金》
一般:1500円 学生・シニア:1200円
会員一般:1200円 会員学生・シニア:1000円

《割引》
2プロ目は200円引き

協力: SFT(Students for a Free Tibet)、NPO法人ヒマラヤ・アーカイブ・ジャパン、シネマ・アザディ

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。