プログラムPROGRAM
2011 7

[貸館]『AI〜ある彼女の世界征服!?』
2011年7月2日(土)10:30 / 13:00 / 15:00 / 17:00 / 19:00
『AI〜ある彼女の世界征服!?』
(2011/104分)
脚本:澤田耕耶 監督:加藤謙司
プロデューサー:伊藤真一
 
2009年日テレジェニック小泉麻耶を主演に迎えたサイエンスロマンス
共演には期待の新人籠谷和樹、(ウォーターボーイズ)の浅井純、
(SEGA三国志大戦イメージガール)こままりえ、(初代オールナイターズ)真田せつこ
更に(沖縄映像祭準グランプリ作品で主演を演じた)水井 真希
(グラビアアイドル)内野未来などが友情出演者!
音楽監督には元ZIGGYのギタリスト松尾宗仁とねユニットZINXのボーカリスト妹尾研祐を迎えた。
液晶モニタの中で彼女は目覚めた。
彼女は目覚めると僕がプログラムした通り『貴方がマスターですか?』と笑顔で聞 いてきた。
「そ、そう。僕が君を創ったんだ」僕が満足そうにそう言ってやると彼女は笑顔を絶やさずに『死ね変態!』と言っ た。
『キモいんだよ!何この暗い部屋。ヲタクじゃん。ニートじゃん。引きこもりじゃん。』
僕は驚愕のあまり「こ、こんな口の悪いの創ってない!』そういうと、彼女の表情が変わった。
『そうよ、本当はこの娘を創りたかったのよね、マスター?』
『そっくりよ ねぇ?自分の欲求のためにこのアイドルに似せて私を創って、いやらしい事しようと考えていたんでしょう?キモいっつーの!』
僕はあまりの恥ずかしさのあまりマウスに手をかけた。
「失敗だ!こんなの消してやる!」『あら、私を消す気?でもその瞬間に貴 方の個人情報をの世界中に発信するわ!』
彼女はそう言って僕を嘲笑した。マウスの手が止まる。血の気が引いていくのが解った。
僕はとんでもないものを創ってしまった。しかし彼女は不敵に笑うと『私の言う事を聞いてくれればそんな事しな いわ』と囁く。
「な、何をする気だ」僕がそう聞くと、彼女の唇はこう動いた。
『セ・カ・イ・セ・イ・フ・ク』
主催:∞SpiralRecord(有)アップルプロモーション
お問い合せ:∞SpiralRecord

料金 一律1500円
(受付は当日10:00〜)


日本映画名画鑑賞会
2011年7月3日(日)
上映作品は、当日のお楽しみとさせていただきますが、選りすぐりの傑作・名作を揃えて上映しますので、どうぞご期待ください。
 
(会員の皆様からの上映作品タイトルの問い合わせを、上映1週間前より電話・e-mailで受け付けます。会員番号をご確認の上、お問い合せください)

《料金》
一律500円


プラネット・アーカイヴズ 5
啄木と賢治と東北
【プラネット・シネマテーク】
2011年7月9日(土)・10日(日)
神戸映画資料館は、大阪のプラネット映画資料図書館が長年収集してきたフィルムなどの映画資料を収蔵管理しています。これらのフィルム整理作業と並行して上映を行っていこうというのが、この「プラネット・アーカイヴズ」です。
第5回目は、東北への想いを深めるため石川啄木と宮沢賢治に関する作品や東北を描いた記録映画などを集めて上映。
Aプログラム 
「情熱の詩人啄木 ふるさと篇」
(1936/70分/巻頭約20分欠落/16mm)
監督:熊谷久虎 原作・脚色:小田喬 安達伸男 撮影:永塚一栄 
出演:島耕二、小杉勇、黒田記代、沢村貞子
「蒼氓」(1937)「阿部一族」(1938)「上海陸戦隊」(1939)などで知られ、原節子の義兄でもある熊谷久虎監督の代表作品のひとつ。石川啄木は郷里の渋民村(岩手県盛岡市)で代用教員を務め自由で進歩的な新しい教育を志すが、古い考えの校長や村の役員たちの反対にあい、ついに郷里の村を追われる。主演は後に大映で再映画化を監督した島耕二。残念ながら巻頭部分2巻が欠落。また、濃淡型サウンドトラックが充分な濃度ではなく、音声が聞き取り難い。
 
Bプログラム
「セロ弾きのゴーシュ」
(1953/45分/16mm)
演出:川尻泰司、森永健次郎  製作:厚木たか 脚色:田中澄江 、川尻泰司
原作:宮澤賢治 撮影:柿田勇 美術:人形劇団プーク  動画:村田安司 音楽:伊福部昭
宮澤賢治の有名な名作童話の映画化で日本最初のカラー人形映画(コニカラー)。ゴーシュが住むのは東北の小さな町はずれの古い水車小屋。ゴーシュは金星楽団のチェリストで、発表会にベートーベンの第六交響曲メ田園”を演奏するため猛練習。もぐら、リス、猫、狸等いろいろな動物が訪れて激励され、ついに発表会で満場の拍手を受ける。
 
Cプログラム
「東京から青森まで」
(1931/17分/サイレント/16mm)
横浜シネマ商会 指導:全日本活映教育研究会
監修:青地忠三 撮影:上野幸清
尋常小学校六年の読本に準拠した教育映画。汽車は上野駅から出発し、東北本線に沿って北上。日光、松島、平泉、盛岡、小岩井農場などを経て青森に到着。疾走する汽車や流れる線路の動きを織り交ぜながら東北の風物、都会、史跡などを読本だけでなく視覚を通して理解せしめようとした作品。鉄路の線画は画風から村田安司と推定される。
「日本のデンマーク農場」
(1954/20分/16mm)
内外映画社 演出:樋口源一郎
山形新庄市松本にあったデンマークのエミール・フェンガー氏による農法指導農場の紹介。演出は山形県天童市生まれで「女王蜂の神秘」(1962)や「細胞性粘菌の行動と分化」(1992)などで知られる樋口源一郎。
その他、おまけ上映作品もあり。
  

《会費》
1プログラムあたり
会員900円 学生会員・シニア会員700円
《割引》
2プログラム目より200円引き


ドキュメンタリー映画再見
2011年7月16日(土)〜18日(月・祝)
 
今回からスタートする連続講座《映画批評_新しい映画と観客のために》のテーマ「ドキュメンタリーを考える」にあわせて、ドキュメンタリーの傑作を上映。
古典的な名作に新たな魅力を発見するとともに、ドキュメンタリー映画の現在を再考する機会となるでしょう。
 
[関連企画]
連続講座:映画批評_新しい映画と観客のために
第1回ドキュメンタリー映画を考える
(7月16日)

 
「北京」
(1938/45分/16mm)
監督:亀井文夫
撮影:川口政一
日本軍が侵攻中の中国を記録した『上海』(1938)に続く亀井文夫の作品。紫禁城、景山、天壇などを紹介、そのあと市場、商店街、裏通りなどへカメラは入り、同時録音で延々と市民の表情を描く。巻頭を含め30分程度の欠落がある。
 
「カメラを持った男」Человек с киноаппаратом
(ソビエト/1929/100分[16fps]/無声/16mm)
監督:ジガ・ヴェルトフ
ロシア(旧ソビエト)の天才ジガ・ヴェルトフの代表作。映画における演劇的・物語的な要素を否定し、コラージュやモンタージュ、フラッシュ・バックなどの技術を駆使した実験的作品で、視覚表現としての映画の可能性を追求している。1970年前後の一時期、ゴダールらが「ジガ・ヴェルトフ」集団を名乗って政治的映画を製作した。
 
「意志の勝利」Triumph des Willens
(ドイツ/1935/114分/16mm)
監督:レニ・リーフェンシュタール
製作:レニ・リーフェンシュタール、アドルフ・ヒトラー
脚本:レニ・リーフェンシュタール、ヴァルター・ルットマン
音楽:ヘルベルト・ヴィント
ニュルンベルクで1934年に6日間行われたナチ党の全国党大会を記録した映画。リーフェンシュタール監督は、ヒトラー自身から直接の依頼により監督、戦後はプロパガンダによるナチズムへの協力者として排斥されることになった。リーフェンシュタール監督は「私は政治には全く興味はなかった。興味があったのは美だけ」と述べている。70年代以降は写真家として評価された。
 
「ルイジアナ物語」Louisiana Story
(アメリカ/1948/77分/16mm)
監督:ロバート・フラハティ
脚本:ロバート&フランシス・フラハティ
撮影:リチャード・リーコック
ヴェネチア映画祭国際賞受賞したフラハティ最後の長編作品。ルイジアナ州の湿地帯(バイユー)を舞台に、そこに暮らす少年とともに油田の採掘工事を描く。現在は守るべきものとして認知される“自然”が“驚異”として描かれる。石油会社がスポンサーの産業PR映画でもある。
   
 

《料金》入れ替え制
1本あたり
一般1000円 学生・シニア900円
会員900円 会員学生・シニア700円

《割引》
2本目は200円引き
講座「第1回ドキュメンタリー映画を考える」参加者は1本目も200円引き


アンドレ・マルロー監督作『希望 テルエルの山々』
2011年7月23日(土)・24日(日)

 
フランスの作家アンドレ・マルローが監督した唯一の映画『希望 テルエルの山々』。ゴダールの『フォーエバー・モーツアルト』のモティーフであり、ネオリアリズモの先駆的な作品とも称される。
今回参考上映するイタリアのネオリアリズモ、ロッセリーニ監督の『戦火のかなた』と併せてご覧いただきたい。
[関連企画] 神戸映画資料館レクチャー:映画の内/外
第3回 映画の夜と戦争①_アンドレ・マルロー

 
「希望 テルエルの山々」Espoir__Sierra de Teruel
(フランス・スペイン/1939/73分/35mm)
監督:アンドレ・マルロー 脚本:アンドレ・マルロー、ドニ・マニオン
撮影:ルイ・パージュ
出演:アンドレス・メフト、ニコラス・ロドリゲス、ホセ・ラド
国際義勇軍を組織しスペイン市民戦争に参加したマルロー自身による小説『希望』が原作。俳優が出演し、演出もされているが、市街戦や空中戦など実際に戦闘が続くバルセロナで撮影された。物語の最後、山中に墜落した飛行士の遺体が村の教会に運ばれる。このシーンに共和国軍の兵士や地元の住民、千人のエキストラが参加した。延々と続く沈黙の葬列は、内戦の悲惨さ、人間の運命の残酷さを、現実と虚構を超えて観る者に訴えかける。
 
[参考上映]  
「戦火のかなた」Paisa
(イタリア/1949/114分/16mm)
監督:ロベルト・ロッセリーニ
脚本: セルジオ・アミディ、クラウス・マン、フェデリコ・フェリーニ、ヴィクター・ヘインズ、マルチェロ・パリエーロ、ロベルト・ロッセリーニ
撮影:オテッロ・マルテッリ
出演:マリア・ミーキ、ガール・ムア、ドッツ・M・ジョンソン
連合軍の上陸直前から解放まで、ナポリ、ローマ、フィレンチェ、ポオ河と、イタリアを北上しながら、各地の民衆と米兵の交流を中心に、パルチザンや従軍神父らの身に降りかかる悲劇を、六話のオムニバス形式で描く。ネオレアリズモの傑作で、『無防備都市』に続き、『ドイツ零年』とあわせてロッセリーニの「戦争三部作」第二弾。四名の職業俳優を除き、各地で市民や将兵が起用された。脚本にはフェリーニも参加している。 
 

《料金》入れ替え制
1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 会員学生・シニア900円

《割引》
2本目は200円引き
[レクチャー:第3回 映画の夜と戦争①_アンドレ・マルロー] 参加者は1本目も200円引き


これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。