プログラムPROGRAM

ドキュメンタリー映画再見
2011年7月16日(土)〜18日(月・祝)
 
今回からスタートする連続講座《映画批評_新しい映画と観客のために》のテーマ「ドキュメンタリーを考える」にあわせて、ドキュメンタリーの傑作を上映。
古典的な名作に新たな魅力を発見するとともに、ドキュメンタリー映画の現在を再考する機会となるでしょう。
 
[関連企画]
連続講座:映画批評_新しい映画と観客のために
第1回ドキュメンタリー映画を考える
(7月16日)

 
「北京」
(1938/45分/16mm)
監督:亀井文夫
撮影:川口政一
日本軍が侵攻中の中国を記録した『上海』(1938)に続く亀井文夫の作品。紫禁城、景山、天壇などを紹介、そのあと市場、商店街、裏通りなどへカメラは入り、同時録音で延々と市民の表情を描く。巻頭を含め30分程度の欠落がある。
 
「カメラを持った男」Человек с киноаппаратом
(ソビエト/1929/100分[16fps]/無声/16mm)
監督:ジガ・ヴェルトフ
ロシア(旧ソビエト)の天才ジガ・ヴェルトフの代表作。映画における演劇的・物語的な要素を否定し、コラージュやモンタージュ、フラッシュ・バックなどの技術を駆使した実験的作品で、視覚表現としての映画の可能性を追求している。1970年前後の一時期、ゴダールらが「ジガ・ヴェルトフ」集団を名乗って政治的映画を製作した。
 
「意志の勝利」Triumph des Willens
(ドイツ/1935/114分/16mm)
監督:レニ・リーフェンシュタール
製作:レニ・リーフェンシュタール、アドルフ・ヒトラー
脚本:レニ・リーフェンシュタール、ヴァルター・ルットマン
音楽:ヘルベルト・ヴィント
ニュルンベルクで1934年に6日間行われたナチ党の全国党大会を記録した映画。リーフェンシュタール監督は、ヒトラー自身から直接の依頼により監督、戦後はプロパガンダによるナチズムへの協力者として排斥されることになった。リーフェンシュタール監督は「私は政治には全く興味はなかった。興味があったのは美だけ」と述べている。70年代以降は写真家として評価された。
 
「ルイジアナ物語」Louisiana Story
(アメリカ/1948/77分/16mm)
監督:ロバート・フラハティ
脚本:ロバート&フランシス・フラハティ
撮影:リチャード・リーコック
ヴェネチア映画祭国際賞受賞したフラハティ最後の長編作品。ルイジアナ州の湿地帯(バイユー)を舞台に、そこに暮らす少年とともに油田の採掘工事を描く。現在は守るべきものとして認知される“自然”が“驚異”として描かれる。石油会社がスポンサーの産業PR映画でもある。
   
 

《料金》入れ替え制
1本あたり
一般1000円 学生・シニア900円
会員900円 会員学生・シニア700円

《割引》
2本目は200円引き
講座「第1回ドキュメンタリー映画を考える」参加者は1本目も200円引き

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。