新作ドキュメンタリー「田中さんはラジオ体操をしない」
2011年10月28日(金)〜11月8日(火)11:00〜[水・木休館]
ヘンテコな国ニッポン?
どうなの日本!!
世界中の映画祭で満員・拍手喝采の問題作が遂に公開!!
「田中さんはラジオ体操をしない」
Tanaka-san Will Not Do Callisthenics
(オーストラリア/2008/75分/DV)
製作:ブルー・ルーム・プロダクション
配給・宣伝:浦安ドキュメンタリーオフィス、スリーピン
監督・撮影:マリー・デロフスキー
編集:モーガン・グレゴリー
録音:グレッグ・フィッツジェラルド
音楽: 田中広幸、田中哲朗、デイヴィッド・ミッチェル
出演 :田中哲朗、田中かほる、田中 剣、田中広幸、北野好人、根津公子、長橋美保、上田恵弘 ほか
[公式サイト]
山形国際ドキュメンタリー映画祭2009 ニュードックス・ジャパン正式出品
カナダ国際労働者映画祭2009 ベストインフェスティバル賞(グランプリ)受賞
たったひとりでも現実は変えられる
田中さんは30年間、毎日ひとりで、
いまも歌い続けている
田中哲朗さん。63歳。30年前に毎朝のラジオ体操を拒否したために大手電機会社を解雇された。
それ以来、抗議のために会社の前で毎朝プロテストソングを歌い続けている。
携帯もない、インターネットもない、もちろんfacebookもない、そんな時代からたったひとりで大きな力と闘ってきた。
そんな田中さんの姿をカメラに収めたのは、オーストラリア人女性監督マリー ・デロフスキー。
インターネットで偶然見つけた田中さんに興味を持ち、ドキュメンタリー映画をつくるために来日。
テンガロンハットを被り、木刀で鍛錬する田中さんの姿は“ガイジン”の彼女にどう映ったのか?
ブロークンな英語でやりとりし、時にはぶつかり合うふたり。
田中さんを通して見えてくる現代ニッポンの姿をユーモアたっぷりに映し出す。
コメント
タナカさんが滑稽なのか?
日本が滑稽なのか?
タナカさんが闘っている相手は、
会社を通りこしてその先の自分をふくめた
ムニャムニャしたニッポンそのものなんだと思う。
……しりあがり寿(漫画家)
これはすごい! 「自分は頑固者だ!」と言い放ち、
きまりごとに疑問を呈して茶道を破門になるほどの田中さん。
なぜかみんな従順になり、奴隷根性が染みついて
ニッチもサッチもいかなくなっている今の日本社会に必要なのは、
このとんでもない不服従の精神だ!!
……松本哉(リサイクルショップ 素人の乱5号店・店主)
田中さんが寅さんに、周囲の支援者たちが、とらやの面々に重なってきた。
人情味溢れるプロテスト。事実が寅さん映画を超えた。
……山根基世(「ことばの杜」代表/元NHKアナウンサー)
泣き寝入りせず、正しいと思うことを淡々と伝え続ける姿に感心しました。
それを取り上げるのが海外の監督だという皮肉には残念ながら納得できます。
……ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
不当な職質に黙秘を貫き氏名不詳のまま裁判にかけられたという人の話を思い出しました。
職質もラジオ体操もそれを抑圧だと全く感じないひとが大多数だということが
なにより恐ろしいことだと思います。
……ECD(ラッパー)
25年前、工場の門前に田中さんを訪ねて、生き方に感動、共感。
「君が代」不起立で停職にされた私が校門前に「出勤」したヒントは、田中さんにある。
……根津公子(元教員/「君が代」解雇をさせない会)
《料金》
当日
一般1800円 学生:1500円 シニア1000円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円
前売 1300円
《田中さん割引》1000円
田中さん(という名字の方)はどなたでも当日1000円でご覧になれます。
当日受付で、顔写真付きの身分証明書をご提示の上、「わたしは田中です」と申告ください。