映画で知る朝鮮③『花を売る乙女』
2012年2月18日(土)・19日(日)・25日(土)16:00〜
北朝鮮を代表する一大革命叙事詩
「花を売る乙女」
(1972/北朝鮮/125分/DVCAM)
監督:パク・ハク、チェ・イッキュ
出演:ホン・ヨンヒ、パク・ファソン、キム・リョンニン、リュ・フナム
植民地時代、貧しい家庭に生まれた主人公のコップニは、病に臥せている母の薬代を稼ぐため、昼は地主の家で働き、夜は街に出て花を売る。そんな過酷な運命を、半ば諦めのように受け入れるコップニが、朝鮮人民革命軍(抗日パルチザン)に入隊した兄と再会し、その世界観を徐々に変えていく。闘争だけが、自らを不幸な運命から解き放ってくれる手段であると。
はじめは歌劇として創作されたものが映画化された。同名の歌劇は1973年8月、平壌のマンスデ芸術団の日本公演の際に上演され、その舞台はNHKでも放映された。今でも平壌の劇場では定期的に上演されている。映画版「花を売る乙女」で主人公コップニを演じたホン・ヨンヒの姿は、北朝鮮の1ウォン札の裏面に描かれている。まさに国を代表する映画がこの「花を売る乙女」である。
[関連企画]
映画で知る朝鮮①『安重根 伊藤博文を撃つ』
映画で知る朝鮮②『天安艦沈没』
《料金》
一般1500円 学生1300円 シニア1000円
会員1000円 会員学生・シニア900円
【前売券】1000円(神戸映画資料館で取り扱い/2月14日まで)
主催・配給:カナリオ企画