プログラムPROGRAM

井上陽一の活弁映画シリーズ 8「江戸怪賊伝 影法師」
2012年11月18日(日)13:30〜
 
活動写真弁士・井上陽一さんが最も得意とする阪妻(バンツマ)の時代劇をご堪能ください。
「江戸怪賊伝 影法師」
(1925 / 70分[18fps]/ サイレント / 16mm)
東亜マキノ等持院
監督:二川文太郎 原作・脚色:寿々喜多呂九平
撮影 : 田中重次郎
主演:阪東妻三郎、マキノ輝子
 
江戸の街に現れた怪賊は影法師と人々に恐れられたが、人情深く貧しい者たちの味方だった……。時代劇に恋愛とヒューマニズムを持ち込むことにより、斬新な映画として大ヒットした。主演の阪東妻三郎は、阪妻(バンツマ)の愛称で親しまれた人気俳優で田村高廣ら田村三兄弟の父である。
本来は前後篇完結の映画だが、残存するフィルムは前半のみ。上映プリントは70年代に埼玉のコレクター大橋正英から大阪の森田留次(明星映画社、日本映画保存協会)、そしてプラネット映画資料図書館へと引き継がれた16ミリフィルムに、欠落部を京都のコレクター田渕宇一郎が入手した9.5ミリプリントから補完したもの。9.5ミリフィルムのブローアップにあたっては、ボレックス撮影機とパテベビー映写機を連結した自作のコマ撮り装置で行ったのでオプチカルプリンターのようにレジ(レジストレーションの略)が取れず、若干のブレが生じ、フォーカスも甘いですがお許しのほどを。 

井上陽一(弁士)
いのうえよういち。1938年、姫路市生まれ。浜星波に師事。60年から活動写真弁士として活躍。02年「OSAKA映像フェスティバル」で『雄呂血』、04年の京都映画祭では『特急三百哩』『からくり蝶』、08年には『実録忠臣蔵』、11年大阪歴史博物館の「浪花の映画事始め」で『僕らの弟』を名調子で活弁するなど、各地の映画祭等で活躍。関西唯一の現役弁士である。

《料金》
一般1800円 学生・シニア1500円
会員1500円 学生会員・シニア会員1300円

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