プログラムPROGRAM

春の時代劇まつり
2013年3月2日(土)・3日(日)
Aプログラム
「続水戸黄門」(楠公篇)
(1928/部分12分[16コマ]/無声/16mm)
総指揮:池永浩久 監督・脚本:池田富保
助監督:渡辺邦男、坂本信
撮影:井隼英一、中西与之助
出演:山本嘉一、三桝豊、磯川金之助、桜木梅子、久米譲
荒果てた楠木正成の墓を目にした徳川光圀は、墓前で菊水の旗のもと湊川で足利軍と戦い敗れ自害した正成を偲び、「嗚呼忠臣楠子之墓」の碑を建立し、盛大に法要を営むのだった。神戸が舞台の珍しい無声映画。
 
「さむらひ鴉」
(1935/53分[不完全]/16mm)
監督:池田富保  脚色:滝川紅葉
原作:子母沢寛  撮影:町井春美
音楽:白木義信  
出演:黒川弥太郎、鳥羽陽之助、山本礼三郎、光岡龍三郎、上田吉二郎、花井蘭子、衣笠淳子、五月潤子
国定忠治の子分、友五郎の母が危篤で許嫁のお久が赤城山まで知らせに来た。故郷に帰るとすでに母は亡くなり、お久の父らに金を騙し取られて実家は傾いていた。友五郎はお久の父を斬るが、恨んだお久を連れ落ち延びてゆく。利根川のシーンは滋賀県の近江八幡水郷で撮影されたと思われ、堅田船が行き交う。
 
Bプログラム  
「清水次郎長伝」
(1929/部分17分[16コマ]/無声/16mm)
監督:沖博文 脚本:大国狂助 撮影:永井政次
出演:阪東妻三郎、中村政太郎、中村吉松、志賀靖郎、小松峰子
次郎長は病む妻のお蝶と子分の森の石松を連れ尾張瀬戸まで落ち延びた時、小川の勝五郎に助けられる。次郎長のお陰で尾張一の大親分となった保下田の九六に勝五郎と次郎長は援助を求めるが、恩知らずの九六は凶状持ちの次郎長に御用の捕手で迫る。上映の機会が少ない阪妻映画。
 
「主従無上」
(1940/45分[不完全]/16mm)
監督・脚色:田崎浩一 原作:土師清二
撮影:近藤憲照 音楽:高橋半
出演:月形龍之介、原健作、河部五郎、深水藤子、月宮乙女
鳥類の捕獲を禁じた御鷹場で雀部善馬は従者の萬助から銃を受け取り鴨を撃ち落とした。銃声を聞いて駆けつけた御鷹見役は銃を取り上げようとして善馬に斬られたが、それは萬助の父であった。萬助にとって親切な主人が仇となり苦悩する。萬助役の原建作、その妹役の深水藤子が初々しい。
 
Cプログラム
「野狐三次」
(1930/部分22分[16コマ]/無声/16mm)
監督:小石栄一 脚本:赤木一平 撮影:円谷英一
出演:林長二郎、千早晶子、浦浪須磨子、日下部竜馬、関操
悪旗本の長谷川に頼まれた火消しの庄吉が秋田屋の娘・お糸を連れ去ろうとした時、「に組」の火消し三次が助ける。三次は長谷川とお糸の結婚式を妨げ旗本屋敷で大乱闘。その時、半鐘の響きを聞いた三次は火事場に駆けつけ庄吉と対決、纏を揚げ「に組」の面目を取り戻したのだった。傾向映画の小石栄一、特撮監督・円谷英二(本名・英一)の若き日の仕事が見どころ。
 
「大江戸七変化」
(1949/39分[不完全]/16mm)
企画:辻久一 監督:木村恵吾
脚本:柳川真一 撮影:牧田行正
音楽:佐藤顕雄 美術:川村鬼世志
録音:中村敏夫 照明:森下喜一
出演:市川右太衛門、坂東好太郎、大友柳太郎、杉狂児、香川良介、相馬千恵子、橘公子、大美輝子、佐川悦子、上田吉二郎、葛木香一、原聖四郎
金山を発見した加賀屋半次郎は、旗本の硲主水正らに横領と放火の罪をきせられ島送りになる寸前に脱獄。旗本一味の金山横領に気づいた大岡越前守は半次郎の無実を証し、旗本らの悪行を暴く。欠落が多いが珍しい右太衛門映画。
 

《料金》入れ替え制
1プログラムあたり
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 会員学生・シニア900円

《割引》
2プログラム目は200円引き

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。