プログラムPROGRAM

ロシア・ソヴィエト映画 連続上映
第2回 音楽映画集1

2013年9月14日(土)〜16日(月・祝)
「音楽映画集」一週目は、1920年代のソヴィエト・ジャズから、グルジアの民謡、そしてペレストロイカ後のロック・ミュージックと、ポピュラー音楽をテーマにした作品集を。
そして二週目は、クラシック音楽を扱った華麗な大作を中心に集めました。
 
「陽気な連中」
(1934/95分/35mm)
モスクワ・キノコンビナート
監督:グリゴリー・アレクサンドロフ
脚本:ニコライ・エルドマン、ウラジーミル・マッス、グリゴリー・アレクサンドロフ
撮影:ウラジーミル・ニールセン
音楽:イサーク・ドゥナエフスキー
出演:レオニード・ウチョーソフ、リュボーフィ・オルローワ
音楽が好きな田舎の牧童コースチャが、モスクワの音楽学校へ入り、さまざまな偶然のおかげで隠れた才能を発揮する。エイゼンシュテインの陰に隠れていたアレクサンドロフが、その才能を一気に花開かせたハチャメチャ音楽喜劇。ソヴィエト・ジャズの創始者ウチョーソフ自ら主演。
 
 
「若き作曲家の旅」
(1985/104分/35mm)
グルジアフィルム
監督・脚本:ゲオルギー・シェンゲラーヤ
原作:オタール・チヘイゼ
出演:レヴァン・アバシーゼ、ギヤ・ベラーゼ
革命前夜の時代、古いグルジア民謡をすべて採集したいという夢に取りつかれた若い作曲家が、録音機を持ってグルジアの村々を回る。グルジア映画の重鎮シェンゲラーヤの、抑圧された祖国の歴史への思いを秘めた作品でイオセリアーニにも影響を与えた。1986年ベルリン映画祭銀熊賞受賞。
 
 
「ジャズメン」
(1983/88分/35mm)
モスフィルム
監督:カレン・シャフナザーロフ
脚本:アレクサンドル・ボロジャンスキー、カレン・シャフナザーロフ
撮影:ウラジーミル・シェフツィク
音楽:アナトリー・クロール
演奏:ソヴレメンニク
出演:イーゴリ・スクリャール、アレクサンドル・パンクラトフ=チョールヌイ、ニコライ・アヴェリュシキン、ピョートル・シチェルバコフ
1920年代、ソヴィエト・ジャズ草創期。ジャズの虜になったために音楽学校を退学させられた主人公が仲間を見つけ、ソヴィエト最初のジャズバンドを結成するまでを、豊富なジャズ音楽とともに綴る。『陽気な連中』とあわせて見て欲しい。
 
 
「僕の無事を祈ってくれ」
(1988/81分/35mm)
カザフフィルム
監督:ラシド・ヌグマノフ
脚本:アレクサンドル・バラノフ、バフイト・キリバェフ
撮影:ムラト・ヌグマノフ
音楽:ヴィクトル・ツォイ
出演:ヴィクトル・ツォイ、マリナ・スミルノーワ、ピョートル・マモノフ
映画大学の卒業制作として、ヌグマノフ監督が故郷アルマ・アタ(カザフスタン最大の都市)を舞台に、人気ロック・バンドのリーダーでやはりカザフ出身のヴィクトル・ツォイを主役に迎えて撮った長篇第1作。元恋人を麻薬密売グループから救おうと孤独な戦いを挑む主人公は、ペレストロイカ後のソ連に生まれた新しいヒーローとして人気を呼んだ。
 

第3回 音楽映画集2
2013年9月20日(金)〜23日(月・祝)
「チャイコフスキー」
(1970/155分/35mm)
モスフィルム
監督:イーゴリ・タランキン
脚本:ブジミール・メタリニコフ、ユーリー・ナギービン、イーゴリ・タランキン
撮影:マルガリータ・ピリヒナ
音楽:ディミトリ・ティオムキン
出演:インノケンティー・スモクトゥノフスキー、アント二ーナ・シュラーノワ、エフゲニー・レオーノフ
ロシアの作曲家チャイコフスキーの生涯を、ソヴィエトの映画、音楽界が総力を結集して描きあげた音楽映画の大作。原案は、『真昼の決闘』『アラモ』などハリウッドで活躍したウクライナ出身の作曲家ディミトリ・ティオムキン。
 
 
「フランツ・リスト」
(1971/153分/35mm)
レンフィルム=マフィルム(ハンガリー)
監督:マルトン・ケチレ
脚本:レオニド・デリ、イムレ・ケシ
撮影:イシュトバン・ヒルデブラント
音楽監督:フェレンツ・ファルカーシ
出演:イムレ・シンコビッチ、アリアドナ・シェンゲラーヤ、クララ・ルーチコ
19世紀ハンガリーが生んだ作曲家でピアニスト、リストの伝記映画。ハンガリーの国立マフィルム撮影所との合作で、主なスタッフはハンガリーの映画人が固めている。高名なピアニスト、ジョルジ・シフラ、スビャトスラフ・リヒテルが演奏を担当しており、音楽ファン必見。
 
 
「ヨハン・シュトラウス」
(1971/100分/35mm)
レンフィルム
監督:ヤン・フリード
脚本:アナトーリー・グレブネフ
撮影:オレーグ・クホワレンコ
音楽:V・チスチャコフ
出演:ギルト・ヤコヴレフ、タチアナ・ベードワ、タチアナ・ピレツ力ヤ
19世紀半ばのペテルスブルグを舞台に、後に“ワルツ王”と呼ばれる若き作曲家シュトラウスの愛を描く。ロシア貴族の優雅な生活と社交界の様子も見所の一つ。演奏はレニングラード国立フィルハーモニー管弦楽団。
 
 
「クロイツェル・ソナタ」
(1987/155分/35mm)
モスフィルム
監督:ミハイル・シヴェイツェル、ソフィア・ミリキナ
原作:レフ・トルストイ
脚本:ミハイル・シヴェイツェル
撮影:ミハイル・アグラノヴィチ
出演:オレグ・ヤンコフスキー、イリーナ・セレズニョーワ、アレクサンドル・トロフィーモフ
トルストイの同名小説の映画化。題名のもとになったベートーベンの名曲にのせて、男と女の愛と性、エゴイズムと嫉妬が引き起こす悲劇を、主人公のモノローグで綴る。主演はタルコフスキーの『ノスタルジア』などで知られるオレグ・ヤンコフスキー。
 
 
主催:神戸映画資料館、アテネ・フランセ文化センター
協力:ロシア映画社
 

《料金》入れ替え制
1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
神戸プラネットシネマ倶楽部会員1000円 学生・シニア会員900円
アテネ・フランセ文化センター会員1000円

《割引》
当日に限り2本目は200円引き

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。