プログラムPROGRAM

「文学映画化の諸相 チェザレ・パヴェーゼの場合」関連上映
ストローブ=ユイレとレナーテ・ザミ
2014年8月16日(土)・17日(日)

kumokara01「雲から抵抗へ」
Dalla nube alla resistenza
(1978/105分/35mm)
監督:ジャン=マリー・ストローブ、ダニエル・ユイレ
撮影:サヴェーリオ・ディアマンティ
イタリアの作家チェザレ・パヴェーゼ(1908-1950)の未完の神話的対話篇集「レウコとの対話」の6篇「雲」「キマイラ」「盲人たち」「狼人間」「客」「火」を映画化した第一部と、パヴェーゼ最後の長編小説「月と篝火」を圧縮再構成した第二部からなる。
 
Pavese01「チェザレ・パヴェーゼ
トリノ‐サント・ステファノ・ベルボ」

Cesare Pavese Turin – Santo Stefano Belbo
(1985/64分/デジタル[ブルーレイ上映])
監督:レナーテ・ザミ、ペトラ・ゼーガー
チェザレ・パヴェーゼの生地サント・ステファノ・ベルボと、彼が自ら命を絶ったトリノの街をカメラは訪れる。彼の最後の2つの小説『孤独な女たちと』と『月と篝火』のテクストやパヴェーゼの手紙・日記・写真を頼りに、この作家の生と創作を辿る。また彼と親交のあった人物達が生前のエピソードを物語る。

 

レナーテ・ザミ Renate Sami
1935年、ベルリン生まれ。1975年にドイツ赤軍派に属した映画作家ホルガー・マインスの獄中死を契機に、監督第一作『いずれ誰もが死ぬ、ただ問題はいかに死ぬか、そしていかに生きたかだ』(1975)を撮り上げる。それまでは映画製作とは無縁だった。
『チェザレ・パヴェーゼ トリノ—サント・ステファノ・ベルボ』(1985)では、作家パヴェーゼの小説を基にこの作家ゆかりの地を訪れる。また彼女が18歳で初めて訪れたエジプトを題材に『ピラミッドと共に』(1990)を制作。その他の作品に、『ブロードウェイ 95年5月』(1996)、スーパー8で撮りためられた映像にパヴェーゼの詩や音楽を重ねた『映画日記1975‐85』(2005)、『リアーネ・ビルンベルクの工房と彼女の父ダーヴィット・バルフ・ビルンベルクの物語』(2007)など。最新作は自宅の窓の外の壁から時間の流れを捉えた『一年』(2011)。

作品解説:渋谷哲也
協力:レナーテ・ザミ、アテネ・フランセ文化センター、神戸ファッション美術館

[関連企画] 8月16日(土)文学映画化の諸相 チェザレ・パヴェーゼの場合
講師:渋谷哲也(ドイツ映画研究)

《料金》入れ替え制1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円

《割引》
当日に限り2本目は200円引き

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。