プログラムPROGRAM

「その街のこども 劇場版」
2015年1月16日(金)〜20日(火)

「その街のこども 劇場版」
(2010/83分/HD[ブルーレイ上映])
監督:井上剛
脚本:渡辺あや
音楽:大友良英
テーマ曲:阿部芙蓉美
プロデューサー:京田光広
上映企画:NHKプラネット近畿
配給:トランスフォーマー
出演:森山未來、佐藤江梨子、津田寛治

震災を体験したふたりの演技が心を揺さぶる
阪神・淡路大震災からちょうど15年目にあたる2010年1月17日、NHKで放送されたドラマ「その街のこども」は、実際に震災を体験している森山未來と佐藤江梨子の切なくリアルな演技に加え、心の傷を抱えたまま生きる若者たちを優しい眼差しで描いた渡辺あや(『天然コケッコー』、連続テレビ小説『カーネーション』)の脚本が大きな話題を呼び、放送後には視聴者から感動と絶賛の声が多数寄せられた。その後本作は第36回放送文化基金賞を受賞。さらに反響は拡がり続け、遂に『その街のこども 劇場版』として、NHKの制作したドラマとしては前代未聞の全国公開が決定。放送時にはカットせざるを得なかった未公開シーンを含む、再編集バージョンでの上映が実現した。
 
それからさらに5年が経った震災から20年の節目にあたる今年、神戸での再上映が決まりました。忘れたい、忘れられない、忘れて欲しくない…。神戸にあふれるそんな複雑な想いを描いたこの「神戸の映画」を繰り返し上映することで、この街の人々の思いを分かち合い、次の時代に引き継いでいければと思っています。

「その街」で生まれ育ったこどもたちが
新たな一歩を踏み出すために

こどもの頃に体験した震災というものに、いま改めて向き合おうとするふたりの若者に寄り添いながら、物語は進んでゆく。ロケ地の多くは実際に大きな被害を受けた地域であり、撮影には遺族を含め神戸の方々も参加した。一方、非被災者である多くのスタッフたちが、この作品を生み出す過程で悩み、苦しんだのも事実。様々な傷を抱えた被災者と、非被災者の間に存在する「溝」を見つめ、それを乗り越えることの難しさと大切さを伝える『その街のこども 劇場版』は、今を生きるすべての「こどもたち」が決して忘れてはならない未来への希望を描いている。

[公式サイト]

《料金》
一般:1200円 学生・高校生・シニア:1000円 中学生以下:700円
会員1000円 学生会員・シニア会員900円

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。