プログラムPROGRAM

木村卓司・井手豊 新作上映会
2017年3月11日(土)・12日(日) 18:00〜
木村卓司監督は両日来館、井手豊監督は12日来館。

ミクロとマクロが交錯する木村卓司と井手豊の映像宇宙。

「宙」

「宙」

「懐中散策」

「懐中散策」

 

木村卓司 監督作品
「宙」

(2016/59分/DVD上映)
常に映画とは何かを追求していたが、最近映画は存在しないと思えてきた。無時間だけが存在していると思えてきた。映画の消滅と再生を石を使って撮りました。なんじゃそれ、と気になる方は是非見に来てください。

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木村卓司
1964年京都生まれ。スピルバーグや宮崎駿に憧れ高校時代から自主映画を撮り始める。主な作品は『さらばズゴック』 (1986)、『眼の光』『非在/風景』(2004)、『阿呆論』(2008)、『シネマトグラフオブエンパイア』(2009)、『街に映画館を造る』(2011)、『時』(2012)『庭』(2015)

 

井手 豊 監督作品
「懐中散策」

(2016/18分/サイレント/ブルーレイ上映)
虫と風景に自分の心の世界を思い浮かべます。

「静寂の光」
(2016/11分/サイレント/ブルーレイ上映)
桜で有名な地元津山の鶴山公園で心惹かれた光景。

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「懐中散策」

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「静寂の光」

井手 豊
1965年生まれ。出身の岡山県津山で、1988年頃から映像づくりをはじめる。最初は劇映画をめざすが、個人的なイメージ映像の存在を知りその時々に出会い、心惹かれた人や風景や生き物などを心象映像として作り続けている。 映像展として、2014年「アートの今・岡山2014『時のカタチ』巡回展」(岡山県天神山文化プラザ)、2015年「井手豊映像の世界~仄かに灯る宇宙~」(奈義町現代美術館)がある。
 

魅了するものに留まる眼差し、ひたすら現在であり続ける時間、主体と客体の距離化や弁証法は井手さんの作品からは消え失せているように感じられる。でもその対象物ははっきりと世界の法則の中にある。風を光を受け、具象的な場にとどまりながら生を格闘している。井手さんの映画は世界への感嘆であり、そしていつもどこか残酷だ。その対象物の生命や美が映画作家の技巧や語りで生まれるのではないことを知っているからなのだろう。そう、世界は残酷なまでに奇跡に満ちていることを、その映像は教えてくれる。
──渋谷哲也(ドイツ映画研究)

 

《料金》入替なし
一般:1400円 学生・シニア:1300円
会員一般:1300円 会員学生・シニア:1200円

これまでのプログラム|神戸映画資料館

※内容は予告無く変更する場合があります。

※作品によっては、経年退化で色褪せしている場合がございます。予めご理解ご了承の上、ご鑑賞くださいますようお願い申し上げます。