プログラムPROGRAM

年別アーカイブ: 2018

『月夜釜合戦』
2018年3月23日(金)〜27日(火)
 
 

 

 

寄ってらっしゃい観てらっしゃい!
取り出したるは大阪生まれの人情喜劇、
『月夜釜合戦』!

 

 

 

「月夜釜合戦」
(2017/115分/16mm)
監督・脚本:佐藤零郎 撮影監督:小田切瑞穂 照明:栗原良介 録音:江藤直樹 美術:西村立志 編集:佐藤零郎、板倉善之 音楽:井上譲、浦田晴夫、岳陽 プロデューサー:梶井洋志 ロケーションマネージャー:中村葉子 制作:福井逸子 宣伝:山崎紀子、佐野彰則 宣伝美術・タイトルデザイン:シマダタモツ 小道具:田代聖子 ケータリング:持木良太 スチール:大道正史 ネガ編集:山本浩史 整音:ガリレオクラブ 現像:IMAGICA 製作:映画「月夜釜合戦」製作委員会

出演:太田直里、川瀬陽太、門戸紡、渋川清彦、カズ、西山真来、デカルコ・マリィ、緒方晋、赤田周平、下田義弘、大宮義治、北野勇作、海道力也、角田あつし、大宮将司、日野慎也、柴哲平、得能洋平、福井大騎、足立正生

 

偉大な釜を巡る争奪戦が始まる

「月夜の晩に釜を抜かれる」という諺(ひどく油断することの意。月夜の晩は明るいからといって、盗まれる心配はないだろうと思っていたら、大事な釜を盗まれてしまうことから)にあるように「釜」とは古来から最も大切な家財道具の一つとして扱われてきた。確かに米があっても釜がなければ飯が食えない。
また日本にはもう一つ親しみを込めて「釜」と呼ばれる場所がある-大阪・釜ヶ崎である。日本最大の寄せ場として多くの労働者が働き、その日々の稼ぎによって皆が飯を食ってきたことを考えれば、釜ヶ崎もまた巨大な「釜」として機能してきたと言える。今この巨大な「釜」はその機能を奪われようとしている。「安心・安全」を名目とした再開発により、街には監視カメラや野宿者の排除を目的としたオブジェやアートが配置され、じんわりと再開発がなされていく中で、そこにいる労働者たちも場を失いつつある。そのような状況に対抗する喜劇として「月夜釜合戦」は誕生したのである。
映画と社会変革をテーマとする監督佐藤は、前作「長居青春酔夢歌」の撮影現場で出会った友人たちと本作でも共同した。また川瀬陽太、渋川清彦、西山真来といった実力派俳優陣が参戦し、「釜」をめぐる争いの火に油を注ぐ。さらに本作は、今ではほとんど使われなくなった16ミリフィルムで製作されことにより、観る者に釜ヶ崎のにおいを喚起し、人々の息遣いや鼓動を感じさせずにはおかない。
世界で最も偉大な「釜」をめぐる争奪戦の火ぶたが、今切って落とされる!

 

→公式サイト

24日(土)トーク&参考上映 1000円(当日「月夜釜合戦」鑑賞者800円)
参考上映「Lakeside City Frustration Boys」(2007/60分)監督:佐藤零郎
京都造形芸術大学の佐藤真ゼミにもぐっていた佐藤零郎は、「自分の身近にいるけれども、知らない人」という授業の課題のもと、自らがお笑い芸人を目指していた時の相方を撮りにいく。逃げ場所のない湖、井戸のような高級マンション、グルグル回る競艇ボート、先の見えない若者2人のロードムービー。
トーク 北小路隆志(映画評論家)、藤井仁子(映画評論家)、佐藤零郎(監督)、梶井洋志(プロデューサー)、中村葉子(ロケーションマネージャー)
25日(日)参考上映 700円(当日「月夜釜合戦」鑑賞者500円)
参考上映「血煙高田の馬場」(1937/45分[欠落あり]/35mm)監督:マキノ正博
『月夜釜合戦』制作時に監督らが繰り返し見て参考にしたという作品。

《料金》
一般:1700円 学生:1000円 シニア:1100円 会員:1000円
*初日サービスDAY 1100円


公開研究会
[貸館]ゾンビ研究の最前線 ── “恐怖”の見方と考え方
2018年3月31日(土) 13:00〜19:00

13:00〜
「食人ゾンビの誕生とその時代背景──アメリカ映画『私はゾンビと歩いた』と 『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の比較から」

小澤卓也(神戸大学)
ゾンビはなぜ人を喰らうようになったのでしょうか。今回上映される2作品を例に、激動のアメリカ社会と発展し続けるホラー映画の歴史的な互換関係からその起源について考えてみましょう。

14:10〜15:13
映画上映『私はゾンビと歩いた』

(I Walked with a Zombie、1943年、63 分、16mm)日本語字幕付

15:25〜16:10
「ゾンビの性質の変化から見る現代社会──喰らう!感染する!!ダッシュする!!!」

岡本健(奈良県立大学)
ハイチのヴードゥー教に端を発した「ゾンビ」。映画に音楽、ゲームにと、様々なメディアで描かれるにつれ、その性質は変化してきました。人を食べ、感染し、今や全速力で走りだす「ゾンビ」。そこから現代社会のどのような特徴が見てとれるか、解説します。

16:20〜17:56
映画上映『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』

(Night of the Living Dead、1968年、96 分、16mm)日本語字幕付

18:10〜19:00
ディスカッション

《参加費》無料   《会場》神戸映画資料館

主催:神戸大学国際文化学研究推進センター研究プロジェクト「映像メディアにおける注意と情動に関する領域横断的研究」(研究代表者:板倉史明)


[貸館]中国の人権を考えるドキュメンタリー映画
『709の人たち』上映会
2018年4月14日(土)13:30開演(13:00受付、13:15開場)

東京・大阪・伊丹に続き神戸で!

「弁護士の人権が守られずに、法治などありうるか?」

『709の人たち』709人們(香港維權律師關注組呈獻)
盧敬華監督(香港/2016/92分)

一党独裁体制の権力集中が強まる中国。社会的弱者の訴訟の弁護を引き受ける人権派弁護士とその家族が、当局の弾圧にさらされています。2015年7月9日の一斉取り締まり(「709」の由来)で拘留された弁護士たちの家族たちが静かに闘う姿を、香港人の盧敬華監督がとらえます。

上映後、盧監督の友人の阿古智子・日野みどりが解説とトークを行います。

阿古智子(東京大学准教授/日本語字幕)
他人事だと思わず、中国の弁護士やご家族、支援者の声を聞いてみませんか。中国の人権問題の合わせ鏡の向こう側には、日本の、私たちの姿も映し出されるはずです。

日野みどり(愛知大学国際問題研究所客員研究員)
中国の人権状況は香港の人々にとっても切実な問題、というのが盧監督の考え。では、日本の私たちには無関係なの? そうではないと思うよ!

《料金》 1000円
予約をお受けします。
予約・お問い合わせ: 709atkobe@gmail.com

主催:D&Mインスティテュート


サイレント映画鑑賞会 コメディ学入門連携プログラム

2018年4月15日(日)13:30〜

同日開催の「第14講コメディ学入門」とあわせてお楽しみください。

「極楽発展倶楽部」Sons of the Desert
(アメリカ/1933/58分/トーキー/16mm)
監督:ウィリアム・A・サイター
出演:ローレル&ハーディ、メイ・ブッシュ、チャーリー・チェイス

秘密結社「砂漠の息子たち」に所属するローレルとハーディは定例会と称した宴会旅行に参加したくてたまらないが妻たちは許さない。そこで妙案を思いつくがこれが惨事を招くことに…。
ローレル&ハーディの結婚喜劇では常に夫と妻の戦争が描かれる。尻に敷かれた夫の悲哀と結託が巻き起こす騒動はまさにバディ喜劇の最高峰。ハル・ローチスタジオの盟友チャーリー・チェイスも友情出演している。原題「砂漠の息子たち」は現在ローレル&ハーディ公式ファンクラブの名称になっている。

 

「警官騒動」Cops
(アメリカ/1922/24分/無声/16mm)
監督:エディ・クライン、バスター・キートン
出演:バスター・キートン、ヴァージニア・フォックス

気のいい青年が爆弾テロと間違われ、警官の大群に追いかけられるキートン喜劇真骨頂の1本。ハリウッド中心部のいくつかの通りを使ってロケ撮影された。逃げるキートンが自動車の後部につかまり水平に飛ぶ超人的スタントを撮影した場所は、ファンや研究者の間で「聖地」と呼ばれている。上映後の講座《コメディ学入門》では、クラシック喜劇研究家いいをじゅんこが今年2月にロケ地を訪れた際のレポートを行う。
 
 
解説:いいをじゅんこ

《料金》2本立て(入替無し)
一般1200円 学生1000円 会員900円
《割引》[第14講コメディ学入門] 参加者は200円引き

 

 

クラシックコメディの素晴らしい世界をみんなで楽しむ会
第14講コメディ学入門
いいをじゅんこのアメリカ珍道中〜クラシック喜劇巡礼の旅・大報告会〜

2018年4月15日(日)15:20〜(終了予定17:20)

クラシック喜劇映画にはいくつかの「聖地」がある。有名なロケ地、映画でよく見る風景、喜劇王たちが眠る場所、etc,etc…。ファンや研究者にとって、それらの聖地を巡礼するのはひとつの大きな夢である。2018年2月、その巡礼者の列に加わるというわたしの長年の夢が、とうとう叶った。2週間にわたってアメリカの三都市を訪れ、クラシック喜劇の聖地を巡るという、無謀にして壮大(?)な旅を敢行したのである。

30年振りの渡米、十余年ぶりの海外で、時差ボケと苦闘し聞き取れない英語に悩まされながらの珍道中。だがそこには、夢にまで見た場所に遂に身をおいた感動や、喜劇をこよなく愛する人々との出会い、心躍る映画館体験が待っていた。

さらに、アカデミーの研究施設で超一級の一次資料に直接ふれたり、ニューヨーク近代美術館ではレアなフィルムコレクションを鑑賞するという得難い経験もできた。米国で映画が産業としてだけでなく文化財として入念に保護されている現状や、研究者への手厚いサポートなど、実際に体験して考えることも多くあった。

今回の講座は、この旅の成果の報告会となる。現地で撮影した写真や動画をまじえながら、旅で得た収穫を皆さんと共有したい。クラシック喜劇に興味のある方はもちろん、米国での映画資料の調査に関心がある方にも役立つ情報を提供できればと思っている。講座の前に行われる関連作品の上映もあわせてご参加いただければ、より深い作品理解につながるだろう。

いいをじゅんこ
クラシック喜劇研究家、ライター。バスター・キートンと運命の出会いをして以来、サイレント喜劇の世界に魅了される。無声~トーキー初期のいわゆる「喜劇の黄金時代」に作られたアメリカを中心としたクラシック喜劇を研究。映画史の鉱脈に埋もれた優れたコメディを紹介する講座《コメディ学入門》を企画し、2012年より神戸映画資料館にて不定期開催している。2016年1月には喜劇映画研究会・神戸映画資料館と共同で古典喜劇映画上映委員会を立ち上げ、《新春コメディ宝箱》を開催。その後《神戸クラシックコメディ映画祭》へと発展し現在に至る。ライターとして映画評、書評などをさまざまな媒体に執筆している。
「サイレント喜劇のすばらしき世界(The Wonderful World of Silent Comedy and more)」

「極楽発展倶楽部」

《参加費》 1000円
*予約受付中
info@kobe-eiga.net まで、参加者様のお名前・ご連絡先(メールアドレスまたはお電話番号)をお知らせください。


ロシア・ソヴィエト映画 連続上映
第23回 早世の女性監督ラリーサ・シェピチコ

2018年4月21日(土)・22日(日)

「別れ」

全ソ国立映画大学で学び、アレクサンドル・ドヴジェンコに師事したラリーサ・シェピチコ(1938〜1979)。その死により夫であるエレム・クリモフが完成させた『別れ』と、遺作となった『処刑の丘』を上映する。

 

「処刑の丘」Восхождение
(1976/110分/35mm)モスフィルム

監督:ラリーサ・シェピチコ
原作:ヴァシーリィ・ブィーコフ
脚本:ラリーサ・シェピチコ、ユーリィ・クレピコフ
撮影:ウラヂーミル・チュフノーフ
出演:ボリース・プロートニコフ、ウラヂーミル・ゴスチューヒン、アナトリィ・ソロニーツィン

第二次世界大戦中、ナチス・ドイツ軍に占領されたベラルーシ。パルチザン部隊は食料調達のため、占領下の集落に二人の若い男を派遣する。良心をめぐる葛藤の心理を巧みに描くシェピチコの代表作でベルリン国際映画祭金熊賞受賞。

 

「別れ」Прощание
(1981/121分/35mm)モスフィルム

監督:エレム・クリモフ
原作:ヴァレンチン・ラスプーチン
脚本:ラリーサ・シェピチコ
撮影:アレクセイ・ロディオノフ
出演:ステファーニャ・スタニュータ、レフ・ドゥーロフ、アレクセイ・ペトレンコ、レオニート・クリューク、ヴァヂム・ヤコヴェンコ

シェピチコは本作のロケハン中に自動車事故により死去、その後、夫であるエレム・クリモフ監督(代表作『炎628』)が完成させた。ダム建設計画による水没のため、立ち退きを余儀なくされる小さな島の村人たち、それぞれの別れを描く。投影方式の日本語字幕を付して今回が初上映。

 

主催:神戸映画資料館、アテネ・フランセ文化センター
協力:ロシア映画社、東海晃久

《料金》入れ替え制
1本あたり
一般1200円 学生・シニア1000円
神戸プラネットシネマ倶楽部会員1000円 学生・シニア会員900円
アテネ・フランセ文化センター会員1000円
《割引》
当日2本目は200円引き


ストローブ=ユイレ 回顧から新地平へ
2018年4月28日(土)〜30日(月・祝)

渋谷哲也編『ストローブ=ユイレ シネマの絶対に向けて』(森話社)の刊行を記念し、ストローブ=ユイレの代表作品の上映と映画研究者堀潤之氏のレクチャーを開催し、映画史上稀に見る妥協なき映画作家たちの片鱗に今一度触れてみたい。2006年にダニエル・ユイレが死去しその共同製作は終わりを告げたが、彼らの遺した作品は時代の中に埋もれるどころかむしろその孤高性をさらに高らかに示しつつある。映画の政治性とは抽象的な概念の戯れではなく、映画の本質を画面に定着しようとする営為に他ならない。彼らの闘争の具体的な記録をフィルム作品から跡付けつつ、ストローブ=ユイレに向ける新たなまなざしの可能性を探ってみたい。(渋谷哲也)

 

「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」
Chronik der Anna Magdalena Bach
(1967-68/93分/35mm)
監督:ジャン=マリー・ストローブ、ダニエル・ユイレ
撮影:ウーゴ・ピッコーネ
出演:グスタフ・レオンハルト、クリスティアーネ・ラング
作曲家・宮廷楽長としてのバッハの後半生を2番目の妻の語りによって綴ってゆく伝記映画。楽曲の演奏シーンが大半をなす構成ではあるが、そこにバッハの職業上の苦境、アンナ・マクダレーナとの絆、死の予感などが運命の波のように打ち寄せる。

 

「モーゼとアロン」
Moses und Aron
(1974-75/105分/35mm)
監督:ジャン=マリー・ストローブ、ダニエル・ユイレ
撮影:ウーゴ・ピッコーネ、サヴェーリオ・ディアマンティ、レナート・ベルタ
出演:ギュンター・ライヒ、ルイ・ドヴォス
シェーンベルク未完の大作オペラをイタリアの円形劇場にて上演した歴史巨編。エジプトのファラオ支配を逃れてイスラエルの民を率いるモーセとアロン、目に見えない神のための偶像を禁止された彼らはいかに民と向かい合えるのか?

 

「アンティゴネー」
Die Antigone des Sophokles nach der Hölderlinschen Übertragung für die Bühne bearbeitet von Brecht 1948(1991-1992/100分/35mm)
監督:ジャン=マリー・ストローブ、ダニエル・ユイレ
撮影:ウィリアム・ルプシャンスキ
ソポクレスの古代ギリシャ悲劇を近代ドイツ語に翻訳したヘルダーリンの戯曲をブレヒトの大胆な翻案で戯曲化した作品の上映版。クレオン王はファシズムの独裁者に見立てられ、アンティゴネーは家族愛に殉じる抵抗と闘士として際立つ。

 

「マホルカ=ムフ」
Machorka-Muff
(1962/18分/35mm)
監督:ジャン=マリー・ストローブ、ダニエル・ユイレ
撮影:ヴァンデリン・ザハトラー
ストローブ=ユイレの監督デビュー作となった短編。戦後西ドイツが再武装してゆく過程を極めて辛辣な風刺劇で表現した。当時の彼らは「若いドイツ映画」として戦後ドイツの新世代映画の体現者と見なされた。

 

「シチリア!」
Sicilia!
(1998/66分/35mm)
監督:ジャン=マリー・ストローブ、ダニエル・ユイレ
撮影:ウィリアム・ルプシャンスキ
イタリアのネオリアリズム小説であるヴィットリーニの『シチリアでの対話』を映画化した。15年ぶりに帰郷した男が目撃するのは打ち捨てられたオレンジの山。そうして故郷の貧しい状況と両親の抑圧的な関係に改めて直面させられる。

 

作品解説:渋谷哲也
協力:神戸ファッション美術館、アテネ・フランセ文化センター

レクチャー 4月29日(日)15:05〜
 講師:堀 潤之(映画研究・表象文化論) 参加無料(当日の映画鑑賞者対象)
カフェトーク 4月30日(月・祝)17:20〜
 ゲスト:渋谷哲也(ドイツ映画研究) 参加費:500円(1ドリンクとスナック付き)

《料金》入れ替え制
一般:1400円 学生:1200円 会員:1200円
《割引》当日2プログラム目は200円引き
*招待券のご利用不可

 

「ストローブ=ユイレ──シネマの絶対に向けて」
渋谷哲也編 森話社
執筆:赤坂太輔、伊藤はに子、小澤京子、金子遊、サリー・シャフトウ、渋谷哲也、筒井武文、竹峰義和、千葉文夫、中尾拓哉、中島裕昭、細川晋、堀潤之、持田睦


[貸館]科学探査船タラ号のドキュメンタリー映画
「タラ号 珊瑚の冒険」上映会
2018年5月11日(金)・12日(土)13:30開演(13:00受付、13:15開場)

多くの方々に科学探査船タラ号の活動を理解していただき、船員たちと一緒に地球で今何が起こっているのかを実感して頂きたい。

© Pete West – BioQuest

『タラ号 珊瑚の冒険』TARA, L’Odyssee du Corail
(2017年/約55分)
・the film is produced by the cup of tea
・coproduced by Fondation Tara Expeditions and CNRS Images with the support of France Télévisions/ France O, CNC (Centre National du Cinéma), NHK and Upside Distribution (international sales).

~海は命の源~
海洋生物を保護するための科学探査をするタラ号。
太平洋にて気候変化に直面する珊瑚とその進化を探る。

© Yann Chavance – Tara Expeditions Foundation

© Yann Chavance – Tara Expeditions Foundation

*会場ロビーにて、Tシャツ、本、小物の販売を行います

《料金》 1000円
*当日受付のみです。受付順にご入場いただきます。
お問い合わせ: ​infojp@taraexpeditions.org

主催:タラ財団 協賛:アニエスベージャパン(株)


[貸館]木村卓司監督最新作ワールドプレミア
『コノエイガヲハカイスルトイウコト』
2018年5月19日(土)17:00開演(16:45開場)

『コノエイガヲハカイスルトイウコト』
(2017/60分/DVD上映)監督:木村卓司

ウルトラダイナミックな世紀の映画解体ショー。
この映画で無を跳躍し見た事のない遥かな地平を目指そうとしました。
無の超越は可能なのか。原生起的発生論的動態の出現なのか。

木村卓司の映画はキャメラを向けることがそのまま視覚的アイデアの発見であり、アイデアの発見と同時に映画が立ち上がるのである。この直接性こそが彼が言う「映画の本質」なのだと思う。大概の映画は事前にアイデアがあり、モロモロの準備を経てやっとキャメラが回り、あらかじめ用意されたアイデアが果たして発見たり得えたのかどうかジャッジされる。かかる工程は絶えず「映画の本質」の脅威に晒されているといえる。木村卓司が構えたキャメラはその動き自体が映画の運動であり、運動こそが物質界の相貌を露わにし、それはキャメラを通してしか見出されないもので、「天啓」とはそういうものだと彼は言っている。瞬時に訪れた、いかなる予断も許さない「発見」こそが「思考」であり、終幕近くに告げられる「思考に神は宿る」の実証を我々は見ているのだ。この極限的な直接性、本質性を前にして我々が普段、映画だと思っているものは存立の根拠を奪われる。自らの本質が自らを無に帰す矛盾こそが映画の生成であることを木村卓司の映画は突きつけ続けるのである。
  高橋洋(脚本家・映画監督)

上映後トーク
木村卓司
(監督)+アンドーミチタカ(漫画家)
 
《料金》 1400円
主催:木村卓司


[貸館]松井みさき監督「ケンジとケイスケと」 & ハーバート賢治 ソロライブ
2018年5月20日(日) [1]18:15-19:15 [2]19:45-20:45 (2回上映)


上映:「ケンジとケイスケと」ドキュメンタリー短編映画 松井みさき監督
トーク:松井みさき(映画監督)+ハーバート賢治(ギタリスト)
ライブ:ハーバート賢治
 

《料金》 2000円
予約・お問い合わせ: 070-1459-0711 / misaki@misakimatsui.com
→misakimatsui.com


首くくり栲象──その生の行為
2018年5月19日(土)・20日(日)

首くくり栲象の「首吊り」という特異なパーフォーマンスをいかに映像化するか。異なるアプローチでその「行為」と、首くくり栲象その「人」に迫る2作品を上映。

「Hangman Takuzo」

(2010/46分/DVD上映)
監督・撮影:余越保子
出演:首くくり栲象、黒沢美香、川村浪子
協力:黒沢美香アーカイブズ

映画『Hangman Takuzo』について
──余越保子

映画『Hangman Takuzo』は2010年4月、瀬戸内海の大崎上島にある古民家で撮影されました。当時ニューヨークを拠点に活動していた余越保子が監督と撮影を担当し、首くくり栲象、故・黒沢美香(黒沢美香さんは2016年12月に亡くなられました。)、川村浪子の3名が参加しました。ライブパーフォーマンスという儚い世界で生きてきた4名のアーティストが、永遠を約束してくれる「映像」にロマンと希望を持って臨んだ実験的試みでした。

首くくり栲象さん ──英訳は「Hangman Takuzo」、よって映像のタイトルとなる── は、40年以上「首吊り」という行為を芸術活動として行い、東京の国立市にある自宅の庭にて自身のパーフォーマンスを「庭劇場」として上演し続けています。パートナーは日本のコンテンポラリーダンスのパイオニアである振付家・ダンサーの黒沢美香さんです。この2人が、「この人こそ真のアーテイストだ!」と尊敬してやまない川村浪子さん(撮影当時72歳)は「前進歩行」という、自然の中で裸体で歩くという行為芸術をする人です。浪子さんの行為の目的は、自然に存在する木々や葉っぱのように自然に裸体でいることです。首くくり栲象さんと黒沢美香さんの間で交わされる軽妙な会話とインタビューに稀代のアーテイスト、「前進歩行」で知られる川村浪子さん がパーフォーマーとして加わります。

この3人に共通するのは、自身の身体を使った芸術行為という、その場・その瞬間にしか立ち現れない活動にその人生をかけていることです。その行為は存在した瞬間に消えてしまいます。「その瞬間に生きる」3名を記録に収めるというアイロニーを含んだ映像がこの映画『Hangman Takuzo』です。

 

「首くくり栲象の庭」

(2016/73分/ブルーレイ上映)
監督・撮影・編集:堀江実 音楽:藤田陽介
出演:首くくり栲象、市川淳一、秋山珠羽沙

彼は生きるために、首をくくる。
彼は生きるために、首を吊る。

東京の西のはずれ、まもなく古希を迎えようとしている男は、 自宅の庭で毎日首を吊っている。1960 年代後半より身体表現をはじめた彼は、半世紀生きたことを契機に、チェーホフのワーニャ伯父に自身を重ねながら、日々の営みとして自宅の庭で首を吊り始めた。それから20年近くものあいだ、毎日のように彼は首を吊ってきた。本作の監督・堀江実は、彼の孤高の行為(アクション)に静かな衝撃を受けると、2014年12月の朔旦冬至より、ひとりきりで彼と対峙しながら撮影を開始した。1年以上にも及ぶ撮影を経て、当初の記録映像は、新鋭・藤田陽介の音楽と共鳴しながら、彼の身体の内側へと喰いこむような展開へと飛躍し、やがて、ドキュメンタリーとフィクションの垣根を超えた次元へと結晶化していく……
→公式サイト

 

首くくり栲象くびくくり たくぞう
1947年、群馬県安中榛名生まれ。高校卒業後、演劇を志し上京するも、東京で出会った芸術家たち、とりわけハプナー・風倉匠に感化され、演技、ダンス、舞踏、そのどれにもカテゴライズされえない先鋭的な身体表現に突き進む。1971年には、天井桟敷館にて首吊りパフォーマンスを用いた初めての作品『a’』を発表。その後も、笹原茂朱主宰による劇団夜行館への参加、舞踏の祖・土方巽の死直後に行われた公演『感情の周囲をめぐる物として』(1986)においては自らの胸に焼鏝を押し当てるなど、比類なきラディカルな身体表現の軌跡を描きつづけてきた。1997年より、首吊り行為を自らに課す日々を生き始める。彼の行為によって踏まれつづけた自宅の裏庭は、やがて粘土のような質感を帯び、その歩行の痕跡は緩やかな起伏となってあらわれていく。2004年には、自宅の庭を「庭劇場」と命名、自らを「首くくり栲象」と称して、2018年3月の死の直前まで公演し続けた。

 

トーク 5月19日(土)・20日(日)15:50~16:20 参加無料(当日の映画鑑賞者対象)
余越保子(振付家、『Hangman Takuzo』監督)+堀江実(映画作家、『首くくり栲象の庭』監督)
ゲスト:19日 崟利子(映像作家) 20日 大谷燠(NPO法人DANCE BOX代表・Executive Director)

《料金》入れ替え制
一般:1200円 学生:1000円 会員:900円
《割引》当日2本目は200円引き
*予約受付中
info@kobe-eiga.net まで、鑑賞希望日時、お名前、ご連絡先(メールアドレスまたはお電話番号)をお知らせください。

協力:NPO法人DANCE BOX

[連携企画]
首くくり栲象と黒沢美香 ふたりの声とことば
5月19日(土)・20日(日)18:00〜21:00

会場:ArtTheater dB神戸
→詳細


連続講座:20世紀傑作映画 再(発)見
第4回 『カメラを持った男』──機械の眼が見た〈真実〉

2018年5月26日(土)
講師:井上正昭(翻訳・映画研究)

このシリーズ講座では、映画史の節目を刻んできた傑作を毎回一本ずつ上映し、検証してゆく。時代の中から生まれながら、時代を超えて生き残る。古典とはそういうものだ。それは、つねに〈来るべき〉作品であり、映画館のような場所でそのつど〈発見〉される。このような観点から、作品を映画史の中にきっちりと位置づけ、それがいかにして生まれ、どのように受容され、それ以後の映画にどんな影響を与えたのかを検証する一方で、あたかも新作を見るように、その映画を純粋に味わい、どこにその〈映画的〉魅力があるのかを探ってゆく。

14:00 13:30〜 参考上映
「カメラを持った男」
Человек с киноаппаратом
(ソ連/1929/66分[24fps] 100分[16fps]/16mm)

「キノ・プラウダ」
Kino-pravda
(ソ連/1922/20分[16fps]/16mm)
「キノ・プラウダ」1-12号を再編集したダイジェスト版。
監督:ジガ・ヴェルトフ
伴奏:鳥飼りょう

15:45〜(終了予定17:15) 講座
劇映画を否定し、「不意打ちの人生」を捉まえることを唱え、ゴダールにも影響を与えたソ連の映画作家ジガ・ヴェルトフ。今回の講座では、彼の代表作であり、映画史上もっとも重要なドキュメンタリー=アヴァンギャルドの一つ『カメラを持った男』について考える。パンク映画と呼びたくなるほど現代的なこの映画を、あえて同時代の文脈の中に置き直して、その画面の意味を読み解いてゆくと同時に、エイゼンシュテインのモンタージュ理論はもちろん、未来派・構成主義といった同時代の芸術運動やスターリン主義などとの関係についても検証する。

井上正昭
1964年生まれ。Planet Studyo + 1 で映画の自主上映にたずさわる。訳書に『映画監督に著作権はない』(フリッツ・ラング、ピーター・ボグダノヴィッチ/筑摩書房 リュミエール叢書)、『恐怖の詩学 ジョン・カーペンター』(ジル・ブーランジェ/フィルムアート社)、共著に『映画を撮った35の言葉たち』(フィルムアート社)がある。
ブログ「明るい部屋:映画についての覚書」

《参加費》 参考上映付き 1800円 学生1200円


高橋洋監督最新作
『霊的ボリシェヴィキ』
2018年6月1日(金)〜10日(日)[水・木休館]

それは、
あの世に触れる
〈恐怖の革命〉

Jホラーの巨匠、高橋洋が切り拓く、
かつてない “心霊映画”

 

「霊的ボリシェヴィキ」
(2017/72分/ブルーレイ上映)
監督:高橋洋 撮影:山田達也 照明:玉川直人
録音:臼井勝 音楽:長嶌寛幸 製作:映画美学校
配給・宣伝:『霊的ボリシェヴィキ』宣伝部
配給・宣伝協力:プレイタイム

出演:韓英恵、巴山祐樹、長宗我部陽子、高木公佑、近藤笑菜、河野知美、本間菜穂、南谷朝子、伊藤洋三郎

集音マイクがそこかしこに仕掛けられた奇妙な施設。呼び集められたのは、かつて “あの世に触れた” ことがあるという “ゲスト” と呼ばれる男女たちだった。その中の一人、由紀子には、幼い頃 “神隠し” に遭遇した過去があった。強すぎる霊気により一切のデジタル機器が通用しないこの場所 で、静かにアナログのテープが回り始める。やがてテープに記録されてゆくのは、人間の領域を踏み越える禁断の心霊実験だった……。

脚本家として『女優霊』『リング』でJ(ジャパニーズ)ホラーというジャンルを確立させた高橋洋。前監督作『旧支配者のキャロル』(2011年)から6年ぶりに監督、脚本を務めた最新作は、かつてないスタイルの心霊恐怖映画となった。
『霊的ボリシェヴィキ』という衝撃的なタイトルは、神道霊学研究家の武田崇元氏が70年代に提起して以降、ディープ・オカルトの世界でのみ密かに語り継がれた言葉である。20年以上前からこの言葉に取り憑かれた高橋は、商業ベースでの実現を試みながら果たせず、今回、最もオリジナルの構想に近い形で、映画による “霊的革命” を実現へと導いた。
高橋が一貫して追求してきた「恐怖映画」の要素と、前作『旧支配者のキャロル』からさらに深化した「人間ドラマ」が組み合わさり、新たなる恐怖の地平が切り拓かれる!
その最初のホン読み(シナリオの読み合わせ)は、「まるでそれ自体が降霊実験のようだった」とスタッフは証言する。『霊的ボリシェヴィキ』は観客を直接映画の中へと巻き込み、スクリーンに漂う“霊気”を体感させる、まったく新しい形の “霊的エンターテインメント” である。

→公式サイト

《料金》
一般:1700円 学生:1000円 シニア:1100円 会員:1000円
*初日サービスDAY 一律1100円
 *招待券のご利用不可

 


『霊的ボリシェヴィキ』公開記念
高橋洋監督作品集
2018年6月2日(土)・3日(日)、9日(土)・10日(日)

『ソドムの市』『狂気の海』『旧支配者のキャロル』に加え、映画美学校で制作されたコラボ短篇を一挙上映。

Aプログラム
「ソドムの市」
(2004/104分/DVCAM)©2004ホラー番長製作委員会
監督・脚本:高橋洋 撮影:小暮洋輔 美術:山本直輝 音楽:長嶌寛幸
出演:浦井崇、小嶺麗奈、中原翔子、園部貴一
「ホラー番長」シリーズの一本として撮られた高橋洋長編デビュー作。盲目の極悪人「ソドムの市」こと爼渡海市郎(浦井崇)は、最悪の破壊計画をたくらんでいた。発端は18世紀、市郎の祖先、領主市兵衛によって身に覚えのない罪で責め殺された腰元のテレーズ(小嶺麗奈)とキャサリン(宮田亜紀)。それがまったくの濡れ衣だったと判った途端、爼渡海家一族に、二人の女の呪いが襲いかかる。そして現代、呪われた血を受け継いだ市郎はキャサリンそっくりの妹を斬り殺し、悪逆非道を繰り返していた。そこに立ちはだかる復讐の女刑事はテレーズと瓜二つ。市郎は二人の女が呼び寄せる地獄の呪いに絡め取られ、この世を混乱の淵に叩きもうとする。特撮、マブゼ、井原西鶴…高橋洋が好きなものを全部ぶち込んだ、時空を超えた地獄絵巻!

 

Bプログラム
「狂気の海」
(2007/34分/DVCAM)
監督・脚本:高橋洋 撮影:山田達也 録音:臼井勝 音楽:長嶌寛幸
出演:中原翔子、田口トモロヲ、長宗我部陽子
時まさに現代、国会での圧倒的な議席数を背景に日本国首相・真壁晋太郎(田口トモロヲ)は日本を「普通の国」にするべく憲法改正に着手しようとしていた。しかし、首相夫人(中原翔子)はあまりにも憲法九条を愛し過ぎてしまっていた。明らかに狂った形で……。そんな緊迫した事態の中、合衆国大統領が何者かによって呪い殺されるという事件が起きる。動き出す〈FBI霊的国防部〉。捜査官のライス(長宗我部陽子)は、強力な軍事力を背景に首相夫妻を追い詰める。やはり日本は核武装して対抗するほかないのか!? しかし、アメリカすらも思い及ばぬ、言語を絶した人々が日本の地下には潜んでいたのだった……!!映画美学校フィクション・コース第9期高等科コラボレーション実習作品。

併映
「おそらく悪魔が」(2009/9分/DV)
監督・脚本:高橋洋 出演:伊野紗紀、渡辺あい
『恐怖』を撮り終えたばかりの高橋洋がまたもや撮った「姉妹物」。インチキ霊媒師の姉の言いなりになっている妹。妹は愛する男と叛逆を決意するが……。出演は後に『反駁』を撮る伊野紗紀と『愛∞コンタクト』の渡辺あいの監督コンビ。映画美学校フィクション・コース第13期初等科ミニコラボ実習作品。

「続・おそらく悪魔が」(2011/11分/DV)
監督・脚本:高橋洋 出演:きむらゆき、八幡みゆき
Jホラーシアターで流れた企画『デアボリック!』を高橋洋が無理やり短編化。霊能姉妹の血の相克に呪われた屋敷。訪れた撮影隊の前に超常現象の嵐が! 出演は『海街diary』のきむらゆきと今や演劇界の大型新人、八幡みゆき。映画美学校フィクション・コース第15期初等科ミニコラボ実習作品。

「炎の天使」 (2012/9分/HD)
監督・脚本:高橋洋 出演:きむらゆき、中川智明
前作の霊感女優まどか(きむらゆき)は演劇集団を率いていた! 「人としてどーなんですか?」が禁句の過酷なオーディション! あまりの罰当たりな所業についに戦車の砲撃が始まった! 高橋洋がこだわる「邪教集団物」の一本。映画美学校フィクション・コース第16期初等科ミニコラボ実習作品。

「代理人アイリーン」(2015/15分/HD)
監督・脚本:高橋洋 出演:奥崎愛野、的場裕美、山田雄三
高橋洋がカナザワ映画祭「映画の生体解剖」トークで着想を得た「邪教集団物」。神の代理人を名乗る女に森で救われた恋人たち。二人を待ち受けていたのはタコ踊りをする狂った教団だった! 映画美学校フィクション・コース第19期初等科&アクターズ・コース俳優育成ワークショップミニコラボ実習作品。

 

Cプログラム
「旧支配者のキャロル」
(2011/47分/HD)
監督・脚本:高橋洋 撮影:山田達也 録音:臼井勝 音楽:長嶌寛幸
出演:松本若菜、中原翔子、津田寛治、本間玲音、伊藤洋三郎
ホラーから一転「真の人間ドラマ」に初めて挑んだ一作。映画学校の卒業制作の監督に選ばれたみゆき(松本若菜)。彼女は講師であり、憧れの女優、早川ナオミ(中原翔子)に出演を依頼する。監督という大役に熱が入るみゆき。だが、ナオミが科す試練はあまりに過酷だった。「現場では心にスタンガンを持て!」ナオミの言葉を反芻する現場にただならぬ緊張感が走る。プレッシャーと戦うみゆきは、クラスメイトで出演者でもある村井(津田寛治)に支えられながら撮影を続けるが、現場は熾烈を極めていく……。映画美学校フィクション・コース第13期高等科コラボレーション実習作品。

併映
「画廊」(2017/8分/HD)
監督:高橋洋 脚本:平野未来 出演:古内啓子、高木公佑、浅田麻衣
高橋洋が初めて他人の脚本で監督。絵が一枚も飾られていない画廊にさまよい込んだヒロイン。やがて暗がりに次々と投影されてゆくのは自分がかつて見た悪夢だった。悪夢の前で審問が開始される…。『霊的ボリシェヴィキ』の髙木公佑が学外からゲスト出演! 映画美学校脚本コース第6期高等科映像化演習作品。

「アウグスト・ストリンドベリ全集 生霊人間」(2018/21分/HD)
監督・脚本:高橋洋 出演:湯川紋子 石山優太 那須愛美 釜口恵太
舞台俳優、石山には秘かな企みがあった。いつも死ぬ役ばかりでウンザリだ。今度は自分がエチュード劇を主宰して、絶対死なない役をゲットしてやる! だが役者仲間の湯川が自身の生霊体験を話し始めたばかりに、稽古はコントロール不能に陥ってゆく……。「ゲーテを越えようとしてオカルトに走った?」北欧の大劇作家ストリンドベリの戯曲が原型をとどめない展開に!映画美学校フィクション・コース第21期初等科&アクターズ・コース俳優養成講座2017ミニコラボ実習作品。

 

《料金》
一般:1400円 学生:1000円 シニア:1100円 会員:1000円
*当日『霊的ボリシェヴィキ』ご鑑賞で200円割引 *招待券のご利用不可


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